ホップ・ステップの先の、3年目に向かって……! “Run Girls, Run! 2nd Anniversary Live 1.2.3ジャンプ!!!”【レポート】 | 超!アニメディア

ホップ・ステップの先の、3年目に向かって……! “Run Girls, Run! 2nd Anniversary Live 1.2.3ジャンプ!!!”【レポート】

“Run Girls, Run! 2nd Anniversary Live 1.2.3ジャンプ!!!”が8月4日、SHIBUYA CLUB QUATTROにて開催。林鼓子・森嶋優花・厚木那奈美の3人による声優ユニット・ …

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 “Run Girls, Run! 2nd Anniversary Live 1.2.3ジャンプ!!!”が8月4日、SHIBUYA CLUB QUATTROにて開催。林鼓子・森嶋優花・厚木那奈美の3人による声優ユニット・Run Girls, Run!が結成2周年を記念して行なった今回のライブは、日を追うごとに加速するような3人のすさまじい成長が実現させたパフォーマンス水準の高さと、さらなる今後への向上心との両方を感じることができるものだった。本稿では、そのうち夜の部の模様をお届けする。


歌声・ダンス・パフォーマンス……すべての面でそれぞれの急成長をみせる3人

 見事にチケットをSOLD OUTさせ、ファンで埋め尽したCLUB QUATTRO。そこに現れた3人の姿は、なんと原点である『Wake Up, Girls! 新章』で演じたキャラクターのもの! 結成2周年を記念したライブで改めて初心に返りながら、1stシングル曲「スライドライド」でライブを始める。1-Aメロではドラムに合わせて雄々しく拳を空中に叩きつけ場内のボルテージを上げた3人は、次々とフォーメーションを入れ替えながら、同時に笑顔で軽快なパフォーマンスを1曲通してみせていく。サビなどのキメどころではシリアスな表情で厚木がキメ、2サビ最後のロングトーンを歌いきったところでうしろを振り向いたところでの森嶋の表情には、カッコよささえ感じるほどの余裕感があった。

 こうして3人は華々しく幕開けを飾ると、いつもの名乗りと自己紹介へ。「1曲目でみなさんからすでにパワーをいただいたので、私もどんどんスマイルと元気を送り返したいと思います!(森嶋)」など、この日への意気込みをそれぞれ口にすると、「スライドライド」カップリングのEDM「サクラジェラート」を、軽快に跳ねつつ披露。1-Aメロで森嶋がみせた、歌詞に合わせた美しいくるりとしたスピンも印象的だ。また、サビ頭の「サクラジェラート」のフレーズのソロは、3人がそれぞれの個性を付加してのアプローチ。なかでも大サビ前の林のソロには、“抜きの歌声でも聴かせられる”という成長が顕現していたように思う。

 そして今度は、「秋いろツイード」で季節は春から秋へ。美しい二胡の音から始まるこの曲では、イントロからのダンスで厚木の麗しさが映える。しかし、比較的テンポ感がゆったりな割に、サビで細かい手振りが次々と登場したり、2-Aメロでは森嶋のうしろで林と厚木が向き合って鏡のようにピタリと動きを合わせたりと見せどころも詰め込まれているのがこの曲。そのなかで、後奏のダンスタイムに至るまで一瞬たりとも飽きさせないパフォーマンスを届けてくれていた。

 この2曲の〝季節シリーズ〟を彩ったファンのペンライトへの礼を述べたところで、3人で次の曲のタイトルコールへ。一度ずつ「カケル」と声を続け、3人で形作ったそのタイトルは、はじまりの曲「カケル×カケル」だ。この曲でもダンスはイントロからパワフルで元気いっぱいな反面、どこか軽快さや余裕もある、2年間の成長を感じるものに。

