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POP MARTは、オリジナルコレクタブルフィギュアで知られる玩具・エンターテインメントブランドとして、アジアでの人気が大変高まっています。
日本でも駅の構内や空港の構内で大きな自動販売機(正式名称は「ROBO SHOP」)を見たことがある読者の方も多いのではないでしょうか。
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そのPOP MARTの人気キャラクター「AZURA」は、その幻想的で癒しのあるイメージで多くのファンに愛されています。今回、7月19日(金)から8月4日(日)まで渋谷PARCOで開催されていた「AZURA」のPOP UP SHOPイベントに際して来日した、デザイナーであるTWO CLOUDSさんに特別インタビューを実施しました。
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TWO CLOUDSさんは、優しい感情と繊細なデザイン言語を用いて、温かく魔法のような世界を創り出しています。インタビューを通して、彼女の「AZURA」に対する創作理念、作品を通じて感情の繊細さと大切さをどのように伝えようとしているのかを教えてくれました。
ーーTWO CLOUDSさんの自己紹介をお願いします
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TWO CLOUDSPOP MARTのPDC部署で働いているTWO CLOUDSです。「AZURA」というIPのデザイナーを担当しています。
ーー「TWO CLOUDS」さんの名前の由来を教えてください
TWO CLOUDSこの名前ですごい長い間呼ばれていまして、学校に通っている時代でも、周りのみんなからそういう風に呼ばれてましたので、この名前をずっと利用しています。強いて理由を挙げれば、私は”雲”を観察することがとても好きです。”雲”はとても変化が多いですし、いろいろな形があります。変化が多いのでよく観察してます。
ーー「AZURAは、異世界から来た妖精で、人間の涙を活力源としています。 」 「人々が泣いているのを見つけると、こっそりと涙を集め、悲しい気持ちを消し去り、前向きな気持ちを与えてくれます。」 とありますが、どういったところから着想を得ましたか
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TWO CLOUDS私はとても感性的なタイプの人間だと自分で思っています。このことは、学校に通っている時でも仕事の中でもあまりにも感情的なことは奨励されていないように感じています。例えば、嫌なことや怒りたい時にも我慢をしてしまったり隠したり、見ないようにしたりするということです。でも、私はこの感情を我慢をしたり蓋をすることはあまり良いことではないと考えています。このような気持ちが存在すること自体が存在する意味があるはずです。「AZURA」は”自分の気持ちと関係がある妖精”という発想で作りました。
ーータレントさんやガジェット好きも含めて「AZURA」ファンは日本にも多くいます。その魅力はどこにあると分析していますか?
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TWO CLOUDS私はどんな年齢の方でもどのようなタイプの方でも「人を分類はしない」というようにしています。どのようなタイプの方でも心の奥の底は柔らかい場所になっていると思っています。だけど、その部分については、たぶん、みんな全部隠していて、他人に見せない部分が心の中にある人が多いと思います。その気持ちは他人には見せないのですが、実際にはそういう気持ちがあると思うので、「AZURA」を通して、みんなのそういう気持ちを受け止めていければいいなと考えています。「AZURA」は悲しい気持ちや苦しい気持ちを吸い取ってくれる存在でありたいです。単に可愛らしい妖精ではなく、「AZURA」の性格や優しい部分に癒されて欲しい。そういった所にいろいろな方が魅力を感じてくれていると私は思っています。
ーー他の国と比べて日本の「AZURA」ファンの方はどんな印象ですか
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TWO CLOUDS2023年に一度、日本でサイン会を行ったことがありました。その中で一番印象強かったのが、たくさんのユーザーさんたちが「AZURA」の商品をとてもおしゃれなハンカチなどに包んでいたり、特別なカバンに入れている方を何人も見たので、すごく大事にされていてとても感動しました。単なるフィギュアではなくて家族のようにとても特別な大切なものとして扱ってくれている印象です。
ーー約一年ぶりの来日ですが、日本の印象はいかがですか
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TWO CLOUDS日本はキャラクターやIPに関する理解度や許容してくれる気持ちがとても高いと感じています。例えば、コンビニでもキャラクターやIPをよく目にしますし、渋谷を歩いているだけでデジタルサイネージの動画や看板などでいろいろなキャラクターやIPがさまざまな形で溢れていると感じています。とても楽しくて嬉しくて可愛いなと思っています。
