アニメ専門チャンネルのアニマックスが主催するアニメミュージックライブイベント「ANIMAX MUSIX 2019 KOBE」が2019年10月26日・27日に神戸ワールド記念ホールにて開催。本イベントは、関西では初となる2日間連続での実施となった。毎年さまざまな企画で駆け付けた方々を楽しませる「ANIMAX MUSIX」。今回は、事前のアンケートで歌ってほしい楽曲やコラボレーションを募るおなじみのFUN SELECTIONのほか、タオルを振り回して盛り上がれる楽曲を集めた「タオル曲 SELECTION」、週刊少年マガジン 60周年を記念し、同誌の中でTVアニメ化された作品の楽曲を歌う企画などを行った。
数多くいる出演者のなかで、RAISE A SUILEN(RAS)は、オリジナル曲「Invincible Fighter」「EXPOSE ‘Burn out!!!’」を披露したほか、「激動」をカバー。さらに、ボーカルのRaychellは歌姫・KOTOKOとコラボレーションし、TVアニメ『ハイキュー!! セカンドシーズン』の「アイム・ア・ビリーバー」を熱唱した。
超!アニメディアでは、ステージでの演奏を終えたばかりの彼女たち(ベース&ボーカル担当のRaychell、ギター担当の小原莉子、ドラム担当の夏芽、キーボード担当の倉知玲鳳、DJの紡木吏佐)にインタビューを敢行。2019年2月22日に日本武道館で行われた「BanG Dream! 7th☆LIVE」 DAY2:RAISE A SUILEN「Genesis」でRASに衝撃を受けた筆者が、「ANIMAX MUSIX」の感想や今後、コラボレーションしてみたいアーティストのことについておうかがいした。
――ようやくインタビューができました。
小原 あっ、以前から知ってくださっていたんですね。
――実は日本武道館の公演を拝見してから、虜になってしまいまして……。
一同 (パチパチパチ!!!!)
紡木 Woooooo!!!
Raychell ありがとうございます!
――その時は『BanG_Dream!』でのイベントでしたが、今回は他のアーティストさんも出演されるミュージックライブでした。それぞれ感想を教えてください。
倉知 会場に出ていったときのお客さんの反応があたたかくて! RASのイメージカラーはターコイズブルーなんですけども、それを皆さんが振ってくださいました。こんなに応援していただけるとは思っていなかったので嬉しかったですし、演奏していて楽しかったです。
夏芽 私も! 私たちを初めて観た方も多かっただろうに、一曲目からいろんな色のペンライトを振ってくださる方がたくさん見えて……それがめっちゃ嬉しかったです。とにかく嬉しいという気持ちでいっぱいでした。
Raychell RASとして出演させていただき、正直アウェイなところもあるのかなと思ったのですが、7月に同じ会場で行われたRASの単独ライブを思い出すようなあたたかさや熱を感じたんです。だから、これはぶち上げるしかないなと思って、メンバーと目を合わせながら暴れさせていただきました。最高の景色でした。
紡木 そうですね、まず、今日出演する方は本当にprettyなgirlsが多くって、お客さんもキュンキュンしてたんじゃないかなと思うんです。私もキュンキュンしました! そんななかRASは「ぶちあがれ!!」みたいな感じで出ていく。演奏前は「ひかれないかな」って不安な気持ちもあったのですが、出ていった瞬間に皆さんがペンライトの色を変えてすぐにノッてくださって! 皆さんの適応能力が半端なかったです。私たちも思い切りぶち上がれました。楽しかったです!!
小原 ANIMAX MUSIXさんにはRASとしては初めてですけども、個人的には10年ぶりくらいの出演でした。前回のときは横浜アリーナ。違った会場、違うバンドで出演させていただけたのが本当に感慨深くて。あの……私はこのバンドに自信を持っているんです。だからこそ、10年経って成長した姿をANIMAX MUSIXで披露したい、届けたいという想いでいっぱいでした。今日はこの奇跡に近い出会いをしたメンバーたちと一緒にその想いをお届けできたんじゃないかな。この最高のメンバーと一緒に舞台に立てたってことが、嬉しくてたまらないです。
――先ほど皆さんからもお話がありましたが、同じ会場でワンマンライブを開催されています。そのときとはパフォーマンスが違った、より“暴れている感”がありました。
Raychell 私たち、ANIMAX MUSIXの舞台に立たせていただく少し前に「阿蘇ロックフェスティバル 2019 in北九州」と「マグロック2019」というフェスに出演させていただいたんですよ。どちらもバンド畑の人たちが多いフェスなので、そこで、修行させていただけたというか、一皮むけたというのはありますね。いい意味で自信が持てましたし、「今日も絶対に楽しませる!」という気持ちで臨んでいけました。前より激しかったですか?
