アニメ映画『パンドラとアクビ』アクビちゃん役の天城サリーにインタビュー「バトルシーンは先輩方の芝居を見て学びました」 | 超!アニメディア

アニメ映画『パンドラとアクビ』アクビちゃん役の天城サリーにインタビュー「バトルシーンは先輩方の芝居を見て学びました」

EJアニメシアター新宿ほか全国で順次ロードショーとなるアニメ映画『パンドラとアクビ』 。本作はゲーム『モンスターストライク』から誕生した、好奇心旺盛でちょっとおっちょこちょいな女の子・パンドラと、タツノコプロ制作による …

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 EJアニメシアター新宿ほか全国で順次ロードショーとなるアニメ映画『パンドラとアクビ』 。本作はゲーム『モンスターストライク』から誕生した、好奇心旺盛でちょっとおっちょこちょいな女の子・パンドラと、タツノコプロ制作による今年で放送50周年を迎えるTVアニメ『ハクション大魔王』に登場する、いたずら好きな大魔王の娘・アクビが夢のタッグを結成するドタバタロードムービー。各地に散らばってしまった世界を滅ぼす力を持つといわれる“災いの欠片”を回収すべく、次元を飛び越えパンドラとアクビが大活躍するという物語で展開する。

 今回はアクビ役を演じる天城サリーにインタビュー。初めての主役を演じるにあたっての想い、またロサンゼルス出身で日本語(特に漢字)も勉強中という彼女ならではの苦労や演じてみて感じたことなどをおうかがいした。

アクビ役を演じる天城サリー

ーー今回、天城さんが演じられるアクビはどのようなキャラクターでしょうか。

 アクビちゃんは天真爛漫で元気な女の子です! 自分の思ったことをすぐに口に出してしまうんですけども、それが以外と的に当たっていて周りの人を「ハッ!」とさせる、そんな子ですね。

ーー周りをいい意味でかき乱す存在。

 そうですね。パンドラちゃんとは「凸×凸(デコデコ)コンビ」ですけども、アクビちゃんのほうがパンドラちゃんや周りの方をかき乱していることが多い気がします。パンドラちゃんはアクビちゃんと一緒にいるとお姉さんのような、フォローする役割に回るんですよ。

ーーそんな天真爛漫なアクビちゃんを演じることが決まったとき、どのようなお気持ちでしたか?

 オーディションを受けて「合格したよ」という報告を受けたときは「まさか……」という気持ちでいっぱいで。そもそも初めてスタジオオーディションまでいけたので、それがあっxtuw

ーーえっ(笑)。

噛んでしまいました(笑)。そう、だからスタジオオーディションまでいけただけでも嬉しかったのに、合格するなんて信じられなかったんです。だから、驚きが先にきて、後から嬉しさが込み上げてきて、涙しました。

ーーしかも、W主人公のうちの一人と大抜擢です。

 実は主人公だということを台本をいただくまで知らなくて。

ーーそうだったんですか!

 はい(笑)。台本の題名を見て初めて気が付きました。だから合格した後も色々な喜びが積み重なっていったので、たくさん感動しました!

ーーアクビちゃん役が決まったとき、最初にどなたへ報告しましたか?

 家族のグループLINEに「アクビちゃん役が決まったよ」と流しました。そしたらお母さんが「あの、アクビちゃん!?」って反応して、そこからグループLINEが荒れました(笑)。

ーーなるほど(笑)。天城さんが所属されているデジタル声優アイドルグループ22/7(ナナブンノニジュウニ)のメンバーにはいつ頃報告されましたか?

 合格したと言われたのがメンバーと一緒にいるときだったので、その場で自然と伝わりました。みんな「おめでとう!」って言ってくれましたし、アフレコ当日の朝も「頑張ってね」と連絡をくれました。


ーーいいメンバーですね! 続いて、台本を読んだときの感想を教えてください。

 台本をもらって素読みするとき、まずはフリガナを振りました。言葉の意味を辞書で引いてから英語に変換して、台本の横にその英語を書いたんです。

ーー天城さんはアメリカ育ちですもんね。

 そうなんです。だから日本語よりも英語のほうが染みついていて……日本語の台本のシナリオを理解するのには何段階も必要なんです。だからこそ台本を眺める機会も多いので、ストーリーが自然と自分のなかに染み込みました。ただ、やっぱり苦労はしましたね。盗賊団という言葉が出てくるのですが、最初にこれが読めなくて……。何なら似ている「海賊団」だと思い込んでいたんです。お母さんが違うよって教えてくれました。簡単な漢字でもフリガナを振らないとまだまだ読めないんです。

ーー以前のインタビューでも漢字を練習されていると言っていました。漢字はどこまで制覇しましたか?

