KENNが実写ドラマ『明治東京恋伽』主題歌「一夜ノ永遠ニ君想フ」をリリース!「強引だけどエスコートされている感じがするんです」【インタビュー】 | 超!アニメディア

KENNが実写ドラマ『明治東京恋伽』主題歌「一夜ノ永遠ニ君想フ」をリリース!「強引だけどエスコートされている感じがするんです」【インタビュー】

声優・KENNが、「一夜ノ永遠ニ君想フ」を7月24日にリリース。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中のアニメディア2019年8月号に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌記事内ではお届けしきれなかった部分 …

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 声優・KENNが、「一夜ノ永遠ニ君想フ」を7月24日にリリース。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中のアニメディア2019年8月号に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌記事内ではお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。


『明治東京恋伽』実写ドラマ&映画主題歌
表題曲は、めまぐるしいながらも心地いい……

――TVアニメ『明治東亰恋伽』(以下『めいこい』)のOPに続き、ドラマ&映画の主題歌も担当することになりました。

 8年くらいソロアーティスト活動をさせていただいていますが、これほど短いスパンで新曲をリリースすることがなかったので、最近はより『めいこい』色に染まっているなという印象です。TVアニメに引き続き、ドラマや映画主題歌のオファーをいただけたことを、心からうれしく思います。

――今回の楽曲の制作コンセプトは?

 ドラマ版の主題歌「一夜ノ永遠ニ君想フ」は「とわもふ」と略させていただいていますが、『めいこい』を知らない視聴者の方に触れていただくにあたり、『めいこい』はどんなものなのかを考えてアプローチした曲です。曲はコンペで決めさせていただいたのですが、スタッフ様を含め、満場一致で決まりました。圧倒的なイントロのインパクト、歌い出しのギャップ、そして途中で3拍子の展開があるという、めまぐるしいながらも心地のいいところが『めいこい』という作品にぴったりだったのかなと感じています。映画の主題歌「彼ハ誰ノ空」は、ラスト近辺で流れたときに泣ける曲がいいよねというところから、ストレートなバラードを選びました。これまでキャラクターソング以外でここまでのバラードを歌ったことがなかったので、すごくやりがいがありました。



――「とわもふ」の3拍子になる部分は、実際に歌う際には難しくなかったですか?

 じつは“すっ”と歌えるようにつくられています。これも作曲の妙だなと感じています。

――制作でとくにこだわった点は?

『めいこい』は現代と過去を行き来するお話で、和洋折衷というのが印象的な作品だと思っています。ですから、それをどうちりばめていくかがポイントかなと思って。今回の「とわもふ」はリズミカルな楽曲なので、歯切れのよさを意識して歌いました。「彼ハ誰ノ空」は、張り上げるところは張り上げて、しっとりと歌うところはやさしくとギャップをつけたところがこだわりですね。

――それぞれの聴きどころを教えてください。

 本当は全部と言いたいところですが(笑)。収録されている2曲はそれぞれ違ったタイプの曲ですが、聴いているとどちらにも『めいこい』らしい部分があるんです。その『めいこい』らしさを探してみるのも面白いかなと思います。「とわもふ」ではリバースピアノを使っているのですが、そこも聴いてほしいポイントですね。

――KENNさんが個人的に好きなポイントは?

「とわもふ」はイントロが好きです。ストリングスが重なるところは、今までに聴いたことのない音の運びですし、心地いいと思って聴いていたら、急に裏切られて次の瞬間には違う場所に連れて行かれる空気感になっているのもいいですね。強引だけどエスコートされている感じがするんです。

――自分の歌で好きなところはありますか?

 歌ですか……。独りよがりになっちゃいそうな気がするので、あまり自分で自分の歌を好きだとは思わないんですよ。ただ、「とわもふ」は同じワードが2回続くところを表現の仕方を変えてみるなど、聴いていただくときに飽きない工夫はしたつもりです。あと、アウトロにさしかかるギリギリのところでどう歌いきるかにこだわりました。「彼ハ誰ノ空」は、ウィスパーで歌う部分をしゃくったりして、緩やかに落ちていくように、ビブラートのかけ方にもこだわりました。張るところはダイナミックに、でもやりすぎないようにしたところも、自分としてはこだわったところかな。ちょっとメロディが外れていたとしても、そこが味になると考えてくださるスタッフ様とご一緒できたので、いろいろな歌い方にも挑戦しました。

――「彼ハ誰ノ空」は歌詞が切ないですね。

 そうですね。ただ、バラードではあるけれど、僕はポジティブなことをいっていると思っています。どんなことがあっても君の味方で、見守っているというのは、受け手によっては切ないのかもしれないけど、離ればなれになっても見守っているという気持ちが強いので、それで幸せならポジティブなのかなと。

――ジャケットは、ノスタルジックな雰囲気です。

 今回のテーマは、現代と過去の融合です。明治村の古い建物での撮影でしたが、衣装は現代のものにして、ちょっと色を加工しました。

――ジャケット撮影に行かれた明治村の印象は?

