▲左から大西亜玖璃、首藤志奈、高柳知葉、相良茉優、内田 秀
注目の女性声優ユニット・Prima Portaが、7月22日に2ndシングル「キャット・ザ・シーフ！」をリリース。本作では1stシングルとジャンルの異なる楽曲にチャレンジしており、メンバーの新たな歌唱表現を楽しめる1枚となっている。「アニメディア8月号」には、2ndシングル収録各曲のセンターを務める高柳知葉、相良茉優、内田 秀が登場。楽曲の制作秘話やMV撮影の感想などを語ってくれている。超！アニメディアでは本誌に掲載しきれなかった内容を収録した長文版でお届けする。
――19年末に1stシングル「CALL&GOAL!」をリリース後、周囲の反応はどうでしたか？
高柳知葉（以降、高柳） ファンの方から一番言っていただけたのは「こんなに踊っているのか!!」でした。想像されていたよりも、本格的に踊っていると思っていただけたようです。私たちも、長い間レッスンしてきたものをやっとMVやリリースイベントでお披露目でき、そんな自分たちの努力が認められたようでうれしかったです。
──反応を聞くまでは不安でしたか？
高柳 そうですね。どういう反応が返ってくるのかいまいち想像できなかったので。でも実際は、ファンの方々が積極的に会場の雰囲気を作ってくれて、とても温かいイベントになったと思います。すごくホッとしましたね。
相良茉優（以降、相良） ともっぺ（高柳）の言葉に続くと、1st発売後に行われたPrima Portaの公式生放送にすごくたくさんのメッセージが届いていたんです。私たちを見てくれる人や興味を持ってくれる人がとても増えて、本当にうれしいです。
また8月に開催予定だった1stライブが延期になったときも、「しょうがないね」という気遣いのリプライがすごく来ていて、「こんなにもPrima Portaを応援してくれる人がいるんだ！」と実感できて、感動しちゃいました。
──内田さんはどのように感じていますか？
内田 秀（以降、内田） 1st発売前と発売後で、ファンの方々を良い意味で裏切ったような気がします。みなさんはこんなに踊ったりハモったりすると思っていなかったと思うので。そして、リリースイベントをやるごとに応援してくれる方が増えているように感じます。2ndの発売を告知したときもTwitterなどにたくさんのメッセージが届いて、ユニットがすごく愛されている幸せを噛み締めています。
──1stが発売されてユニットの絆も深まりましたか？
高柳 長期間に及ぶレッスンを経ての1st発売だったことや、間を置かずにライブ開催や2nd発売の発表があったこともあって、みんな、目標を共有して走れている実感がありますね。
内田 あとリリースイベント後のダンスレッスンで、講師の方から「一体感がすごく出てきたね」と言われました。自分たちが意識していないところでも、結束が深まっているんじゃないかなと思います。
相良 みなさんの前で（楽曲を）やったことが、大きな経験になったんだろうね。
高柳 うん。反省点もありますが、成長のための良い機会を与えていただきました。
――では、さっそく2nd収録曲についてお聞きします。表題曲の「キャット・ザ・シーフ！」は、高柳さんがセンターの曲ですね。
高柳 デビュー後最初の公式生放送で、「（Prima Portaで）スカっぽい曲をやってみたい」と話していたのですが、こんなにも早く実現するとは思いませんでした（笑）。
内田 私は、1stと曲のジャンルがまったく違うので驚きましたね。でも、とってもキャッチーな曲調で、一度聴いたら頭から離れない曲だと思います。
相良 私もこういうかっこいい曲が好きなので、テンションが上がりました！
内田 仮歌が届いた直後のダンスレッスンでは、メンバーみんなで「これ聴いた？」「すごくない？」「すごいよね！」とめっちゃ盛り上がっていたよね。
――レコーディングはどうでしたか？
