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TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』庄司宇芽香が明かすねこ娘の魅力を咲かせる演出家の方々のこだわり

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が、現在好評放送中。スタート前から、抜群のスタイルと美貌が話題のねこ娘のキュートなイラストが「アニメディア2月号」に掲載中。さらに、演じる庄司宇芽香がその魅力について語ったインタビューも掲載 …

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 TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が、現在好評放送中。スタート前から、抜群のスタイルと美貌が話題のねこ娘のキュートなイラストが「アニメディア2月号」に掲載中。さらに、演じる庄司宇芽香がその魅力について語ったインタビューも掲載されている。超!アニメディアでは、本誌で紹介していないインタビューをお届けする。

ーーアニメ第6期もまもなく1年を迎えようとしています。大きな注目を集めたねこ娘のこれまでを振り返っていただけますか。

 すごく有名な作品ですし、最初はとてもプレッシャーがありました。毎回大丈夫かな、大丈夫かな、と思いながらアフレコをしていたんですけど、この1年を通して『鬼太郎』という作品やキャラクターたちの器の大きさを感じるようになって、私がこまごま考えるよりもまずは飛び込んで身をゆだねてやっていこうと思えるようになってきた感じがします。

 (原作者の)水木(しげる)先生の故郷の鳥取・境港であったり、「ゲゲゲの森」の舞台でもある東京・調布であったり、いろんなところに連れていっていただきました。そこで出会ったアニメのファンの方、水木先生の作品を好きな方、現場スタッフ、キャストも含めて『鬼太郎』愛に満ちた空気に包まれていくなかで、先輩方が継いでこられた作品のバトンをしっかり握っていくぞ、ねこ娘を演じさせていただいている“時間”を大切に生きよう、と思えるようになりました。


ーー大人気のねこ娘ですが、魅力はどんなところになると思いますか。

  見た目は八頭身で、美しくて、かっこよくて完璧じゃないですか。でも、彼女の特徴としてには“不器用”というのがひとつあると思うんです。その見た目とのギャップが魅力なんだと思います。「好き」という思いをなかなか言えなかったり、素直になれなかったり。自分の思いを伝えるのは不器用で、できないんですよね、あんなに強いのに(笑)。戦うときは前に出ていくのに、いざ、鬼太郎に対することになるとできない。そういうところが彼女の魅力かなと思います。それがはっきり見えたのが、18話の「かわうそのウソ」ではないでしょうか。好きな人に「この野菜、私が作ったんだけど、食べて」と言えなくて、こっそりと置いて、「おいしかった?」「うん、おいしかった」「そう、よかった」で終わり(笑)。食べてもらえて内心すっごいうれしいのに、何も言えない。いじらしいですよね。ねこ娘の健気さがよく見えた話だったと思います。オーディションのねこ娘のセリフも、この話から選ばれていたんですよね。

ーーえ!? 放送が始まる前に、18話のセリフをですか!?

 そうなんです。小川孝司監督の思い入れの強さなんでしょうね。自然と生きる妖怪という存在を表現する上でも、ねこ娘の内面を描く上でも、大切な回だったんだと思います。

ーー「ねこ娘に“もんぺ”を着せたい、というところからあの話は始まったんだ」と小川監督自身おっしゃってました。

 ひと言で“ねこ娘の魅力”と言っても、それをいかに“見せるか”というところで、小川監督はもちろん、演出家のみなさんそれぞれの“こだわり”があるみたいなんです。たとえば、10話で鬼太郎の家の留守番をしていて、スマホを見ながら「留守番、飽きた」って言うところもディレクションが入ったんです。テストのときはもっと軽い感じで言っていたのですが、本番前に「もっとアンニュイに」って指示をもらって。また基本は妖怪なので、あまり喜怒哀楽を出すと人間くさくなってしまうので感情は抑え気味がいいのかなと思っていたら、ヨースケくんに対しては「もっと強く言っちゃってください」と指示されたり。キツいワードが台本にも書いてあって、すごいなと思いながらやってみたら、演出の方から「もっと蔑むような感じで!」とか(笑)。テストの時より増し増しでやらせていただきました(笑)。鬼太郎に対する反応でも、きゅんとするところにこだわる演出の方もいるし、クールな感じで見せるところにこだわる方もいるし。

ーー好みのツンデレ具合が、演出の方によって違うってころですね。

 そうなのかもしれません(笑)。私としても話数によって印象が違ってしまうんじゃないかと最初は戸惑っていたのですが、話が進み、その中で監督や演出の方々とお話しするうちに、色々あっていいんだなと感じ、あまり深く考えないことにしました(笑)。 “守るべきライン”を守っていれば、振り幅はその回によっていろいろあって良いのではないかと。各話演出の“色”が出て、それが作品やキャラクターの魅力にもなっていくのかなと思っています。

