DIALOGUE+が4thシングル「おもいでしりとり」で各メンバーのいいところを紹介、愛が止まりません!【インタビュー】 | 超!アニメディア

DIALOGUE+が4thシングル「おもいでしりとり」で各メンバーのいいところを紹介、愛が止まりません!【インタビュー】

DIALOGUE+に4枚目となるシングル「おもいでしりとり」についてインタビュー。

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 2019年10月23日に「はじめてのかくめい!」でデビューを飾った声優アーティストユニット・DIALOGUE+(内山悠里菜・稗田寧々・守屋亨香・緒方佑奈・鷹村彩花・宮原颯希・飯塚麻結・村上まなつ)。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、様々なエンタメイベントや映画が延期・中止を判断、アニメなどのアフレコ収録もそれまでとは異なる形で行われるようになった2020年も、彼女たちはその歩みを止めなかった。

 バンドメンバーと共に全世界へ向けて彼女たちの歌を発信した「ぼくたちのかくめい!オンライン」をはじめとする無観客ライブ、通販サイト限定リリースシングルの発売、YouTubeチャンネルでのゲーム・ラジオ・動画番組の配信など、精力的に活動。声優アーティストとして「いまできること」を考えたエンタメの数々は、多くの方々を勇気づけた。

 そんな彼女たちが、2021年5月19日(水)に4枚目となるシングル「おもいでしりとり」をリリース。今回は、本曲の推しポイントや初回限定盤に同梱される「DIALOGUE+JAM Vol.2 Live Digest Movie」の見どころなどについてお話を聞いた。

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DIALOGUE+【画像クリックでフォトギャラリーへ】

想定通りではなくても、エンタメや楽しいを届ける


――新型コロナウイルス感染症拡大防止対策などにより、2020年度は思ったように活動ができなかったかと思います。その中でも皆さんが印象に残っていることを教えてください。

内山 2020年6月に開催された「ぼくたちのかくめい!オンライン」が印象に残っています。様々な活動が延期・中止になるなか、私たちの1stライブも配信で届けることになりました。オンラインライブは初めての試みでしたので、どうなるんだろうという不安もありましたが、配信ならでは演出ができたことは逆に貴重な経験になったと思っています。きっと、こういう情勢でなければ、無観客ライブをするということを想像すらしていかった。改めて、目の前にいない方々へどうやって音楽やライブを届けるのか、考えるきっかけになりました。

――最近では、YouTubeのゲーム配信などでも活躍されていますね。

内山 非常に楽しくやらせていただいております(笑)。

稗田 私は、2021年1月に行った「DIALOGUE+PARTY2021 ぼくたちの現在地」で持ち歌全曲を披露したことです。たくさんの曲をオンラインで届けた「ぼくたちのかくめい!オンライン」を経て成長したという実感が持てた約半年後に、今度は「全曲を届ける」というもっと大きな試みをすることに。しかも2回公演で合計30以上の曲を歌って踊ったので、体力的な面でも不安がありました。
 ただ、会場に駆け付けた方々が私たちに力をくれたんです。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策のため、人数も応援も制限があるなかでしたが、皆さんの存在がとても心強かった。オンラインでのライブや活動を重ねることで成長したことを実感できたライブでもあったと、個人的には思っています。

守屋 自粛期間になったとき、「もしかしたらしばらく活動できなくなるかも」という不安があったんです。そしたら、田淵(智也)さんやDIALOGUE+チームのスタッフさんが面談で、私たちひとりずつの気持ちを聞いてくださったんですよ。その気持ちを汲み取って出された“宿題”をしながら、自粛期間中もおうちでステップアップすることができました。しかも、「あたりまえだから」という新しい楽曲もこの期間に生み出せたんです。それぞれがおうちにいたとしても、みんなで力を合わせてひとつのものを作れたということに感動しました。想像していたような一年ではありませんでしたが、歩みを止めずに色々なことができたと思っています。

