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『らき☆すた』の神前暁が横浜流星主演映画『いなくなれ、群青』で音楽を担当「アニメとの違いは、音楽を出すか引くか」【インタビュー】

2019/9/6


 横浜流星と飯豊まりえの共演で話題の映画『いなくなれ、群青』の劇伴を、アニメ『らき☆すた』のOPテーマ「もってけ!セーラーふく」をはじめ、『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇伴で知られる、作曲家/音楽プロデューサーの神前暁が担当。アニメ映画は2017年の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』などの劇伴を手がけているが、実写映画の劇伴は、2010年の『私の優しくない先輩』以来とのこと。今回の『いなくなれ、群青』ではどのように音楽を作っていったのか、またアニメと実写の違いなど話を聞いた。

横浜流星さんはアコースティックギター

ーーまず、映画『いなくなれ、群青』をご覧になった印象は?

 非常にきれいな映画だなということが、一番の印象です。映像が美しいのはもちろん、ストーリー的にも思春期のキラキラとした部分だけでなく、誰もが持っているような傷などのザラッとした部分までも、とても美しく描いていて。いい意味でアートの香りのする、とても美しい作品だと思います。

ーー普段はアニメを手がけることの多い神前さんが、実写を手がけるという部分で、プレッシャーはありましたか?

 そうですね。音楽は、映画の佇まいを決めてしまうものなので、たくさんのスタッフが関わって作られているものを、後から音楽で台無しにするわけにはいかないですから。

ーー時間が止まっているような感覚のある作品で、映像の美しさに神前さんが手がけた音楽が非常にマッチしていると思いました。音楽を作る上で意識したのは、どういうところですか?

 物語の舞台となる“階段島”は、夢なのか現実にあるものなのか、全体的にあやふやな雰囲気が漂っていて、ストーリーもミステリーかと思いきやファンタジーっぽいところもあって。そういった全体に漂う、どこか掴みどころのない雰囲気を、まずは音楽で捉えようと思いました。

ーーそれが、ピアノとストリングスをメインにした静かな音楽。

 この全体にふんわりとしたきれいな世界を描くには、大規模なオーケストラではなくて、ピアノやストリングスによる室内楽的な小規模編成が合うと思いました。あとは電子音も使っていて、そこでこの不思議な世界を音で描けたらと思いました。

ーー確かに、ドラムとかエレキギターとかは出てこなかったですね。

 まったく出てきません。いわゆるアニメで流れているような、日常で耳にするような音をあててしまうと、作品の描き方とはズレてしまうと思ったので。そこはアニメと実写との、文法の違いなんだと思います。実写は映像の情報量が非常に多いので、メロディで雄弁に語ったり、記号的にコミカルさを出したりすると、そっちに意識が向かってしまいます。それよりは一歩後ろに引いて、観ている人はまず映像に目が行って、意識しないなかで音楽が流れているくらいの距離間を目指しました。

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