■寿サンタさんが贈った「一番COOLなプレゼント」とは?
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――和風なお食事の写真ですが、こちらは…?
寿:クリスマス関連の写真なのですが、24日はポーランドスタイル、25日はイギリススタイルのクリスマスを送ることは決まっていたので、「せっかくだから23日は日本食を食べよう!」と日本食スーパーに行って、お刺身を買ってきました。
「2020年最後だから!」と、思い切ってウニも買っちゃいました。この1パックで、いくらだと思いますか? ……なんと35ポンド! 日本円で約5000円くらいです。
この話は『寿美菜子のラフラフ』(ニコニコ動画セカンドショットちゃんねるで毎週木曜21時30分から放送中)でも話したのですが、写真はどこにも載せていなかったので「これが5000円のウニだぞ!」ということを、せっかくなのでこの場で公開させていただきました(笑)
――このお写真だけ見ると、クリスマスには見えないですね(笑)。ですが、続いてのお写真がとてもクリスマスっぽい!
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寿:YouTubeでも紹介した、七面鳥の写真です。これ1匹で7kgくらいあるんです。量がすごいですよね!
家庭にもよるとは思いますが、イギリスのクリスマスは通常大人数でパーティーを行うことが多いようです。ただ、今年は少人数のクリスマスで、ホストファミリーと私の3人で食べました。
――クリスマスの過ごし方の動画をYouTubeにて公開されていましたね。改めて、イギリスで過ごしたクリスマスの印象を教えてください。
寿:すごく楽しくて幸せな時間でした。12月に入ってから郵便局の前を通ると、みんなクリスマスプレゼントを贈るために並んでいて大行列なんです。
セカンドロックダウンが明けて、クリスマスは3世帯までなら同じ空間にいても良いということになった時、私は正直「危険なら集まらない方が良いのでは?」と思いましたが、その行列や政府の発表で「幸せなクリスマスを過ごすために…」という文章を読んだ時、イギリス人にとってクリスマスはとても大切なものなんだなと実感しました。
――寿さんのもとに、サンタさんは来ましたか?
寿:たくさん来ました!(笑) 今年はコスメが多かったですね。以前のインタビューでも話した、ホストファミリーの親戚に14歳の女の子がいるのですが、一緒に買い物に行った時に見ていたブランドを覚えていてくれたみたいで、プレゼントしてくれました。
あ、今日つけているイヤリングもクリスマスプレゼントで、ホストファミリーにいただいたものです。
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そのほかホストマザーのお友達から手作りのお菓子をもらったりとすごく心が温かくなりました。
――ちなみに、寿サンタからは何を贈ったのでしょうか?
寿:私は日本のお菓子詰め合わせをプレゼントしました! 中にはアニメ好きな子もいるので、アニメグッズも一緒に贈ったら「今年のクリスマスプレゼントの中で一番COOLだったよ!」というメッセージが届きました(笑)。
■年末と言えば「紅白」! 寿美菜子の音楽を形作ったアーティスト、楽曲に迫る
――年末年始といえば、日本では「紅白」。それにちなんで、寿さんの好きなアーティストを教えてください。
寿:ファンの皆さんはご存知だと思うのですが、私はBoAさんが大好きなんです。好きすぎて、ラジオでいつも曲をかけるから「月末だけにしよう」と決めてかけていました。“月末BoA回”と勝手に呼んでいるんですけど(笑)。
――好きになったきっかけは?
寿:知ったのは小学校5年生の時なのですが、好きになったのは6年生の時。「Shine We Are!」を聴いたのがきっかけですね。
当時、カルピスのCMソングになっていて、BoAさん本人も出演していて「めっちゃかわいい!」と衝撃を受けました。「こんなに歌って踊れる人がいるんだ!」と。
歌やパフォーマンスが好きというのが一番なのですが、昔BoAさんを特集したドキュメンタリー番組が放送された時、そこでまだ15~16歳の女の子が「上手く歌えない」「日本語が上手く話せない」と悩みながらも、「絶対にステージでは泣かない」と言っていて、その理由は「マスカラが落ちるから」だったんです。本当にかっこいいですよね!
また、BoAさんは昨年デビュー20周年を迎えて、ファンからの質問で「今までで一番難しかった曲は?」と聞かれたのですが、それに対して「ない」って答えていて「かっこよすぎ!」と思いました(笑)。BoAさんは、私にとって“目指す先にいる人”ですね。
――では、寿さんの今奏でている音楽に一番影響を与えた人は?
