「みんなが喜んでくれるなら断る理由はないかな」声優・芝崎典子が葛藤しながらもアーティストデビューに踏み切った理由【インタビュー】 | 超!アニメディア

「みんなが喜んでくれるなら断る理由はないかな」声優・芝崎典子が葛藤しながらもアーティストデビューに踏み切った理由【インタビュー】

声優・芝崎典子が、2021年1月20日(水)にミニアルバム『Follow my heart』を引っ提げてメジャーデビュー。リリースを控えた本人に、これまでの音楽経験やアルバムの聞きどころなどについてお話を聞いた。

ニュース
注目記事
『Follow my heart』初回限定盤
  • 『Follow my heart』初回限定盤
  • 『Follow my heart』通常盤
  • 『Follow my heart』初回限定盤
  • 芝崎典子アーティスト写真
『アイドルマスター シャイニーカラーズ』や『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』など、さまざまな作品に出演する声優・芝崎典子が、2021年1月20日(水)にミニアルバム『Follow my heart』を引っ提げてメジャーデビュー。リリースを控えた本人に、これまでの音楽経験やアルバムの聞きどころなどについてお話を聞いた。

芝崎典子アーティスト写真

路上ライブをやっていた学生時代


――アーティストデビュー、おめでとうございます。今回はミニアルバムのことに加えて、芝崎さんの音楽歴などについてもおうかがいできればと思います。

 よろしくお願いします!

――今回デビューすることとなりましたが、元々音楽は好きだった?

 好きです! ビートルズがすごく好きで、ファンクラブにも入っています。

――おぉ! ビートルズが好きになったきっかけは?

 中学生くらいのときに、母がビートルズのアルバム『レット・イット・ビー...ネイキッド』を買ってきたんです。当時私は暗い学生だったのですが、ビートルズの音楽を聞いていると、すごく元気がもらえたんですよね。私の心の支えでした。今もビートルズの曲を聞くことが多いです。最近の音楽はあまり知らず……。いま、絶賛勉強中です。

――音楽に関する習い事などはしていましたか?

 子供の頃にピアノを習っていたのですが、あまり長くは続きませんでした。それ以降、特に音楽関係の習い事はしていません。なので、特別な経験がある訳でも、歌が上手いという訳でもないんです……。それに加えて、昔は人前に立つのも苦手だったんですよね。

――歌うことや音楽は好きだけども、苦手意識があった。

 そうなんです。そんな私ですが、大学生の頃にミュージシャンを目指していた友達から路上ライブを一緒にして欲しいとお願いされたことがあって。人前に立って歌うことにもなるのでどうしようか悩んだのですが、何とか友達の力になりたくて。
 それに、当時はもう声優を目指していたので、その子の手伝いをすることがプラスの経験になるだろうとも思ったんです。それで、そのお願いを受けて、ふたりで路上ライブをやったり、学園祭でパフォーマンスしたりしました。

――その経験で、人前へ立つことや音楽への苦手意識はなくなりましたか?

 うーん……。正直、まだ完全には苦手意識を拭い切れませんでした。

――その意識がもう一段階変わったのは?

 声優活動を始めてからですね。これまで、作中でも歌うようなキャラクターを演じる機会が何度かありました。そういうキャラクターたちって、基本的にはみんな歌が上手な設定なんですよ。それなら、演じる私のせいでその子が下手と思われるわけにはいかないなって。なので、歌が上手なように振舞ってきたんです。それが自分の中に染み込んできたことで、歌に対する意識に変化が起きました。自信がついた……とまでは言えないですが、少しは苦手意識がなくなったと思います。

――キャラクターを演じる責任感が歌にも影響した。

 そう言っていただけると、なんだか嬉しいです。

――そんな芝崎さんがメジャーデビューすることになりました。

 メジャーデビューの話をいただいてすぐに、マネージャーさんから「これから打ち合わせに行くけど、大丈夫だよね?」と言われたんです。いきなり過ぎて驚きました。このお話を受けるかどうか、悩む時間もそんなになかったので、「よし、やるか」と腹をくくりました。

――事前に聞いていて、じっくり考えてからデビューの話を受けたという訳ではなかったんですね。

 はい。役者としても人間としても未熟なので、話を聞いたときはこんなに大きなことを私がやっていいのだろかという迷いがありました。ただ、歌うことが好きですし、アーティスト活動をすることで私を応援してくださっている方が喜んでくれるなら、断る理由はないんじゃないかと思って。その喜びがきっと私の幸せにもなると思ったんです。

――応援してくださる方々を思ってのデビューだったんですね。

 皆さんとのつながりが広がればいいなと思って、取り組ませていただくことを決めました。大学生の頃の経験や声優活動を通じて歌ってきたことを、ここで生かしたいと思っています。

『Follow my heart』通常盤

みんなが喜んでくれることをやりたい


――そういう想いを持ってスタートしたアーティスト活動。1月20日にデビューミニアルバム『Follow my heart』がリリースされます。どのような一枚に仕上がったと思いますか?

