【インタビュー】 『ゲゲゲの鬼太郎』第6期、ねこ娘役・庄司宇芽香&犬山まな役・藤井ゆきよが語る先輩声優の偉大さ 「我々は今の最大級でぶつかるしかない」 | 超!アニメディア

【インタビュー】 『ゲゲゲの鬼太郎』第6期、ねこ娘役・庄司宇芽香&犬山まな役・藤井ゆきよが語る先輩声優の偉大さ 「我々は今の最大級でぶつかるしかない」

2018年4月1日より放送がスタートしたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』。何度も放送されてきた名作シリーズは今回で6期目となり、今までとは異なる新たな物語を再び紡いでいる。今回は往年の人気キャラクター・ねこ娘役を演じる庄司宇芽 …

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 2018年4月1日より放送がスタートしたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』。何度も放送されてきた名作シリーズは今回で6期目となり、今までとは異なる新たな物語を再び紡いでいる。今回は往年の人気キャラクター・ねこ娘役を演じる庄司宇芽香と、6期のオリジナルキャラクター・犬山まな役の藤井ゆきよにインタビュー。Wヒロインを務める二人に作品への意気込みなどをおうかがいした。

(左から)犬山まな役の藤井ゆきよ、ねこ娘役の庄司宇芽香

大先輩たちの偉大さ

――「鬼太郎」と言えば往年の名作シリーズですが、それぞれ役が決まったときはどのようなお気持ちでしたか?

庄司 とてもやりたい役ではあったので、嬉しいという気持ちはありました。同時に誰もが知っている役を演じるということへのプレッシャーも感じ、震えましたね。「足がすくむとはこういうことなんだな」と衝撃を受けたことをハッキリと覚えています。

藤井 私も『ゲゲゲの鬼太郎』に出られるということが夢のようで、飛び上がるような気持ちでした。また、私事にはなってしまいますが、目玉のおやじ役の野沢雅子さんは私の憧れの声優さんなんです。まだ声優としての仕事が4・5回目の時に、まこ(野沢雅子)さんと一緒にショートアニメのアフレコをさせていただいた時がありました。当時の私は本当にど新人で、リテイクをたくさん重ねてしまって……。かなり迷惑をかけていたのですが、その度にまこさんが私の肩を抱きながら「男の子の声はこうやって出すんだよ」と教えてくださったんです。

――なるほど。

藤井 まこさんくらいずっと声優の第一線で走り続けている人が私みたいな新人の声優にも同じ目線に立って諦めずに指導してくださったのが、とても心に残っていて……。何て素敵な方なんだろうとその時から憧れるようになりました。いまでも尊敬する声優は誰ですかと聞かれる度に「野沢雅子さんです」と答えています。そんな憧れのまこさんといつかレギュラーでご一緒できる日を夢見ていたので、本作の出演キャストが発表されたときは涙が出るくらい嬉しくて仕方ありませんでした。

――お二人の喜びが一入だったことがひしひしと伝わってきました。そんなお二人が今回演じられているのは、本作でWヒロインと位置付けられているねこ娘と犬山まなです。それぞれ役が発表された際の反響はどうでしたか?

庄司 家族や友人が「鬼太郎に出るの!? ねこ娘なの!?」と言ってくれたのがすごく嬉しかったです。もちろん本シリーズが大作であることは十分理解していたのですが、「これが、『ゲゲゲの鬼太郎』に出るということなんだ」ということを周りの反響で改めて実感しました。

藤井 私も声優業界に入る前からの友達が「鬼太郎への出演おめでとう」と連絡をくれましたし、何より親が喜んでくれましたね。

庄司 やっぱりそうだよね。

藤井 世代を超えて楽しめる作品に出演できて私自身も嬉しいですし、親孝行にもなっている気がしています。

――それほどまでに反響のある名作で、お二人が演じられるキャラクターを改めて教えてください。

庄司 私が演じるねこ娘は『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズではお馴染みとなっているキャラクターの一人です。第6期からはビジュアルが大きく変わり、私もオーディションで資料をいただいたときはビックリしました。ただ、彼女の魅力は見た目だけではなく、長い手足を活かした戦闘アクションにもあります。2話でもアクションシーンがありましたが、今後もぜひ注目していただきたいポイントですね。

藤井 私が演じるまなちゃんは、6期からのオリジナルキャラクターです、裏表がなく、感情が豊かなキャラクターですね、彼女の魅力は1話で目玉のおやじさんに言われた「見えない世界もあるんだよ、分かるかい?」という言葉に対して、「分からない、けど分かりたい」と返した一言にギュッと詰まっていると思います。また、彼女には視聴者を代表して妖怪の世界に飛び込んでいくという役割もあります。そういう意味では私自身もまなちゃんと同じ気持ちで鬼太郎ファミリーや妖怪の世界を楽しめたらいいな、という新鮮な気持ちでアフレコに臨んでいます。