ーーねこ娘は女性にも人気がありますよね。

 それはすごくうれしいですね。ねこ姉さん、カッコいいんですよね。“女子”を前面に押し出すことがなくて、一本筋が通っている。姐御肌というか、“男前”のところが多々あるんですよね。最近の話数で、演じている私自身「おお♪」と思ったのが、35話のアニエスとのやりとりです。ゲゲゲの森から出ていけと妖怪たちに石を投げられ、アニエスがじっと耐えていたんですけど、ねこ娘がその石をパシっと受けて、アニエスに言うんですよ、「頼れるときは、誰かに頼りな」。

ーー……きゃぁー♪ かっこいい!

 まな役の藤井(ゆきよ)さんにも言われました、「姉さん、かっこよすぎですよ」(笑)。わたしも思いました、「これは、かっこよすぎるよね」って(笑)
 最初はアニエスも素直になれず、一人で必死になってしまう感じでしたけど、だんだんと心を開いていって、ねこ娘も偶然ですが、彼女の本意を知るわけですよね。アニエスが何を思い、悩んできたのか。不器用というところで、案外、似た者同士だったのかもしれない。なのでできれば助けてやりたいと思っていたんでしょうね。

ーーねこ娘は、まなとの関係で語られることが多いですが、話数を重ねていくなかでふたりの関係の変化を感じたりしましたか。

 ここまで仲よくなるとは、最初は思わなかったですね。今はSNSでやりとりをしていて、スイーツの情報があったら一緒に行って。ハロウィンで映画館デートにも行くじゃないですか。ふたりで行動する機会が本当に多くなりました。
 まなも、最初はもっと鬼太郎のほうに気持ちが行くと思っていたら、全然行かない(笑)。異性ということじゃなくて、まなちゃんからしても鬼太郎は友達、仲間なんですね、。むしろねこ娘に対しては、友達+憧れがあるというか。まな自身、近所の男の子たちにとってのお姉さん、みたいな感じでしたから、身近にそういう“お姉さん”的な頼れる存在がいなかったんでしょうね。

ーーさて、1年目のクライマックスも近づいてきたようです。「西洋妖怪編」のあとは、「名無し」が鍵を握る展開になっていくようですが。アフレコは進んでいるんですか。

 いえ、「名無し」に関しては、まだなにも聞いてないんです。劇中で、その存在を察知しているのは鬼太郎とおやじさんだけで、まなに何か埋め込まれたことは鬼太郎たちさえ気づいていない段階なので、私自身も全然知らなくて。

ーーどういう内容だと、予想されますか?

 まなに呪いが刻印されているので、まなに大変なことが起こるのは間違いないですよね。そこに鬼太郎ファミリーがどうからんでいくのか、ということなんだと思いますけれど……。最近、名無しの回想なのか、伏線のような映像が入っていたりするじゃないですか、追われている女性の……。あれが、最後にどう関わってくるのか。線と線がどう結ばれるのか、ドキドキします。

ーーねこ娘の今後の活躍については、どんな予想をしていますか。あるいは夢として、こんなねこ娘も見てみたい、演じてみたいなというシチュエーション、ストーリーがあれば教えてください。

 野菜を作っても何も反応してくれない鬼太郎ですが(笑)、そういう鬼太郎がねこ娘のことに必死になる回とか見てみたいですね。ねこ娘のために、鬼太郎が必死に想いを懸けるところを、ちょっとは見てみたいんです。今まではだいぶ一方通行だったので。鬼太郎が、ねこ娘のことをどう思っているのか、チラっとでも見れたらいいなと思います。

第41話「怪事!化け草履の乱」より

 

〈TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』情報〉 
フジテレビほかにて毎週日曜午前9時~9時 30 分放送(一部地域を除く)

■スタッフ 
原作:水木しげる
シリーズディレクター:小川孝治 
シリーズ構成:大野木寛 
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔 
音楽:高梨康治、刃-yaiba-、
制作:フジテレビ・読売広告社・東映アニメーション

■メイン出演者 
ゲゲゲの鬼太郎/沢城みゆき 
目玉おやじ/野沢雅子 
ねずみ男/古川登志夫 
ねこ娘/庄司宇芽香 
犬山まな/藤井ゆきよ 
砂かけばばあ/田中真弓 
子泣きじじい&ぬりかべ/島田敏 
一反もめん/山口勝平

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイト
http://anime-kitaro.com/

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式 Twitter 
https://twitter.com/kitaroanime50th

©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

《超!アニメディア編集部》
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