ヤンマーホールディングスが製作・プロデュースを手掛けるオリジナルアニメ『未ル わたしのみらい』が、2025年4月2日よりMBS・TOKYO MXにて放送開始となる。本作のオープニング主題歌に起用されたのはバーチャルアーティストグループ「V.W.P」の書き下ろし新曲「愛詩(あいうた)」だ。
「V.W.P」は若年層を中心に絶大な人気を誇る、KAMITSUBAKI STUDIO所属の花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜ら5人の電脳の魔女達が結集したバーチャルアーティストグループ。アニメスタジオ5社が制作した全5話をオムニバス形式で展開していく『未ル』の世界観と、ソロでも活躍する5人のアーティストで構成された個性豊かな「V.W.P」との親和性から、今回の起用に至った。
「アニメ!アニメ!」では今回、「V.W.P」のメンバー 花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜にインタビュー。楽曲の印象やアニメ主題歌を担当する意気込みをきいた。さらに花譜からは「アニメ!アニメ!」読者に向けた動画メッセージも届いている。
「アニメ!アニメ!」では、本作の製作・プロデュースを務めたヤンマーホールディングスのCBO・長屋明浩氏にもインタビューを行っています。
こちらも合わせてチェックしてみてください!
■“神聖さ”の表現は難しい? それぞれの挑戦は
――楽曲を初めて聞いたときの印象を教えてください。
花譜:非常に巨大なスケールの曲だ…!生命を感じる…!!と思いました。美しい自然の景色が見渡す限りに広がっているようなイメージでした。神聖さすら感じる音と反対に、「hahahaと笑って」や「難易度S級」、「無理ゲー」というような、俗っぽい歌詞が散りばめられているのがとても印象的でした。
理芽:すごく壮大な宇宙の中で歌っているような、神聖な曲だと感じました。曲を初めて聴いた時は、まだアニメの完成形はなく概要のみでしたが、その概要を見ただけでも、アニメとこの楽曲「愛詩」の相性が良いことはよく伝わりました。
幸祜:イントロの「祈り」を深く感じるハーモニクスがとても魅力的で、人間らしさがありつつ、それでいてAIなるものが歌ってると錯覚してしまうような世界観にグッと惹き込まれました。
一方、サビには疾走感があり、駆け出していくようなキラキラとした前向きなサウンドと歌詞の力強さのギャップが素敵でした。
――実際に歌唱してみての感想、難しかった点や新たに挑戦してみたことなどはありますか?
花譜:「散りそうでも、勇ましく!!」というのがこの曲に対しての自分の歌声のテーマだったので、自分のデフォルトよりも声に芯を持たせることを意識しました。いつもは息の成分をもっと多めにした歌い方をしているので、自分で完成した音源を聴いた時になんだか新鮮さを感じました。
ラテン語を歌ったのはこの曲が初めてです!!
理芽:普段はアニソン系を聴いたり歌ったりすることがあまり無い方なので、あたしからすると難しいジャンルでまさに“チャレンジ!”な曲でした!
なので今回は曲に負けないくらい綺麗で神秘的に、そして歌詞の意味も届くようハッキリと歌い上げることに意識を置きました!
幸祜:一言で言うとやはり"難しかった"です。「V.W.P」の楽曲はもともとメインパートとコーラスパートが箇所箇所でパキッと分かれているのですが、コーラスやハモリパートではもう1人の自分が歌っているような意識が芽生えました。
普段のボーカル幸祜として歌う部分、コーラスやハモリとして引き立て役の幸祜、どちらも明確に歌い方を変えて把握する事でこの楽曲の良さを出せると思ったのですが、そこに苦戦しました。
■曲を聞いたらアニメのシーンを思い出す、そんな楽曲を
――主題歌として作品を彩ることへの想いや、アーティストとしてのこだわりを教えてください。
花譜:自分にとってアニメの主題歌は、そのアニメのことを想うときにセリフやシーンと一緒に頭に流れてくるものであり、逆にその音楽を聴くとアニメを見ていた頃の自分の生活まで思い出せるようなこともあります。そんな風にこれからアニメを見る人たちの思い出に、少しでも歌で寄り添えていたらとても光栄です。
理芽:今回主題歌を務めさせていただき、とても光栄です。
“あたし達の曲として”という完成度を求めつつも、主題歌として、アニメと曲がシンクロ・マッチするためにはどう歌い上げるべきかを第一に考えました。
あたし達の曲「愛詩」が、アニメ『未ル わたしのみらい』を少しでも彩れたら嬉しい限りです。アニメを観るだけで終わらず、ぜひ主題歌にも耳を傾けてもらえると幸いです!