 ファンの方から話題になっていた「うんこ漢字ドリル」をいただいたのでそれをやっています(笑)。今は小学2、3年くらいの漢字を練習していますね。あの、読みはもっといけるんですよ!? 書きがまだまだなんです……。でも、10級は100点取れます! きっと。ちょっと強気に出ちゃいました(笑)。


ーー漢字のスキルが上達することも切に願っています! ここまでアフレコまでのお話が中心でしたが、実際のアフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

 今回は1日かけての収録だったのですが、それくらい長く現場にいたのが初めてでしたし、セリフの量もこんなにたくさんあるのが初めてだったので、喉が心配で。ポットにあたたかいお茶を入れて持っていき万全の体制でのぞみました。また現場は有名な先輩方ばかりで緊張しましたが、本当に色々と勉強させていただきました。

ーー普段は22/7(ナナブンノニジュウニ)でも活動されている天城さんはメンバーといることが多いですが、今回は色々な声優さんから刺激をもらえた?

 そうですね。こういうインタビューもいつもはメンバーと一緒が多いですが、今回は一人で受けることが多くて。日本語大丈夫かなっていう不安もあるのですが、逆にメンバーに甘えられない分、しっかりしなきゃという気持ちが芽生えました。特に大人の方と話すのが苦手で、リーダー(帆風千春)とかに付いてきてもらうことが多かったんですけども、今回は挨拶も全部ひとりなので、ちょっと強くなれたかなと思っています。

ーー以前のインタビューでも実はすごく人見知りだとおっしゃられていましたよね。

 現場でもそのお話をさせていただいたのですが、人見知りなのに「何か話さなきゃ!」って思ってマシンガントークをして、から回ってしまって……。「本当に人見知りなの?」って皆さんにも疑われました(笑)。

ーーそんな共演者の皆さんとの会話はいかがでしたか?

 みんな優しく接してくださいました。特にパンドラちゃん役の小倉(唯)さん!  私、ブースに入ったとき最初は端っこに座っていたんですけども、小倉さんが入ってきて「天城さん、この真ん中に一緒に座りましょ!」って誘導してくださったんです。それまでガチガチに緊張していたのですが、小倉さんがたくさん話を振ってくださったのでリラックスして演じることができました。

ーー芝居もしやすかった?

 そうですね。休憩のときにパンドラちゃんとアクビちゃんのように友達感覚で話せたので、距離感の近い芝居ができた気がします。ほかにもナゾの怪獣役の江原(正士)さんが会話に入れない私を見て話を振ってくださり、皆さんと打ち解けることができてまた一段階リラックスができました。

ーーディレクションではどのようなことを言われましたか?

 印象に残っているのは、アフレコに入る前に監督に呼び出されて「初めての現場だから緊張していると思うけども、オーディションでやったアクビちゃんのイメージ像は僕たちと同じだと思うから、自信を持ってやってほしい」と言われたことです。正直、現場に行くまで自分のアクビちゃんの演技プランに不安があったのですが、その言葉のおかげで自信を持ってマイク前に立つことができました。

ーーそれまで持っていたイメージというのは先ほどおっしゃっていた天真爛漫などですか?

 そうですね。あとは「着ぐるみ・あくびちゃん」の公式Twitterも参考にしました。そこでの彼女は独特なツイートをするんですよ。「今日も楽しかったですぅ」みたいに、語尾に小さい「う」を必ず付けるとか。そういう甘い感じの女の子だと思ったんです。また、動画をみると元気はつらつな姿が映っていたので、行動としては元気っ子なんだーと。色々なところから情報を得てオーディションにのぞみました。

ーーなるほど。では、アフレコをやっていくなかで苦戦したところは?

 バトルシーンを演じるのが初めてだったので、台本にないようなセリフ、例えば息遣いなどを絵に合わせて演じるのが難しかったです。走るときも飛ぶときも攻撃を受けたときもぜーんぶ声で芝居をしないといけない。しかも想像以上にアクビちゃんが動いていて、自分の入れたセリフだけじゃ足りなくて……。だから、先に先輩方の芝居を見てから演じることになりました。ここでも皆さんの背中をみて勉強させていただきました。

ーー戦う場面によってアクビちゃんの心情も違いますもんね。

 心配しながら戦うときもあれば、みんなを守るという意志で戦うときもあるので、それでも息遣いが異なる。声のお仕事は細かいところまで気を使わないといけないんだなということを学びました。

ーーそんな学びも多かった本作。天城さんが見どころだと感じるシーンは?