 そうして一気に3人で全力で駆け抜けると、ここから先輩・Wake Up, Girls!(WUG)の楽曲を2曲続けてカバー。まず、サウンドからきらびやかなショーを想起させる「SHIFT」では、3人もそのムードに合わせて滑らかなダンスで華やかなステージングを展開しつつ、サビでは森嶋・厚木がキュートな歌声をハモらせ聴かせてもいく。そのうえ森嶋は表情や視線の配り方など“魅せる力”が格段にUPしたパフォーマンスで、観る側の視線を外させてくれない。さらに厚木は落ちサビソロで、三連符が続出するフレーズをグルーヴ感もたせて歌いきったりと、元々7人でのわちゃわちゃ感も含めて魅せる難易度の高い曲に真正面からぶつかり、それぞれが活動を通じて得たものを見せる曲として届けてくれた。

 また、WUGメンバー・永野愛理から振付を直伝された「地下鉄ラビリンス」では、吊り革に捕まって揺れるような振付などポイントを押さえてバッチリ魅せると、曲ラストの合唱部分で場内にさらなる一体感を生んで前半戦を美しく締めくくった。

 曲明けにはこの日発表された各メンバーのイメージカラー(林:赤、森嶋:オレンジ、厚木:水色)を改めて紹介して、「実はあんまりやったことなかった(林)」というデュエットコーナーがスタート。その幕開けを、林と森嶋による「ライオン」が飾る。沸きまくるフロアに向けて歌う姿は実に楽しそうでもあるのだが、それでいて互いに全力パワーのボーカルをぶつけ合ってもいく。森嶋の歌声は力強さとかわいげとを併せ持っており、林も2-Aメロなどをはじめ、切なげな表情で楽曲に没入。Dメロではファルセットも交えて聴かせどころを作ると、大サビではふたりで美しい生ハモも披露し、楽しみながらボーカリストとしての成長を提示してくれた。

 続いて森嶋にかわって厚木がステージに上がり、「Mermaid festa vol.2 ~Passionate~」のイントロが流れた瞬間フロアからはまたも大歓声。タオルと赤・水色のペンライトが回りまくるフロアを前に、ふたりとも歌声からステージ上での佇まいに至るまでキュート全振り。サビでは自らタオルを回しまくっていく。

 猛暑日に近い暑さだったこの日に似合うサンバチックなナンバーで盛り上げ、物理的にもフロアの熱の高まりを感じさせると、林が森嶋と交代。『プリパラ』のアロマゲドンの楽曲「でび&えん☆Reversible-Ring」をカバーする。本家同様にイントロの頭上クラップで場内を高めると、森嶋がみかん、厚木があろまといったパート分けでオリジナルへのリスペクトも込めつつ歌唱。森嶋はキュートさ全開に、厚木は少し低めの音の響きを大事に歌うことを通じて、グループではあまりみせないベクトルの歌声のもつ魅力も再発見させてくれる、単なるカバーに終わらない貴重な1曲となっていた。

 曲明けには生影ナレの形でカバーデュエットゾーンを振り返ると、ライブはここから終盤戦に突入。3人はi☆Risの「Make it!」のイントロとともに登場すると、全力中の全力でのステージングで楽曲をカバー。次々とフォーメーションチェンジも織り込みながら、オリジナルを活かした振付とともに披露していく。林が1サビ中盤でのスピンに続けてみせたサムズアップも完璧で、歌声の面でも2-Bメロではファニーさを強めに出してかわいく聴かせたりと、ダンス・ボーカルともに表現の幅の広がりを感じさせていった。

 そしてこの『プリパラ』1st OPのカバーから『キラッとプリ☆チャン』1st OP「キラッとスタート」へと続けた流れがまた、〝継承感〟があって実にエモい! パフォーマンス自体でも、森嶋・厚木の間をすり抜けるように前に出る林など、持ち歌ならではのさらに洗練されたフォーメーションチェンジを見せたり、1サビ終盤では何度も観てきたファンをもハッとさせるであろう高い高い脚の振り上げなど、驚くべき成長ぶりを改めてみせる。なかでもそのパートで135°ほどの高さまで脚を振り上げ惹きつけたのが厚木だったのだが、そこには必死さは皆無。ふわりと着地し、優雅ささえ感じさせた一連の流れには舌を巻いた。

 続けて畳み掛けたのが、『キラッとプリ☆チャン』2クール目OPの「Go! Up! スターダム!」。この流れだからこそ、逆光を受けながらのDメロに続けて3人手をつないでのステージ前方への飛び出しやラストの3人の指切りが、普段以上にグッとくる。加えて、頭サビ直後からファンの大きな大きなコールが響くなか、メリハリつけたステージングを展開していった。