緒方 自粛期間では週に一度、ダンスと歌を田淵さんに送るという課題がありました。これが、先ほどきょんちゃん(守屋)が言っていた“宿題”のひとつで、私はその“宿題”をやっているとき、8人でいるありがたさを実感しました。ひとりでやっていると、自分ができないところを誰かにすぐ聞くことができないし、相談もできない。そうなってくると気持ちもズーンってなっちゃって。「私、8人だったから楽しくやれていたんだな」ということが改めて分かりました。メンバーへの愛が、自粛期間を経てさらに強くなった気がします。
 だからこそ、みんなでライブを届けられた「ぼくたちのかくめい!オンライン」は印象に残っていますね。恐らく、私と同じように気持ちがズーンとなっていた方って、たくさんいらっしゃったと思うんです。そういう方々に「何かを伝えたいな」という気持ちと、「8人ならできるよね」という気持ちをライブでもぶつけました。

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鷹村 新曲発表公演「走れ!君と曖昧な光のあとで」が印象深いイベントでした。あのイベントでは新曲を5つ披露したのですが、そのうちの1曲が「夏の花火と君と青」、残りの4曲は2人センターボーカル制の曲でした。加えて、イベントでは朗読もやるなど、初めての試みが多くって。イベントはアーカイブで見直すこともできたので、一回目では分からなかったことも、二度見ることで発見できたと思うんです! 一視聴者としてもじっくり楽しめたイベントでした。

宮原 私は「DIALOGUE+JAM vol.2」かなぁ。久しぶりにお客さんを入れてのライブだったので、始まった瞬間から「たくさんの人が応援にかけつけてくれた!」と感極まっていました。また、やかん(鷹村)が言っていた新曲発表公演のとき、「夏の花火と君と青」がすごくいいと多くの方々が言ってくださったんです。それを初めてお客さんの前でお見せできたのも嬉しかったですね。あとは、さっきの緒方さんの話で思い出したのが、自粛期間中の“宿題”のひとつに、「Domestic Force!!」を一曲通して踊った動画を送るというものがあって。私、全然踊れなかったんですよ。4時間ぐらい一人で何回も、何回も踊ったんです。正直、「なんでこんなにできないの!?」ってブチギレしそうになっていました。
「Domestic Force!!」をライブで踊るたびに、そのことを思い出します。でも、その負のパワーが逆にこの曲ではすごく活きている気がしています。「Domestic Force!!」へのパワーはこの期間ですごく増したと思いますね。あのときの気持ちやレッスンが、今では誇らしく思えます。

内山 「パジャマdeパーティー」も各自で振り入れしたよね。

飯塚 私、かなり苦戦した記憶がある。

稗田 間違えたら最初からだったのもあって、大変だった。

村上 いまYouTubeにアップされているダンスのプラクティス動画も、間違えたら頭からやり直しなんです。でも、そのときはみんなが「よし、次頑張ろう!」って声をかけてくれるから、一人のときとは気持ちが全然違ったんですよ。

緒方 プラクティス動画も結局20回くらいは踊ったけど、全然モチベーションが違ったよね。

村上 間違えても、みんなのために「頑張らなきゃ!」って思えた。

内山悠里菜・鷹村彩花

飯塚 「ぼくたちのかくめい!オンライン」を開催したときは、オンラインがスタンダードの一年になるとは思ってもいませんでした。そんな中でも定期的に無観客や配信ライブができたことに、改めて驚いています。「ぼくたちのかくめい!オンライン」の前後に「夏にもライブやるよ」と言われたのですが、当時は私たちのモチベーションを上げるための励ましかと思っていました。
 そしたら、夏はもちろん、その後もライブが続いたんです。活動が止まらなかったことが純粋に嬉しかったですね。あとは最初にお話があったYouTube動画は、みんながおうちにいるときに「何ができるのか」と話し合ったことで生まれたものだったと思っているんです。あの話し合いが実を結んだと思うと、感慨深いですね。

村上 ライブすべてが印象に残っていますが、「TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020」に出演させていただいたことも大きな出来事だったと思っています。正直、出演する前は盛り上がってもらえるのか不安でした。それでも、「今できる最大限を」と気持ちを振り絞り、MCほとんど無しの怒涛のセットリストを全力でパフォーマンスしました。その結果、見てくださった方や現場にいた方々から「よかった!」というお声をいただけました。改めて私たちのパフォーマンスに自信を持つ事が出来て嬉しかったですね。
 こういった普段と違う状況だからこそ、「どうすればもっと想いを伝えられるのか」をスタッフさん含めみんなで話し合いながらエンタメを届けられたのが、本当によかったです。楽しい気持ちってめっちゃ大切だなと思いました。「笑うって、最高やん」。あっ、私、今いいこと言った!

