「コードギアス」谷口廣次朗プロデューサーが15年の歩みと未来を語る。Twitterスペース公開インタビューをレポート! | 超!アニメディア

「コードギアス」谷口廣次朗プロデューサーが15年の歩みと未来を語る。Twitterスペース公開インタビューをレポート!

4月2日にTwitterスペースで行われた『コードギアス』谷口廣次朗プロデューサーへの公開インタビューの様子をお届けします。

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『コードギアス Genesic Re;CODE(ギアジェネ)』『コードギアスプロジェクト』『アニメ!アニメ!』の3アカウント連動企画として、Twitterスペースにて初の公開インタビュー企画を実施! 4月2日20時に多くの『コードギアス』ファンがTwitterスペースに集った。

インタビューには、『ギアジェネ』と『コードギアスプロジェクト』を代表して谷口廣次朗プロデューサーが出席。この15年の歩みと現在の取り組み、リスナーから募集した質問を中心に、約70分のインタビュー企画を繰り広げた。

[文・構成:気賀沢昌志]



谷口廣次朗プロデューサーが15年の歩みと未来を語る


――Twitterスペースを使ったインタビューは初の試みとなります、よろしくお願いいたします。

谷口:はい、よろしくお願いいたします。私自身はじめてのTwitterスペースですが、たくさんいらっしゃっていますね。いま20時ですから夕食のかたもいらっしゃるのかな? どうぞお食事しながら気楽にお聞きください。

――さっそくですが、『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ』の特別版についてうかがいます。特別版ではオープニングとエンディングの楽曲が刷新されましたね。

谷口:本放送当時の楽曲が素晴らしいので、変更するかどうか本当に悩みました。ただ新規のファンもいらっしゃいますし、ずっと観てくださっている方にも新鮮な気分で楽しんでいただきたかったので、番組の顔であるオープニングとエンディングを刷新するのもアリではないかと谷口悟朗監督とも話しました。

新曲を用意するにあたっては、『コードギアス』をご覧になられていたソニーミュージックのプロデューサーさんが、ファンと同じ目線で真剣にアーティストさんを選定してくださいました。

個別の楽曲制作では、谷口悟朗監督とアーティストさんが対面で打ち合わせをしているので、作品の世界観や監督の想いに寄り添った素晴らしい楽曲になっていると思います。

――新曲は『コードギアス 反逆のルルーシュ』の物語を一度、最後まで見たからこそ感じるものがある仕上がりになっていると思いました。

谷口:それはあるかもしれませんね。15年に渡るシリーズ展開やファンの皆さんの想いなど「積み重ね」がありますから、そこも踏まえた上で谷口悟朗監督も考えられていました。

――ただいまTwitterスペースの視聴者が560人を突破したみたいです。『ギアジェネ』の4コママンガを担当されている若林稔弥先生もいらっしゃいますね。

谷口:若林先生、いつもお世話になっています(笑)。

――さて『コードギアス』は振り返れば15年です。谷口プロデューサーにとって、この15年はいかがでしたか?

谷口:サンライズ改めバンダイナムコフィルムワークスという会社で『コードギアス』にまつわる企画・営業のプロデューサーを担当していますが、15年前の本放送当時は「設定デスク(設定制作のチーフ)」という立場だったんですよ。しかも途中参加で。

――それ以前は別の作品を担当されていたのですか?

谷口:そうですね。谷口悟朗監督とは『プラネテス』でご一緒させていただいたのですが、その縁で「人手が足りないから手伝ってくれないか」と。それで第1期の13話から設定デスクを担当することになりました。

――設定制作とはどのようなお仕事なのですか?

谷口:アニメ制作の現場では膨大な資料が作られます。線画設定、色見本、美術(背景)設定、美術ボード(背景色見本)、絵コンテ、用語集……そういったものを発注したり管理したりする仕事です。

設定制作が一元管理することで、例えば「何話の絵コンテが必要」とか「あの話数で使ったあの設定画を再利用しよう」となった時に我々が用意したりするわけです。

そこから現在の営業職に移ったのが、2009年に品川シーサイドで開催された『コードギアス』の新プロジェクト発表会のあたりでした。

――『コードギアス 反逆のルルーシュR2』が終わった後ですね。

谷口:そうですね。私にとって『コードギアス』の転換点が2つあると思っていて、そのうち最初の転換点が2009年でした。

営業職に移ったというタイミングだったこともあるのですが、上司の河口佳高プロデューサーとバンダイビジュアルのプロデューサーだった湯川淳さんが中心となり、『コードギアス 亡国のアキト』を含む新プロジェクトを立ち上げたんです。



あの時に何を意図していたかと言うと、『コードギアス』の世界を縦軸と横軸の両方で拡大しようとしていたんです。

例えば、谷口悟朗監督が手掛けていたコミック作品『コードギアス 漆黒の蓮夜』では、『反逆のルルーシュ』以前の日本を描くことで、縦軸となる歴史の部分を拡張しました。

その一方で、『亡国のアキト』や、私が担当した『コードギアス 双貌のオズ』では、同じ時代の別の物語を描いて横軸の世界を拡大させたんです。『反逆のルルーシュ』の裏で起こった物語、『反逆のルルーシュ』では描かれなかったキャラクターの動き、他国の情勢などですね。

