『野生のラスボスが現れた!』ディーナ役・薄井友里インタビュー!「しっかり者だけど コミカルなディーナ」 | 超!アニメディア

『野生のラスボスが現れた!』ディーナ役・薄井友里インタビュー!「しっかり者だけど コミカルなディーナ」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年11月号では、TVアニメ『野生のラスボスが現れた!』より、ディーナ役・薄井友里のインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹…

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『野生のラスボスが現れた!』ディーナ役・薄井友里インタビュー!「しっかり者だけど コミカルなディーナ」
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年11月号では、TVアニメ『野生のラスボスが現れた!』より、ディーナ役・薄井友里のインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューとなっている。

しっかり者だけどコミカルなディーナ

――『野生のラスボスが現れた!』という作品の印象を教えてください。

オーディションを受ける前から原作をチェックしていたのですが、女性であるルファス様に男性が憑依しているという設定が新鮮でおもしろいなと感じました。難しい用語も出てきますが、必殺技のシーンはカッコよさも合わせて、ゲームやアニメが好きな方に刺さりそうだなと思います。

――薄井さんが声を担当しているディーナを、どんなキャラクターとして捉えていましたか?

デザインを見たときは、正統派のヒロインなのかなと感じました。ですが、オーディションの原稿を見ると、しっかり者な面やかわいさもあり、さらにはギャグシーンでも活躍していて、おもしろい女の子なんだろうなと思いました。また、元気で表情豊かではありますが、シリアスな場面に直面したときは、意外と淡々としているんです。冷静に状況を分析する、少し冷たさを感じさせるところもあり、そのギャップも私の推しポイントです。

――そんなディーナをどう演じていこうと考えましたか?

セリフの端々ににじむ、ルファス様の参謀であることを誇りに思っている部分を感じさせるお芝居を心掛けました。じつは、しっかり者らしさを出したくて、大人っぽい声のトーンがいいのかなと思ったこともあるんです。ですが、コミカルな面も多かったので、声の幅を制限しないよう、自由にお芝居をしていきました。

――アフレコが始まってから、印象に変化はありましたか?

思っていた以上にコミカルでした。むしろ、ルファス様の配下「覇道十二星天」のひとりであるアリエスのほうが正統派のヒロインのようなかわいさがありましたね(笑)。

――「覇道十二星天」をはじめ、ルファスの周りには多くの人が集まりますよね。

最初こそ、ディーナとルファス様の2人で動いていましたが、そこからどんどん仲間が増えていくんです。それに、まじめなキャラクターが多いので、ディーナを演じるにあたっては、まじめなところはまじめに、コミカルなシーンは振り切って、泣いたり怒ったりなど、喜怒哀楽を強く出していこうと思いました。

――演じていて難しかった部分があれば教えてください。

『野生のラスボスが現れた!』が、レギュラーキャラクターのオーディションに受かった初めての作品なんです。それもあり、アフレコ前から緊張していましたし、プレッシャーもありました。ですが、ディーナは弱気なところがなく、つねにドヤ顔なんです。ほかのキャラクターから役割を奪ってでもルファス様に説明しようとする性格なので、私の内気な部分は封じ込めなければならず、そこは苦戦しました。また、スタッフの方から「ルファスの下につきすぎないように」という指示もあったので、ルファス様と対等でいられるようなお芝居をするのも難しかったです。

――ほかに、印象に残っているスタッフからのディレクションは?

ギャグシーンで「汚い声になってもいいから、思いきりやってみてほしい」とお話がありました。最初は「そこまでやっていいの?」と戸惑いもありましたが、だんだん楽しくなってきて(笑)。作品のCMナレーションを録ったときなどに、振り切ったお芝居をスタッフの方が笑ってくれてうれしかったです。また、ディーナは頭の回転がとても速く、ルファス様を手のひらで転がすような面もあります。スタッフさんから「おバカキャラにはならないようにしたいです」とのお話もあったので、ギャグシーンのあとに参謀役として説明するシーンは、テンションの切り替えを大切にしました。

――ディーナの行動や考え方に共感できる部分はありますか?

ディーナは本編中でほかのキャラクターから「存在感が薄い」と思われている部分があります。じつは、私も存在感が薄めだと思っているので、そこは共感ができます(笑)。

――ディーナのどんなところにあこがれますか?

ディーナはルファス様ご一行のなかでムードメーカーのようなところがありつつ、参謀役としてみんなを引っ張ることもできる。私には、そういったリーダーシップはあまりないのであこがれます。

――ディーナが仕えているルファスというキャラクターについて、薄井さんはどんなところが好きですか?

普段はクールでキリッとしていますが、心のなかでは突っ込んだり困ったりと、おもしろい部分がたくさんあるところです。カッコいいだけではない、表に出てこない顔があるところもかわいいですね。

――ルファスとディーナ以外で、気になるキャラクターは?