 こうして全力で3曲を届けたところで、続く曲が初披露曲「青春アルゴリズム」であることや、その振付を厚木が担当したことを告げる3人。そして「みんなと一緒に振付できたら(厚木)」と振付講座を挟んでから、実際の披露へ。朝目覚めてからの1日を描いたかのようなストーリー仕立ての振付とともに表現される温かなポップナンバーとなっており、それでいてコンビネーションのよさや振付の揃い具合は相変わらず良好。3人円になって手をつないでから体をひねってくるっと外側を向くといった、テクニカルな場面も織り交ぜる。1サビラストの3人での円陣は、「キラッとスタート」のオマージュだろうか。そしてフロアのファンからは、直前のMCどおりにBメロでコールが上がり、振付もバッチリ。その光景に厚木は「それ!」と言わんばかりの表情をみせ、間奏のダンス中でもそれが隠しきれていない様子だった。

 本編ラストナンバーは、衣装を身にまとった「ダイヤモンドスマイル」。この曲でも顕著に見て取れたのが、林のボーカル面の成長。歌い上げるパートはもちろん、2-Aメロ「私ドンマイ」で愛らしくしょげてみせたりと、かわいげをもって惹きつけるポイントが数多く存在した。ダンス・パフォーマンスも、3人とも初披露時以上にキレ・コンビネーションともにさらに磨かれており、最後までエネルギッシュかつきらめくステージを展開。歌・ダンスともに最後までパフォーマンスの質を落とすことなく、14曲を“駆け抜けていった”という表現がピッタリだろう。


まだまだ止まっちゃいられない! Run Girls, Run!の物語は3年目へと続く

 3人がステージから降りると、フロアでは「Run Girls, Run!」のアンコールを求めるコールが巻き起こる。しばしの時間を経て暗転中に3人が登場すると、縦に並んで「Break the Blue!!」でリスタート。ブルーに染まるフロアを前に、楽曲にマッチするシリアスな歌声と凛とした表情で再び魅せていくなか、ときおり曲の展開に応じてニヤリとしてみせる森嶋の表情表現は不敵さも伴ったもの。ここにも本編同様、余裕と魅せ方への意識が感じられる。一方、厚木は歌声・ダンスの合わせ技で“強さ”を提示すれば、林も2-Aラストのロングトーンをシャウトにして雄々しさを発露。さらにDメロ明けのダンスタイムでは、3人とも硬質なサウンドに合わせてスキルをフルに発揮した速くて力強いダンスを見せ、いい意味でどこに視線を向ければいいのか迷ってしまうほどのステージを作り上げていた。

 曲明けには3人から、ニューシングル「Share the light」の発売と2019年10月から放送予定のTVアニメ『アサシンズプライド』のOPテーマへの起用、さらには2nd Anniversary Liveの追加公演の開催を立て続けに発表。ファンを歓喜の渦に巻き込むと、ラストナンバーを前に3人からファンへのメッセージが。

 まず厚木は、とにかく終始ニッコニコでスピーチ。「1年前は自分のパートが来るのが怖かったけど、今日は一切思わず楽しめました!」とメンタル面の成長もうかがわせつつ、「1stツアーを埋められなかったのが悔しかったけど、今日はSOLD OUT! 3年目はもっともっと大きいところに進んでいけるって信じてます!」と、その言葉はさらに“強さ”を勝ち得たものとなっていた。続く林は「大変なことやつらいこともあったけど、辞めたいと思ったことは一度もなかった。それも、スタッフや友達・家族・ファンの支えのおかげです!」と語り、「もちろんふたりのおかげ」と続けると両脇の森嶋・厚木からハグを受け、「このふたりじゃなきゃやっていけなかった。もっともっと歌い続けたいし活躍したい!」と野心ものぞかせつつ結ぶ。

