【平成女子×少女マンガ】「カードキャプターさくら」王道魔法少女モノから“封印解除(レリーズ)”されたオタクの扉~汝のあるべき姿に戻らん~ | 超!アニメディア

【平成女子×少女マンガ】「カードキャプターさくら」王道魔法少女モノから“封印解除(レリーズ)”されたオタクの扉~汝のあるべき姿に戻らん~

ずっと魔法少女に憧れてた。ずっとさくらちゃんになりたかった。小学生時代を彩ってくれた大好きな作品。だけど……気付いたら立派なオタクになってたよ。

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【平成女子×少女マンガ】「カードキャプターさくら」王道魔法少女モノから“封印解除(レリーズ)”されたオタクの扉~汝のあるべき姿に戻らん~
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  • 「『カードキャプターさくら』クリアカード編」キービジュアル(C)CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK

平成女子が必ずとおったであろう作品、『カードキャプターさくら』。全国区で見ることができるNHKでのアニメ放送。友達との遊びを終えた夕方のゴールデンタイム。時間、地域的に触れられやすい作品であったことはもちろん、CLAMPによる華やかなキャラクターや衣装といった少女心をくすぐる世界観。そして世界を救うために奮闘する王道的な魔法少女ストーリーが付随している。

小学生女子がハマらないわけない要素が詰め込まれているわけだが、この作品はさらなる側面も持ち合わせていることをご存じだろうか……。

平成女子×少女マンガ

■「カードキャプターさくら」とは

「『カードキャプターさくら』クリアカード編」キービジュアル(C)CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK

『カードキャプターさくら』は、月刊少女マンガ誌「なかよし」にて1996年6月号から2000年8月号にかけて連載されたCLAMPによるマンガ。この世に災いをもたらすという「クロウカード」を回収するべく「カードキャプター」として奮闘する、“さくら”こと木之本桜の活躍を描く。
単行本は全12巻で、連載20周年となる2016年に16年ぶりとなる新章『カードキャプターさくら クリアカード編』がスタートし、連載期間7年半を経て全80話(全16巻)で完結。2023年にアニメ放送25周年を迎え、「クリアカード編」はアニメ続編の制作が決定している。

■さくらちゃんがかわいすぎて、はにゃーん

TVアニメが放送開始されたのは1998年4月7日。私はマンガが好きだったので、放送以前の「なかよし」にてさくらちゃんに出会っていた。たまたま買ったこともあり、話がよくつかめておらず、表紙のろうそくをもったさくらちゃんと小狼くんを見て、「ホラーマンガなんだ!」と思った記憶がある。90年代世紀末はオカルト文化も盛んだったことから、怖いことに巻き込まれつつ、2人がドキドキハラハラお近づきになっていくラブコメなんだと勘違いしていた。しかし、翌年から始まったアニメ放送を見て、一気に印象が変わる。

東京タワーをぴょんぴょんと飛んでいく女の子。奇抜なコスチュームに魔法陣と杖を用いた魔法。憧れの魔法少女すぎる!!!!!
しかも「ほえーー」「はにゃーん」が口癖で、かっこいいお兄ちゃんに、おしゃれな制服とローラースケートで元気に登校。こんなかわいいさくらちゃんになれるかな……とローラースケートを買った平成女子は一体何人いることでしょう。とりあえず私です。

■さくらちゃんの好きな人の、好きな人って…まさか…

そして登場する、さくらちゃんの兄・桃矢の友人、雪兎さん。フルネームは月城雪兎(つきしろ ゆきと)。なんてときめく字面なんだ……ここからどんどん、魔法少女好き!さくらちゃんかわいい!から違った“感情”が近づいてくるのだった。
さくらちゃんとの去り際にアメのプレゼントをする雪兎さん。なんて粋なことを……と当時は思っていたが、今思うと雪兎さんは桃矢の自転車の後ろへ乗って登校。令和の今では交通違反待ったなしではあるもの、2人乗りで登校なんて憧れる……さらに相手が恋人だったら、もっとキュンキュンしちゃう……。そう、なんだかこの2人毎日にけつで登校してるんだけど距離近くないか?
ほかにも、ケーキをあーんしたり、顔に触れたり、お姫様だっこしたり、壁ドンしたり……とにかく距離感が友達ではない。

また、さくらちゃんの親友である知世ちゃん。敬語で喋るのが特徴なおしとやかな女の子で、ボディガードもいるという大企業のお嬢様、という部分が特出した部分かと思うが、違う、そうじゃない。かなりさくらちゃんにご執心な人物なのである。さくらちゃんがクロウカードを捕まえに行くとなると、必ず自身でコスチューム衣装を作成して用意。衣装をまとった姿見を眺めて恍惚とし、さらにさくらちゃんが奮闘する姿をビデオに収めている。
親友ではありつつも、どこかアイドルを推すような情熱的な部分を感じる。

■好きの矢印があちこちに!だって少女マンガだもん

このほかにも、香港からの転校生の男の子・李小狼まで雪兎に好意を向けたり、知世の母・園美もさくらの母・撫子を溺愛していたりする。

さらには、さくらのクラスメイト・利佳ちゃんは、なんと担任の寺田先生とお付き合いをしている。子どもの頃は、なんて大人びた子なんだ……と思っていたが、やはり今の世間的に「微笑ましいけど、大丈夫なのか……?」と考えてしまう。

だが、アニメやマンガのファンタジーの世界でこのようなことを気にしてしまうのは野暮かもしれない、と思うほど、この作品の人物たちそれぞれの思いはまっすぐに純粋に描かれている。

散らばったクロウカードがもたらす“災い”の正体を知ったとき、「そんなことなの?」とその事の重さに実感が湧かなかった。

だがあらためて作品を読み直すと、皆の“好き”が楽しかったり、ドキドキだったり、しょんぼりしてしまったり、守りたくなる強さが生まれたりなどとさまざまなかたちで描かれていたのだと感じた。

年齢も関係ない、性別も関係ない、好きなものは好き。人の優しさに触れたい、人を大事にしたいと思う心強さ、一緒に過ごす時間のうれしさが、魔法少女のストーリーと同時に一貫として中心にあったと思う。

と、このようにまとめてみたものの、要するにBLも百合も年の差ラブコメも魔法少女ものも全部詰まっているのが本作なのである。平成女子の当時の憧れでもあり、新たな“好き”を発見させてくれた作品であるには違いない。

秋から新たに放送が始まる『魔法騎士レイアース』など、CLAMP作品で“オタク”の沼にハマった平成女子は多いことだろう。
令和女子もぜひ、この沼にハマってほしいところだ。


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