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しりとりというテーマが様々な解釈を生む


――続いて、4thシングル「おもいでしりとり」の聞きどころなどについて教えてください。

村上 私は歌い方の方向性を間違えがちなので、いつものレコーディングでは「そっちじゃないんですよ」と言われることが多いんです。ただ、今回はメンバー各自がおうちで収録したものを一度田淵さんにお送りして、アドバイスをもらってからレコーディングをしたので、方向性を大きく間違えることがありませんでした。それもあってか、レコーディングがいつもよりスムーズだったんです。

――今までは、事前にアドバイスをもらうことはなかった?

稗田 コメントはいただいていましたが、自分たちの歌を聞いてもらったうえでアドバイスしていただくことはなかったです。

緒方 おうちで録音した音源を提出したときに「めちゃくちゃピッチ安定しているじゃん」と田淵さんが褒めてくださって。そのピッチを活かそうということで、この曲ではすごくハモのパートを多くしてもらっているんですよ。ハモは色々な人の主旋に併せることを意識しました。例えば「さぴ(宮原)ならここにアクセントを持ってくるよね」ということを田淵さんと相談しながら、ハモリ方を研究しました。

緒方佑奈・村上まなつ

鷹村 今回、歌詞の一部がセリフみたいになっているのですが、その中の「…知らない」「ごめん…」「好きです」は誰がどのパートを歌うのか、オーディションで決めたんですよ。私は、最初におうちで収録した音源を田淵さんに提出したとき、「その言い方があったか。新しいものを発見しました」と褒めていただき、オーディションを経て結果的に「知らない…」のパートを歌わせていただけることになりました。レコーディングでは何パターンも録ったので大変でしたが、結果的にいいものに仕上がってよかったです。研究した甲斐がありました。

宮原 さきほどやかんが言っていたセリフ部分はオーディションで決まりましたが、それ以外の部分はおうちで録った音源を元に田淵さんやスタッフさんが歌割りを決めてくれました。セリフ部分も含めて、ベストの歌割りになっていると思います。

鷹村 セリフ部分も全員ではなく、2~3人ずつでオーディションをしたので、田淵さんのなかではある程度絞られていたんじゃないかな。

飯塚 私は「知らない…」のオーディションでした。

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――「ごめん…」のパートは守屋さんが担当されていますね。こちらのオーディションの参加者は?

守屋 私と緒方さんと村上さんです。オーディションのときには「より弱めな感じ、もっと辛そうなごめんです」というディレクションがありました。完成した音源も、私が思っていたより弱気な感じの「ごめん」になっています。

緒方 私は逆に「強いのが欲しい」って言われた! もともと声がフワッとしているからなのかな。

内山 田淵さんがその人に合ったディレクションをしてくださったのかも。

――そして、「好きです」は宮原さんが担当されています。

宮原 オーディションの段階で誰がライバルなのか、分かっていたんですよ。私の場合はゆりにゃ(内山)とねねさん(稗田)でした。なので、「それぞれこういう感じで持ってくるんだろうな」ということを想像しながら、オーディションに臨んだんです。それは「負けないように」ということではなく、同じものを持っていくのであればオーディションをする意味がないと思ったから。「自分がこういうのを持っていったらきっと選ぶのが楽しいよね」と想像しながら、自分なりの表現を出しました。

――自分自身も楽しみながらオーディションに臨めた?

宮原 そうですね!

緒方 でも、最終的な完パケ音源を聞いたら、自分が選ばれていないときでも、「これだー!」ってなるよね。

内山 なる!

