「菜なれ花なれ」美空かなた役・中川梨花インタビュー「応援したいという 気持ちを感じてほしい」 | 超!アニメディア

「菜なれ花なれ」美空かなた役・中川梨花インタビュー「応援したいという 気持ちを感じてほしい」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年8月号には、アニメ『菜なれ花なれ』より、美空かなた役・中川梨花が登場。

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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年8月号には、夏アニメ『菜なれ花なれ』より、美空かなた役・中川梨花が登場。 本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

応援したいという気持ちを感じてほしい

――まず、『菜なれ花なれ』という作品の印象を教えてください。

最初にオーディション用の資料を見たときは、まるで太陽のような作品だなと感じました。資料を見ているだけで元気が出てくるような、キラキラした気持ちになれるキャラクターデザインや色使いだったんですね。資料にはかなたたちがチアの衣装を着ている姿も描かれていたので、女の子がチアで誰かを応援していくんだろうなと感じていました。

――オーディションでは、かなただけを受けたのですか?

そうです。ただ、最初は自分がかなたを演じるイメージがなかったので、別のキャラクターで受けようと考えていました。そうしたら事務所の方に「かなたを受けてみたら」と言っていただいて。せっかくだから挑戦してみたいと思うようになりました。

――その段階では、かなたにはどんな印象がありましたか?

オーディション当時は、表情が華やかで、パッと輝くような笑顔の子という印象でした。悩みがあまりなさそうだし、オーディションのセリフもコミカルなものが多かったので、楽しい感じの子なんだと思っていました。アフレコが始まってからは、大会でミスをしてそれをずっと抱えつつも、周囲の子に気を配れるし、ちょっとした変化にも気づくような、敏感な子だなと感じるようになりました。

――オーディションでは手応えのようなものは感じましたか?

あまりなかったです。かなたを演じたいという想いはとても強くあって、当日は大学時代に入っていたチアサークルの衣装を着ていくくらい気合いを入れたんです。でも、トップバッターで、しかもオーディション経験もあまりなかったので、緊張していたら終わりました(笑)。ただ、やることはやりきったので、後悔はありませんでした。だから、かなた役に決まったと連絡をいただいたときは、本当にうれしかったです。

――かなた役に決まって、かなたと自分に似たところはあるなと感じましたか?

かなたはただ明るいだけじゃなく、考え過ぎちゃうところも多いんですね。そこは自分とも似ているなと感じました。あと、周りを何かと気にしているところも似ているかな。ちょっとしたことで傷ついた子がいることにすぐ気づくところはわかるなと思いました。

――そんなかなたを演じるにあたり、大切にしていることは?

同級生とのトークで盛り上がったりわちゃわちゃしたりするような、女子高生らしい等身大のフレッシュさを大切にしました。悩みもあるけれど前向き、暗くなるときもあるけれど明るい、そのバランスはいつも考えるようにして、ちょっと落ち込んだときなどに別人のような声になってしまわないように気を付けました。声はあまり作らなかったのですが、そのぶん、役作りは少し大変でした。油断すると、素の自分が声に出てしまうんです。また、かなたはちょっとしたことで感情が揺れるので、そこが難しくもあり、やりがいもありました。

――中川さんは、かなたのどんなところが魅力的だと感じていますか?

一番の魅力は、普通なところです。チアの才能にあふれているけれど、日常で抱える悩みや、チアで失敗したときに落ち込むところは、きっと見ている方にも共感してもらえると思います。

――アフレコの思い出は?

分散収録ではないアフレコが初めてだったので、すごく緊張しました。私は養成所やスクールなどに通ったことがないので、マイクワークなどわからないことが多かったんです。マイクから抜けることも慣れなくて。でも、先輩方がすごくやさしく、居心地のいい空気を作ってくださいました。それから、チアの掛け声はみんなで息を合わせるのですが、その掛け声をアフレコ中に入れるというのも新鮮でした。かなたが所属することになる「PoMPoMs」はチアダンスチームなのですが、かなたが以前やっていたのは競技チアなので、ちょっとずつ声の出し方も違っていて、そこもアフレコをしていて楽しかったところです。

――チアダンス経験者として、実際のアフレコでの掛け声で気を付けたところは?

競技チアのときはがんばる、チアダンスでは楽しむという感じでしょうか。かなたの表情を見ていても、競技チアよりもPoMPoMsのときのほうがプレッシャーから解放された笑顔を見せている気がするんですね。競技チアももちろん好きだから楽しそうなのですが、ちょっとした違いがあって。その微妙な違いをアニメで描いてくださっていてすごいなと思いました。

――かなたに憧れるところはありますか?

天才肌なところです。かなたがある人物から「どうしたらその技ができるのか」を問いかけられるシーンがあるのですが、「ぶわってやってわーってやったらできる」みたいな回答なんです(笑)。感性でできてしまうところは、うらやましいなと思います。

――メインキャラクターのなかで、現時点でとくに中川さんが注目しているキャラクターは?