高柳 1stの元気でさわやかな楽曲とは打って変わって、大人っぽく、ちょっと誘うような雰囲気を意識しながら歌えたと思います。キャラクターソングとしてもあまり歌う機会がないジャンルだと思うので、歌い方の引き出しを増やすという意味でも、勉強をさせていただいたレコーディングでした。
相良 私たちも、頑張ってセクシーを意識しながら歌いましたけど、ともっぺの歌唱は一段とセクシーですよ！ とくに落ちサビの気だるげなニュアンスは、さすがだなと。今後の役者活動のために参考にさせてもらおうと思います！
内田 「キャット・ザ・シーフ！」のMV撮影のときも、ともっぺのソロシーンをみんなで覗き見ていて。「ああいう仕草を取り入れればセクシーに見えるんだね」と、騒いでいたよね（笑）。
相良 そっちも勉強になったよね。
高柳 ありがとう（笑）。今回のMVでは、メンバー全員が女性的な柔らかい動きを意識しながら踊っています。ダンスレッスンを始めたころと比べて、「体が柔らかくなったよね」と話しながら振りを覚えていきました。MVをご覧になった方々はきっと、「Prima Portaってこんな一面もあるんだ」と驚いてもらえる内容になっているので、ぜひ楽曲と一緒に楽しんでもらいたいです。
内田 MVで身につけている衣装にも注目してほしいです。じつはひとりひとり衣装のデザインが異なっているんです。黒を基調としつつ、メンバーカラーが差し色で入っていて。とくに、ひらりとスカートが舞うときに見える裏地のメンバーカラーがすごく鮮やかなので、ぜひ観てみてくださいね。
――「キャット・ザ・シーフ！」の聴きどころを教えてください。
高柳 体が自然にリズムを刻みたくなくなるような、聴いていて気持ちのよいメロディーラインになっています。テンションを上げたいときのお供にぜひ使ってください。聴き込んでいただけたら、今度は歌ってみてほしいです。「キャット・ザ・シーフ！」の歌詞は、韻の踏み方がすごく楽しい楽曲でもあります。クセになるくらい歌っていて気持ちいいので、聴いて歌って楽しんでもらえたらと思います。
――続いて、カップリング2曲についてもお聞かせください。
相良 私がセンターを担当している「ねこ中」は、タイトルどおりネコまみれな楽曲です（笑）。かわいらしかったり、自由奔放だったり、ツンとしていたりと、メンバー5人それぞれのネコ感を楽しめると思います。
内田 語尾に「ニャン」が付いたりと、ネコ言葉が随所に散りばめられていて、こちらも聴いていて楽しくなる曲です。
相良 一回聴くと、頭から離れないよね。
内田 中毒性高いよね（笑）。
高柳 こちらも韻の踏み方が心地よいから、歌っていて楽しいよね。早くライブで歌いたいです。
相良 ライブで歌ったら、絶対に盛り上がれるよね。あとは私たちが恥ずかしさを捨てて歌えるかだけど……、そこはこれから頑張ります（笑）。
――ネコをテーマにした楽曲が続きましたが、メンバーのなかで一番ネコっぽいのは誰ですか？
相良 うーん……。あぐぽん（大西亜玖璃）は、高貴なネコっぽいかもしれないです。
高柳 洗練された美しさって感じ。
内田 でも、（あぐぽんの）性格はあんまりネコっぽくないかも……？
――みなさんはどうですか？ ネコっぽいですか？
相良 イヌよりは、ネコっぽいと言われます。秀ちゃんも、人懐っこいネコ感あるよね。ずっと喉をゴロゴロしていそうなイメージ。
内田 ネコというより、私はイヌじゃないかなぁ。尻尾は常に振ってそうかも（笑）。ともっぺは、ネコでもイヌでもない感じがするね。
高柳 なんだろう……。寝るのが好きだから、ナマケモノとか？
――「負けないミライ」は、内田さんがセンターを務める楽曲ですね。
内田 はい。作詞家の畑 亜貴さんが書き下ろしてくださった楽曲で、「（メンバーとファン）みんなとなら、どこまでも遠くへ行ける」と感じられます。
相良＆高柳 すごく、エモいよね。
