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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』SUGIZOとmiwaが語るシャアの魅力―「実はすごく中途半端な存在、でも僕にはカッコよく見えた」

2019/6/25


 NHK総合テレビにて放送中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』。本作の第3弾エンディングテーマ、SUGIZO feat. miwaの新曲「A Red ray」が6月25日より配信リリースされる。今回、リリースにあわせてSUGIZOとmiwaの対談が実現。ガンダムや楽曲への想いを語っていただいた。

――SUGIZOさんは40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』(以下 ファーストガンダム とも表記)の、40年来のファンということを伺っていますが、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』(以下、『THE ORIGIN』)の主題歌制作に関わられるとなったときのお気持ちを教えてください。

SUGIZO もちろんとても感無量ではあるんですけれども、そもそも想像もしていなかったですよね、僕自身が。ガンダムに対して仕事で関わることになるとは。子供の頃から普通に、すごく好きだったものに対して、仕事をしたいとはあまり思わないよね?

miwa 確かにそうですよね。関わるなんてなかなか想像がつかないことですよね。

SUGIZO そうでしょ? 夢にも思わなかった。ところが5年前のガンダム35周年のときに、今のバンダイナムコエンターテインメントの社長で、当時サンライズの代表取締役社長だった宮河(恭夫)さんからガンダム35周年で開催された立像プロジェクトにパネルディスカッションでお誘い頂いて、そこでみなさまと知り合って一気に深く繋がることになった感じですね。

――そんなおふたりが思う『THE ORIGIN』はどんな作品だと感じていらっしゃいますか?

miwa わたしが子供の頃は(ファーストガンダム以降の)新しいシリーズが放送されていて、『機動戦士ガンダムSEED』を見ていた世代でした。でも今回は『THE ORIGIN』なので、ファーストガンダムよりも前のお話ということで一から勉強させていただきながら作品に触れさせて頂きました。コミックを読んだり、作者のみなさまのドキュメンタリーを見たりすると、アニメはおもちゃに紐づいていたり子供向けな要素もあると思うんですが、物語自体がすごく大人っぽいですし、なかなか1回では把握したり理解をするのが難しいくらいに人間ドラマが詰まっていてどんどん引き込まれていってしまうんです。それと、それぞれの正しさや正義のある中で戦いが終わらないということが根底にあって。ヒーローがいて敵がいて、ではなくてみんながそれぞれの正義を持っているし、主人公がいるようでいない、というか。誰の味方をしたら正解、というものがないからこそ読む人によって誰に感情移入するのか、誰の気持ちに寄り添うのかで感じ方も変わって来るのかなって思って。場面によって応援したくなる人が変わるような気もしていて、それが人間なのかな、と感じる作品です。

SUGIZO 敵も味方もないんですよね。善も悪もなくて。僕らが最初にファーストガンダムを見たときには、地球連邦が正義で、ジオンが悪なんだけど、よくよく深く知っていくと連邦の上層の方がよっぽど腐敗しているし、ジオンは元々はスペースノイド(宇宙移民者)が人類の歴史の中で何回も民主的な革命が行われてきたという正義を持って、連邦からの独立を目指して戦っていたわけで。そう考えると、子供向けの作品では初めてだったんじゃないかと思いますよね。敵や味方ではなく、お互いのイデオロギーの違いだけで戦争をしている、というストーリー自体。それまでは宇宙人が攻めてきた、とか、悪ものや怪人が攻めて来る、というものだったのがいわゆる子供向けアニメという見方でこの作品に触れてみると、40年前にいきなり突発的に全く新しい種が生まれたような印象で。それをやってのけた作者をはじめとした製作陣のみなさんが本当にすごいと思う。

――その作品に関わられることになったのが“主題歌”。楽曲でどのように表現をしようとお考えになったんでしょうか。 

SUGIZO 長い間、僕はガンダムに影響を受けているので、知らず知らずのうちに僕の音楽のテイストとか音楽から見える景色とか、自分が音楽を生んでそこに乗って旅をしたい感覚や、宇宙的な憧れなど、実はあらゆるところがガンダムに起因しているんですよね。自分の音楽観や音楽に対する自分の哲学の、ベーシックな部分にガンダムはかなり大きく影響を及ぼしていると認識してる。自分が気持ちのいいことを自然に表現すればそれがガンダム的になるんです。

――特に「これ」というとどんなシーンですか?

 SUGIZO 本当に多くのシーンに影響を受けているんですが、特にララァの絶命のシーンから僕が受けたインスピレーションは計り知れない。僕の音楽のルーツはそこにあると言っても過言ではないです。あの光。突然トリップするサイケデリックな世界。深遠な無数の銀河。ほんの一瞬のはずなんですよ、エルメスがビーム・サーベルに刺されて、爆発するのはほんの一瞬の出来事。せいぜい数秒。その一瞬が永遠に感じられる。その永遠の中であらゆる会話があって、精神的なコミュニケーションがあって、銀河が見えて波が来て、光が見えて。音楽を使ってトリップする感覚、一瞬を永遠に感じるという感覚。ここにいるのに1億光年先に行けるような感覚は、まさにララァのあのシーンに影響を受けたもので。音楽観の重要な部分をガンダムから学んだというか、発想を植え付けていただいきました。

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