声優・山根綺、“流星には共感しかない!” 『女神のカフェテラス』キャラの魅力、演じる時に大切にしていたこととは? | 超!アニメディア

声優・山根綺、“流星には共感しかない!” 『女神のカフェテラス』キャラの魅力、演じる時に大切にしていたこととは?

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年5月号には、春アニメ『女神のカフェテラス』より、月島流星役を演じる山根綺が登場。

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『女神のカフェテラス』山根綺メガミマガジンインタビュー(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
  • 『女神のカフェテラス』山根綺メガミマガジンインタビュー(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
  • 『女神のカフェテラス』メガミマガジンインタビュー月島流星(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
  • 『女神のカフェテラス』メガミマガジンインタビュー月島流星(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年5月号には、春アニメ『女神のカフェテラス』より、月島流星役を演じる山根綺が登場。

本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

流星の魅力は「かわいいところ」

――『女神のカフェテラス』という作品の第一印象は?
私はいままであまりラブコメ作品に触れてこなかったんです。それもあって、原作の冒頭を読んで女の子たちがにぎやかに盛り上がる姿を見て「これがラブコメなのか!」と感じました。

――その印象は、原作を読み進めるうちにだんだんと変化しましたか?
原作を読み進めていくと、登場人物ひとりひとりのドラマがしっかり描かれていたんです。すごくドラマ性が深く、人間関係も掘り下げられている。それが新鮮で、ただのラブコメじゃないなと思うようになりました。

――「5人全員正ヒロイン」と銘打たれているだけあって、女の子たちがとても魅力的ですよね。
そうなんです!ひとりひとり性格も特徴も全部違うので、必ず推しを見つけてもらえると思います。

――山根さんが演じる月島流星は、どんなところが魅力ですか?
やっぱりかわいいところですね(笑)。流星はあざとかわいい小悪魔系のお姉さんキャラですが、いつも自分らしくあろうとしているんです。つねに信念に従って行動しているところも素敵です。
流星の行動は、過去の出来事や家族との関係が影響しているんですが、そのあたりはお話が進むにつれて見えてくるので、流星の行動にどんな意味があるのかを考えながら見てもらえたらうれしいです。

あざとかわいさをいやみなく表現したい

――流星役はオーディションで決まったそうですが、オーディションではどんなことを意識して演じましたか?
私は流星と鳳凰寺紅葉を受けたのですが、紅葉はふだんより少し低い声でお芝居をしたんです。
一方で流星は比較的自分が話しやすいトーンでのお芝居でした。
私はオーディションを受けるときに、自分のなかのこの声を使いたいというラインを自然と決めるのですが、流星は一切考えずにお芝居をしたので、すごく新鮮でした。

――流星を演じるときに大切にしていることは?
序盤のアフレコでは、流星のあざとかわいさをどうしたらいやみなく出せるかを試行錯誤していたんです。私自身、ラブコメ作品のメインキャラクターを演じるのが初めてだったこともあり、いままでのお芝居だと絵に負けてしまうと思ったんですね。ほかの4人と被らないようにヒロインとしての存在感を出すにはどうすればいいか、スタッフの方とたくさんディスカッションをしました。

――スタッフからは、どんな指示がありましたか?
「もっとわかりやすく、うれしい、楽しい、悲しいを伝えたほうがいい」というディレクションが一番印象に残っています。
流星って、一見わかりやすそうに見えますが、「こういう子」と言い切るには複雑な部分が多いんですね。その複雑さや深みのある部分が、普通のお芝居では表現しきれなくて。自分でもこれまでのお芝居以上に喜怒哀楽をハッキリと、感情の振れ幅を大きく演じていきました。
そのことをつねに意識していたら、音響監督の方から「よくなったと思うよ」と褒めてもらえたんです。その日は涙が出るほどうれしくて、アフレコのあとは泣きながら帰りました。
私自身の流星に対しての理解も後半にいくほど深まったと思うので、その変化も見てほしいです。

――流星に共感できるところはありますか?
全部です。違うところを聞かれたときに思い浮かばないくらい、共感しかありません。
だから、流星の好きなところを聞かれると、自分の好きなところを聞かれたみたいで答えられなくなっちゃうんです(笑)。歩んできた道はもちろん違うのですが、たとえば流星は大切な人ができたとき、ストレートに想いを伝えられずに茶化しちゃうタイプなんですね。それを見て、私も絶対そうなる!と思いました。それから、誰かに必要とされたい、みんなの力になりたいと思う気持ちや、休息を取るよりも動きたいと思っちゃうところもまさに自分と重なっています。気持ちがシンクロしているからこそ、素に近い声でのお芝居もしやすかったのかもしれません。

――主人公である隼への印象を教えてください。
ずるいなって思います。隼くんって鈍感ではなく、女の子たちの気持ちに気づいているんですよ。そのうえで、誰も傷つけないように思い悩みながらも、女の子たちの好意をいなしていく。
賢いなぁ、ずるいな~って思っちゃいますね(笑)。隼くんを演じる水中雅章さんのお芝居も独特で、あの台本を読んで、どうしてこのお芝居になるんだろうという不思議さがあるんですね。
テクニックで勝負する部分と、自分の感情をぶつける部分のお芝居が絶妙だなと感じています。

