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名曲のカバーに観客も飛び跳ねる!『ガールズフィスト!!!!』発の声優ロックバンド“南松本高校パンクロック同好会”3rdワンマンライブ開催【レポート】

2019/9/27


 ロックバンドコミック『ガールズフィスト!!!!』(単行本第1巻 発売中/KADOKAWA刊)に登場する女子高生キャラクター4人と連動するかたちで活動中の、若手女性声優のリアルバンド“南松本高校パンクロック同好会”。昨年10月に結成され、これまでに『Stand Up!!!!』『D.A.S.H!!!!』といった企画盤CDを2作品発表している彼女たちが、9月21日(土)、早くも3度目のワンマンライブが、東京・Space emo池袋で開催された。

左からB・古川由利奈(藤森月役)、Dr・内山つかさ(白瀬双葉役)、Vo・浅見春那(奈川芳野役)、G・奥村真由(坂ノ下奏恵役)

 

 19時40分すぎ、来場者で埋まったフロアが暗転し、ついにライブがスタート。SEに合わせてヴォーカル・浅見春那、ドラム・内山つかさ、ギター・奥村真由、ベース・古川由利奈の4人が登場し、南松本高校の緑の制服ブレザーを脱ぐと、すぐさま「ジャァァァーーーーンッ」と楽器隊が爆音をかき鳴らしはじめる。浅見が「来・た・ぜ・池袋〜〜っ! もっと声を聞かせてくださーいっ! もっと! もっと! もっと! 盛り上がっていきまっしょーーっ!」と叫ぶと、この日のオープニング曲『If The Kids Are United』からライブがスタート。

 70年代後半に活躍したイギリスのパンクバンド・Sham69の代表曲で、若者たちが1つになることを大合唱するアッパーソング。浅見に求められ、来場者も両手を上げての手拍子で応えていた。間髪入れずの2曲目は、浅見に「とべぇ−っ!」とあおられ、会場中がジャンプするところからはじまったオリジナル曲『Tic×Tic=Tac♪』。曲中の小気味いいクラップと、サビの「好きだよ」「ドキドキ」や「ティク・ティク・タック!」の大合唱で、早くも彼女たちと会場との一体感はMAXにまで達した。

 ここで初のMC。4人が原作コミックのキャラクターになりきって、会場を盛り上げるセリフをひとことずつ叫ぶと、すぐさま3曲目のオリジナル曲『Ready and Rarin’ to Go!!!!』に突入。凜々しく歌い上げていく古川の確かなヴォーカルと、飛び跳ねながら「オイ! オイ!」「ハイ! ハイ!」と愛らしく叫びまくり、会場をあおりつづける浅見の姿が印象的。

 つづく4曲目は、カバー曲『What do I get?』。セックス・ピストルズに影響を受けたという70年代のマンチェスターのロックバンド・BUZZCOCKSの代表曲。奥村が弾いた、この曲の代名詞とも言える間奏のひずんだギターリフは、パンク好きにはたまらない鳥肌モノ。

 ここで初めての本格的なMCに突入。メンバーが3度目のワンマンライブを迎えられての感想を、ひとことずつ話すことに。内山は「続けてライブができていることが、あたり前になりたくないです。今日も、この日この時間に来てくれたみなさんに、全力で最高の時間を届けたいです!」と宣言し、奥村は「一番にある“うれしい”っていう気持ちを忘れずに、これからもみなさんと楽しい空間を作っていきたいです。楽しみましょう!」と続けた。そして古川は「本当にみなさんの応援のおかげで、楽しく一生懸命にがんばれています。その感謝の気持ちを込めて、今日は演奏したいと思います!」と来場者に感謝を伝え、ラストの浅見は、「本日はご来場いただき、ありがとうございましたっ! ……あれ? 終わっちゃった!」と言って、まず会場の爆笑を誘う。そのあと「加入してまだ7ヶ月目なのに、いろんな経験をさせてもらっているのは、みなさんとメンバーのおかげです。感謝の気持ちを忘れずに、4人でしか届けられない歌を届けていきますので、応援してください!」と語った。

