声優・稲垣好、“たくみんは彼女にしたいです”『Do It Yourself!!』DIY部メンバーの魅力を語る | 超!アニメディア

声優・稲垣好、“たくみんは彼女にしたいです”『Do It Yourself!!』DIY部メンバーの魅力を語る

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年1月号には、秋アニメ『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』より、結愛せるふ役を演じる稲垣好が登場。

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『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』稲垣好/結愛せるふ(C)IMAGO/avex pictures・DIY!!製作委員会
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。
2023年1月号には、秋アニメ『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』より、結愛せるふ役を演じる稲垣好が登場。

本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

せるふの大らかさを大切に演じています


――『Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』はオリジナルテレビアニメですが、作品の第一印象は?

いままでにも女子高生が大人の趣味に挑戦する作品があったので、今度はDIYなんだという気持ちでした。オーディション用の資料には、キャラクターの設定とセリフだけしかなかったのですが、セリフから見るに舞台が近未来で外国の女の子も登場するということで、どんな世界になるのか気になりました。

――作品の舞台となっているのは、ちょっと近未来の技術が発達している新潟県三条市であり、DIYはちょっと古いものであるという印象になっていますよね。

そうですね。実際、留学生のジョブ子やせるふの幼なじみであるぷりんがDIYを「昔のもの」というようなセリフもありました。でも、私はこの作品を通して一からみんなで作り上げていくことの大切さを描いていると思うんです。この作品に触れて私も、どれだけ技術が発達しても、自分の手で作ることが物作りの原点だと感じましたし、すごく練られた物語なんだなとも思いました。それから、DIYをするのに3Dプリンタを使用するなど、デジタルとアナログの組み合わせ方もおもしろいなと感じました。


『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』結愛せるふ(C)IMAGO/avex pictures・DIY!!製作委員会

――オーディションの段階でのせるふへの第一印象はどのようなものでしたか?

オーディションの段階では、自分に近いところがあって、すごく演じやすいと思っていました。オーディションの資料だと、はっちゃけたところがなくて、妄想したりケガをしたりするセリフが多かったんです。自分も空想の世界に入りがちですし、何より「ま、いっか」という口グセも一緒で、ぜひ受けてみたいなと思いました。

その段階だとイラストを見てボーイッシュな子なのかなと思っていたので、声も少し低めにしていたんですね。でも、「せるふもかわいい女の子なんだよ」というディレクションがあって。その後、アフレコに入ってからはオーディションではわからなかった調子に乗りやすかったり、おちゃらけたりするところがあるとわかり、確かにどこにでもいそうな、かわいい女の子なんだなと感じられるようになりました。

――せるふはまったりとした話し方も印象的ですが、お芝居で大切にしていることは?

せるふはとにかくめげない前向きな子で、ぷりんに厳しいことを言われても、えへへと笑って受け入れることができる。その楽観的な感じを出すのが難しかったんです。スタッフの方からのディレクションでも「もうちょっと気にしていない感じで」と言われることがあり、つねに「大らかな心を持つ」という気持ちを大切にしています。それから、すぐに「やろうよ!」と言えるフットワークの軽さは私とは違うところなので、そこはきちんと表現できるようにと心がけています。時々スタッフの方から「もっと元気があってもいいよ」と言われるので、思いっきりはっちゃけて素の叫びが出ちゃっているときもあります。

――へこたれないところもせるふの魅力だと思いますが、稲垣さんが考えるせるふのもっとも魅力的なところはどこでしょうか?

誰かのためにすぐに立ち上がれるところです。ジョブ子が泣いていたときも「トンカチとハンカチ、どっちがいい?」って声をかけることができる。あのときは笑わせたいのと、心配しているのと両方思っていたのではないかと感じるのですが、何も考えていないようで、ちゃんと相手の心に寄り添っている気がしたんですね。ためらいなく行動できるところはすごく素敵だなと感じています。

――スタッフの方から、ほかにどんな指示がありましたか?

まだアフレコが始まったころ、せるふがふざけるシーンがあったのですが、そこで「演劇風に」とか「忍者みたいに」といろいろなディレクションがあったんです。それを聞いて、せるふはセリフで遊んでいい子なんだと思えるようになりました。
『Do It Yourself!! Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』OPテーマ「どきどきアイデアをよろしく!」
――せるふにずっとツンツンしてしまうぷりんの印象を教えてください。

「お母さんかな?」みたいな印象です(笑)。ずっとせるふのことを見守ってくれて、なんならせるふの妄想の中身まで理解している。すごく素敵な幼なじみですよね。表ではせるふアレルギーなんて言ったりもするけれど、せるふのことが好きだというのがダダ漏れで、そこもかわいい。ツリーハウスのアイデアをくれたり、こっそりDIYでアクセサリーを作ったりもしていて、その面倒見のよさも好きです。せるふとはお互いに性格をわかりあっている感じがしていいなと思いますし、一方でジョブ子との関係も素敵なんですよね。ジョブ子は、ぷりんと自分が似ていると感じてぷりんの家に住み込むようになりますが、2人にしかわからないこと、2人だから話せることというのがあって。素直になれない2人が、2人だったら素直に話せるという関係性も好きです。

――ジョブ子以外のDIY部のメンバーについては?

くれいはクールそうに見えてクッキー作りが苦手で、少女マンガが好きなところもかわいいなと思いますし、部長としては頼りがいがあって先輩になってほしいです。たくみんは、好きなことに熱中できるところが素敵ですし、日々の小さな幸せをちゃんと見つけられるところがいい。彼女にしたいです(笑)。しーはコミュニケーション能力が高くて、あのクセの強いDIY部にあっさりと溶け込めるところがすごい。個人的には、彼女がとある国の大富豪の娘だと知ってビックリしました。

――第8話まででとくに印象的だったエピソードを教えてください。

第6話の水着回です。初めてぷりんがDIY部とお出掛けをするということもありますし、せるふとの距離が少し縮まるところも好きで。昔に戻ったような、すこしぷりんが素直になった姿も見えて、実際のアフレコでもちょっと照れくさかったんです。みんなではっちゃけて遊ぶところも、それだけで尊いです。あとはやはり第1話です。せるふは勢いに押されて入部しそうになったものの、その後ベンチのことを思い出したり、自分で作れるようになりたいと思ったり、いろいろ考えて入部に至ったので、その流れがとても好きです。回想シーンでロリせるふがロリぷりんの指を食べちゃうところもお気に入りです。

――第8話まで進んだからこそ感じる、この作品の魅力はどんなところでしょうか?

否定的なことがあまりなく、それぞれの個性をみんなが受け入れているところです。それから、みんなの得意なことを生かして、居場所がちゃんと作れているところ。創意工夫でなんとかするというDIYの精神が行き渡っているところも素敵です。せるふはとにかく不器用ですが、部のみんなは絵が得意だからと秘密基地のイラストを任せてくれたり、できあがったものが空想的すぎても、こうしたらよりよくなるんじゃないかと意見を出してくれたりする。私もDIY部に入部したくなるくらいの素敵な関係だと思います。また、内気なたくみんが入部を決めるまでの過程や、ジョブ子のお母さんとのDIYの思い出の描き方もていねいなんですよね。ひとりひとりのストーリーがきちんとあるところも素敵だなと感じました。

――アフレコでの思い出は?

アドリブを結構入れているのですが、あるとき「ここのアドリブ、なんて言うと思う?」ってほかのキャストさんも含めて問いかけられたことがあるんですね。アドリブは基本的に自分で考えていたのですが、それをみんなで考えられたのも楽しかったです。それから、いつも差し入れが楽しみでした。物語の舞台が新潟なので、笹団子が差し入れにあったときがあって、この作品ならではだなと思いました。

――DIY部のシンボルとなる“秘密基地”ツリーハウス作りも始まり、いよいよ物語はクライマックスが近づいています。今後の見どころを教えてください。

DIYのシーンはもちろんですが、今後はせるふの成長を感じさせるシーンも出てきます。また、せるふとぷりんの関係がどうしてギクシャクしてしまったのかも明らかになっていくので、楽しみにしてほしいです。また、DIY部は1学期終了までに部員を集めないと廃部になるのでどうなるのか。1学期限りの留学生であるジョブ子のその後など、DIY部メンバーの関係性も気にしてもらえたらと思います。

MegamiにQuestion




Q.自分のチャームポイント
A.前歯
じつは、私、前歯がすごく強いんです。結構ぶつけることがあるんですが、全然痛くもかゆくもならないんです。以前、事務所でお辞儀をしたときにカウンターに前歯を激突させて、事務所内がざわついたことがあるんですが、平気すぎて逆に怖いくらいでした(笑)。

Q.自分のニックネーム
A.このみん、ハオちゃん
名前が「好」なので、中国語読みで「ハオちゃん」と呼ばれることが増えてきました。

Q.自分の声の特徴
A.眠たくなるゆるい声?
空気がゆるくなるよね、と周りの方からよく言われます。学校で音読の授業があったときは、よくクラスメイトが寝ちゃっていたので、安眠効果があるのかもしれません。

Q.自分の性格
A.マイペース
深く考えすぎず、これで大丈夫なんとかなると思うタイプです。自分の世界に入りこみがちなせいか、真面目に返答しても「すごく棒読みだよね」と言われることもあります(笑)。

Q.いま、ハマっているものは?
A.グミを食べること、電子コミック
食べ物はグミにハマっています。それから、電子コミックを朝から晩まで読みあさっています。無料のものをチェックして、ハマったらすぐに課金しちゃうんです。とくにジャンルにはこだわりなく、少年マンガから少女マンガ、ドロドロした男女の恋愛マンガまで何でも読みます。

Q.DIYをした経験はある?
A.棚を作ったら壊れました(笑)
玄関に突っ張り棒と板で棚を作ったんです。そうしたら数日で崩れ落ちてしまって……。それから、床を白にしたくてフロアマットを変えたんです。自分でサイズを測って切って並べて……とやったのですが、いますでにずれてきているので、今後精進したいと思います。

Q.稲垣さんにとっての“秘密基地”は?
A.トイレ、布団のなか
ずっと布団のなかが好きで、ゲーム機とお菓子を置いています。生活の半分を布団のなかで過ごしていると言ってもいいくらいなんですが、最近はトイレもお気に入りです。セリフの練習をするときに、適度な広さで声がいい感じに返ってくるんです。それから、トイレでマンガを読みふけることもあります。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.女子高生がDIYでつながる 誰でも・いつでも・ゆるく見られる安眠アニメ
年齢関係なく誰でも観て楽しめると思いますし、物語も適度にゆるいので、見ているだけで癒やされると思います。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

■プロフィール
いながき・このみ/7月24日生まれ。新潟県出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作は、『ウマ娘 プリティーダービー』コパノリッキー役、『黒の召喚士』アンジェ役など。

■『Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』
毎週水曜日深夜0時よりテレビ東京ほかにて放映中
部員不足のDIY部に所属することになったせるふ。部を存続させるためには、1学期終了までに5人の部員を集めなければならない。せるふたちはDIY部を知ってもらおうと試行錯誤し、部のシンボルとなるツリーハウス作りに着手する

(C)IMAGO/avex pictures・DIY!!製作委員会


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