2019年10月23日(水)にデビューシングル「はじめてのかくめい!」をリリースした新人声優アーティストユニット「DIALOGUE+」。表題曲の「はじめてのかくめい!」は、TVアニメ『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』OP主題歌で、作詞・作曲を田淵智也 (UNISON SQUARE GARDEN)が、編曲を田中秀和(MONACA)が担当している。さらにカップリングの「ダイアローグ+インビテーション!」は作詞・作曲をZAQ、編曲を堀江晶太が担当。アニソンファンもうなる布陣でのデビューとなる。
超!アニメディアでは、DIALOGUE+のデビューを記念し、メンバー2人ずつのリレー形式でのインタビューを敢行。デビューシングルの魅力などに加えて、メンバー8人の個性を知ってもらうため、パーソナルなことに関してもお話をうかがった。第3回は、メンバーから聖母と称される緒方佑奈さんと「すべてがかわいい」と言われる守屋亨香さんのコンビ。
(左から)緒方佑奈、守屋亨香
ーーまず、自己紹介をお願いします!
緒方 緒方佑奈と申します。DIALOGUE+での担当カラーは青色です。特技はダンスで、ジャズダンスを習っていました。あと「よさこい」も十年ちょっと続けていたので、身体を動かすことが得意なんです。だから、ダンスにはぜひ注目して欲しいです!
――ライブなどでのパフォーマンスが楽しみです。趣味は何でしょうか?
緒方 私、神社巡りが大好きなんです! 昨日も神社へ行ってきました。京都の下鴨神社や晴明神社……推しの神社がたくさんあります!
――なるほど。好きなアニメは何でしょうか?
緒方 『千と千尋の神隠し』です。今日もカオナシの靴下を履いていますし、私のリュックにもカオナシとススワタリが付いているんですよ。本当はネイルもカオナシにしたいのですが、それはさすがに主張が激しすぎるかなと思ったので、やっていないです。今は(笑)。
――カオナシ愛が伝わってきました! 続いて守屋さんも自己紹介をお願いします。
守屋 守屋亨香です。担当カラーは緑です。特技は手芸と小学2年生の頃から習っている書道。趣味はプロレス観戦、あとはドラムを始めました! アニメは色々な作品を観てきましたが、なかでも『けいおん!』が大好きです!!
――プロレス観戦が趣味なんですね!
守屋 はい! 見た目とのギャップがあるとよく言われます。私、プロレスというエンターテインメント自体が好きなんですよね! 最近は好きな方も増えてきた気がするので、嬉しいです。
――メンバーには好きな方はいらっしゃいますか?
守屋 それが、いないんです……。残念。
緒方 今度、連れて行って!
守屋 ぜひ! 生で観たら全然違うから! プロレスのよさをもっといろいろな人に知ってもらって、より人気が出て欲しいなと思っています。
――守屋さんからはプロレス愛が伝わってきました! 続いて、声優を目指したきっかけについて教えてください。
緒方 実は私、最初はアナウンサーになりたくて上京してきたんですよ。
――そうなんですね!
緒方 はい。で、上京したての頃に友達に誘われて、とある演劇サークルに入ったんです。そこで初めて「演劇」というものに触れたのですが、とにかく楽しくて! 一年間は演劇づくしの生活をしていたのですが、アナウンサーになりたいという気持ちもやっぱりあったので、「どっちもたくさん学んでいきたい!」と思っていたんです。そんなときに見つけたのが、日本ナレーション演技研究所でした。
――卒業生に色々な声優さんがいらっしゃる養成所ですよね。
緒方 そうです。私は声優を目指している方がたくさん通われている養成所だということを最初は知らなかったですけど(笑)。
――なんと!
緒方 とにかくナレーションのことも芝居のことも学べる場所を探して行き着いた場所だったんです。ただ、実際に入所してから声優はナレーションの仕事もできるし、お芝居もできる、私がやりたいと思っていたことの全部ができるってことに気が付きました。それが声優を目指すことになったきっかけです。
――養成所に通ってから声優になりたいと思うようになったんですね。
緒方 そうなんです!
――守屋さんはいかがですか?
