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【インタビュー後編】中川翔子とTECHNOBOYSが『魔法陣グルグル』EDテーマでコラボ!「強い気持ちは引力があって、それぞれを引き寄せ合う」

2017/11/15


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 放送中のTVアニメ『魔法陣グルグル』のEDテーマ「Magical Circle」を11月15日にリリースしたTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.中川翔子。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア12月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文を前後編にわたってご紹介する。

インタビュー前編はこちら

ーー中川さんからは、「こういう曲にしたい」などの要望はあったんですか?

中川 「ライブでみんなと魔法陣を描きたいです!」って。実際にサビは、“くるり〜”とみんなで一緒に歌いながら円を描いている様子が目に浮かぶものにしていただきました。実際に私のコンサートで、ケミカルライトで一緒に魔法陣を描いてもらって、その思い出によって、それぞれのなかで魔法陣が永遠に輝いていけばいいなと思って。

ーー歌う部分では、何か意識したことは?

中川 どの言葉を見てもククリちゃんなので、“ククリちゃんの曲”でもありたいと思いました。ただ難しかったのは、自分が年齢を重ねてしまっていることで。アニメのアフレコのときにも、「年齢を下げてセリフを言ってください」って指示されることがあるんです。実際に今回も、「ククリちゃんみを増してください」というディレクションがあって。担当のスタッフさんから、「アニソンの世界はレベル30を超えると全員永遠の17歳になるんです」と、なんともポジティブな言葉をいただいたので頑張れました(笑)。

フジムラ 基本的に僕らのスタンスは、TECHNOBOYS色に染めるのじゃなくて、お互いの個性が引き立っていないと面白くないというもので。最初から中川さんなりのククリ感があったので、それを受け入れつつ、指示をしたのはちょっとデフォルメしてほしい部分くらいでした。

中川 でもこれを歌ったことで、少し若返った気分です。メロディーのあとコーラスとか全部録り終えたとき、みんなでバンザイしてチョコレートを食べたのもいい思い出です(笑)。

松井 なかなかバンザイする現場もないですけどね(笑)。

ーー歌の中で、ククリちゃんの決めゼリフ“勇者さま!”を言ったお気持ちは?

中川 どんなファンタジー漫画やアニメを見ても、いちばん“勇者さま”という言葉が似合うのはククリちゃんだと思うんです。それを私が、歌の中で言っていいんだ!……と。

フジムラ ちょっと緊張されていましたよね。

中川 そうなんです。歌うというより、“言う”という感じだったので、そこはアフレコするような気持ちで歌いました。テレビサイズもすてきですけど、本当にフルで聴いてほしいです。頭からの流れで“勇者さま”を聴いたときに、きっとみんな何かが繋がるだろうし、この曲が『グルグル』の集大成になってることがわかると思います。

松井 あとTECHNOBOYS的には、シングルの表題曲がラブソングなのはこれが初めてじゃないかな。“勇者さま”という言葉が無理なく出てくるものにするためにも、ラブソングしかないと思ったし。

中川 そうそう、ジャケット撮影のときは、化石とかグルグルしたものをたくさん持ち込んだので、ぜひ探してほしいです。

石川 あれって、中川さんの私物だったんですか?

中川 はい(笑)。スカシカシパンの化石とか、魔法陣ぽいと思ったので。あと『グルグル』と言えばネコなので、私の飼い猫も連れて来て、一緒に撮っていただきました。ただ、石川さんは猫アレルギーだったんですよね?

石川 猫は大好きなんですけどね……。でも可愛かったです。

ーーTECHNOBOYS さんは、1期から引き続き劇伴を手掛けているわけですが、そことの繋がりみたいなものは何か考えましたか?

石川 ビンテージシンセ満載というところですね。かなり沢山のアナログシンセを使っていて。

松井 中川さんの曲で使っているのは、通称“タンス”と呼ばれているmoog IIIcという機種です。

中川 なんですか、それ?

ーーYMOが使っていたやつですよね?

フジムラ そうです。当時はうん千万円したもので、僕らが使ったのは復刻版ですけど、それをプロデューサーが買って、トラックダウン(別々に録ったオケと歌を一つにする作業)の直前に届いたんですよ。

松井 前日じゃない? これがこのタイミングで届いたのは奇跡だから、絶対使おうって。

中川 シンセサイザーって、当時のその機種でしか出せない音がいっぱいあったんですよね? それは曲のどこで使われているんですか?

石川 AメロとかBメロで、ちょっと分かりづらいと思いますけど。

ーーそのmoog IIIcを使うことに、どんな意義があったのですか?

石川 アナログシンセサイザーの大御所の冨田勲さんという方が『リボンの騎士』や『ジャングル大帝』など名作アニメの劇伴を作っていて、その冨田さんがmoog IIIcを日本で初めて使っていたんです。昨年亡くなられてしまったんですが……。

フジムラ 冨田さんは日本のテクノの始祖のような方ですから、僕らのリスペクトやオマージュの気持ちを込めて「『魔法陣グルグル』の劇伴はアナログシンセだけで作ろう」と。実際に劇伴はそう作っているんですが、moog IIIcだけは受注生産だからいつ届くか分からなかったんですよ。そういう音のところでも、『グルグル』の持つ懐かしさとリンクさせることができたかなと思いますね。かといって、決して古くさくもなっていないし。

石川 あとこれも面白い繋がりですけど、『グルグル』の音響監督の明田川仁さんのお父さんの明田川進さんは、冨田勲さんが劇伴を手掛けた『リボンの騎士』で音響監督を務めていた方だったんですよ。

松井 ほんと、グルグルしてるよね。回りに回ってというか。

フジムラ 他の作品でもそういうご縁みたいなものが、何度もあって。今回moog IIIcが届いたこと、中川さんが『グルグル』のファンだったこともそう。意志を持ってやっていると、そうやっていろいろなものが繋がっていくんですよね。

中川 それは私もわかります。強い気持ちは引力があって、それぞれを引き寄せ合うんだと本当に思います。何か少しでも違うことをやっていたらこの機会がなかったと思うと、今日までの日々がひとつの物語だったみたいな気持ちで、本当に不思議ですね。それも曲中の“ぜんぶつないだらひとつになった”というフレーズに繋がっているなって思います。

(取材・文=榑林史章)

◆プロフィール
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.中川翔子【テクノボーイズ パルクラフト グリーンファンド フィーチャリングなかがわしょうこ】
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND は、1994年に結成した、石川智久、フジムラトヲル、松井洋平の3人組テクノユニット。『賭ケグルイ』や『おそ松さん』などのアニメや上坂すみれの楽曲などを手掛けている。中川翔子は、元祖オタクアイドルとして活躍し、アニメ『天元突破グレンラガン』のOPテーマ「空色デイズ」など多くのアニソンをリリースした。声優としても活動している。また、近年ではドラマ・舞台などに出演して、女優としても活躍の場を広げている。

 

<シングル「Magical Circle」情報>
発売中
ランティス
通常盤:1,512円
表題曲のほかに、カップリングには『グルグル』の最初のアニメ化の際にEDテーマだった、奥井亜紀の「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」をTECHNOBOYS のアレンジで再レコーディング。また上坂すみれを迎えた、中原めいこの「ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット」のカバーも収録している。

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