稗田 DIALOGUE+はこれまでもオーディションをやったことがありますが、選ばれた人の歌い方を聞くといつもしっくりくるんですよ。

宮原颯希・稗田寧々

――そんなセリフパートも含めて、本曲は非常に物語性を感じる歌詞が印象的です。

村上 私なりの解釈にはなってしまうのですが、この曲はとある男女の物語だと感じました。歌詞も途中で口調が変わっているような気がしたので、「ここは男性」「ここは女性」と、どちらのことを言っている歌詞なのか、事前に印をつけてレコーディングに臨みました。そして、レコーディングが終わった後に「これって、男性と女性の視点が途中で入れ替わっていますよね」と田淵さんに聞いたら「いや、わからないけどね。そう思う人がいてもいいと思う」と言われました。結局はどうのなのか分からないですが、恐らく「色々な見解があってもいい」ということから、否定はされなかったんだと思います。

鷹村 それで言うと私も独自の解釈がありまして……。実はこの曲、「夏の花火と君と青」と同じくらいの時期にレコーディングをしたんです。それもあってか、私は「おもいでしりとり」と「夏の花火と君と青」のストーリーが、繋がっているように感じて。たとえば、「夏の花火と君と青」の「楽しかったねって言うだけ それ以上は言えないの」という歌詞。恐らく「それ以上」って言うのは「好き」という気持ちだったと思うのですが、「おもいでしりとり」に『やっと言えるんだ「好きです。」』という歌詞があるので、物語が続いているように感じました。
 また、季節に関する言葉が入っている部分でも繋がりがある気がして……。そういうこともあって、私はMVもレコーディングも「夏の花火と君と青」を経ての気持ちを意識して臨みました。田淵さんに「そういう繋がりがあったらいいですよね」と伝えたら、「どうかなぁ」とはぐらかされましたが(笑)。

村上 田淵さん、絶対に否定はしないよね。

鷹村 そうなの。だからこれは、あくまで鷹村の解釈です。

稗田 この曲はTVアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』のOPテーマ曲なので、作品をご覧になっている方の中には、ヒロインである(荻原)沙優ちゃんの心情や境遇に重ねて聞いている方もいるんじゃないかな。田淵さんはアニメタイアップ曲を作る際、毎回原作を読んでから曲を作っていると聞いたことがあるので、作品のことも頭に思い浮かべながら歌詞を書いているはず。こうやって、アニメ作品に寄り添った解釈ができるのも、アニメタイアップ曲、アニソンの素敵なところだなと思います。

DIALOGUE+

――セリフ部分はタイトル通り「しりとり」になっているのも本曲の特徴ですよね。

緒方 曲の終盤で、「最後の文字に繋ぐまで」と歌っている箇所があります。ここは色々な解釈の仕方があると思いますが、YouTubeで公開されているMVのコメント欄のなかに、『「一緒にいよう」の後は「うん」でしりとりを終わらせる』というものがありました。これは、この曲のしりとりになっているセリフパートの最後「一緒にいよう」の返事として「うん」と答え、しりとりを終わらせるという解釈とのことで、思わず「おぉ!」と唸りました。

飯塚 「一緒にいよう」から、もう一度セリフパートの頭で言っている「嬉しい」に繋がるっていう解釈もできるよね。

内山 ループするんだ!

村上 歌詞の最後が「届けるんだ!」と、「だ」で終わっているから「最後の文字」は「DIALOGUE+」へ繋がる可能性もあるよね。

稗田 しりとりってだけで無数の考察ができる。この歌詞を考えた田淵さん。やっぱり天才だな。

DIALOGUE+

表情・ダンスにもこだわったMV


――初回限定盤には「おもいでしりとり」のMVやメイキング映像が収録されたBlu-rayが同梱されます。こちらの見どころについて教えてください。

守屋 みんなの彼女感あふれるソロショットをぜひ見てほしい! 彼氏になった気分になれます。

稗田 YouTubeにアップされているティザーも併せて見てほしいです。きょんちゃんの笑顔や微笑み、そしてたまに見せるちょっと切ない顔が絶妙なので!

