■オールマイト戦では敵<ヴィラン>側に心強い仲間も?

――『FINAL SEASON』はオールマイトの戦いから始まります。オールマイトの勇姿を見て、どう感じましたか?
山下 オールマイトの戦いが、すごく感動的なんですよ。劇場版(『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE~2人の英雄~』)で登場したメリッサが、オールマイトのスーツを作っていて。しかもメリッサ役の志田(未来)ちゃんがサポートAIのエルクレスも演じているのを聞いて「めちゃくちゃエモいことを考えたな!」と感じました。
スーツに入っている1年A組の生徒たちの“個性”を使って戦うのも感動的ですよね。戦い方ひとつひとつに愛があふれていました。「ヒーローに上も下もない。みんなリスペクトに値する存在である」というマインドの豊かさも感じられて、やっぱりオールマイトは素敵です。だからこそオールマイト戦は、負けないでほしい、笑顔を絶やさないでほしいと、僕の私情も含めて見てしまって。ついお客さん目線で、オールマイトを応援していました。
――あらためてオールマイトを好きになってしまいますよね。
山下 ワン・フォー・オールをデクに継承してオールマイトの力はどんどん減少していったものの、ずっと先生として言葉や気持ちで導いてくれました。そんな矢先、AFOとの最後の戦いに赴くなんて。驚くとともに、とてもうれしかったです。しかも「人の役に立ててうれしい」と、根っからのヒーローの心を持っている。さまざまな経験をして、最後の戦いに純粋な気持ちで臨んだオールマイトの人柄を心から感じられて、より好きになりました。
――内山さんはオールマイトとAFOの戦いを見て、どう感じましたか?
内山 敵<ヴィラン>としては、若返ったAFO役で神谷浩史さんが参戦したことがうれしかったです。AFO役の大塚明夫さんと、アフレコスタジオで「ここは誰が演じるんだろう」と話していました。だから神谷さんだと知ったときには、驚きと同時に、絶妙なキャスティングだと感じましたし、敵<ヴィラン>のキャストに新メンバーが加わったのもうれしかったです。敵<ヴィラン>チームは戦力が減っていく一方だったので、このタイミングで仲間が増えてよかった(笑)。
――神谷さんとのアフレコはいかがでしたか?
内山 長く続いている作品の終盤に、しかも新キャラではない立ち位置で参加するのは大変だろうと、僕は思っていました。しかもセリフがかなり多い。その中で、神谷さんが熱心に取り組まれていたのが印象的でした。
でも『ヒロアカ』って、(山下)大輝くんをはじめ誰ひとり、現場がルーティンになっていません。1回1回が勝負のアフレコなので、ずっと演じてきた人と新しく入ってきた人の姿勢に、いい意味で差がない気がします。だからギャップなく、いい雰囲気でアフレコが進んだのではないでしょうか。

■アニメ10年の歩み―変わったものと、変わらないもの
――約10年にわたってアニメ版『ヒロアカ』に関わるなかで、お互いの演技や役に対して感じた変化はありますか?
内山 デクは波瀾万丈なストーリーを歩んだので、声を演じる大輝くんも大変だったと思います。もちろん大輝くんの表現や、ストーリーのスケールが大きくなったりという変化はありましたが、ヒーロー然とした主人公感はずっと変わりません。第1期から熱量などもまったく失われず、むしろ増えている感触がありました。常にフルスロットルで演じようとする姿勢が強かったんじゃないかな。
山下 実はヒーローらしさはまったく意識していませんでした(笑)。もらった台本とキャラクターに向き合い、全力でやってきた結果かもしれません。
内山さんは本当にプロフェッショナルだな、と感じています。普段の内山さんのテンションからの、役に入ったときの幅がとても広くて。その幅広さも、日に日に増していた気がします。とくに死柄木は初期のダウナーな部分から、感情がむき出しになったときの幅が大きくて、秘めている爆発力が膨大ですよね。尊敬できる役者さんだと、あらためて感じています。
――デクも死柄木も、ひとつの目的のためにあきらめずに進み続けたキャラクターです。山下さんと内山さんにも「この先何があっても絶対にあきらめたくないこと」はありますか?
山下 おいしいものを食べることはあきらめたくないです!
内山 大輝くん、食の話が多いよね(笑)。
山下 確かに(笑)。年を重ねていくと量を食べられなくなる、という諸先輩方の話を聞いていると、いつも哀しくなってしまうんです。「僕は一口でいいよ」とおっしゃるのですが、とてつもなく哀しいセリフだな、と僕は思っていて(笑)。それを言わないようなマインドで生きていきたいです。あきらめたくない!
内山 僕は、ずっとワクワクしていないといけないなと思います。プライベートもそうですが、仕事でも「この作品はアニメ化したらおもしろそう」「自分がこのキャラクターの声を担当したらもっと魅力を輝かせられるかもしれない」と楽しみにする気持ちを持ち続けたいです。この作品をたくさんの人が楽しんでくれるかもしれない、と思いながらアフレコをするワクワク感も、忘れたくありません。

――最後に『FINAL SEASON』の見どころと、ファンへのメッセージをお願いします。
山下 一筋縄ではいかない物語だと思うので、最後までまばたきせずに見守ってもらいたいです。皆覚悟を持って選択しているからこそ、それぞれの終着点がどう向かっていくかが見どころだと思います。ぜひ一緒に見守って、応援してもらえると非常にうれしいです。
内山 『FINAL SEASON』でも敵<ヴィラン>側のストーリーや事情が語られていきます。そこにも注目してもらいながら、戦いの行く末を最後まで見守っていただけたらと思います。
また、第7期の死柄木はAFOに乗っ取られた状態が多かったからこそ、『FINAL SEASON』では死柄木弔本人のセリフにも注目してもらいたいですし、キャラクターの描写ひとつひとつに注目していただきたいです。
山下 僕が演じた部分でいうと……全部見てほしいなあ(笑)。強いて挙げるなら、死柄木とデクの対話です。今までになかったアプローチでの対話があるので、ぜひ注目してください。
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【『僕のヒーローアカデミア』TVアニメ情報】
僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON
毎週土曜夕方5:30放送中!
読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット ※一部地域を除く
各動画配信プラットフォームで最新話順次配信
【スタッフ】
原作:堀越耕平(集英社ジャンプコミックス刊)
総監督:長崎健司
監督:中山奈緒美
シリーズ構成:黒田洋介(スタジオオルフェ)
キャラクターデザイン:馬越嘉彦・小田嶋瞳
美術監督:池田繁美・丸山由紀子(アトリエムサ)
色彩設計:菊地和子(Wish)
撮影監督:澤 貴史
3DCG監督:安東容太
編集:坂本久美子
音響監督:三間雅文
音楽:林ゆうき
プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ
アニメーション制作:ボンズフィルム
【声の出演】
緑谷出久:山下大輝 オールマイト:三宅健太
死柄木弔:内山昂輝 オール・フォー・ワン:大塚明夫/神谷浩史
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会