守屋 私は元々子役として映像のお仕事もしていましたが、声が特徴的過ぎてオーディションなどで損をしてしまう機会が多かったんです……。ドラマや映画に使いづらい声だったので、どうにかならないものかと悩んでいました。しかも、声が高いからか「ふざけているんですか」と言われることもあって。声を低くして喋っていたくらい、コンプレックスだったんです。そんな悶々とした日が続くなか、所属していた事務所に声優オーディションのお話がきたんです。そのオーディションで、すごく褒めてもらえたんですよ! そこで、自分の声を活かせる場所があるということに気づき、声優という仕事に興味を持ち始めました。
――コンプレックスに感じていた声が今では褒めてもらえるようになった。
守屋 素の私の声を出しても「好き」だと言ってもらえるのが本当に嬉しいんです。
――声優になったきっかけについてお話いただきありがとうございました。お話をうかがっているとお二人はダンスが得意だったり、ドラムを練習されていたりと音楽への関心が深いように思えます。これまでの音楽歴や好きな音楽について教えていただけますか?
緒方 先ほどもお伝えした通り、ダンスをずっとやっていました。その関係もあってか、ノリのいいアップテンポな曲が好きですね。筋トレをするときは「Hey,Girl!」とテンション高めの曲を聴いて気持ちを高めています(笑)。
守屋 (笑)。
緒方 あとはカフェ巡りが好きで、カフェで流れているジャズやお洒落なBGMもよく聞きます。そう考えると好きなジャンルはリラックス系か盛り上がる系と、かなり極端かもしれません。音楽には常に気分を上げてもらっていますね!
守屋 私は音楽のなかでも特にロックが好きです。ドラムをやりたいと思うようになったのもロックバンドがきっかけでした。よく聞くのは80年代・90年代の曲。ZIGGYやSHOW-YAが大好きなんですよ。
――おぉ! カッコいいですよね。
守屋 ですよね!!! あとはPERSONZやビジュアル系だとX JAPAN、最近だとマキシマム ザ ホルモンが好きです! よく歌うのはボーカロイドやアニソンですね。ロック系の曲は声質もあって、あんまり歌えなくて……。でも、メンバーからはギャップがあっていいかも、と言われているのでいつか挑戦してみたいと思っています。
――それぞれの自己紹介、ありがとうございました。続いて、 DIALOGUE+でのデビューが決まったときの感想を教えてください。
緒方 「決まりました」と連絡を受けたとき、声優ユニットとしてどういう活動をしていくのか、正直あまりピンとこなかったんです。だから「ありがとうございます」とは返事したものの、何を頑張ればいいのか、ちょっと戸惑いがあって。ただ、活動が始まってからはいろいろなことに挑戦させていただき、ワクワクと驚きとドキドキの連続でした。嬉しいという感情や「頑張っていこう!」という気持ちは後から付いてきた感じでしたね。
守屋 声優として活動していくと決めたとき、ユニットやアーティストとしての活動もできればという願望があったので、マネージャーさんから「決まったよ!」というメールをいただいたときは単純に嬉しかったです。佑奈と同じく、どんな活動をしていくのか分からないという不安もありましたが、ワクワクする気持ちのほうが勝っていました!
――そんなデビュー報告を受けてからこれまでデビューシングルのレコーディングや生放送番組への出演、MV収録などいろいろな活動をされてきました。その中で自分はユニットのなかでどういう立ち位置にいると感じていますか?
緒方 私自身はあまり感じていないのですが、メンバーからはよく「母みがある」と言われます。
――母! まだお若いですよ。
緒方 「母み」はまだ早いですよね!?
守屋 でも、優しくみんなを見守ってくれているんですよ。だから一緒にいると安心する。そういうところに「母み」を感じます。
――飯塚さん・村上さんは思わず「さん」付けで呼んでしまうという話をされていました。
緒方 えっ!? なんだか距離を感じる(笑)。2人とも仲良しなんですよ!
――本日のインタビューでみなさんの仲の良さは伝わってきていますよ!
緒方 よかったです!
――守屋さんはどんなポジションですか?
守屋 私ってどういうポジション?
緒方 何をしてもかわいい! 王道かわいいポジションだよ。
守屋 (笑)。
緒方 何をしていても本当にかわいいんですよ!!
――飯塚さんと村上さんも「とにかくかわいい」とおっしゃられていました。
守屋 嬉しい! みんなに言っていただけているので、じゃあそういうポジションということで(ハート)。
緒方 可愛いかよ! でも、小さい頃からお仕事をしているので、中身はしっかりしているんですよ。頼れる存在です。
守屋 実際はポンコツです。プライベートは全然ダメ。ご飯を作るときに火事を起こしそうになったり……。
緒方 それは、本当に危ないやつ!