 カッコいい系から可愛い系まで、バラエティーに富んだ楽曲が集まった一枚になったと思います。私が作詞を手掛けた「足音が聞こえる」以外の曲はぜんぶ物語を思い浮かべて、その曲の主人公はどういう人物なのかを考えて歌いました。例えばリード曲の「MAZE」は、強くありたいと願う人をイメージして歌っています。

――「MAZE」はロック調で、カッコいい楽曲ですね。

 ですよね! 正直、私は「カッコいい」人間ではないので、こういう路線になるのは意外でした。それだけに、最初に曲を聞いたときのギャップがすごかったです。レコーディングでも「今までとは違うギャップを出していきましょう」「今まで使ったことがないような声でカッコつけてもいいんじゃないか」と言っていただけたので、全力のカッコいいを歌で表現しました。

――初回限定盤には本曲のMVが収録されます。

 自分だけが撮られる動画撮影が初めてだったので、ワンシーン撮り終えるごとに「これでいいのかな? 大丈夫かな?」と、ソワソワしてました。外で撮影する経験もほぼなかったので、より緊張しましたね。
 今回のMVでは、カッコいい表情や真顔をさらけ出しているんです。ただ、自分としては、その表情にあまり自信がなかったので、「ちょっとこれは……」と不安な気持ちを伝えたんですよ。そしたら、「カッコいいから大丈夫」とスタッフさんから言われまして……。その言葉を信じてはいますが、正直「スタッフさんに乗せられちゃったんじゃないか」という気持ちが未だにありますね(笑)。ただ、プロの方が撮ってくださったので、私の表情はさておき、MV自体はカッコいいものに仕上がっています。皆さんからの感想、お待ちしております!

――ミニアルバムに収録されているその他の曲についても教えてください。まずは「紙飛行機」。

「紙飛行機」は高校生の女の子が主人公の物語というイメージがあり、自分の学生時代を思い出しながら歌いました。私が高校生のときはまだ自分が何をやりたいのか、ちゃんとは定まっていなかったので、歌詞に共感できましたね。未来が広がっていくような、学生ならではの無敵感がある素敵な曲です。

――アルバム2曲目が「MAZE」、3曲目に収録されているのが「SLYCAT」です。

「SLYCAT」の主人公は妖艶なお姉さん。私のパーソナルな部分とかけ離れているので、完全にキャラクターを作って歌っています。それだけに演じがいがあったので、レコーディングもすごく楽しかったです。皆さんに「こんな表現もできるんだ」と、ビックリして欲しい一曲ですね。

――4曲目は「RainyDay」。

 この曲は純粋でとても可愛らしい女の子をイメージしながら歌いました。全体的にセリフっぽい歌詞になっているので、より女の子の気持ちに寄り添うことを意識しています。

――ミニアルバム5曲目の「twinkle star」は、「MAZE」とは違ったカッコいい路線の曲ですね。

「MAZE」とは異なる力強さを歌詞から感じてもらえるんじゃないかな。「MAZE」が前向きながらもまだ迷っていたのに対して、こちらは「上手くいく」ことを確信している。そういう意思の強さがはっきりと分かる人物を想像しながら歌いました。

――アルバムのラストを飾る「足音が聞こえる」は、ご自身で作詞された一曲です。

 この曲だけは、歌詞に登場する主人公の考えを想像するのではなく、自分自身の想いを乗せて歌いました。実は、友達と路上ライブをやっていたときに「足音が聞こえない」という曲を作ったことがあるんです。
 当時は、専門学校と大学のダブルスクールをしていました。大学の部室で、プラスチックのカップを鉢植えにして、植物を育てていたんですよ。芽が出るのを楽しみにしていたのですが、結局は咲くはずの季節を超えてしまって……。そんな芽が出なかった残念な気持ちと、声優として生きていけるのかという不安な気持ちを重ねた曲が「足音が聞こえない」なんです。この機会に作詞させてもらえるなら、それと対になるような、今の私だからこそ書ける気持ちを乗せた曲にしたかったんですよね。それで、「足音が聞こえる」というタイトルの曲を作りました。

――歌詞には、これまでの歩みが詰まっている。

 そうですね。家族や友達であっても、分かり合いたいと思えば思うほど、壁が生まれる時がある気がするんです。境界線が強くなるんですよね。それって夢も同じだと思うんです。叶えたいという気持ちが強くなればなるほど、遠ざかっていくような……。
 1番のAメロは、その思いを言葉として綴りました。解釈は人それぞれでいいと思っているので、このパートの歌詞の意味はこう!という押し付けはしません。それでも、私に興味を持って聞いてくださるのであれば、あの時からここまでの歩みが、この曲に詰まっているということも頭の片隅に置いておいてもらえると嬉しいです。

――いよいよミニアルバムがリリースとなりますが、その先、今後はアーティストとしてどういう活動を行っていきたいですか?

 今はなかなか難しいですが、皆さんを前にして歌いたいですね。私を通じて他の方が楽しい時間を過ごせていると感じられる瞬間が、とても好きなんです。繋がりを感じられる何かをやりたい。

――朗読劇を交えたライブなども面白そうです。

 いいですね! みんなが喜んでくれることを、たくさんできたらいいな。

『Follow my heart』初回限定盤

プロフィール
芝崎典子【しばさきのりこ】9月14日生まれ。東京都出身。尾木プロ THE NEXT所属。主な出演作は『つぐもも』近石ちさと役、『悪偶 -天才人形-』愛役、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』キララ役、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』桑山千雪役ほか。

デビューミニアルバム『Follow my heart』リリース情報
発売日:2021年1月20日(水)

・初回限定盤(CD+DVD)
価格:2,727円(税別)
・通常盤(CDonly)
価格:2,000円(税別)

CD収録内容
M1.紙飛行機
M2.MAZE
M3.SLYCAT
M4.RainyDay
M5.twinkle star
M6.足音が聞こえる

DVD収録内容
・リード楽曲「MAZE」MV
・MV撮影時Making
《M.TOKU》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース