寿美菜子、イギリスで印象的な“別れ”を経験 1年半のイギリス生活で得たものとは【寿美菜子のAnother Wonderland in the UK第20回】 | 超!アニメディア

寿美菜子、イギリスで印象的な“別れ”を経験 1年半のイギリス生活で得たものとは【寿美菜子のAnother Wonderland in the UK第20回】

現在イギリスで生活中の声優・寿美菜子さんが、イギリスでどんな日常を送っているのか、寿さんの言葉でリアルに伝えていくインタビュー連載「寿美菜子のAnother Wonderland in the UK」。

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寿美菜子、イギリスで印象的な“別れ”を経験 1年半のイギリス生活で得たものとは【寿美菜子のAnother Wonderland in the UK第20回】
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1年半イギリスで生活していた声優・寿美菜子さんが、イギリスでどんな日常を送っていたのか、寿さんの言葉でリアルに伝えていくインタビュー連載「寿美菜子のAnother Wonderland in the UK」。

ついにイギリス編最終回となった前回。フランスでの仕事が決まり「ラストスパート!」と連日劇場に足を運んだり、ホストファミリーや友人との別れを悲しむ様子をお写真と共に振り返りました。

そして、無事フランスでの仕事を終え、11月上旬に日本に帰国した寿さん。今回はフランスの写真やエピソードも交えつつ、約1年半過ごしたイギリス生活の“最後”にやったこと、そしてやり残したことを直撃。また、帰国して改めて感じた日本とイギリスの違い、これからやりたいことなどもたっぷり伺いました。
[取材・文=米田果織]

■日本の〇〇に感動!帰国して初めてしたことは…


――まずは「おかえり」と言わせてください! 時差のないインタビューはこれが初めてですね。

寿:ただいま~! 時差がなく「良い朝ですね~」などと共通のおしゃべりができるのは嬉しいですね。いつもは私が朝で皆さんが夕方ということが多かったので、なんだか不思議な感覚です。

――現在、イギリスからの帰国者の隔離期間は10日で良いそうですね。

寿:はい。実は昨日が10日目で、今日が隔離開放日なんです(インタビューは11月上旬に行いました)。さっそくお出かけしてきました(笑)。

――先日のYouTube生配信でも話されていましたが、日本に帰って来ての印象を教えてください。

寿:最初に感動したのは、すべてが「ちゃんとしている」ということ。フランスから出国する際、空港でPCR検査を受けなければならなかったのですが、フランス語しか書かれておらず、さらに予約していたにも関わらず1時間ほど待たなければいけませんでした。それを経ての日本帰国だったので、すべてがスムーズに進むことに感動しました。また、フランスはあまり規制がなくある程度自由にできたので、日本の空港で一席空けが徹底されているのを見てギャップにも驚かされましたね。

――帰国して初めて口にしたものは「午後の紅茶」だったとか。

寿:そうなんです。イギリスではあまり飲食の自販機を見掛けないため、たくさん設置されているのを見て「便利だな~!」とまず感動。さらに、イギリスには冷たい紅茶がなかなかないので、たった150円で美味しい冷たい紅茶が売っているのにも感動。さらには「午後の紅茶」を見つけて最高にテンションが上がりました(笑)。

――帰国して10日間の隔離中。「ことはゅ」配信イベントなど仕事もあって大変だったと思いますが、それ以外は何をされていましたか?

寿:イギリスのロックダウンで学んでいたから、「とにかく忙しくしていよう」と決めていました。仕事をして忙しい状況を作っていたこともあり、おかげ様で規則正しい生活を送れたので、時差ボケに悩むこともありませんでした。

仕事以外は、ゲーム『IDOLYPRIDE』に一番時間を使っていたかもしれません。隔離期間が終わるまでの間、マネージャーレベルを45まで上げることができました。

――“食”に関してはいかがでしょうか? 生配信では「すき家」の牛丼を食べていましたね。

寿:さっき出かけた時、ローソンに行ってきました。もう…楽しすぎた(笑)! 日本にいる時は何気なく使っていた場所も、やはり1年半という時を経てから行くと新鮮な気持ちになりましたね。優柔不断な性格ではないはずなのですが、選ぶのにすごく時間がかかりました。というのも、全部の商品が魅力的すぎて…!さっき冷たい紅茶に感動したと言いましたが、温かい飲み物がペットボトルで売っていることにも感動しました。

――結局何を買われたのですか?

寿:マチカフェのコーヒーと昆布おにぎりです。イギリスからの帰国を経験していた兄が「コンビニのおにぎりがすごく美味しく感じるよ」と言っていたのですが、本当にその通りでした。すっっっごく美味しかったです(笑)。

――コンビニの品ぞろえもそうですが、1年半前と比べると街並みも変わっているかもしれませんね。

寿:日本にいる時は、「食べログ」を使って行きたいお店リストを作っていたので、1年半ぶりに改めて見たら1000件以上溜まっていることに気が付きました(笑)。ただ、この1年半の間にコロナの影響で閉店してしまったお店もあるみたいで…。今まで好きで利用していたお店がなくなっていたりして、寂しい気持ちになりました。

――お店だけでなく、お友達や周りにいた人たちの環境も変わっているかもしれませんね。

寿:イギリスにいる間にも「お店始めたんだ」「独立したんだ」という報告を何度かもらいました。みんなのお話を聞きたいので、久しぶりに会うのが今からとても楽しみです。

■イギリスでの印象的な別れ、一生の宝物になったプレゼントとは


――イギリスのご飯の写真を見るのは、これが最後になりますね…。これはホストファミリーとのお食事でしょうか?