――ほかのヒロインのキャストについて、初めて知ったときの感想は?
鶴河秋水ちゃんは、最初にキャラクターを見たときから鈴代紗弓ちゃんっぽいなと思っていたんです。実際にキャストが発表になったときに名前を見て、「だよね~!」みたいな気持ちになりました。
紅葉さんは自分も受けていたのでどなたになったのかと思っていたのですが、瀬戸麻沙美さんだと知って、もうそれしかないなと思って。私は学生時代から瀬戸さんのお芝居や声が大好きだったので、紅葉役に決まらなかったことよりも、一緒にお芝居できることがうれしくてはしゃいじゃいました。
アフレコ中も、ずっと紅葉さんの声を聞いては「紅葉さんの女になっちゃう」と思っていましたね(笑)。アフレコでは、水中さん、紗弓ちゃん、それから幕澤桜花役の青木瑠璃子さんと一緒になることが多かったです。
小野白菊役の和氣あず未さんとは、後半になってからご一緒することが多かったですが、まんべんなく皆さんと掛け合いができて、すごく勉強になりました。

――物語の見どころを教えてください。
原作とアニメでは展開が異なるところもあるので、きっとキャラクターや物語の印象も変わると思います。でも、原作には原作の、アニメにはアニメの良さがあるので、原作から入った方にはアニメに、アニメから入った方には原作に触れてもらいたいです。アニメは、ひとりひとりの成長がわかりやすく描かれていますし、ラブコメ部分のドタバタした日常も楽しいです。物語の冒頭はヒロインたちの魅力的なエピソードが盛りだくさんなので、まずは推しを見つけていただけたらと思っています。そして、流星はとくに冒頭と後半で印象が大きく変わる子なので、最初の印象を覚えておいていただき、その変化を見守ってくださったらうれしいです。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.目力があるところ
目力が強いねとよく周囲の方に言われます。私は奥二重がコンプレックスだったのですが、印象に残るといってもらえることも増えたので、ちょっとずつこの目が好きになってきました。

Q.自分のニックネーム
A.やや
「や」まねあ「や」で「やや」です。Kleissisというユニットの活動が始まったときにあだ名を決めようという話があって、普通に「綺ちゃん」だとおもしろくないなと思ったんですね。それで中学校時代に同級生のギャルから「やや」って呼ばれたことを思いだして。自分から「やや」とか「ややちゃん」って呼んでくださいと言いました。

Q.自分の声の特徴
A.張りがある
ちょっとハスキーだとは思うんですが、張りがあるほうかな……。飲食店に行って店員さんを呼ぶときは、すごく声が通ります。

Q.自分の性格
A.繊細
これも流星と似ているところなんですが、彼女は人の感情の起伏を敏感に感じ取るんですね。人をすごく見ている。私もそうなんです。だから、人の行動で落ち込んだり喜んだりしがちですね。でも、最近は心の機微がわかることは、お仕事にとってはプラスだと思うようにして、長所として捉えています。

Q.いま、ハマっている趣味は?
A.麻雀
以前住んでいたシェアハウスにいまでもたまに行くのですが、麻雀がブームになっていたんです。そこで「覚えて」と言われて始めたのがきっかけです。
もともと飽きっぽくて、何ごとも長くて2か月、短いと3日で何でも飽きちゃうタイプだったのですが、麻雀だけはいまのところ4か月続いているんです。
一生飽きない趣味ができたって、いまは世界が変わったような気持ちでいますね。負けたときは、二度とやるかと思うけれど、そのあとでどうしたら上がれたのかと考える時間が楽しくて。
夢のなかでも麻雀をやっちゃうくらいです(笑)。

Q.喫茶店で思いつくことは?
A.いまはレトロ喫茶に行ってみたい!
喫茶店の思い出はないんですが、最近レトロ喫茶店がブームなので、行ってみたいんです。オムライスや固めのプリン、バタートーストという私の大好きなメニューが置いてありそうじゃないですか。ただ、ひとりで行動することが苦手なので、いまだに喫茶店デビューができなくて……。近所の喫茶店からオムライスをデリバリーしています。今年はなんとか喫茶店デビューをして、好きなものを好きなだけ食べたいです。

Q.山根さんにとっての女神とは?
A.自分の機嫌を自分で取れる人
私のモットーが「自分の機嫌は自分で取る」なのですが、どうしても完璧にこなすことが難しいんですね。だからこそ、自分の機嫌を完璧に自分で取れる人、自分の心につねに余裕を持って穏やかで居続けられる人は女神様だと思っています。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.ただのラブコメじゃない!
『女神のカフェテラス』のおもしろいところは、かわいい女の子たちとのドタバタラブコメはもちろんですが、物語の核がしっかりしていることだと思うんです。
ひとりひとりにドラマがあるからこそ、きっと彼女たちの人間性も好きになってもらえる。
彼女たちの心の揺れ動きにキュンキュンしてほしいですし、成長していく姿もチェックしてもらいたいです。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

■やまね・あや/2月4日生まれ。神奈川県出身。青二プロダクション所属。主な出演作は、『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズ ダイタクヘリオス役、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』セセリア・ドート役など。

■『女神のカフェテラス』

毎週金曜日深夜1時25分よりMBSほかにて放映中
祖母が残した赤字だらけの喫茶店「Familia」を畳むために帰省した粕壁隼。しかし、「Familia」では見知らぬ女の子が5人も働いていた。隼は住居も兼ねた店に住んで、彼女たちを追い出そうとするが……。

(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS


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