守屋 子役をやっていた経験が活きました(笑)。あとは、手回しカメラで撮影した映像も組み込まれているので、そのあたりも注目です。

鷹村 ちょうど朝日が綺麗な時間帯に撮影したので、ソロショットですごく綺麗な光が差し込んでいます。私はまぶしいのがちょっと苦手なのですが、綺麗な光を台無しにしないよう頑張りました。

稗田 最近邦画がマイブームで、このときは映画『花束みたいな恋をした』にめちゃくちゃハマってた時期で。今回のMVのイメージシーンはその映画を想像しながら撮影に挑みました(笑)。

守屋亨香・飯塚麻結

宮原 屋上のダンスシーンは「大冒険をよろしく」のときを思い出すくらい強風のなか、撮影しました。みんなスカートが翻りそうになりながら頑張って踊ったのも、今となってはいい思い出です。

緒方 ダンスシーンで言えば、「天秤の様に」と言っているパート。みんなで天秤のように斜めの線になるフォーメーションを組んでいるのですが、そこは位置がちょっとでもズレると角度も変わるので、大変でした。

飯塚 ぜんぶで4回そのフォーメーションを組むので、それぞれの位置を4か所覚えないといけなかったんですよ。

緒方 この曲のダンスは一見踊りやすそうに見えますが、踊ってみるとすごく頭を使うんですよ。見た目以上に難しいんです。ダンスも頑張っているので、ぜひ見て欲しいですね。

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村上 DIALOGUE+としては、初めてのハウススタジオでのMV撮影でした。おうちの中の色々な場所を使って撮影しているので、それぞれの背景の違いも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。撮影している私たち自身もすごく楽しかったです。

内山 今回のMVで、佑奈から「う」という文字をもらうシーンがあるんです。そのシーンを撮影する少し前に「うーなの『う』だよ、あげる」って言われまして。それに対して私は、「いや『ゆーな』は『うーな』じゃないし。どちらかというと『内山』の『う』じゃない?」って返しました(笑)。

飯塚 しかも、本来の意味は「嬉しい」の「う」だし(笑)。

内山 そう、どっちも違うというね(笑)。

緒方 でも私は「うーな」の「う」だと思ってあげたよっ!

内山 いや、私の「う」を取らないでよ(笑)。

緒方 でも、「ゆ『う』な」の「う」だから! ダメかな?

内山 ダメではないけど(笑)。今回のMVはこのやり取りをしたことが、最も印象に残っています。とにかく楽しかったですね(笑)。



「おもいでしりとり」、メンバーのいいところ


――ここまで「おもいでしりとり」について色々と聞いてきましたが、ご自身が担当されているパート以外で「ぜひ聞いて欲しい!」という推しポイントを教えてください。

稗田 完パケした音源を聞いて「おっ」ってなったのは、きょんの「どうしよう、難しいや」の部分。きょんは元々声が可愛らしくて、DIALOGUE+の楽曲でも可愛い歌い方をすることが多いけど、このパートは私が思っていたきょんの歌い方と全然違っていた。それにドキッとして、心を奪われたの。

守屋 嬉しい~!

村上 私は宮原さんが2サビ前で響かせる魂の「言い聞かせたっていつも イメージ通りからは程遠いな」が印象的でした。元々持っている真っ直ぐな歌声が前面に押し出されていて、心臓をえぐり取られるくらいの強さを感じました。やりよる……。

稗田 宮原さんは感情を爆発させる表現がすごく上手。それが持ち味。

宮原 でも、あのパートは何回も録り直したの。というのも「程遠いな」の「ほ」の音が結構高くて。しかも跳躍する音だったから、歌を繋げながらもアクセントを「ほ」に持っていかないといけなくて、きつかった。最初はファルセットで切り替えていたけど、「宮原さんならまっすぐ地声でぜんぶいって欲しい」ってディレクションがあったから、何回も調整したのよ。だから、褒めてもらえたのは、素直に嬉しいです。

宮原颯希・稗田寧々

飯塚 私はDメロでまなつさんが歌っている「簡単には決められない」ってパート。あそこのハモを担当しているけど、元々はCD音源のときのみハモる予定だったの。だけど、あのパートが好きすぎて「ライブでも歌いたいです」とリクエストしたら「じゃあ歌おうよ」ってレコーディング中に言われて。あまり「この箇所は絶対に歌いたい」と思うタイプではなくて、むしろ他の人がどう歌っているのか聞きたいタイプだけども、あそこはどうしてもやりたくて「歌いたいです」って言っちゃった。

緒方 私、まなつと麻結の組み合わせ、大好き。「あたりまえだから」のときもすごくよかった。

内山 これ、みんなのいいところがすごくいっぱい出てくるね!