みんな個性が強いですが、そのなかでも「覇道十二星天」のひとり・リーブラが気になります。リーブラはメイド姿をしたゴーレムなのですが、声を担当している東城日沙子さんのセリフ回しが、まるで本物のゴーレムのように正確で、一切セリフを噛まないんです。音響監督さんからも「完璧だった」と言われるくらいで、人に向ける言葉ではないかもしれませんが、その精巧さを尊敬しています。ルファス様への愛が重すぎるくらいに重いところも好きなポイントです。

――アフレコ中の思い出深い出来事は?

レギュラーでの出演が初めてということもあり、時々隣に座っていたアリエス役の首藤志奈さんと話す以外は、ほとんど台本を見ていました。ほかの皆さんも台本に向き合っていることが多かったのですが、ルファス役の小清水亜美さんが現場に入られると、スタジオがパッと明るくなるんです。私にも気さくに声をかけてくれましたし、お腹が鳴ってしまったときは「グミを持ってきたよ」と渡してくださって。ルファス様とは違った雰囲気ですが、ルファス様に負けないくらいに皆さんに慕われていました。

――アニメになったことでより感じる、作品のおもしろさを教えてください。

動きや音が加わって、バトルシーンがさらに映えるなと感じました。お芝居はもちろん、バトルシーンの映像も音響も、すごくカッコいいんです。第1話はバトルシーンから始まるので、きっと皆さんも引き込まれると思います。それでいて、バトルの後すぐにコミカルなシーンもあり、そのギャップも楽しんでほしいです。

――あらためて、放送を楽しみにしている読者に向けて、メッセージをお願いします。

『野生のラスボスが現れた!』は、物語が進むごとに新しいキャラクターが登場し、じつはこうだったという謎が明らかになるなど、とにかく続きが気になる作品なので、ぜひ楽しみにしていてください。ディーナは、表情がコロコロ変わるところがかわいく、説明役としては大事なことをたくさん話しています。難しい用語もありますが、自信を持って説明しているので、そんな彼女の姿を真剣に見守っていただきたいです。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.ツインテール

小学生のころからずっとツインテールで、学生のころは毎日ツインテールで登校していました。幼い印象もあるかもしれませんが、少女感の出るかわいさがツインテールの魅力だと思います。

Q.自分のニックネーム
A.ゆりりん、すーちゃん

ゆりりんは中学時代に、学校の先生が付けてくれました。すーちゃんは、お仕事を始めてから、同じ事務所の小鹿なおちゃんが付けてくれたものです。いろいろなニックネームを付けてもらいましたが、「すーちゃん」はこれまでになかったので、驚きました(笑)。

Q.自分の声の特徴
A.周りからは「ふわふわしている」と言われます

自分ではあまりよくわからないのですが、このお仕事を始めてから周りの方に「ふわふわしているね」と言われるようになりました。自分としては、「え、そうなんだ」くらいの感覚です(笑)。

Q.自分の性格
A.マイペース

母と一緒に出かけるときに、家を出る時間を守れなくて、よく怒られます(笑)。お仕事でも気が付いたらスタジオを出るのは最後になっていることが多くて……。ですが、新人ですから先輩を見送ることができ、最後に忘れものがないかチェックできるのでいいかな……?

Q.いま、ハマっているものは?
A.たまごっち

どんな子に育つのかをあえて見ないようにして始めました。最初は岩のような子でしたが、いまはウサギのような姿になっています。とてもかわいいです。

Q.ディーナのように、長年待ち続けられるものは?
A.オーディションの結果?

じつはせっかちで、エレベーターが到着するのも待てないんですね。ですが、オーディションの結果がわかるまでに10年かかると言われても真剣に待ち続けられますし、仮に「結果が10年後にしかわからないオーディションです」と言われても、受けると思います。

Q.得意なゲームはある?
A.ひとりで長く遊べるゲーム

最近は『ストリートファイター6』に挑戦しています。格闘ゲームは得意ではなく、よく負けますが、粘り強く続けることはできています。また、5、6年ほどマインクラフトをプレイしています。ただモンスターには弱いので、モンスターは登場しないようにして、家を建てたりしています。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.見れば見るほど、続きが気になる!

とにかく第1話を見ていただければ、これからどうなっていくかが気になるはずです! 私も皆さんの反応を楽しみにしています。

Profile
うすい・ゆり/5月15日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。
主な出演作は、ゲーム『学園アイドルマスター』姫崎莉波役、『けものフレンズ3』ホッキョクウサギ役など。

作品Information
毎週土曜日深夜10時30分よりTOKYO MXほかにて放送中
https://www.lastboss-anime.com/
ミズガルズ暦2800年。ミズガルズを統一しながら、「七英雄」に封印されてしまった“黒翼の覇王”ルファス・マファール。じつは、主人公が最強まで育てたゲームキャラなのだが、なぜか突然彼は200年後のルファスに憑依。その後、自分を待っていたというディーナと再会するが……。

(C)炎頭/アース・スター エンターテイメント/野生のラスボスが現れた!製作委員会

●取材・文/野下奈生(アイプランニング)

《メガミマガジン編集部》
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