ーーデザイナーを目指したきっかけを教えてください
TWO CLOUDS小さい頃から絵を描くことがとても好きで、将来、もし仕事をするのであれば絶対自分が好きなことじゃないとダメだと考えていました。デザイナーの仕事に従事するようになって、その後POP MARTに入社することになって、自分のIPを作るチャンスを頂き「AZURA」と「OIPIPPI(オイピッピ)」というキャラクターを作りました。
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ーーモノづくりをする際に、心がけていることを教えてください。またモノづくりをする際に、日本文化や他のエンタメジャンルや他業界から着想を得ることはありますか
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TWO CLOUDS絵を描く時や作品を作る時に心がけているところは「いかに私が表したいことを立体的に表現することができるのか」ということを大切にしています。グラフィックデザインを作り3Dデザインに転換する作業が発生するのですが、この3Dデザインに転換する時にいかに私が表したいことを立体的に表すことができるのかはすごく心がけてます。例えば、どんな気持ちを表したいのか、どういう動きを表したいのか、などです。この水色の商品に関しては「風が吹いている」という雰囲気を表したいので、風は存在しないのですが商品になる際にどれぐらい再現できるのかをすごく重視しています。
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「AZURA」に関しては色合いもすごく重視しているところです。夢、幻のような雰囲気を表現するために、やっぱり色合いはとても重要なところだなと思ってますので、色合いに関してはこだわってます。
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またユーザーさんからのフィードバックをきちんと受け止めるように心がけています。良い部分も悪い部分も「どのポイントがみんなの心に触れていたのか」に細心の注意を払って見ています。
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小さい頃から日本を含めてアニメを見ることが好きでした。特に『ちびまる子ちゃん』は気にいっています。また日本のIPではないですが『ミッフィー』の商品はとても日本的で、とても種類が多くて可愛いと思っています。
ーー「AZURA」のコンセプトで「全てが甘く、幻想的で心が穏やかになる場所」があります。TWO CLOUDSさんにとってのその場所はどういう場所ですか
TWO CLOUDS作品を作っている時や雲を見てる時、『ちびまる子ちゃん』を見ている時などたくさんあります。猫を飼っていて、猫に触れている時の「柔らかい感覚」や可愛い声など、そういった「柔らかい感覚」が自分のそういう場所になっていると感じています。
ーー「AZURA」や作品を通して今後チャレンジしていきたいことを教えてください
TWO CLOUDS「AZURA」に関しても、絵を描く時でも、フィギュアを作る時でも、実際に各作品を作る時に「表現したいこと」があります。この「表現したいこと」をもっともっと表現できるようになりたいです。ただ、自分が「表現したいこと」と実際に買ってくれたユーザーさんが「受け取る印象」は、実は違うものになるかもしれないので、そういったところは面白いなと思います。
ーー最後に日本のファンに向けて、メッセージをください
TWO CLOUDSまずは多くの日本のユーザーさんたちが「AZURA」を好きになってくれて感謝しています。私自身もユーザーさんが「AZURA」を気に入ってくれたりすることを通して、エネルギーやサポートを頂いていると感じています。そういったユーザーさんの声をエネルギー源として、今後はさらに良い、もっとたくさん作品を作る力にもなっていますのでどうぞお楽しみにしてください。最後に、本当に日本の皆さんが「AZURA」を気に入ってくれていることに感謝します。ありがとうございました。
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POP MARTからのコメント
今後もTWO CLOUDSは新たな創作方向を模索し続け、自己の限界に挑戦しながら、想像力に富み感情に響く作品を届けていくと考えております。また、彼女の作品は、創造力と感情の融合だけでなく、アーティストの成長とIPの発展をサポートすることに尽力するPOP MARTの姿勢の縮図でもあります。弊社は、継続的なイノベーションと協力を通じて、アーティストと共に心を動かす世界を次々と創り出し、世界中の観客に美しさと驚きを届けています。
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