村上 やかんの「知らない…」はみんな大好きだよね。

鷹村 みんなめっちゃモノマネしてくるじゃん!

村上 それくらい、みんなの頭に残るってこと! あどけなさや、ふてくされている感じが、まさに(あだ名の)6歳児っぽい。あの感情表現がかわいい。

宮原 この前のダンス練習で、なぜか緒方が「知らない…」って言っていたよね。

緒方 だってこのパート、大好きなんだもん(笑)。

村上 私たちはちょっと幼い「知らない…」を予想していたら、大人の「知らない…」がきて驚いた(笑)。

緒方佑奈・村上まなつ

稗田 私はまなつさんの歌いだしも好きだよ。歌いだしが一人ってすごく緊張するだろうし大役だけど、お見事だった。

緒方 ぎゅって心を掴まれるよね。

宮原 まなつの一生懸命さがこの曲のもどかしさとぴったり合っていていい! 素敵なパートでございます。

村上 ありがとうございます!

内山 私はラスサビで「今、季節は変わろうとして」とねーねが歌っているパート。特にMVを見ながら聞いたら、すごく切なそうにしているのに、前へ進もうとしている女の子の感情がねーねから伝わってきた。愛おしい!

稗田 そう言ってもらえてよかった!

守屋 MVと併せることで良さがさらに際立つといえば、この人(緒方)の「一緒にいよう」。包み込むような歌い方と歌詞がぴったり。

緒方 きょんち~! 大好き~!

内山 愛が芽生えた(笑)。

内山悠里菜・鷹村彩花

飯塚 でも、あんな歌い方をすると思っていなかった。思いが高まったところのラスサビで、こんなに優しい表現を出してくるとは……。

守屋 それが、すごいところだよね。

飯塚 踊るときの気持ちの入り方もあの歌い方で変わるよね。1サビ、2サビで同じパートにあたる、さぴの「手を繋ぎたい」と私の「抱きしめたい」のときとは、気持ちの入り方がぜんぜん違う。

宮原 私、その「抱きしめたい」の後の「ああ」の響き方が好き。麻結はパーンって音を出すとき声が響くので、それがあの「ああ」の良さを際立たせている。

緒方 内山の「ちゃんとしよう」もいい。あそこも魂を感じる。

稗田 ギャップがいいよね。

緒方 麻結に練習中に言われたけど、内山悠里菜に「ちゃんとしよう」と言われたら、みんなちゃんとしたくなるよね。あのパートはゆりにゃが歌ってくれないと。

飯塚 これ、すごく嬉しい質問です。答える方も言われた方も幸せな気持ちになれる。

村上 まだまだいっぱいあるけども、とりあえず、みんな最高!

守屋亨香・飯塚麻結

「シュガーロケットはライブ映えする一曲!


――続いて、カップリング曲「シュガーロケット」の推しポイントについても教えてください。

稗田 早くライブで披露したいです。DIALOGUE+はありがたいことにバンドの方々に演奏してもらいながらライブをすることが多いので、生のバンド演奏と一緒だと、めちゃくちゃ聞きがいがあるんじゃないかな。

村上 「今 彼方 遙か 伸るか 反るか 解き放て」という部分は、そこまでの流れだと想像できない音程で歌っているので、聞いた人はビックリするんじゃないかと思いますな。歌うのは難しいですが、その分ハマったときの達成感や快感がありました。

飯塚 このパート、8人のユニゾンっていうのがいいよね。

鷹村 うん。頑張ろう……!