 そして最後にリーダー・森嶋。声優になりたかったというデビュー前からの心境を改めて語ったのに続いて、「2年前にランガになれて、思っていた以上に素敵な世界が広がっていて……このお仕事には私の大好きがいっぱいで、毎日が楽しくて幸せです」と現状への感謝を語る。そして「改めて、みんなとの時間が大好きだなって思いました。これからも、元気と笑顔を届けていきたいです!」と今後への意気込みでその言葉を締めくくった。

 そんな未来へ、3年目へ向けての出発の曲が、この日のラストナンバー「never-ending!!」。実は今回のライブが初披露となったこの曲で、きらめく笑顔に乗せて未来への希望とエールを届けていく。それがより胸に響くのは、彼女たちが前と上しか向いていないからだろう。それを言葉で伝えた直前のMCを経て、万感の思いがこもっていたはずのこの曲でも、誰の目にも涙は浮かんでいなかった。こうして彼女たちは「止まっちゃいられない」という自身にリンクするフレーズをもつこの曲で2年目を最高の形で締めくくり、同時に3年目のスタートダッシュを見事に決めたのだった。

 ライブが終わってまず思ったのは、この1年がメンバー間で互いの長所を見て学び続けてきた期間だったのだな、ということ。歌声に力強さだけではなく要所・要所で愛嬌も巧みに乗せていた林に、見せ方への意識を高めて魅せ方への意識をより高めてそこから余裕さえも生じさせ、さらには「ライオン」では林と渡り合うほど力強さの歌声をみせた森嶋。厚木も、歌声の芯の強さやパフォーマンス中の笑顔への意識がより強くなっていたりと、個々としてもグループとしても隙のない存在へ成長したことを感じさせるライブだったように思う。しかし、もちろんここは終着点ではない。「never-ending!!」の歌詞どおり、3人の物語も成長も、まだまだ終わらない!

取材・文/須永兼次

画像ギャラリーはこちら。クリックすると拡大します。

 

“Run Girls, Run! 2nd Anniversary Live 1.2.3ジャンプ!!!”夜の部
2019.08.04@SHIBUYA CLUB QUATTRO
【SET LIST】
M1.スライドライド
M2.サクラジェラート
M3.秋いろツイード
M4.カケル×カケル
M5.SHIFT
M6.地下鉄ラビリンス
M7.ライオン(林・森嶋)
M8.Mermaid festa vol.2 ~Passionate~(厚木・林)
M9.でび&えん☆Reversible-Ring(森嶋・厚木)
M10.Make it!
M11.キラッとスタート
M12.Go! Up! スターダム!
M13.青春アルゴリズム
M14.ダイヤモンドスマイル
EN1.Break the Blue!!
EN2.never-ending!!

CD情報
Share the light
2019-11-27
CD+BD:2,100円+税
CD:1,500円+税
<CD収録内容>
M1.Share the Light ※TVアニメ「アサシンズプライド」オープニングテーマ
M2.キラリスト・ジュエリスト ※TVアニメ「キラッとプリ☆チャン」2019年10月からの新主題歌
M3.未定
M4.Share the Light(Instrumental)
M5.キラリスト・ジュエリスト(Instrumental)
M6.未定
<BD収録内容>
Share the light ミュージックビデオ

DVD情報
Run Girls, Run!のらんがばん!
発売日:2020年1月31日
価格:10,000円+税
収録内容: Run Girls, Run!のらんがばん! 全12回
特典映像:GREEN LEAVES Fes. 昼の部・夜の部

らんがばん!公式HP
https://rungirlsrun.jp/rungaban/

ライブ情報
Run Girls, Run!2nd Anniversary LIVE 1.2.3ジャンプ!!! in 京都
日程:2019年11月24日(日)
会場:京都FANJ(京都市左京区上高野車地町101 備前屋ビルB1F)
開場/開演
昼公演  開場:14時/開演:14時30分 (予定)
夜公演  開場:17時30分/開演:18時 (予定)
チケット料金:指定席・スタンディング  6,300円(tax in) ※別途ドリンク代必要
年齢制限:3歳以上有料
申込み枚数制限:お一人様4枚まで
お問い合わせ:キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(全日10:00~18:00)
受付期間:9月20日(金)15:00~9月26日(木)23:59
受付URL:https://eplus.jp/rungirlsrun/

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