内田 うん。何年経っても、歌い続けたい。そして、Prima Portaの成長に合わせて楽曲の魅力も移り変わっていくのだろうなと思っています。
相良 ほんと、愛が詰まっているよね。
高柳 まさに、Prima Portaのための楽曲だと思います！
――レコーディングはいかがでしたか？
内田 一番難しかったです。スローテンポのバラードなので、歌唱の実力が率直に表れてしまうんです。だからこそ気持ちをしっかり込めてレコーディングしましたし、とても素敵な楽曲に仕上がったと思います。
相良 今は難しいと感じていても、歌いこんでいけば印象が変わるんだろうね。
高柳 私たちの成長を試されている感じがするよね。
内田 うん。そして、みなさんが悩んだとき落ち込んだときに、この曲を聴いてほしいです。私たちの頑張る姿が、楽曲を通してみなさんの背中を押すことができる、応援できる曲になったら幸せです。きっと聴き終えたあとは、さわやかな気持ちになっていただけると思います。
――2ndシングルを通して、Prima Portaの魅力に深みが増しましたね。
内田 ありがとうございます！ 1stを経てメンバー全員が成長を感じられているので、今作でもこの勢いのまま走り続けたいです！
相良 次の目標は“ライブ”かな。いつかみなさんの前で披露したいです！
高柳 そうだね。今はまだみなさんと直接お会いすることは難しいかもしれません。とはいえ1stのリリースイベントを通して、ファンの方と一緒に作る時間が、なにより特別だと感じました。絶対にまた、あの素敵な時間を共有したいので、そんな日が早く訪れることを心待ちにしています！
――ちなみに、みなさんは“お家時間”をどのように過ごされていますか？
相良 ふだんから引きこもりなので、変わらずゲーム三昧でした。Uber Eatsにもハマっちゃって、自堕落生活を体現していましたね。今はそのツケを支払うために、自宅でのトレーニングに挑戦しています。
高柳 私は、積み本を消化していました。なかでも旅をテーマにした小説をたくさん読んでいて、お家にいながら旅行気分を味わっていました。最近のお気に入りの作品は、筒井康隆さんの『旅のラゴス』です。けっこうアニメっぽいというかファンタジーな雰囲気が読んでいて楽しかったです。そしてもう一作は、森沢明夫さんの『夏美のホタル』。この作品では涙が止まらなくて、顔をパンパンに腫らしながら読み終えました。夏の物語でもあるので、未読の方は、ちょうど今読まれると浸れますよ！
内田 私は料理にお菓子作り、自宅での運動、あとはゲームなど、ふだんあまりやらないことを率先してやっていました。どれも少しずつですけど、続けられています。
相良 私と、オンライン飲み会もしたよね。
内田 したねー。お互い結構飲んじゃって、後半はへべれけのまま通話していたね（笑）。
相良 そうそう。「オンライン飲み会はハマるとヤバイ」ということを、身をもって学習しました（笑）。
取材・文／宮島岳史
【PROFILE】
Prima Porta【ぷりまぽるた】大西亜玖璃、首藤志奈、高柳知葉、相良茉優、内田 秀による若手女性声優ユニット。昨年12月に1stシングル「CALL&GOAL!」をリリースし、アーティストデビューを果たす。Youtube公式チャンネルでは、表題曲のMV（フルバージョン）が公開されている。
【CDリリース情報】
『キャット・ザ・シーフ！』
Prima Porta2枚目のシングル表題曲は、自由奔放なネコと神出鬼没な怪盗団をテーマにしたキュート＆セクシーな楽曲。メンバーの歌唱にも艶っぽさが乗り、彼女たちの新たな一面を発見することができる。カップリングには、歌詞に登場するネコ言葉がかわいい「ねこ中」と、人気作詞家・畑 亜貴が書きおろした「負けないミライ」の2曲が収録されている。
発売日：7月22日(水)発売予定
価格：2,000円（税別）
レーベル：ストレイキャッツ
【Prima Porta公式サイト】
https://primaporta.net/