宮原 私が最初に聞いてビックリしたのが、サビ最後の佑奈のソロ。あそこは、元々8人で歌う予定だったんですよ。きっと、レコーディングを経て佑奈ソロでいこうとなったんだと思います。爽やかなロックに合う絶妙な優しい声……驚きました。きっと聞いた皆さんも「緒方、お前最高」ってなると思います。

緒方 今日はすごく褒めてもらえる。嬉しい! この部分のレコーディング前に田淵さんから「いつも緒方さんには『緒方キター!』って歌い方をしてもらっていますが、今回は新しい緒方さんを見せて欲しいです」と言われたんです。いつもより強気な感じで歌って欲しいと言われたことが、こうやって伝わっているのが嬉しい。安心しました。

DIALOGUE+

飯塚 この曲はきょんちゃん、佑奈、私がメインボーカルのような感じで、歌割が多めなんです。そんななか、2Aのパートをオーディションで決めたのですが、もともと歌割が多かったので、私も参加していいのかなと思っていたら、「全然気にせず、取りにきてください」と言われまして。その言葉を受けて、全力でオーディションに臨みました。そのオーディションでは、「飯塚さん、ちょっと歌い方変えてみてください」というディレクションがありまして……。どうすればいいのか悩んでしまったので、私の前にレコーディングしていた稗田さんの音源を流してもらったんですよ。それに併せながらオーディションを受けました。
 私はキーが高いパート以外はあんまり録り直すことはないのですが、今回は何度もチャレンジさせてもらいました。何度も歌い直したので途中で嫌になりそうでしたが、結果的に不安定な何とも言えない感じの表現ができてよかったです。

宮原 私は元々ピッチのど真ん中じゃないところで歌う表現が好きだけど、麻結がやることで、あのパートはよさが増している。

緒方 寧々からの麻結っていうのがいい。繋がりがぴったりだなと思っていたら、一度聞いてからやっていたんだね。

飯塚 当時はまだ誰がどのパートになるのか決まっていなかったけど、稗田さんのはっきりめに歌っていたパートと繋がってよかった!

守屋 初めて聞いた時に「すごくロックな曲だけど、爽やかさも感じるな」と思いました。私はこういうタイプの曲が大好きなので、歌えることが嬉しかったです。自分が得意としている歌い方ではないかもしれませんが、曲調に併せて精一杯歌っているので、注目してほしいですね。早くライブで歌いたい!

内山 ログっ子の皆さんと声を出して盛り上がりたい。早くそういう日が来るといいな。

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それぞれの思い出と想いがパフォーマンスを昇華させる


――初回限定盤に同梱されるBlu-rayには、2019年に開催された「DIALOGUE+JAM」のダイジェスト映像も収録されます。こちらの見どころについても教えてください。

内山 「星のダイアローグ」という曲があるのですが、この曲は事務所の先輩である小山百代さんが出演されている『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の楽曲なんです。今回、私は、百代さんが歌唱されているパートの多くを担当させていただきました。光栄なことではあったのですが、先輩の曲をカバーするというプレッシャー、私なんかが上手く歌えるのかなという不安ばかりが募っていたんです。
 そんなとき、百代さんに「私、曲をカバーさせてもらいます」って報告をしたら「悠里菜なら大丈夫だよ。三森さんが一緒だから絶対に大丈夫」「悠里菜が歌ってくれてすごく嬉しい。楽しんで」とエールを送ってくださって。先輩にそう言われたのがすごく嬉しかったんです。百代さんが「楽しんで」と背中を押してくださったから、当日は私、すごく笑顔だったと思います。
 三森さんも私の顔を見て歌ってくださいました。『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の公演が中止になったこともあって、大事に歌わせていただきました。私にとっても、大事な思い出となっています。

稗田 夜の部のゲストとして来てくれた鬼頭明里ちゃんとは、事務所も養成所も違うのですが、お互いがまだ声優を目指しているときからのお友達なんです。あかりんとはまだメインでがっつり共演したことがなくて、だからまさかステージで一緒に歌う日が来るとは思ってもいなくて。学生の時に知り合って、お互いに「声優として活躍していきたいね」と言っていたあかりんと、しかもあかりんが演じたキャラクターのキャラソンという大事な曲をカバーさせていただける日がくるなんて。すごく感慨深かったですし、任せてもらえるということが単純に嬉しくもありました。
 それだけに、ちゃんとその期待に応えられるようと思って「ロケット」を歌っています。実は昔から縁のあるあかりんと私の2ショットを皆さんに見ていただきたいですね。