守屋 あとは、洗濯機とごみ箱を間違えて、ごみを洗濯機に入れることがあります。
緒方 えっ(笑)。
守屋 親からもまずいと言われています(笑)。
――そういうところもかわいいに繋がっている……かもしれません。続いて、デビュー曲の「はじめてのかくめい!」を聴いたときの感想を教えてください。
緒方 「はじめてのかくめい!」は歌が入っていない状態の音源を最初にいただきました。その段階で、アップテンポで盛り上がる感じだったので、どういう歌詞が付くのかなとワクワクしていたんです。いざ歌詞が付いてみたら、よりテンションが上がるものだったので、大好きになりました! レコーディングも頑張ろうと意気込んで練習も「これでもか!」というくらいやったんです。
――気合十分、ですね。
緒方 ただ、その気合が仇になりました……。というのも、当日、ワンフレーズだけだったんですけども音が変わったところがあったんです。その部分が練習をやりこんでいたせいもあって、なかなか修正できなくって……。ご迷惑をおかけしているなと思っていたのですが、田淵さんが「もう一回やってみる?」と、できるまで付き合ってくださったんです。結局10回ほどリテイクをしてOKが出たのですが、その瞬間はとにかくエモかったですね!
――壁をひとつ乗り越えたときの達成感があったんですね! 守屋さんはいかがでしたか?
守屋 田淵さんの曲はとっても癖になる、耳に残る曲ばかりで、今回の楽曲もまさに、そうです!
――なるほど。
守屋 その分、難しさもある楽曲だと思ったので、歌えるのか不安で……。たくさん練習してからレコーディングへ行きました。そのおかげか、田淵さんが「守屋さんは声出しをしなくても一発でいいものを持ってきてくださるので、嬉しいです」とおっしゃってくださったんです! 低いキーの部分は苦戦をして何度も歌い直したのですが、田淵さんがとにかく優しくて、ほめてくださって、しかも一緒に盛り上がってくださったので、楽しくレコーディングできました。
――「はじめてのかくめい!」はMVの収録も行われたそうですね。
守屋 あんなに一緒の時間を過ごしたのはMV撮影のときが初めてだったよね。
緒方 うん。だから、一番メンバーと仲良くなれた時間でもあったよね。
守屋 そうそう!
緒方 あと思い出に残っていることといえば、すっごく暑かったこと(笑)。
守屋 暑かったよね! 私、ユニットのなかで一番汗っかきなので、死にそうな瞬間が度々訪れていました(笑)
緒方 汗をかいても収録中はまばたきができないから、目に入って痛かったよね。確かにあれは苦しかった……。でも、完成したMVはとてもかわいく仕上がっていたよね。頑張ったかいがありました!
守屋 みんなすごく頑張ったんです。あと、私服での撮影は花火をやったり水鉄砲をやったりして夏の思い出を作れました。仕事だったけど、とても楽しかったです(笑)。
――カップリング曲の「ダイアローグ+インビテーション!」はいかがでしたか?
守屋 「ダイアローグ+インビテーション!」は私たちの自己紹介ソングみたいな仕上がりになっているのですが、歌詞のなかに自分で自分のことをかわいいと言う部分があったので、「大丈夫かな」というちょっとした不安がありました。でも、作詞してくださったZAQさんが直接私たちに会ってから書いてくださった歌詞だったので、それを信じよう!と思って。実際のレコーディングでも「もっとかわいく!」とディレクションしていただいたので、「かわいく歌う」ことをとにかく意識しました。
緒方 この曲は生放送で出来上がった私たちのキャッチコピーが歌詞に反映されていて、私の担当パートは神社が好きなことにちなんだものになっています。「全国の鳥居は私のお友達です」なんてすごいことを言っているので、大丈夫なのかな、と思いながらレコーディングした記憶があります(笑)。レコーディングではZAQさんにディレクションしていただいたのですが、最初に「まずは好きなように歌ってみて!」と言われました。歌った後には「何か声に母みがあるね」と言われたんです。その後も「もっと母み! もっと母みを!」というディレクションがありましたので、この曲のレコーディングでは“母”を追求しました。
――曲を聴きましたが、他の方よりも大人な雰囲気が醸し出されていました。
緒方 母を出せるように頑張ったかいがあります(笑)。
――今回、1stシングルを発売されますが、今後DIALOGUE+でやってみたいことはありますか?