 普段自分が生活している場所とは違う雰囲気なので、タイムスリップ感がすごく強いです。遊園地みたいなワクワク感もありましたね。僕の家の近所に明治村があればいいのに、と真剣に思うくらいです。もし近くにあったら、可能ならジョギングをしたり、歌詞を書いたりしてみたいです。

――撮影では何かおいしいものを食べたとか。

 牛鍋を食べさせていただきました。砂糖、肉、野菜、こんにゃくを順番に入れて、火が通ったら食べていいというシンプルな作り方だったのですが、ものすごくおいしくて。家でもまねをしています。

――「彼ハ誰ノ空」には、「ひとつだけ願いが叶うなら」という歌詞が出てきますが、もしひとつだけ願いがかなうとしたら何を願いますか?

 ふたつにしてほしいとかは……ダメですよね。ひとつなら……明治村の近くに住みたい(笑)。もしくは、僕が演じている(菱田)春草に会ってみたいですね。

――これだけ多岐にわたるフィールドで愛される『めいこい』という作品の魅力は?

 昔過ぎず最近すぎない明治時代が舞台というのが、リアリティーを感じやすいのかなと思います。それから、実在した偉人のエッセンスを引き継ぎつつ、『めいこい』らしい新しいキャラクター像を描けているのが魅力なのかなと思います。

――明治時代にはどんな印象がありますか?

 洋風なのに和風、和風なのに洋風といったミックスされた感じが好きです。街ゆく人々も、洋風のテイストが濃い人もいれば、和風のテイストもが濃い人もきっといたでしょうから、そういう人々が街を行き来していたと考えるだけでもわくわくします。

――ドラマはご覧になりましたか?

 はい、観ています。フィールドが違っていても、設定がしっかりしているので違和感なく観られますね。蓄音機や万年筆、懐中時計(の付喪神の声)はおなじみのキャストだったので、クスッとしました。ドラマの春草さんは、ツンツンしているところもあるけれど、嫌み過ぎない感じが素敵でした。違うフィールドで演じられている方の演技って、すごく勉強になるので、次に僕が春草を演じられる機会があれば、ドラマの演技をフィードバックして、またひとつ上のフィールドに行けるんじゃないかなと思います。

――今回は2曲ともタイアップがつきますが、タイアップがつくときとつかないときで、制作する際の気持ちに違いはありますか?

 僕がやらせてもらうタイアップは、作品に寄り添ったものが多いんですね。だからノンタイアップの曲とは、ちょっと違った感じはあります。タイアップ曲は、キャラクターソングに近い感覚ですね。作品に寄り添う色が濃い場合はその作品に寄り添いたいし、歌詞も含めて世界観も大事にしたいので、トータルのイメージや出来上がりは、作品や作品を好きでいてくれる人に向けたものをと考えながら制作しています。ノンタイアップはかなり自由に作らせていただけるので、打ち合わせを密にして、じっくり作っていく感じです。

――『めいこい』では、現代と明治時代を行き来しますが、KENNさんが行ってみたい時代は?

 圧倒的に未来に行ってみたいです。僕はゲームやガジェットが好きなので、未来にどんなツールがあるのかが気になるんです。スマートフォンが折りたためるようになるのか、デバイスは生き残っているのか……。そして、そんな時代に声優という職業はどうなっているのか。エンタテイメントの世界の未来も気になりますね。

――最後に、アニメディア読者へメッセージをお願いします。

 ドラマ版はおなじみのキャストの方々も出演していますし、スタッフ様方が密に作り上げているので、そのチームワークも楽しみにして見ていただきたいです。そして、僕が担当させていただいている主題歌は、心をこめてスタッフ様と作りましたので、作品と共に楽しんでいただけたらと思います。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

PROFILE
【ケン】3月24日生まれ。東京都出身。Zynchro所属。これまでにシングル11枚、ミニアルバム1枚をリリース。声優としての主な出演作は、『アイドリッシュセブン』四葉環役、『トライナイツ』狩矢光など。

リリース情報
一夜ノ永遠ニ君想フ
5pb.Records
価格:1,300円(税別)


 ゲーム&TVアニメ『明治東亰恋伽』で菱田春草役を演じるKENNが、ドラマ版および映画版の主題歌も担当。表題曲はドラマの主題歌で、ピアノやヴァイオリンの音色に甘いボーカルが絡み、ノスタルジーを感じさせるナンバーだ。カップリング「彼ハ誰ノ空」は映画版の主題歌。

KENN音楽公式サイト
http://5pb.jp/kenn-music/

KENN公式Twitter
https://twitter.com/KENNstaff

《超!アニメディア編集部》
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