――そう感じました!
小原 あとは、一体感じゃない? 私たち、出会ってからまだ2年くらいなんです。
Raychell 結成してからで言えば1年くらいだね。
小原 そうですよね。濃い時間を過ごさせていただいてはいるんですけども、意外と年数はまだ短くて。だからこそ、練習をして、ステージに立つことでどんどん一体感といいますか、そういう絆みたいなのを日に日に実感していっているんですよ。そういった気持ちの面もあるんじゃないかな。
――結成してから色々なステージを経験されていますもんね。
倉知 ありがたいことです。
――数々のステージで演奏してきたRAS。なかでも今回出演したANIMAX MUSIXで、「これはならではだな」と思った点は?
Raychell 演出が滅茶苦茶カッコいいです。オープニングからね!
紡木 サーチライト! あれ、最初は機械で操作しているのかなって思ってた。
Raychell ね。息の合ったパフォーマンスをパフォーマーさんがされていて、素晴らしかったです。スタッフさんの熱意を感じました。あとは「タオルを回す」ことを前提とし企画があったのも面白かったですね。ああいう企画のアナウンスがあると、お客さんも「ここでタオルを回すんだ!」というのが分かってノりやすいと思います。私も回していて楽しかったですし(笑)。
小原 タオル回し曲はRaychellさんがKOTOKOさんとコラボして披露されていて! 私も画面越しに観ていたんですけども、すごく楽しそうでした。RASのときとはちょっと違うRaychellさんのフレッシュな一面が見られたのでキュンとしましたね(笑)。そういうメンバーの新たな一面を見ることができるのも、このイベントの醍醐味かなと思います。
倉知 Raychellさん、RASのときはベース弾いているから普段はなかなかタオル回せないですもんね。
Raychell そうそう。 (紡木のほうをみて) いつもは彼女がタオル回し担当ですから。
紡木 そうなんです! あっ、そういえば!! 先ほどお話があったフェスで私も修行しまして。「Invincible Fighter」のタオル回しで、最後まで全力で回せるようになりました。
小原 今までは違ったの?
紡木 ちょっと回す手がしんどくなるから、最後の方は「もう回せないかも」ってなっていたんですけども……筋肉がついたんですかね。回し通せるだけの! 鍛えられました。もう任せてください、この腕に!(ドヤッ)
小原 ぷにぷにー。
紡木 おいっ!
Raychell すいません、こんな感じで。
――仲が良いことが伝わってきます(笑)。でも、皆さん肉体的にも鍛えられているんですね。
夏芽 それはありますね。
小原 それでいうと、ドラマーのなつぴーはRASで滅茶苦茶バシバシ叩いているから……
夏芽 RASの曲は激しいんですよ! 休むところがないというか、手数が多くてノンストップなものばかりなので。私も毎回限界に挑戦しています。
――私も7年ほどドラムをやっていますが、演奏を聴いてファンになりました。
一同 うぉぉぉぉぉぉ!!!!
夏芽 !!!!!!
紡木 照れてる~!
小原 そんなストレートにファンだなんて言うと! なつぴーは乙女なので。
Raychell こんな見た目していますけども、一番乙女なんです。
倉知 徐々に、でお願いしますっ。
――し、失礼しました! でも、本当にドラム経験者として、聞いていて震えます。
Raychell うちの大黒柱です。
紡木 ねっ!
夏芽 これからも頑張ります!
――話を脱線させてしまい失礼しました! ANIMAX MUSIXの魅力といえば、カバーやコラボも挙げられます。皆さんはカバーしたい曲はコラボしてみたいアーティストさんは?