幸祜:どのアニメにも通ずるものがあると思うのですがOP主題歌として歌わせていただく以上、楽曲が作品への入口になるという責任があるように思います。目や耳や心で楽しむ「アニメ作品」に、音楽として参加させていただくので、作品の世界観を邪魔せず寄り添えるようにしたいと思っています。
曲を聞いたらアニメのシーンを思い出す、そんな楽曲をお届けできるよう精一杯歌いました。ぜひアニメと共に楽しんでいただけたら嬉しいです。
――アニメに対して、期待することや楽しみなことはありますか?
ヰ世界情緒:自分自身、未来のお話がとても好きなので、世界がどんな進化を遂げていてどんな可能性があるのか。その一端を覗けることがとても楽しみです。その時代ならではの人々の暮らしや夢、もちろん葛藤も見届けたい気持ちでいっぱいです。
春猿火:オムニバス形式のアニメはとても珍しいなと思いました。ロボットと人間の出会いから、それぞれどんな物語が展開されるのか、そして「愛詩」がアニメとどう融合していくのかとても楽しみです。
■「V.W.P」の強みは、お互いを支え合い引き立てられること
――個性豊かなメンバーが揃っていますが、「V.W.P」として活動するとき、ソロ活動とは違うパワーや強みなどを感じることはありますか?
ヰ世界情緒:「V.W.P」は、お互いに足りないものを補い合って一つの大きな現象になっているように感じます。曲の中でも5人ならではの展開や圧を感じることが多く、無限の可能性があると思います。歌だけでなくライブパフォーマンスやクリエイティブなど、それぞれが得意な分野をグループに還元し、沢山のものを巻き込みながら成長しているような気がしています。
春猿火:それぞれが違う個性を持つなかで、お互いを支え合い、引き立てられることが「V.W.P」の強みです。全員をリスペクトしているからこそ生まれる強い団結力を感じます。
“みんな違ってみんないい”が「V.W.P」だなと思っています。
――『未ル わたしのみらい』のテーマは「未来は自分たちの手でつくれる」ですが、みなさんが未来、やってみたいことや挑戦してみたいことはありますか?
ヰ世界情緒:まずは自分が思い描いたものを、自分の手で表現できるクリエイターになりたいということ。そのなかで人の自由に寄り添える作品を生み出していけたら嬉しいなと思っています。そんな“創造の世界”をつくっていきたいです。
春猿火:リアルライブで花道を5人で歩いてみたいです。ほかにも、会場のなかを飛ぶ演出などリアルアーティストがやるようなダイナミックなパフォーマンスを、近い将来「V.W.P」で叶えられたらなと密かに思っています。

『未ル わたしのみらい』
<放送情報>
MBS:毎週水曜26:30~
TOKYO MX:毎週木曜22:00~
<配信情報>
2025年4月3日(木)より各種配信サービスにて毎週木曜22:30以降に順次配信!
詳しくは『未ル わたしのみらい』公式サイトをチェック!
<キャスト>
Episode 079「スターダストメモリー」
ヨシムラ:山寺宏一
ナガハマ ウミ:早見沙織
SDK&カノン:伊瀬茉莉也
サンダース:松岡禎丞
ジャクソン:小山剛志
オニオン君:緒方賢一
ナレーション:横尾まり
Episode 101「The King of the Forest」
マリオ・バスコ・デブリット:大野智敬
マリオ(幼少期):永瀬アンナ
マリオ祖父:森田順平
マリオ父:加瀬康之
クララ:黒木ほの香
??? : 古川慎
Episode 217「この世の波風さわぎ」
アメ:安済知佳
ミル:細谷佳正
姉さん:小清水亜美
教授:平川大輔
Episode 630「Re: MIRU」
トシ / 酔っ払い:平川大輔
ミホ:東山奈央
アダム:松田利冴
サトー:鈴木琢磨
Episode 926「待ってて、今行く」
アイル:依田菜津
イズミフ:朴璐美
ポチマル:田中あいみ
アイラ博士:甲斐田裕子
<スタッフ>
総合プロデュース:植田益朗
製作・プロデュース:ヤンマーホールディングス株式会社
制作協力:株式会社スカイフォール
企画協力:btrax Japan合同会社
<音楽情報>
OP:V.W.P「愛詩」
ED:MIYAVI「Find A Way」
(C)YANMAR