緒方 今年(2019年)のアニサマ(アニメロサマーライブ)のけやきステージで、DIALOGUE+も歌って踊らせていただきました。それがとっても楽しかったんです! だから、いつかDIALOGUE+でアニサマ本編のステージにも立ちたいです!
守屋 いいね! 私も同じことを思っていますが、違う目標を挙げるとすればツアーをやりたいです。8人とも仲が良くて賑やかなので、移動時間も楽しそう! それぞれの出身地でライブをしてみたいです。
――国内凱旋ツアーですね! 実は前の二組からはアジアツアー、ヨーロッパツアーという目標が挙がっていました。
緒方 (笑)。
守屋 足並み、ある意味で揃っていますね(笑)。すべてやるとなれば、世界ツアー……大きな夢だ。
――期待しています! 個人ではどのような目標を持っていますか?
緒方 業界の方から「この人に任せておけば大丈夫だろう」と安心してもらえる、どんなキャラクターを演じても好きになってもらえる声優になりたいです。私は沢城みゆきさんに憧れていて、沢城さんのような演技力のある声優さんを目指しています。ただ、せっかくユニットとして歌やダンスもやっているので、そちらも手を抜きたくありません。ユニットの活動もガチでやっているよね!と言われるように、芝居も歌もダンスも手を抜かない、それぞれでちゃんと魅せられる声優になりたいです。
守屋 お芝居がちゃんとできる声優を目指しています。それが根本にあったうえで、今は声優の活動の幅も広がっているので、私もマルチに活動できればと思っています。ユニット、そしてアーティストとしても認めていただけるように頑張ります。あとは「きっとかわいく、もっとかわいく」いきたいと思います!
――歌詞と繋げてきましたね!
守屋 何とか繋げられました!
――本日はいろいろとお話いただきありがとうございました! 次のインタビューには、内山悠里菜さんと稗田寧々さんが登場します。最後にお二人から内山さんと稗田さんがどのような方か、ご紹介いただけますか?
緒方 ゆりにゃ(内山)は天然だよね。
守屋 ぼーっとしていることが多い、癒しの子です。
緒方 本当に天然なんです! カメラが回っていないところでも不思議なことをやっていて、いつも和ませてくれます。
――プロフィールを拝見しましたが、趣味は冒険みたいですよ。
緒方・守屋 冒険!?
守屋 冒険、しなさそうだよね(笑)。
緒方 どちらかというと家で本を読んでいそう。もうこのプロフィールから天然が出てる。
守屋 冒険って何なの(笑)。気になる。今度聞いてみよ!
――稗田さんはどのような方ですか?
緒方 しっかり者。業界のことをたくさん調べて知っているよね。
守屋 ねーね(稗田)はちょっとオタクチックなところがあるかも。好きなことになると早口で喋る印象がある。喋ると止まらない、それがねーねです。
緒方 例えば一押しのユニットは誰かと聞くと、怒涛の喋りが始まります(笑)。インタビューでも喋り倒してくれると思うので、期待してください!
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撮影=塚越淳一
プロフィール
緒方佑奈【おがた・ゆうな】7月31日生まれ。広島県出身。アイムエンタープライズ所属。ゲーム『CUE!』では月居ほのか役を演じる。
守屋亨香【もりや・きょうか】5月22日生まれ。長野県出身。IAMエージェンシー所属。ゲーム『CUE!』では鹿野志穂役を演じる。
DIALOGUE+ Debut single「はじめてのかくめい!」情報
発売日:2019年10月23日(水)
【初回限定盤(CD+DVD)】
価格:1,800円(税別)
【通常盤(CD only)】
価格:1,273円(税別)
【CD収録内容】
1.はじめてのかくめい!
2.ダイアローグ+インビテーション!
3.はじめてのかくめい!(TVサイズ)
4.はじめてのかくめい!(Instrumental)
5.ダイアローグ+インビテーション!(Instrumental)
通常盤
限定盤
「DIALOGUE+」連載
第1回 鷹村彩花さん・宮原颯希さん⇒https://cho-animedia.jp/music/131322/
第2回 飯塚麻結さん・村上まなつさん⇒https://cho-animedia.jp/music/131842/
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