 5曲目は、なんと童謡の『ぶんぶんぶん』。全員が隠し持っていた黄色い触覚が付いた“みつばちカチューシャ”(内山作)を頭に装着すると曲がスタート。この夏、メンバー4人が独自に行ったというバンド強化合宿にて、アレンジに試行錯誤を重ねた結果、完成させたのがこの曲だとか。見事に縦ノリのパンクロック調になった『ぶんぶんぶん』のなかで、ひとりひとりメンバー紹介されていく。

 立て続けの6曲目、7曲目は、THE BLUE HEARTSのナンバーで『終わらない歌』、そして『リンダリンダ』。パンクロック好きなら誰もが知っている人気曲の連続ということもあり、どちらもサビの部分では、会場は拳を突き上げて大合唱状態となった。

 つづくMCでは、『ぶんぶんぶん』は強化合宿の深夜テンションで大真面目に制作したこと、そしてそのあと明け方5時まで、内山と奥村の2人が残って、『終わらない歌』を「終わらねー!」と言いながら練習していたことがエピソードとして披露された。

 8曲目はカバー曲で、80年代の西ドイツのポップスグループ・ネーナの大ヒット曲『ロックバルーンは99』。奥村と浅見が向き合うと、エコーがかかり、より美しく幻想的となった浅見の高音ヴォーカルが会場に響き渡りはじめた。そこに、古川によるこの曲の代名詞的なベースライン、奥村によるPOPなギターリフ、トップスピードで突如走り出す内山のドラムと、4人の音が次々融合していく。静から動、そしてまた静へとつづく大きな展開の楽曲を、来場者もじっくり聴いて楽しんでいるよう。

 9曲目となるHi-STANDARDの『My First Kiss』は、1stから演奏しつづけている定番となったカバー曲。ゆったりとした横ノリのビートに乗って、サビでのコール&レスポンスでも来場者とともに楽しく盛り上がる1曲となった。

 つづいて浅見と内山がメインのMCの時間となり、2人が自分の練習方法を紹介。内山は、利き腕じゃない左手を鍛えるために、毎食後の歯磨きを左手でしていることを明かした。浅見も、原作コミックで奈川芳野が行っているポリバケツをかぶって発声練習をするという方法を実践しているという。しかし2人とも「効果が出ているかどうかはわかりません!」と最後にキッパリ宣言するのだった。

 10曲目は、奥村のメインヴォーカル曲『Full of Lies』。この曲では大勢の来場者が突然、坂ノ下奏恵のキーカラーでもある赤い色のサイリウムを振ったり、赤く光るブレスレットを手首に巻いて拳を上げる。感激した奥村は、曲終わりに「ありがとうー!」と絶叫。

 つづいて、奥村が奏恵のキャラになりきって「みんな盛(さか)ってる〜?」と叫ぶところからMCがはじまる。ここでは原作コミックの坂ノ下奏恵が最近、物語序盤と比べて性格がかなり変わってきたことが話題となった。そこで、リアルのメンバー4人も、お互いに当初持っていた印象からだいぶ変わったということが語られた。最近は内山と浅見が常に2人で“キャッキャウフフ”していて、どんどん仲がよくなっていること、浅見の笑い方などが内山にとても似てきたこと、浅見と奥村のポンコツぶりがさらに露呈してきていることなどが、次々紹介されていった。でも、じつはメンバーから見て一番印象が変わったのは、古川だったよう。クールで責任感が強く仕事のできる女性……という印象だったのが、強化合宿では一番はしゃぎまくり、帰りの車の中では、運転する内山が好きな曲を流しつづけてあげるなど、最近は他のメンバーがキュンとくる可愛らしさや優しさを見せてくれているのだとか。下克上とも言えるメンバーによる暴露の連続に、古川は赤面顔を両手で隠すぐらい、終始タジタジになって照れていた。