倉知 私からでいいですか!?
――はい!
倉知 私ですね、小倉唯さんが大好き……というか憧れでして! 声優を目指したきっかけになった方の一人でもあります。今日も『ロウきゅーぶ!』の主題歌を歌われていましたが、ちょうどその頃から声優への憧れを抱き始めたんですよ。いつか小倉さんと共演、というか一緒の舞台に立ちたいな。
――そのときはキーボード、もしくは歌での共演?
倉知 『BanG_Dream!』のライブでやらせていただいているみたいに、Raychellさんと小倉さんが歌って、私たちが演奏するっていうスタイルがいいですね。おふたりの声質が交じり合ったら面白い気がします。
――確かに! 夏芽さんにはいかがですか?
夏芽 西川貴教さんです!!
Raychell 出た(笑)。
夏芽 あっ、テンション上がっちゃってすいません。
――非常に熱が伝わってきました。それほどお好きなんですね!
夏芽 はい。音楽の道を開くきっかけになったのが西川さんなので、いつか共演したい。夢なんです。
Raychell 同じようなことでいえば、私はLUNA SEAの河村隆一さんです。元々、師匠のような存在なんですよ。私がソロで活動していたとき、2枚目のシングルでりゅうさん(河村隆一)に曲を書いていただいたことがありました。あと、喉のケアやアップの仕方も教えてくださったんです。いま、私がRASとして活動していることはご存知なんですけども、まだ生で観ていたただいたことはなくって……。だから、LUNA SEAさんと共演するのも夢って語っているよね。
夏芽 うん。
――それは、ぶちあがりますね。
Raychell ぶちあがります! お互いの曲を交換して歌うとか、絶対に楽しいです。
紡木 ……次、語っていいですか……。
――ど、どうぞ!
紡木 私、UVERworldのファンなんですよ! RASはUVERさんの「激動」をカバーさせていただいておりますが、決まる前から好きなアーティストさんとして挙げていたんです。RASのカバー曲が発表されたときはファンの方々が「紡木が好きだから、上の人に指示だしたんじゃないのか」なんて言われるくらい(笑)。「そんな力はないよ!」と思いながらも、カバーできることが内心は滅茶苦茶嬉しくて! しかも、ふたを開けてみたら、紡木がラップを担当することになっていたんですよ! やるたびに鳥肌が立っています。いつか、UVER様と共演できたらなんて……。
夏芽 それはヤバいね!
紡木 そんなことを夢見てしまいますね。今回もカバーさせていただき、本当に楽しかったですね。「みろ、みろ、この曲すごいだろ!」と思いながら演奏させていただきました(笑)。
――カバー曲を通じて元々歌っている方々の魅力も伝えられるっていうのも、ゲームでカバー楽曲を配信している本プロジェクトならではかもしれません。
紡木 そうですね!
――小原さんはいかがですか?
小原 私は水樹奈々さんとぜひ。水樹さんは声量も音圧もすごいじゃないですか! うちのRaychellさんと圧の強さでぶつかり合って欲しい。
倉知 圧(笑)。
――歌でバトルして欲しいですね。
紡木 いいですね! いくらでもスクラッチしますよ!
夏芽 それ、邪魔になるんじゃない(笑)?
紡木 邪魔にはならないようにします。
――本日は色々とお話いただき、ありがとうございました。最後にRASがどういうバンドなのか、改めて読者の皆さんにお伝えいただければと思います!
Raychell 私たちは「バンドリ!プロジェクト」から生まれた第3のリアルバンド。“全力で暴れて、いまを思い切り楽しむ。”というテーマと「バンドリ!サウンドを世界に届ける」という想いを持って、活動させていただいております。私たちを知らない人たちを含めて、色々な方に「バンドリ!サウンド」に触れていただきたいですね。そして、共に色々な景色や世界へ憑依してみてください。
RASも出演した「ANIMAX MUSIX 2019 KOBE」の模様は、以下日程でアニマックスで放送される。
各放送日
ANIMAX MUSIX 2019 KOBE Day 1 2月16日(日) 20時
ANIMAX MUSIX 2019 KOBE Day 2 2月23日(日) 20時
text=M.TOKU