五穀豊穣を祝う宮中行事の新嘗祭をルーツに持つ国民の祝日です。
アニメには特定の職業に焦点を当てた、いわゆる「お仕事アニメ」と呼ばれるジャンルが存在します。丁寧な取材に基づいて仕事内容を紹介したり、知られざる職業の裏側に迫ったり、フィクションも交えながらコミカルに描いたりと、作品もさまざまです。
そこでアニメ!アニメ!では「“お仕事アニメ”といえば?」と題した読者アンケートを昨年に引き続き実施しました。11月11日から11月18日までのアンケート期間中に162人から回答を得ました。
男女比は男性約35パーセント、女性約60パーセント、無回答が約5パーセントと女性が多め。年齢層は19歳以下が約45パーセント、20代が約15パーセントと若年層が中心でした。
■アニメ業界から体の中まで 多彩なお仕事アニメが登場!
第1位
1位は『はたらく細胞』。支持率は約19パーセントで、昨年の2位からランクアップしました。
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「体内の細胞の働きをわかりやすく描いているから。『はたらく細胞』のおかげで健康に気を使うようになりました」や「体の中の37兆個の細胞たちが、酸素を届けたり細菌やウイルスを排除したりと、24時間365日欠かさず仕事をしているのだなと感動した」と細胞擬人化アニメがトップに。「赤血球や白血球など、誰もが名前を知っている細胞の働きを詳しく紹介していて、勉強になるところも好きです」と学べるアニメとしても人気です。
第2位
2位は『SHIROBAKO』。支持率は約9パーセントで、昨年の3位から順位を上げています。
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「アニメ作りを描いたアニメというコンセプトが面白い。アニメは監督だけでなく、いろいろな人たちの仕事によってできあがっていることがよくわかりました」や「普段は見えないアニメ制作の裏側を、エンタメとしての誇張も交えながらも丁寧に描いているから。仕事の技術だけでなく人間関係も重要だったり、それでもやっぱりアニメが好きだからできる仕事だったり……。それぞれのセクションの頑張りを見せてくれる作品です」とアニメ業界を舞台にしたオリジナル作品が今年も上位に入りました。
第3位
3位は『うらみちお兄さん』と『NEW GAME!』が同票。支持率は約7パーセントでした。
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『うらみちお兄さん』には「子どもの頃に大好きだった教育番組のお兄さんとお姉さんの裏側を描いたブラックコメディ。現代社会に生きる大人の闇が見え隠れするところが好き」。
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『NEW GAME!』には「ゲーム会社で必死になって頑張っている姿が心に残っているから。先輩社員たちも素敵で、こんなに仲が良くて楽しそうな職場があったらいいなぁ……と見るたびに感じています」と異なるタイプのお仕事アニメが同順位となっています。
■そのほかのコメントを紹介
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『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』には「刑事ドラマでは描かれてこなかったリアルな警察官の日常が垣間見られ、お疲れさまです……! と思いながら観ていました」。
『であいもん』には「京都の和菓子屋を舞台にしていて、和菓子一つ一つを職人さんが大変な苦労を重ねて作っていることが実感できました。主人公の和(なごむ)がまるで我が子のようにお菓子に愛着を感じるのもわかる気がします」。
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『リーマンズクラブ』には「社会人バドミントン選手を描いたオリジナルスポーツアニメ。選手として活動しながら、飲料メーカーの仕事にも励んでいて、どちらの姿もカッコ良かった」。
『アキバ冥途戦争』には「タイトル通り、メイドのお仕事アニメかと思いきや、任侠ものの側面が強くて衝撃的。洗脳教育や店のつぶし合いなど、ブラック企業らしい要素もあってリアリティを感じます」と現在放送中のタイトルにも投票がありました。
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2022年版でもアニメ業界やゲーム業界、水族館、レストランなど、さまざまな職場を描いたタイトルがランクイン。お仕事アニメの多彩さが再確認できる結果となりました。
■ランキングトップ10
[“お仕事アニメ”といえば? 2022年版]
1位 『はたらく細胞』
2位 『SHIROBAKO』
3位 『うらみちお兄さん』
3位 『NEW GAME!』
5位 『WORKING!!』
6位 『白い砂のアクアトープ』
7位 『銀魂』
7位 『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』
9位 『ヲタクに恋は難しい』
(回答期間:2022年11月11日~11月18日)