 タツノコさんとモンストさんらしい、ならではのバトルシーンが魅力だと思います! 観ていただければわかりますが、それぞれの特徴が詰まっているので注目してもらいたいですね。

ーーそれぞれの面白さが作品に現れている?

はい! タツノコプロさんの作品だけでもたくさんのキャラクターが登場して、しかも、今まで交わることがなかったキャラクター同士の会話なんかもあるんです。だから元々知っていた世代の方々も、初めてタツノコプロさんの作品を観る方でも楽しめる作品だと個人的には思っています。

ーーなるほど。ちなみに、『モンスト』は人気ゲームですが天城さんはプレイされたことはありますか?

 このオーディションを受けるのを機にプレイし始めました。『モンスト』は現場でも色々な方がプレイされているんですよ。ある現場のスタッフさんも『モンスト』をやりこんでいて、その方に「『モンスト』初心者で詳しくないんです」と話したら、色々なことを教えてくださいました。『モンスト』きっかけで会話ができて嬉しかったです。

ーー『モンスト』がコミュニケーションのツールになった。

 そうなんです! 新学期が始まったら学校の子たちと『モンスト』をプレイしてより打ち解けられればいいなと思っています。

ーー今回、アクビちゃんを演じられましたが、今後どんなキャラクターを演じてみたいですか?

 今度は私の好きなドロンジョさまみたいな、大人で知的な女性も演じてみたいです!

ーーそのうち憧れの声優である杉田智和さんとも共演する機会があるかもしれません。

 もう、語彙力がなくなっちゃいますよ(笑)。でも、色々な方とご一緒して学んでいきたいですね。

ーーこれからも声優としてどんどん活躍していきたい?

 そうですね。自分の人生を変えてくれたのがアニメと声優さん。日本に来たのも声優さんになりたいと思ったからなので、私が憧れている声優さんのように、誰かの人生を変えられるような作品に出て、誰かを勇気づけられればいいなと思っています。

ーー本日は色々とお話いただきありがとうございました。最後に改めて本作の魅力についてメッセージをお願いします。

 この作品を通じてコミュニケーションは大事だということを改めて感じました。私は人見知りですが、自分から発信して伝えないと理解してもらえないことがあることをこの作品に教えられた気がします。そういう大切なメッセージが込められた作品なので、ぜひ劇場に観に来てほしいです!

プロフィール
天城サリー
【あまきサリー】4月26日生まれ。ロサンゼルス出身。バズウェーブ合同会社所属。デジタル声優アイドルグループ22/7のメンバーでもある。


『パンドラとアクビ』概要
4月5日(金)より、EJ アニメシアター新宿他、全国順次ロードショー
キャスト
パンドラ:小倉 唯
アクビ:天城サリー
●前編「荒野の銃撃戦」
ルイーズ(ドロンジョ):甲斐田裕子
三船 剛:吉野裕行
ブライキング・ボス:天田益男
●後編「精霊と怪獣の街」
カンタ:田村睦心
ナゾの怪獣:江原正士
冬の精霊:津田健次郎
スタッフ
原作:XFLAG・タツノコプロ
監督:曽我 準
キャラクターデザイン・総作画監督:大倉啓右
美術監督:竹田悠介
美術設定:高畠 聡/田村せいき
撮影監督:五十嵐慎一
色彩設計:小針裕子
編集:長坂智樹
音楽:小畑貴裕
音楽制作:トムス・ミュージック
音響監督:田中 亮
音響制作:ソニルード
主題歌:Shiggy Jr.「D.A.Y.S.」(ビクターエンタテインメント)
アニメーション制作:BAKKEN RECORD
配給:角川 ANIMATION
製作:XFLAG

前編メインビジュアル

後編メインビジュアル

画像ギャラリーはこちら。クリックすると拡大します。

 

『パンドラとアクビ』公式サイト
https://dora-bi.com

『パンドラとアクビ』公式Twitter
@anime_dorabi

(C)XFLAG (C)タツノコプロ

《超!アニメディア編集部》
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