庄司 私はまなちゃんをかなりの妖怪たらしだと思っているよ(笑)。

藤井 無自覚なんですけどね(笑)。

庄司 ねこ娘もすぐに彼女を好いちゃいました。

藤井 ねこ娘さんはツンデレかと思いきや……言葉を選ばれずに言うとちょろかった(笑)。でも、なんだかんだお世話をしてくれるよきお姉さんですよね。

――ここまでお二人のことを中心にお伺いしましたが、本作はお二人にとって大先輩の声優さんも多いアフレコ現場かと思います。アフレコ現場の雰囲気はどのような感じでしょうか?

藤井 とてもいいですよ。本作の一話を収録する前に東京都調布市の布多天神社でお祓いとヒット祈願をしたのですが、その際、鬼太郎が住む森のモデルになった境内奥の社にも特別にご案内いただいたんです。その時、ベテラン声優の皆さんが……。

庄司 すごかったよね! あの場所はわりと自然がそのまま残されている場所で、しかもお祓いをした当日は東京でたくさん雪が降った後でもあったので、足場も悪かったんです。それでも、野沢さんや(田中)真弓さんを筆頭にベテランの方々がとてもはしゃいでいらっしゃって(笑)。

藤井 木登りをするのかというくらいの勢いでした。そういうはしゃいでいらっしゃる姿を見て、何事も思いっきり楽しむ心強い先輩方がいる現場は絶対に楽しくていい雰囲気になると感じました。実際、アフレコ現場でも、まこさんなどが率先して若手やゲスト声優の方に積極的に話しかけてくださり、演技がしやすい空気作りをしてくださっています。

――そんな心強いベテランの方々の演技を見て、刺激を受けますか?

藤井 「すごい」の一言に尽きます。台本に書かれているセリフを読むだけが声優の仕事じゃないことを改めて理解しました。ベテランの方々は皆さん台本にプラスしてキャラクターそれぞれの魅力を芝居に入れていらっしゃいます。アドリブが本当に素晴らしいんですよ。

庄司 私も刺激を受けています。ただ、ねこ娘は妖怪チームなので、ベテランの方々と掛け合いするシーンが多くて……。ベテランの先輩方に挟まれてセリフを言うこともあるのですが、皆さんのアドリブに笑わないようにすることに必死です。本当は全部のセリフをちゃんと受け止めないといけないのに、半分くらいにしていないと笑ってしまうような状態になっているので、悔しいですね(笑)。

藤井 ただ、雰囲気をよくしてくださったり、アドリブを入れたりするだけでなく、芝居にとても貪欲なんです。誰よりも自分の役を楽しんで演じていらっしゃる。大先輩方がそうやってアフレコに臨まれている姿に尊敬するしかないです。

―――そういった姿を見かけるとお二人も影響される?

藤井 我々はぶつかるしかないかなと。

庄司 そうですね。今自分が出せる最大級をぶつけることが大切だと思っています。

藤井 緊張して縮こまっている場合ではないんですよね。本作の現場では今できることをやるしかないという思いを胸に、役を演じています。


妖怪は……いる?

――それぞれのキャラクターの魅力に加えて、現場の雰囲気なども教えていただきありがとうございました。続いて、お二人が『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに抱く印象についてもおうかがいできればと思います。

藤井 私が一番よく覚えているのは3期のEDのラストで妖怪たちが画面にいきなり現れてくるシーンです! 

庄司 怖かったよね!

藤井 本当に怖くて、怖くて……。あとは、4期のねずみ男の服が黄色かったのも印象に残っています。

庄司 確かに黄色かった! 3期では灰色でしたよね。私は3期に登場する天童ユメコちゃんという人間のキャラクターが印象に残っています。鬼太郎に守られているユメコちゃんの姿が印象的でした。

藤井 オープニングのラストのシーンでも守られていましたよね。6期の第一話でも鬼太郎がまなちゃんの前にバッと現れるシーンがあります。あそこはまさに3期のオープニングを彷彿とさせるカットだとうかがいました。

――長年続いているシリーズならではの演出ですね。当時観ていた方々には嬉しいポイントになると思います。ちなみに『ゲゲゲの鬼太郎』は妖怪が出てくる作品ですが、お二人は妖怪に対してどのような印象をお持ちでしたか?

藤井 私はわりと不思議な体験などを信じるタイプでした。というのも実体験がありまして……。例えば、学生時代のとき、誰もいないのに実家の二階から足音が聞こえてきたり。

庄司 こ、怖い話だ!