穏花は人間っぽさがあるのできっとみんなの注目の的だと思いますし、私も気になります。あと、私はかなたの幼なじみの恵深にも注目しています。かなたはわかりやすいキャラクターですが、恵深は秘めたものがあり、サラッと流して見てしまいそうなシーンでも何かありそうな表情をしているんです。そんなところが冒頭から登場しますので、ぜひチェックしてほしいです。

――ちなみに、今、中川さん的に一番好みのキャラクターといったら?

杏那ちゃんは見ていて清々しいくらいにストレートで好きです。彼女の行動がみんなの未来を変えていくので、すごく魅力的だなと感じています。

――PoMPoMsとしてOP、EDも担当しますが、かなたとして歌う際に大切にしたことは?

はっきりパワフルに歌うことです。儚さや秘めた感じは持たせず、歌詞に描かれていることを真っ直ぐハキハキとそのまま歌うようにしました。

――物語の見どころを教えてください。

注目は走るシーンです。大人になると、何かに追われていないと走らないけれど、かなたたちは自分から何かを追いかけて全力で走っていくんです。第1話からかなり長い時間走っていますし、私はそのキラキラしたところに青春を感じました。それから、PoMPoMsのメンバーって、応援をやりたいと思うきっかけがバラバラなんですね。全員が同じ方向を向いていないところもいいし、だからこそ6人合わさったときに素敵な色になると思うので、そのカラフルさも感じてほしいです。『菜なれ花なれ』は、応援をテーマにした作品なので、きっと誰しもが共感できる部分があると思います。かなたたちの誰かを応援したいという気持ちを、ぜひアニメで見ていただけたらと思います。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.小柄なところ

身長が151センチで小柄なことがずっと悩みだったのですが、アニメや舞台だと背が低いことでハマる役も多くあって、最近は武器になると思えるようになりました。

Q.自分のニックネーム
A.りかりん

小学生のとき、仲の良かった友達が呼んでくれたことがきっかけです。今年作ったファンクラブは「りかちゃんはうす」なのですが(笑)、りかりんって呼んでほしいです。

Q.自分の声の特徴
A.よく通る

AnimeJapan 2024で『菜なれ花なれ』のPVが流れていたら、スタッフさんが遠くからでもセリフを聞き分けられたみたいで、「中川さんの声って通りますね」と言っていただけました。あと、よくマネされるのも特徴なのかな?

Q.自分の性格
A.心配性

電車の時刻を前日に調べて、それを10個くらいスクショしていることがあります(笑)。保存したことを忘れたわけではなく、心配になって何度も保存しちゃうんです。それから、乗り換え時間がギリギリのときは、予定していたものに乗れなかったら次はどうしたらいいかもスクショしまくっています。

Q.いま、ハマっているものは?
A.筋トレ

パーソナルトレーニングに行ったり、夜、ジムに行ったりしています。やりこみすぎて歩けないくらいになったこともあるんですよ(笑)。とくに好きなのはレッグプレスですね。

Q.中川さんが応援したい人は?
A.世界中の人

何かの作品を見る前と見たあとで、違う自分になったと思えるような経験をしたことがある方もいると思います。私は『ハリー・ポッター』シリーズや『タイタニック』を見てそう思ったので、『菜なれ花なれ』が誰かのそんな作品になれたらと思いますし、作品を見てくれる人すべてを応援したいです。

Q.落ち込んだときの気分転換法は?
A.気分転換はしない

無理に気分転換をせず、落ち込むところまで落ち込みます。寝れば忘れるという人がいますが、私は考え過ぎて寝られなくなるタイプなので、とにかく飽きるまで落ち込みますね。そのうち気づくと元気になっています!

Q.本作のキャッチフレーズ
A.応援は世界を変える

かなたたちがやっているのは小さなことかもしれないけれど、それが広がれば大きな変化も生むと思っています。応援はそれくらいパワーがあると信じています。

Profile
なかがわ・りか/4月21日生まれ。北海道出身。サンミュージックプロダクション所属。
主なアニメの出演作は『シャインポスト』伊藤紅葉役など。

作品Information

毎週日曜日夜11時45分よりテレビ東京ほかにて放送中
https://narenare-anime.com/
チアリーディング部に所属しながら、大会中のミスがきっかけで飛べなくなってしまった美空かなた。そんな彼女は涼葉、詩音、杏那、穏花、そして元チームメイトの恵深と一緒に、「PoMPoMs(ポンポンズ)」を結成。誰かを応援したいという気持ちを、多くの人に伝えようとする。

(C)なれなれプロジェクト/菜なれ花なれ製作委員会

《メガミマガジン編集部》
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