寿:ホストファミリーと一緒にご飯を食べる最後の日に作ってくれた料理の写真です。ミートソースとシャケとほうれん草が入ったラザニアなのですが、とても美味しくて思い出に残る最後の晩餐になりました。

――以前も紹介してくれて「大好き」と言っていたバノフィーパイもありますね。

寿:たぶん、1年半の間に4~5回は作ってもらいました(笑)。それくらい大好き!

――これまでのインタビューで美味しそうなご飯の写真をたくさん送っていただきました。その中で「一番美味しかった」と思うものは?

寿:……韓国焼肉(笑)。イギリスのお店は2人以上じゃないと予約できないこともあるのですが、私のお気に入りのお店は一人でも入れるし、鉄板も用意されていて、至れり尽くせり。イギリスにいて一番通ったお店は韓国料理店でした(笑)。

――生配信で話されていた、イギリス最終日のホストマザーとのお別れエピソードがとても面白かったです。その他に印象的な別れをした人は?

寿:泣いてくれた方もいて、その涙を見て私も泣きそうになりました。中でもクラスメイトだったイラク人の女の子は、私のためにプレゼントや手紙まで用意してくれて! コロナ禍で学校に行けなかった期間もあったので、正直そんなにたくさん会ったわけではなくて。さらにはお互い母国語ではない言語で話していたにも関わらず、心を通わせて大切に思ってくれて、ジーンとしました。その子からプレゼントでもらったネックレスは、一生の宝物です。

――前回のインタビューでテニスの回数券を使いきれるかどうかという話をしていましたが、その後、使い切る事はできましたでしょうか?

寿:残念ながら、1回分だけ使い切れませんでした…。その1回に行かなかったおかげで、美術館に行けたからヨシ!と思っています(笑)。

■ウィンブルドンの経験が活きたフランスでのレポーター業 “壁”を感じた瞬間も…


――冒頭でフランスは「自由だった」と言っていましたね。フランスはイギリスからの入国で隔離はなかったのですか?

寿:はい、ワクチンパスポートがあれば隔離なしで大丈夫でした。自由だったのは、それだけ対策がしっかりできていたからだと思います。レストランに入る時は必ず証明を見せなければいけなかったですし、室内だとマスク着用が徹底されていました。

――そんなフランスの様子は、生放送で見ることができました。改めて『恋しいパリ』のレポーターを務めての感想を聞かせてください。

寿:すっごく楽しかったです! 準備している間は壁にぶつかる瞬間があったのですが、それがあったからこそ「このお仕事を終えて帰国できるなんて光栄だ」と感じました。誰かと物作りをする面白さや、伝える楽しさを改めて感じたと同時に、「何を伝えたいか」を明確にすることが重要なんだと学びましたね。

――ウィンブルドン選手権での経験は役に立ちましたか?

寿:もちろん! 今回のお仕事をいただいたきっかけもウィンブルドンがあったからですし。ただ、ウィンブルドンは尺が短く移動もなかったので、難易度的にはもしかすると上がっていたのかもしれないです。

――具体的に難しい、難易度が上がっていると感じた部分は?

寿:プロデューサーさんに「読んでる感がある」と言われたことですね。確かに、「フランスに一度だけしか来たことのない私が偉そうに紹介して良いのだろうか」と自信が持てず、覚えたセリフをそれっぽく読んでいたかもしれないと気付かされました。それがスタッフの方々に伝わってしまっていたみたいで、「年上の人とフランス旅行に来て、“私フランスのこと調べてきたんだよ”という風にしゃべりかける感じで」とすごく的確なアドバイスをいただきました。

――お仕事以外の時間もフランスを堪能できたみたいですね。食べ物の写真も美味しそう!

寿:ガレットやエクレアは「絶対食べなければ」と思っていました(笑)。

――イギリスと味の違いは感じましたか?

寿:私の感覚ですが、フランスの方が日本人の馴染みやすい味付けをしていると感じました。日本のお店もたくさん見かけましたし、イギリスでは「こんな味付けするんだ!?」と衝撃があった分、フランスは安心する味付けが多かったような気がします。

――フランス滞在期間は短かったとお聞きしましたが、その中でもディズニーに行ったりと満喫されましたね。

寿:パリのディズニーには初めて行きました。イギリスでは遊園地らしい場所には行かなかったですし、ハッピーな場所に飢えていたので(笑)。当日は友達と「早く帰ろうね」と言いながら、朝9時から閉園の21時まで12時間も楽しんでしまいました!

――ハロウィンの飾り付けにウキウキしますね。

寿:かわいいですよね! この写真は、私がディズニー作品で一番好きな『リメンバー・ミー』のダンテです。少し前の作品だったので、まさかフランスでこんなに大きく飾られているなんて思わなくて。たぶん、この日一番の笑顔の写真です(笑)。

■「日本のUber Eatsはすごい!」帰国して堪能したこと、これから体験したいこと


――昨日で隔離期間を終えられたということで、これから何をするか決めていますか?

寿:食べ物に関しては「帰国したら食べよう」と思っていたものはだいたい達成できていると思います。日本のUber Eatsの豊富さはやっぱりすごいですね! すでに納豆も生卵も食べたので、これから何しようかな~(笑)。あとは「食べログ」に登録しているお店を徐々に消化していかなければいけませんね。色んな方から、2人でご飯に行ったとしても間にアクリル板が置かれると聞いたので、それを体験するのも興味津々(笑)。

――しばらくイギリスとの違いが楽しめそうですね(笑)。

寿:そうですね! 今まで特に気にしてはいませんでしたが、日本にも独自のクリスマス、元旦などの過ごし方があるので、意識して楽しみたいと思います。

――ありがとうございました!

《米田果織》
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