『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』リリ役・花井美春インタビュー!「素直で純粋なリリを 真っ直ぐに演じたい」 | 超!アニメディア

『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』リリ役・花井美春インタビュー!「素直で純粋なリリを 真っ直ぐに演じたい」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年7月号では、TVアニメ『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』より、リリ役…

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『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』リリ役・花井美春インタビュー!「素直で純粋なリリを 真っ直ぐに演じたい」
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年7月号では、TVアニメ『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』より、リリ役・花井美春のインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューとなっている。

素直で純粋なリリを真っ直ぐに演じたい

――『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』という作品の最初の印象を教えてください。

まず、オーディションの資料をいただいたときにタイトルを見て「ヒーラーなのに闇ってどういうことなんだろう?」と思いました。物語的には、治癒師のライセンスを持たない主人公のゼノスが最高峰のヒーラーになったところがすごくて。しかも、本人は自分の実力に無自覚なんです。そんなゼノスにみんなが一目を置き、尊敬し、そして好意を持ってしまうところがおもしろい作品だなと感じました。

――花井さんが声をあてているリリは、どんなキャラクターですか?

純粋でかわいく、明るいエルフの女の子です。傷ついていたところをゼノスに助けてもらって、恩返しをしたいと思い、治療院のお手伝いをしています。いつもひたむきなところにキュンとしますし、癒しキャラだと思います。

――ゼノスを取り巻く人々は、大人っぽい女性が多いですよね。

そうなんです。リリは、自分が子供だからということで、ちょっと引け目を感じているんです。自分が一番ゼノスを好きだと思っているので、周りの子に負けないようにがんばるのですが、ゼノスが鈍感なのもあって、周りの子たちの強いアピールに、どうしても負けてしまうところもかわいいですね。

――そんなリリを演じる際に、どんなことを大切にしていますか?

リリは素直で真っ直ぐで純粋なので、自分でお芝居の方向性を決めきってしまうのではなく、アフレコのなかでゼノスや周りの人たちが投げてくれたボールを素直に返すことを考えていました。あまり固めすぎると、ディレクションをいただいた際も、すぐに修正ができないだろうなとも考えていたんです。また、オーディションのときからこういう声だったらいいなというイメージは持っていました。その後も大きな指示はいただかなかったので、最初に作ったお芝居でアフレコは臨みました。

――ちなみに、どんなイメージだったのでしょうか?

裏がなくてピュアな声というイメージでした。それから、リリはギャグシーンに登場することも多いので、普段のけなげさとの振れ幅も見せられたらいいなと思ったんです。とくに、アンデッドの頂点・レイスのカーミラさんから、ゼノスを落とすためにどうしたらいいかを教えてもらって、それを実践するシーンは、リリとしてここまでやっていいかわからないけど……と思いながら、チャレンジをしました。

――アフレコ現場で「やりすぎです」と言われたことはあるのですか?

それがないんです。スタッフさんが全部受け止めてくださったので、ギャグシーンもかなり振り切って演じられました。また、アドリブもある程度許容いただけたので、毎話どんなアドリブをしようかと考えることも楽しかったですね。

――印象に残っているアドリブは?

寝言ですね。みんなでわちゃわちゃしたあとの寝言は、そのわちゃわちゃで起こったことなどを盛り込んでいったので、印象に残っています。

――リリを演じる際に難しいなと感じることはありましたか?

先ほどもお話ししましたが、ギャグシーンの塩梅です。この先、リリがある妄想をするのですが、かなり振り切って演じたんです。普段のリリからは考えられないような声を出したので、どんなシーンかを楽しみにしていただけたらと思います。

――リリに共感できるところはありますか?

自分で言うのは恥ずかしいのですが、好きなものに対して一直線に突っ走るところは似ていますし、共感できます。

――最近、一直線に突っ走ったことはありましたか?

推しのVTuberさんのグッズを買いまくり、好きなお菓子を見つけて大量にストックしました(笑)。

――逆にリリにあこがれるところは?

家事や料理が上手な、“嫁力”の高さはあこがれますが、それ以上にお仕事をして帰ってきたらご飯ができているゼノスがうらやましいです(笑)。ご飯を食べたあとに紅茶を出してくれる、気の利いたところも素敵で。見習わなければと思うのですが、一家にひとり、いてほしくなりますね。

――リリが好意を持っているゼノスの印象は?

筋が通った人です。たとえ悪人であったとしても、助けられる命は助けたいと思っているところがカッコいいんです。もちろん、相応の対価はいただきますが、治癒師としての信念を貫き通すところが素敵です。乙女心には鈍感ですが、完璧すぎないからこそ逆にいいなと思えるのかもしれません。

――ゼノスを取り巻くカーミラと、三大亜人のトップについての印象は?

カーミラさんは、レイスなのでみんなから恐れられていますが、チャーミングでいたずら好きな面があり、そのギャップがかわいいですね。リリの入れる紅茶を大好きと言ってくれますし、お料理を手伝ってくれるところにもキュンとします。亜人のトップのみんなは威厳があるのですが、ゼノスがすごいヒーラーなのに、それを鼻にかけていないところにどんどん好意を抱いていくんです。リザードマンのトップ・ゾフィアは「先生」と呼んで慕うようになりましたし、ワーウルフのトップ・リンガもオークのトップ・レーヴェも尊敬の念を持っています。またゼノスに対する好意もあって互いに敵対心を燃やす3人ですが、3人がいるから物語のわちゃわちゃ感が出るので、なくてはならない存在だと思います。

――アフレコで思い出深かったことはありますか?

