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久保田梨沙
まじめなクールさを意識しつつ力を抜いて
――『Lapis Re:LiGHTs』という作品の第一印象を教えてください。
アニメの前にゲームの収録をしたのですが、かわいいキャラクターがいっぱいいるなという印象でした。
――アニメになって、その印象に変化はありましたか?
ゲームは基本的にひとりで収録をしていたので、アニメになって共演者の方とアフレコができて、登場する各アイドルユニットの関係をしっかりとつかむことができました。それから、アニメではゲームにおけるプレイヤーキャラクターが存在していないので、ゲーム以上に女の子同士の青春物語というイメージが強くなりました。
――ロゼッタの最初の印象は?
オーディションのときは、自分がこれまで演じてきたキャラクターとは正反対で、すごくクールな子だと思っていました。あまりにも自分とかけ離れているなと感じたことを覚えています。
――どのあたりがとくに自分とかけ離れていると感じたんでしょうか?
本当に全部です。セール好きなところは似ているなと思ったんですが、私は一度売り切れたものが再発売されたら、それほどほしいなと思わなくなっていても買っちゃうタイプなんです。でも、ロゼッタはちゃんとその時点でほしいかどうか判断できると思うので、やっぱり違うところばかりですね。
――そこまで違うと、演じるときに難しいところはありませんでしたか?
ありました! ロゼッタはまじめな子なので、すごくしっかりと話すんです。使う言葉も私からしたら難解なものが多くて、いつも「頭のいい人はこうやって話すんだなぁ」と思ってしまうくらい。それもあって、いつもしっかり話すことを意識していました。あと、敬語の使い方も難しかったですね。ティアラの正体を知っているロゼッタは、ティアラに敬語で話そうとするんですが、従者というわけではないので砕けた感じも出さなければいけない。微妙なニュアンスを出すのが大変でした。
――理事長に対しても敬語ですが、ティアラに対するときとは違いますか?
そうですね。理事長と話すときは緊張感がすごいというか……。アフレコが始まった最初のころは、「怖がりすぎています」とリテイクをされたこともあったくらい緊張が声に出てしまっていました。
――「しっかり話す」以外で声の出し方で気をつけているところは?
オーディションを受けた当時は、「クールといえば落ち着いた声」というイメージが強くて、低い声を出していました。自分の声が年齢よりも幼く感じられるので、できる限り低くしないとクールな17歳に聞こえないんじゃないかと思ったんです。でも、アニメではスタッフの方から「それほど意識しすぎず、力を入れずに話して大丈夫です」と言っていただいたので、だんだんと力を抜けるようになりました。
――ロゼッタが所属するユニット・LiGHTsで歌うときはどうですか?
LiGHTsの曲ってキーが高めですし、メンバーも元気な子が多いんです。ロゼッタが無理に高くする必要はもちろんないのですが、最初のころは高い音をロゼッタの声で歌いきるのはやはり大変でした。でも、歌っていくうちにだんだんとなじんできている気はしています。
――第8話まで進んで、ロゼッタの印象に変化はありましたか?
第5話で、魔法によって子供に変えられてしまった通称「ロリッタ」を見て、幼いころからまじめだったわけじゃなく、やんちゃで元気な部分もあるんだなと感じることができました。ロリッタを演じるときは、あえてロゼッタの印象は消して、伸びやかに楽しく演じることを心がけました。
――ロゼッタ登場シーンで、お気に入りのポイントは?
第2話で、ティアラに学院紹介をしたあと、もう1回「ティアって呼んでいい?」と尋ねたところは、ロゼッタなりにがんばってデレていて、すごくキュンとしました。同じ第2話で、川に落ちそうになったティアラをとっさに助けるところも好きですし、何よりティアラに夢中すぎて、ラヴィとアシュレイを助けようともしなかったところも、すごくおもしろいなと思いました。
――LiGHTsのほかのメンバーには、どんな印象を持っていますか?
ティアラは、まさにプリンセスというイメージです。かわいらしくて、世間知らずなところもすごくいいなと思います。何に対しても新鮮なリアクションができるところも好きです。ラヴィはおバカ(笑)。空気が読めないんですが、そこがむしろ好きだし、ツインテールもかわいくて“もにゅ”っとした口もかわいい。たまにリネットに冷たい反応をされているときは、大丈夫かなと心配になりますが(笑)。アシュレイは、いかにも強そうで体育会系なのに、ぬいぐるみなどのかわいいものが好きというギャップがいいですね。あと、ポニーテールなところと、ひとりだけ衣装がダークっぽい感じのところもいいなと思います。リネットは、最初は引っ込み思案なのかと思っていたら、好きなもののことになるとしゃべり出したら止まらない、その熱量がすごい。生き生きとして輝いているところがかわいいです。
――LiGHTsのメンバー以外で、いま一番気になっているのは?