 そして11曲目『自分自信』、12曲目 『Roly Poly』と、ファンにも人気のオリジナル曲がつづく。かけ声やクラップのタイミングが来場者にも完全に浸透していて、再び会場が一体となる2曲となった。『Roly Poly』のラストで、クラップに合わせてメンバーと会場全体がジャンプしつづける様子は圧巻。

 つづくMCで「次が、もうラストの曲でございます!」と古川が言うと、会場からは「え〜〜〜っ!?」という残念そうな声が響きわたった。その声に対して「もっとちょうだいっ!」と言って会場をあおりながらも、浅見は自分のスタンドマイクのセッティングに手こずっている様子。そこで内山に「お客さんの『え〜〜〜っ!?』を自分の準備の時間にあてちゃダメでしょ!」と叱られてしまう。

 つづけて来場者から「もう一周やって!」の声が上がるが、浅見はきょとんとして「何をですか…?」と返し、再び会場は大爆笑に包まれた。

 古川、浅見があおって会場に大きな声を求めたあと、ついに13曲目のオリジナル曲『青春ガール』の演奏がスタート。来場者の「オイ! オイ!」のかけ声に逆にあおられ、メンバーも笑顔で楽しそうに演奏をしていた。ラストの大合唱は、この日のライブのクライマックスでもあった。

 演奏が終わり、大きな歓声と拍手が巻き起こったあと、ステージのライティングが濃いブルーに変わりました。誰もがこれでライブ終了と思っていた次の瞬間、浅見が叫んだ。

「最後にもう1曲聴いてください! 『Re:スタート』!!」

 再び沸き起こる大歓声のなか、奥村さんのきらびやかなギターのイントロから、2ndワンマンで初披露した新曲『Re:スタート』がはじまる。

 健気に、真っ直ぐに、会場を楽しませつつ演奏をつづける4人。ラストのサビの前、激しいドラミングを見せる内山を3人が囲みながら演奏するシーンで、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

 そして最後の力を振り絞ってメンバー全員で叫ぶ「ただ真っ直ぐに ただがむしゃらに」というサビの歌詞こそが、今の彼女たち4人の思いを象徴いるよう。この日のライブを締めくくるにふさわしい1曲となった。

 メンバーがステージから姿を消したあと、来場者の手拍子とアンコールの叫び声は、なんと4分以上も止むことはなかった。

 そして再び“みつばちカチューシャ”を頭につけてのアンコール曲は、日本のレジェンドロックバンド、ザ・ルースターズの『恋をしようよ』。サビの強烈なフレーズ「やりたいだけー!」を、浅見が来場者と一緒に何度も叫びまくる圧巻の1曲。メンバー全員が、3rdワンマンライブの集大成となるような圧倒的な勢いで、この日最後の曲を駆け抜けていった。

 4人それぞれがつけていた“みつばちカチューシャ”の黄色い触覚が会場に投げ入れられ、来場者にプレゼントされたあと、メンバーがアンコール曲の前に告知するのを忘れていたという新情報も3つ公開された。まだ苦手だという内山のドラムロールのあと、それぞれの情報が発表されていった。

 1つめは、12月14日土曜日の4thワンマンライブの開催決定。場所や時間はこの日と同じで、Space emo 池袋で19時30分からとなる。発表と同時にチケットも販売開始された。2つめは、10月18日金曜日の公開練習の開催決定。定期開催中の公開リハーサルのイベントで、AKIHABARAゲーマーズ本店6Fにて19時30分より開始。これまで同様、観覧フリー、写真撮影OKとなる。3つめは、企画盤CD第3弾の制作決定。ファンからの評価が高い『RE:スタート』の収録はあるのか、今後の続報に注目してほしいとのこと。