1話目のアフレコはみんな緊張していたのですが、カーミラ役の日笠陽子さんがいらしてから、現場がパッと明るくなったんです。日笠さんは本当に太陽のような方で、みんなにお話を振ってくださり、場がとても和やかになりました。女性キャストが多かったので、休憩中は美容の話題になることも多かったのですが、ゼノス役の坂田将吾さんも相づちを打ってくださったりしていました。坂田さんといえば、ある日のアフレコのとき、入りの時間に大雨が降った日があり、坂田さんの靴がぐっしょりと濡れてしまったことがあったんです。その靴をブースの前のほうに立てかけて干していたので、みんなが坂田さんの靴を見ながらアフレコをしていたことがあったなと、ふと思い出しました(笑)。

――物語も怒濤の展開を見せていますが、この先の見どころを教えてください。

王立治療院という、ライセンスを持った治癒師たちがいる場所が登場します。そこに、闇ヒーラーであるゼノスがどう関わっていくのかが見どころです。ゼノスが信念をどう貫き、どんな結果をもたらすのかをぜひ見ていただきたいです。後半は戦いのシーンもあり、リリはそういったところには積極的に関与するわけではないのですが、シリアスなシーンが増えても癒しポジションでいてくれる彼女を見てホッとひと息ついていただけたらうれしいです。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.笑い上戸、えくぼ

いつも笑っていて、えくぼがいいねと言っていただくことも多いです。

Q.自分のニックネーム
A.みはるん、るんるん

みはるんは、お仕事を始めてから付けてもらいました。るんるんは別のコンテンツで、名前の言葉を2個重ねてあだ名を付けようとなったときに「みはみは」だとおかしいなと思い、「るんるん」と決めたことがきっかけです。学生時代は、みーちゃんやみっちゃんが多かったです。

Q.自分の声の特徴
A.姉のようなストレートな声……?

私は姉がいるのですが、家族でも電話でどちらかわからないくらい声が似ているそうなんです。なので、姉を客観的に見ると、笑い上戸で明るくて、元気で真っ直ぐ……。なので、ストレートな声なのかなと思います。

Q.自分の性格
A.マイペース

ふと思いついてやりたいなと思ったことは、とりあえず全部やろうと行動してしまうんです。進路に迷っていたとき、ある作品を見て声優になりたいと閃き、すぐに事務所を調べて電話をし、オーディションの日取りを聞いたくらいです。それから、悩んだことがあっても全部忘れてしまうところもマイペースかなと思います。

Q.いま、ハマっているものは?
A.梅味のハードグミ、散歩

梅かつお味のハードグミが好きで、ずっと食べていたのですが、それがまったく見つからなくなってしまったんです。でも、そのあとに梅味のハードグミを見つけて「これだ!」と思い、今はそれを買い占めています(笑)。それから、季節的に今はお散歩がブームですね。ひと駅分歩きながら、空の青さや桜など、自然に触れ合っています。

Q.お手伝いしたいことは?
A.実家の洋食屋さんを手伝いたい

実家が洋食屋さんで、子供のころは洗い物などのお手伝いをさせてもらっていました。今でも父と祖母が経営しているのですが、家に帰ったときは洗い物やお客さんへのメニューの提供などもしたいです。あとは、料理はしないけれどフライ返しはとくいなので、フライ返し担当になりたいです。

Q.治癒してほしいことはある?
A.寝起きの悪さ

まず、寝る前にいろいろ考えすぎて寝付きが悪くなってしまうことが多いんです。その結果、寝起きも当然のように悪くて、一度もスパッと起きられたことがないんです。できるなら寝起きの悪さを治癒してもらって、睡眠の質を向上したいです。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.モテモテ主人公・ゼノスの無自覚スゴ腕ヒール

常人離れした腕を持ちながら、その事実をわかっていないゼノスが本当におもしろいんです。周りの人はその能力に気づいているのに、本人が気づかないからこその食い違いが起こり、それが楽しい作品なので、ぜひ皆さんにもそういったところを見てほしいです。

Profile
はない・みはる/2月8日生まれ。北海道出身。
主な出演作は『キミとアイドルプリキュア♪』メロロン役、『ばっどがーる』瑠璃葉るら役、『うたごえはミルフィーユ』宮崎閏役など。

作品Information
毎週木曜日夜11時30分よりTOKYO MXほかにて放送中
https://sh-anime.shochiku.co.jp/yamihealer/
冒険者パーティを追放された治癒師のゼノスは、ライセンスを持っていなかったこともあり、廃墟街にひっそりと治療院を開業する。その後、闇ヒーラーとして、治療を続けるうちに、その腕のよさが知れ渡り……

(C)菱川さかく・SBクリエイティブ/闇ヒーラー製作委員会

●取材・文/野下奈生(アイプランニング)

《メガミマガジン編集部》
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