そのほかミュージカルや舞台版などメディアをまたいだ企画も動かして、全体的に作品の世界観を広げた時期だったんです。

その後、私にとって2度目の転換点となる10周年プロジェクトが立ち上がり、総集編3部作と『復活のルルーシュ』の4部構成で劇場版が制作されることになりました。

――今っぽい言い方をするなら、総集編3部作と『復活のルルーシュ』が「フェーズ3」にあたるわけですね。

谷口:そうですね。思えば色々なことがありましたよ。特に印象に残っているのが『R2』の第25話です。

あのエピソードに、ルルーシュが手にした剣から血がしたたるシーンがありますよね。あの場面では、当時の作画監督さん、原画を担当されたアニメーターさんが実際に筆に血糊をつけ、血糊がしたたる様子をビデオ録画して作画の参考にするなど、全身全霊で制作していました。

それくらい打ち込んでいたので、『R2』で最終回を迎えた後は、しばらくスタッフ一同、燃え尽きていたんです。そのためか、2009年の新プロジェクト発表会まで、少し間が空いてしまったんですよ。

――総集編3部作は、新規ファンの入り口として分かりやすく再構成されていましたね。

谷口:まさにそれを目指しました。谷口悟朗監督がおっしゃっていたのは、今から1期と『R2』の全50話を追いかけるのは大変だし費用もかかるだろうと。そうであるなら、3部作にまとめた上で『復活のルルーシュ』につなげたいという意図がありました。

――3部作は内容が若干変化した「分岐の物語」でしたし、先日公開された『ギアジェネ』の「幻の26話」も分岐した世界観です。『コードギアス』はその「分岐」も含めた、様々な可能性を描くスタイルが独特ですよね。

谷口:そうですね。谷口悟朗監督としては、わざとそういった「隙間」を作っていたんですよ。例えば、神聖ブリタニア帝国の騎士団「ナイトオブラウンズ」には12人の騎士がいる設定ですが、実際に登場しているのはその一部だけです。

そうやって設定に隙間を作ったり、可能性の物語で想像の幅を広げたりしているのが『コードギアス』ですね。他のクリエイターさんもおっしゃっていましたが、これってなかなかできることではないんです。谷口監督や大河内さんたちクリエイター陣、あの時、関わられていたスタッフだからこそ出来たことだと思います。

――そして現在、正統続編の『ギアジェネ』ではさらなる可能性が拡大しつつ、ギアスにまつわる謎も解明しようとしています。



谷口:そもそも「Cの世界」の設定って何?と思いますよね(笑)。アルたちがいる「フィンブルの冬」という空間がまさに現在のCの世界ですが、そうなった経緯が今後明かされるでしょうし、アルやギギがその空間にいる謎も明かされていきます。

個人的に『コードギアス』は様々な可能性を秘めた作品だと思っているんですよ。設定の幅はもちろん、キャラクターを追いかける楽しみ、ギアスの謎を考察する楽しみ、ナイトメアフレームを中心としたロボットアニメとしての楽しみ、政治劇の楽しみ……。『ギアジェネ』はその可能性の、すべてではないものの深く楽しめる作品になっていると思います。

このインタビューをご覧になっているクリエイターさんや会社さんの中で、「私もコードギアス世界の拡大に参加したい! 協力したい!」というかたがいらっしゃったら、何らかの形でぜひともご協力いただければ嬉しいです。ファンの皆さんはもちろんのこと、各社さんの協力があってこその『コードギアス』です。

――さて、そろそろ公開インタビューも終わりの時間です。ここまで740人ほどの皆さんにお聞きいただきました。ありがたいですね。名残惜しいですが、最後に谷口プロデューサーからお知らせ等があればお願いします。

谷口:まず『ギアジェネ』がハーフアニバーサリーを迎えたので、関連キャンペーンにぜひご参加頂ければと思います。また『コードギアス 反逆のルルーシュR2』も第1期と同様に15周年の特別版を7月より放送する予定ですし、新作アニメ『コードギアス 奪還のゼット』も鋭意制作中です。『R2』とともに続報をお待ち下さい。

そのほか新作ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』が事前登録中ですし、「コードギアス × スクフェス スペシャルコラボ」も4月25日まで実施中です。今後も色々な展開が予定されていますので、『コードギアス』の世界をこれからもお楽しみ頂ければと思います。

◆『コードギアス 反逆のルルーシュ』
(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design (C)2006 CLAMP・ST

◆『コードギアス 亡国のアキト』
(C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design (C)2006-2011 CLAMP・ST

◆『コードギアス Genesic Re;CODE』
(C)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (C)2006-2017 CLAMP・ST
(C)SUNRISE/PROJECT G-GEASS Character Design (C)2006-2021 CLAMP・ST
《気賀沢昌志》
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