『グリザイア:ファントムトリガー』がアニメ化。教師・有坂秋桜里を演じた井澤美香子がインタビュー企画「Megami’sVoice」に登場!【インタビュー】 | 超!アニメディア

『グリザイア:ファントムトリガー』がアニメ化。教師・有坂秋桜里を演じた井澤美香子がインタビュー企画「Megami’sVoice」に登場!【インタビュー】

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優さんに作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2019年5月号には、『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』で有坂秋桜里 …

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 読者に人気のアニメ作品から、期待の声優さんに作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2019年5月号には、『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』で有坂秋桜里を演じる井澤美香子が登場。「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。


警戒心を強めに演じています

――井澤さんは『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』の原作となったゲームから有坂秋桜里を演じていますが、作品に対する第一印象はどんなものでしたか?


 前作の『グリザイア』シリーズのアニメは見ていたのですが、それとはまた違った世界観で、いろいろなバックボーンを背負った女の子たちが登場することに驚きました。その一方で、とにかくかっこいいとも思いました。私は女子ばかりの家で育ち、かっこいいものとはあまり縁がなかったので、ミリタリーやアクションで興奮し、ワクワクしたことを覚えています。

――アニメ化が決まった際の感想は?
 この作品を知らなかった方に触れていただけるチャンスが増えたことがすごくうれしかったです。実際にアニメでは、キャラクターがすごく動くんです。ゲーム以上にキャラクターの動きが豊かに表現されていて、魅力もさらに増したなと感じました。

――有坂に対する第一印象は?
 これまで演じさせていただいたキャラクターの中でも、一番自分に近いなと思いました。ちょっと言いすぎかも知れないですが、シンクロしているというか、まるで鏡で自分を見ているように思えることもあるくらいです。

――とくにどういったところに共感できたのでしょうか?
 自分に自信がなかったり、人に気を使いすぎたりするところですね。私は、有坂先生ほどは引っ込み思案ではないのですが、気持ちの持ち方が似ているなと。その一方で、有坂先生は人に依存しないし、芯はしっかりしているんですね。そういうポジティブとネガティブの両方を持っているところには、すごく共感できます。

――逆に、有坂と違うところは?
 有坂先生ほど部屋がきれいじゃないところくらいでしょうか(笑)。きっと、私と有坂先生は何かの行動を起こしたとして、ギリギリまでは同じ行動を取ると思うんです。でも、その先で何かを決めなければいけなくなったら、「とりあえずやっちゃえ!」というのが私で、几帳面に調べるのが有坂先生。そこが違うところでしょうか。



――アニメになってみて、有坂に対する印象は変化しましたか?
 根本的なところは変わりませんが、アフレコでは直接掛け合いができることもあり、彼女の立ち位置がハッキリ見えてきた気がしています。傷や重たい過去を抱えた生徒たちを支えるポジションになるので、やさしさや思いやりがとくに重要な人なんだなと改めて感じました。だからこそ、私も演じる際には、生徒たちの弱い気持ちにちゃんと寄り添えるようにするということを心がけています。また、アフレコのスタジオに入るときは緊張したんですが、有坂先生も教室に入る際には同じように緊張したんだろうなと考え、自分の気持ちを有坂先生の気持ちに転用しつつ、なるべくリアルに演じることを心がけています。

――ずっと自信のなさそうな有坂ですが、殺伐としたバトルに巻き込まれたあとの選択がかっこよかったです。
 戸惑いながらも、その事実に向き合ってみようと一歩踏み出すシーンは本当に素敵でしたね。私もよくその選択をしたと拍手をしたくなりました。有坂役としては、先生をかっこいいと思っていただけたのであれば、もうそれだけでうれしいです。

――ほかに井澤さんが有坂を魅力的だと思うポイントは?
 自分の感情にとても素直なところ。生徒たちのほうが達観していて、先生はトラブルに巻き込まれて慌てがちなんだけど、そのリアクションも等身大というか、生き生きしているなと。あと、ほかの子たちと比べてデフォルメされた表情をすることが多いので(笑)、そこがかわいくて魅力的です。

――声の出し方で、何か気をつけていることはありますか?
 赴任したばかりの頃は、本当に周りで何が起こっているのかわかっていないと思うので、警戒心を高めにして演じました。ゲームだと巻を重ねて、だいぶ生徒たちとの距離感も近づいているのですが、まだアニメでは誰のこともよくわかっていないので、心のバリケードは高めになるようにしています。

――ゲームでは人間関係が進展しつつありますが、アニメで最初の関係に戻って演じる難しさはありましたか?
 私は逆にありがたいなと思いました。もちろん、当時にしかできない演技というのはありますが、ゲームのアフレコをした頃を振り返ると「もっとできたんじゃないか」と思うんですね。ですから、アニメはその悔しさにもう一度挑戦できるチャンスをいただけたような気がしていて。何より、アニメはアフレコの際にキャラクターがどんな表情をしているのかがわかるので、その絵に合わせて演じることもできましたし、難しさはあまり感じませんでした。

――とくにスタッフから指示などもなかったのでしょうか?
 なかったですね。私のほうから「もう一度やってもいいですか」とお願いして、録り直しをしていただくことのほうが多かった気がします。

――有坂のようなタイプのキャラクターは、演じやすいですか?
 これは難しい質問ですね……。声を張るタイプのキャラクターのほうが、やりやすくはあるんです。ただ、心情的に有坂先生は演じやすいです。もっと彼女の持つ繊細な部分を引き出せるようになれば、役者として成長できるんだろうなと思っています。