あるふぁのビジュアルがすごく好きなんです。サイドポニーだったり、髪や色素の薄い感じで無表情なところもいいですね。それから、アニメですごく好きになったのはガーネット。幽霊という怖い要素も持っているんですが、笑顔がすごく素敵なんです。
――アニメのアフレコの思い出を教えてください。
アフレコが始まったばかりのころは「みんな、仲が悪いの?」と、1話ごとに言われていました(笑)。そのくらい、LiGHTsのキャストのマイクに入るタイミングが合わなかったんです。話数を重ねるごとに息が合ってきたので、きっといまならもっとスムーズにできるはずです! それから、それまでなかなか会うことのなかったほかのユニットの子たちと話せるようになったことがうれしかったです。
――では、最後に今後の見どころを教えてください。
とにかくティアラの周囲の人たちに注目してほしいです。私は、ティアラの家のメイド長・アンナさんが好きなんですが、すごく活躍してくれるんです。結果的にLiGHTsのメンバーにとってもすごく重要な存在になるので、ぜひ注目してください。それから、オルケストラに失敗してしまい、退学になったLiGHTsのメンバーがどうするのか。私は、オルケストラに協力してくれた学院のみんなの元に戻りたいと思っているので、ティアラやロゼッタたちがどう奮闘していくのかにも注目してください。
※取材の内容は、2020年8月28日発売の「メガミマガジン」時点に合わせたものです。
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ロゼッタ
MegamiにQuestion
Q.チャームポイント
A.手がきれいだと言われたことがあります
大きいので自分ではあまり好きではないんですが、ピアノとかできそうだねってよく褒めていただきます。でも、あんまり言われると恥ずかしいので隠しちゃいます(笑)
Q.ニックネーム
A.くぼりさ
養成所に通っていたころ急に呼ばれるようになって、いまは応援してくださる方の間でも浸透しています。これ以外なら個人的には、下の名前で呼んでもらえたらうれしいです。
Q.自分の声の特徴
A.中途半端?
低くもなく高くもなく、透き通ってもいないしハスキーでもないので、分類が難しいなと思います。「おもちゃみたいな声」とか「怖いフランス人形みたいな笑い方をする」と言われたこともあります。
Q.自分の性格
A.マイペースでビビリ
マイペースだね、とはいろんな方から言われます。ビビリエピソードは……アフレコスタジオのドアは重たくて、扉を開けるときに大きな音がすることが多いんですね。スタジオの中にいるときにドアが開くと、そのたびにビクッてしちゃいます。
Q.いま、ハマっている趣味は?
A.いまこの瞬間は『あつまれ どうぶつの森』
でも、飽きっぽいので、このインタビューが雑誌に載るころにはもう違うものに興味がうつっている気がします。要領よくプレイできないので、つい熱中しすぎて途中で飽きるパターンが多いですね。最近は、お金をかけて道具をそろえても極める前に飽きるだろうと気づいたので、なるべく何も始めないようにしています。
Q.もしも魔法が使えるとしたら?
A.ビルを飛び越えられる脚力がほしい
空を飛ぶまで行くと怖いので、すごくジャンプができる魔法を使ってビル街を駆け抜けたいです。
Q.学生時代、得意だった教科は?
A.体育と家庭科
座学は苦手で、国語・算数・理科・社会・英語の5教科はいつもオール2でした。どうしても授業中、起きていられないんですよね……。
Q.本作のキャッチフレーズ
A.キラキラしている少年マンガのようで少年マンガじゃない女の子たちの青春物語
女の子キャラクターが多いですが、少女マンガというよりは戦いや冒険物語の側面もあり……物語のスケールが大きいので、全体としてワクワクできるお話です。
取材・文/野下奈生(アイプランニング)
プロフィール
久保田梨沙【くぼた・りさ】8月2日生まれ。埼玉県出身。マウスプロモーション所属。主な出演作は、10月放映開始の『100万の命の上に俺は立っている』新堂衣宇役、『おちこぼれフルーツタルト』関野ロコ役など。
TVアニメ『Lapis Re:LiGHTs』作品Information
毎週土曜日夜10時よりTOKYO MXほかにて放映中
(C)KLabGames・KADOKAWA/TEAM Lapis Re:LiGHTs