 こうして約1時間40分の、彼女たちの3rdワンマンライブが終了となった。

 バンドを結成し、本格的に楽器をはじめてからまだ1年足らずで、ヴォーカルの浅見に至っては、加入からまだ7ヶ月しか経っていないという”南松本高校パンクロック同好会”。CDのサウンドプロデューサーに各々が質問をして、アドバイスをもらうことはあっても、彼女たちにはレッスンの先生がついているわけではないという。また、オリジナル曲はパートごとの音源が渡さるが、カバー曲に至っては課題となる曲が指定されるのみで、あとはメンバー自身がその曲の動画や音源を自分で探して、すべて耳コピーしているのだそう。つまり楽譜もタブ譜もなく、完全な独学なのだとか。今回の3rdワンマンも正真正銘の“ガチ演奏”ながら、4人全員が2ndからの確かな成長を見せ、埋まった会場を熱く楽しませるステージとなっていた。まだまだミスは目立つものの、それ以上に、がんばっている人間だけが放てるエネルギーや熱が、強く、気持ちよく感じられた。

画像ギャラリーはこちら。クリックすると拡大できます。

 

“ガールズフィスト!!!! 南松本高校パンクロック同好会 ワンマンライブ Take Action!!!! Vol.3”セットリスト
[2019年9月21日@Space emo 池袋]
1. 『If The Kids Are United』 Sham69 [カバー曲]
2. 『Tic×Tic=Tac♪』 (『D.A.S.H!!!!』TYPE A収録)
3. 『Ready and Rarin’ to Go!!!!』 (『Stand Up!!!!』TYPE B収録)
4. 『What do I get?』 BUZZCOCKS [カバー曲]
5. 『ぶんぶんぶん』(ガールズフィスト!!!! Ver.) [童謡カバー&メンバー紹介]
6. 『終わらない歌』 THE BLUE HEARTS [カバー曲]
7. 『リンダリンダ』 THE BLUE HEARTS [カバー曲]
8. 『ロックバルーンは99』 ネーナ(原題『99 Luftballons』)[カバー曲]
9. 『My First Kiss』 Hi-STANDARD [カバー曲]
10.『Full of Lies』 (『D.A.S.H!!!!』TYPE B収録)
11.『自分自信』 (『Stand Up!!!!』TYPE A・B収録)
12.『Roly Poly』 (『Stand Up!!!!』TYPE A収録)
13.『青春ガール』 (『D.A.S.H!!!!』TYPE A・B収録)
14.『Re:スタート』 [新曲]
Encore 『恋をしようよ』 ザ・ルースターズ [カバー曲]

■“ガールズフィスト!!!! 南松本高校パンクロック同好会 ワンマンライブ Take Action!!!! Vol.4”開催概要
【開催日時】12月14日(土)
開場 19:00
開演 19:30
【会場】東京・Space emo 池袋
【出演者(敬称略)】南松本高校パンクロック同好会(浅見春那・内山つかさ・奥村真由・古川由利奈)
【チケット料金】3,500円
【チケット購入】ライブポケット

■ガールズフィスト!!!! 南松本高校パンクロック同好会 公開練習
【開催日時】10月18日(金)
開場 19:00
開演 19:30
【会場】東京・AKIHABARAゲーマーズ本店
【内容】公開練習 & サイン会
【出演者(敬称略)】南松本高校パンクロック同好会(浅見春那・内山つかさ・奥村真由・古川由利奈)
【サイン会参加詳細】特設サイト(リンク:http://www.teichiku.co.jp/artist/girls-f1st/schedule/

〈電撃コミックスNEXT『ガールズフィスト!!!!(1)』情報〉
■漫画:ぼみ
■原作:木瓜庵
■発行:KADOKAWA
■発売中
■定価:本体620円+税

『ガールズフィスト!!!!』公式Twitterアカウント
https://twitter.com/GirlsF1st

『ガールズフィスト!!!!』特設サイト(テイチクエンタテインメント)
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『ガールズフィスト!!!!』公式配信チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC_4TLIeeLGPvezQNzS6XiJg

『WEBデンプレコミック』公式サイト
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撮影:菅沼聖太郎(目黒スタジオ)
(C)2019 ガールズフィスト!!!! プロジェクト



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