守屋 私、元々「バンドじゃないもん!」さんが好きだったので、「METAMORISER」をカバーさせていただけたのが嬉しくって! 自分の好きなアイドルさんの曲を生バンドで、しかも振り付けもコピーして披露する機会なんて早々ないこと。これは、アニソンのカバー曲を歌う「JAM」ならではだと思います。そういうみんなの好きなアニソンが聞けるというのは、見どころでもあるんじゃないかな。

緒方 振り付け的な話でいえば、ふだんのDIALOGUE+とは違い、カバーしているアーティストさんの振り付けをコピーして踊っている曲があるという点に注目して欲しいです。例えば「METAMORISER」では髪の毛を激しく動かす振り付けがあったように、DIALOGUE+ではやったことない動きにもたくさん挑戦させてもらっていて。新鮮な姿をお見せできたのかなと思います。

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鷹村 私たち8人ともが関わっている『CUE!』の楽曲である「さよならレディーメイド」はぜひ聞いて欲しいです。自分が関わっている作品だったので、歌っているときは演じている天童悠希ちゃんが寄り添ってくれているように感じました。悠希ではなく、鷹村彩花として歌った「さよならレディーメイド」をぜひ聞いてください。

宮原 「DIALOGUE+JAM」は、元々「いまみんなに聞いて欲しいアニソンを選出するプロジェクト」から始まったものです。私は今回「METAMORISER」と「ドラマチックマーケットライド」という2曲に出会うことができました。私自身は歌っていないのですが、みんなが練習しているのを見ているときから超いい曲で、楽しそうだなって感じていたんです。本番で披露しないくせに歌って踊っていたくらい大好きになりました(笑)。こんないい曲に出会えるこのプロジェクトは、本当に素晴らしい! なので、私たちのことを知っている人も知らない人も、メンバーが楽しく歌って踊っている姿を見ながら、色々なアニソンに触れてもらえればと思っています。

飯塚 それで言うと私は「よいまちカンターレ」に出会えてよかった! あとは、「夏の花火と君と青」を初めて生バンドで披露できたことが印象に残っています。生バンドだとまた違った良さが生まれるということが改めて分かりました。たくさんの人に見て欲しいです。

村上 「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」を三森さんと一緒に歌えたことが嬉しかったです。曲自体すごくハイテンションで、歌詞にもいっぱいワクワクが詰まっていて、とにかく楽しかったです! 間奏の振り付けは、本番直前に三森さんに「近くへ行ってもいいですか?」と相談させていただきました。そしたら「いいですよ」と言ってくださったんです。本番では三森さんの周りをなぜか3人で回ることになったのですが、それに三森さんも乗ってくれて、どんどん私たちを回してくれました! 本気で走って、本気で楽しんでいる私たちの姿が映像に収められていますので、ぜひ見てください。

DIALOGUE+

取材・執筆=M.TOKU
撮影=相澤宏諒

プロフィール
DIALOGUE+【ダイアローグ】2019年10月「はじめてのかくめい!」で鮮烈なデビューを飾った声優ユニット。メンバーは、内山悠里菜・稗田寧々・守屋亨香・緒方佑奈・鷹村彩花・宮原颯希・飯塚麻結・村上まなつの8名・2020年4月に田淵智也全作曲・プロデュースによるミニアルバム「DREAMY-LOGUE」をリリース。「セリフ」や「会話」を意味するユニット名の通り声優の強みを活かした楽曲を届ける。

4thシングル「おもいでしりとり」リリース情報
発売日:2021年5月19日(水)

初回限定盤
価格:3,900円(税込)
内容:CD+Bluray+フルカラーブックレット(12P)

通常盤
価格:1,400円(税込)
内容:CD
特典:描き下ろしアニメイラスト

CD収録内容 ※通常盤・初回限定盤共通
1.おもいでしりとり
2.シュガーロケット
3.おもいでしりとり(TVサイズ)
4.おもいでしりとり(Instrumental)
5.シュガーロケット(Instrumental)

Blu-ray収録内容:
・「おもいでしりとり」Music Video&Making
・DIALOGUE+JAM Live Digest Movie(ユニバーページ/よいまちカンターレ/夏の花⽕と君と⻘/さよならレディーメイド/METAMORISER/星のダイアローグ/ロケット/ドラマチックマーケットライド/ゆりしゅらしゅしゅしゅ)
《M.TOKU》
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