寿:私はK-POPや洋楽をよく聴くのですが、きっかけは、父のお友達の存在が大きいです。
私が小学生の時に、そのお友達が「俺BEST」という自分のよく聴く曲を詰め込んだCDをくれたのですが、それがまさかの100曲超えという(笑)。そこにあった曲たちが、今の私のベースを作ってくれています。
――その中でお気に入りだった曲は思い出せますか?
寿:一番よく聴いたのは、Maroon 5です。「Sunday Morning」を聴くと、宮沢りえさんが「ヴィッツ、愛しちゃった」と言ってるCMを今でも思い出します(笑)。
私がMaroon 5やBoAさんを好きな理由は、音楽の形がずっと変わり続けているからです。その数年後に改めてMaroon 5の曲を聴くと、全然違う曲調のものがたくさんあるんです。「枠にハマらずに、変わっていきたい」とインタビューで語っているのを見て、「“こうじゃなきゃいけない”というものはないんだ」ということを学びました。
また、Vanessa CarltonやAlicia Keysもよく聴いていて、そこでピアノの弾き語りをしてみたいと思ったことを覚えています。
――寿さんがアーティスト活動をするようになって、関わった方の中で影響を与えた方はいますか?
寿:私の曲をずっとレコーディングしてくれている、菅原拓さんです。「拓さま」と呼んでいるのですが(笑)、一緒に作っていく音楽はすごく楽しいです。
インタビューで楽曲や自身のアーティスト活動について語ることは多いのですが、自分が奏でているものに、常に自信を持っているわけではないんです。自信がないからすごく悩むし、思い込むと抜け出せないこともたくさんあって。でも、私自身がコントロールできないことを、拓さまは調整してくれるのが上手くいんです。「それ良いじゃない」とフラットに言ってくださるんです。
作詞で悩んだ時も「そこまでたくさん語らなくて良い」と調整してくれたり、私の基礎を作ってくださった方です。
歌詞を書こうと思ったきっかけの人もいるのですが、それは、同じ声優の早見沙織ちゃん。
はやみん(早見さんのあだ名)とあおちゃん(悠木碧さんのあだ名)とやっていた『
寿美菜子・早見沙織・悠木碧の「ことはゆ」』という番組があって、そこでお互い楽曲をカバーし合ったんです。
その時準備してた中にはやみんの「Installation」(※早見さんの2nd Single)があったのですが、その歌詞を読んだ時に「同い年の子がこんなに歌詞を書けるんだ!?」と驚きました。
曲を作っていることは聞いていたのですが、「歌詞も書いてるの!?」と(笑)。クオリティも素晴らしくて、どこからこんなワードを引っ張ってきたんだろうという言葉遣いが満載なんです。
私は歌詞を書くのが苦手だったのですが、それを受けて「私も作詞と向き合ってみよう」という原動力になりました。
――現在のイギリス生活において、心の支えになっている曲を1曲教えてください。
寿:難しい~! 今Spotifyのリストを見直します(笑)。う~ん……あ! 私、イギリスに来るまでの飛行機で『アナと雪の女王2』を3~4回も見たんです。その中で「Into The Unknown」という曲が流れるのですが、「これは私のイギリス生活のテーマソングだ」と思ったことを思い出しました。
「これから知らない世界へ行く」という意味が込められていて、その曲に励まされています。
■2021年の目標、そしてこれからやるべきこと
――最後に、改めて2021年はどんな年にしたいか、また「これができたら良いな」など決めていることがあれば教えてください。
寿:年始に友達と1時間くらい電話しながら「死ぬまでにやりたい100のコト」をノートに書き込んでいたんです。昔1度やったことがあるのですが、今改めて書き出すとどうなるのかなと思って。書き出すと、自分の「こうなりたい」という姿が明確に見えてくるんです。
私が書いた中に、「ごみを減らす方法」について考えている文章がたくさんありました。私、コアラの里親をやっていまして、そのコアラの保護に繋げて色々と調べていると、環境問題について考える場面がたくさんありました。
そうすると、自然と「これからどうやって生きていくべきか」を考えていて、その1つが「ごみを減らす生き方をしよう」ということだったんです。
2021年だけでどうにかできる問題ではないですが、長い期間をかけて少しずつ私ができることをやっていけたらと思っています。
――ありがとうございました!
寿美菜子 プロフィール
『泣きたい私は猫をかぶる』深瀬頼子役
事務所の同期である、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生とのユニット「スフィア」のメンバー。
『泣きたい私は猫をかぶる』深瀬頼子役
事務所の同期である、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生とのユニット「スフィア」のメンバー。