藤井 しかも家族みんながそれを確認しているんですよ。「また歩いているね」って言っていました。でも不思議と怖い感じはしなかったんです。また、私は三姉妹なのですが、家に親たちがいないときにボヤ未遂が起きたことがあって。その時に目覚まし時計が鳴ったことで消火が間に合ったのですが、その目覚まし時計に電池が入ってなかったんですよ。

庄司 えぇ!?

藤井 だから不思議な体験って本当にある、もしかしたら知らないうちに守られているかもしれないと思ってここまで育ってきました。

庄司 すごい話が出てきたね! なるほど……。でも、いるよね。

藤井 いると思う……あっ、はい!

庄司 藤井さん、どうぞ(笑)。

藤井 そういえば、私が受けたオーディションの回で機材トラブルが起きてオーディションが1時間程止まってしまったことを思い出しました! その時には鬼太郎役の沢城みゆきさんなども受けていらっしゃったのですが、「これはもしかしたら、鬼太郎の作品らしく妖怪がいたずらしたのかもね」という話をしていたんです。

庄司 オーディションで機材トラブルが起きるなんてこと、滅多にないよね。

藤井 滅多にない! ちなみに待っている間はみんなで怖い話をしていました。沢城さんはたくさん怖い話を持っていらっしゃいましたね(笑)。

庄司 アフレコの待ち時間などでも各々の怖い話をすることが多いよね。

――そういう経験をしている方がいるということは、やっぱり妖怪はいる?

二人 妖怪は、いますね。

――貴重なお話ありがとうございました! 最後に今後の見どころや意気込みなどメッセージをそれぞれお願いします。

庄司 鬼太郎は子供でも大人でも、そして家族で楽しめる物語でもあると思います。毎回、毎回、様々な現代の問題や日常的に起きていることをテーマに扱っているので、考えさせられることも多い作品ではないでしょうか。

ねこ娘としては鬼太郎に守られるだけではなくて、積極的に戦う彼女の姿に注目していただけたら嬉しいですね。可愛い見た目と併せて、アクションがカッコいい彼女の活躍をぜひ期待してください! また、第六期の『鬼太郎』の目玉のポイントとしては、人間であるまなちゃんの存在だと思います。まなちゃんと妖怪たちが今後どのように絡んでいくのかにも注目しながら作品を楽しんでください。

藤井 鬼太郎が帰ってきました。久しぶりの方、初めましての方、どの世代でも楽しめる作品になっていますので、まなちゃんと一緒に妖怪の世界をぜひ楽しんでください。まなちゃんを演じる身としては、彼女をはじめとする人間と妖怪たちがどう付き合っていくのかという点にも注目していただきたいと思っています。それぞれの価値観が違うなかで何を尊重してお互いを認めていけるのか、今後はそういうことも描かれていきます。まなちゃんの成長と鬼太郎ファミリーの変化も楽しみながら、作品を観ていただけたらなと思っております。

◆プロフィール
庄司宇芽香【しょうじ・うめか】8月20日生まれ。神奈川県出身。青二プロダクション所属。主な出演はアニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』花嵐エリ役、ゲーム『ときめきメモリアル4』郡山知姫役、『戦国無双』シリーズ竹中半兵衛役、綾御前役 ほか

藤井ゆきよ【ふじい・ゆきよ】5月8日生まれ。神奈川県出身。青二プロダクション所属。主な出演はアニメ『甘城ブリリアントパーク』ラティファ・フルーランザ役、『ウマ娘 プリティーダービー』駿川たづな役、ゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』所恵美役 ほか

<『ゲゲゲの鬼太郎』情報>
■放送日時
フジテレビほかにて毎週日曜午前9時~9時 30 分(一部地域を除く)
■「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)あらすじ
21世紀も20年近くが経ち人々が妖怪の存在を忘れた現代。科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。そんな状況をなんとかしようと妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・まなの前にカランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。
■出演者
沢城みゆき/鬼太郎 野沢雅子/目玉おやじ 古川登志夫/ねずみ男 庄司宇芽香/ねこ娘 藤井ゆきよ/犬山まな 田中真弓/砂かけばばあ 島田 敏/子泣きじじい&ぬりかべ 山口勝平/一反もめん
■スタッフ
原作:水木しげる
プロデューサー:狩野雄太(フジテレビ編成部)
佐川直子(読売広告社)
永富大地(東映アニメーション)
シリーズディレクター:小川孝治
シリーズ構成:大野木寛
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
音楽:高梨康治、刃-yaiba
制作:フジテレビ・読売広告社・東映アニメーション


公式ホームページ
http://anime-kitaro.com/

公式 twitter
https://twitter.com/kitaroanime50th

©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

《超!アニメディア編集部》
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