――ちなみに、有坂も美浜学園にやってきたのには何か理由があるようですが、その理由について最初の段階ではどのくらいご存知でしたか?
 じつは、全然知らないんです。スタッフの方に聞いても、教えてもらえないんですよ(笑)。

――有坂以外で気になるキャラクターはいますか?
 まずムラサキ。ムラサキは本心が見えないところがすごく気になります。あと単純に見た目がかわいくて好きです(笑)。それから、密かに気になっているのはクリス。彼女も美浜学園にいるということは、なんらかの事情を抱えているはずなんです。でも、穏やかで、ほかの子たちのようにわかりやすく感情を発散するわけでもないし、きっといろいろなものを飲み込んでいるんだろうなと思うんです。ですから、彼女を見ていると、内面まで掘り下げてみたくなります。

――彼女たちを率いるハルトについてはどう思いますか?
 さらっとしすぎていて、あんまり印象に残らないなと(笑)。そつがなくて合理的だけど、何を考えているのかわからないので……。困ったことがあったらいろいろ教えてくれそうだし、ピンチになったら助けてくれそうだから、近くにいてくれたらうれしいけど、恋人にしたいタイプではないですね。

――本作を見たことがない人に向けて、ぜひひと言メッセージをお願いします。
 私は、このアニメ化は『グリザイア:ファントムトリガー』という作品に触れるチャンスだと思っています。ゲームは少し物語が進んでしまっているから手を出しづらいなと思っていた人も、アニメは最初から物語を追っているので、見やすいと思うんです。今後きっとまだまだ展開していくと思いますし、迷っている方はとりあえずスタートラインに立ってみてほしいです。きっと、すごい景色が見られると思います。それから個人的には、この先あるであろうパッケージや配信で見る前に、劇場でも見ていただきたいです。絵は音の迫力を感じていただけると思います。設定が難しいかなと感じる人もいるかもしれませんが、劇場でその悩みはすべて解消されます。ですから、まずは気負わずに、一度見ていただけたらと思います。そして、先が気になったら、ぜひゲームにも触れていただけたらうれしいです。

MegamiにQuestion
Q.チャームポイント
A.やわらかいほっぺた
 ねこの肉球並みのやわらかさなので、自分でさわっていても幸せになれます(笑)。

Q.ニックネーム
A.みけ
 12歳のときに小学校の演技クラブの活動で、「みけ」という役を演じたんですね。それ以来、ずっとそう呼ばれています。今では事務所の方もファンの方も、初対面の方にも意外と浸透していて。名前で呼ぶのは家族くらいかな。

Q.自分の声の特徴
A.グランドピアノのよう
 のどの病院(耳鼻咽喉科)の先生に、「いろいろな音を出せるグランドピアノのような声だ」と言われたことがあります。ただ、いろいろできる代わりに扱いが難しいし、コントロールをできないと宝の持ち腐れになるとも言われました。ちなみに、素の声はだらっとしています(笑)。

Q.自分の性格
A.極端(笑)
 みんなで遊ぶのも好きだし、かと思ったらひとりでUSJに行っちゃったりするくらい行動が極端なんです。初対面の人からは、「ほわっとしていると思ったら、意外とツッコミを入れるんですね」と言われます。

Q.今、ハマっている趣味
A.ボードゲーム
 ここ2~3年ハマっています。最初は友達が持ってきたのがきっかけだったんですが、遊んでいるうちに初対面の人ともすぐに仲よくなれたんですね。それ以来、いろいろなゲームを買ったり遊んだりしています。今一番のオススメは「MeepleCircus」。積み木のようなブロックを使うゲームですが、戦略性が高い一方で、ただ積み上げるだけでも達成感があるし、パーティー要素もあって大人でも子どもでも楽しめます。完璧な世界観とゲームバランスが好きなので、実物を購入して所持するのも好きです。

Q.「こう見えて……実は●●なんです」
A.大喜利が苦手
 ツッコミを入れるタイプではあるんですが、「おもしろいことを言って!」と言われたら途端に頭がぐるぐるして来ちゃって、全然タイミングよく言えません。

Q.有坂のように人に教えられるものは?
A.ネコの生態
 ネコが好きすぎて、ネコ検定を受けたり、ネコについて書かれた海外の本を読んだりするまでになりました。もともと机で勉強をするより行動をするほうが好きなんですが、ネコに関してだけはしっかり勉強しました。ただ、ネコ好きの方にどこまでディープな話題を振っていいのかわからないのが悩みの種です。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.開幕戦!
 これからいろいろなことが展開されるという意味も含めて、『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』の開幕の戦いです!

【プロフィール】
いざわ・みかこ/9月6日生まれ。埼玉県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。主な出演作は、『アニマエール!』猿渡宇希役、『わかば*ガール』時田萌子役、『VALKYRIE DRIVE-MERMAID-』処女まもり役など。


 

〈『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』情報〉
EJアニメシアター新宿ほか劇場にて上映中

 国の組織「CIRS」に作られた特殊技能訓練校「美浜学園」に集められた少女たち。彼女らは、秘密組織「SORD」の一員として、警察や自衛隊が介入できない事件解決のため、銃と実弾を手に危険な任務に臨む。

◆スタッフ
原作/フロントウイング
企画・プロデューサー/山川竜一郎
原案/藤崎竜太
監督・シリーズ構成・脚本/天衝

◆キャスト
レナ:内田真礼
トーカ:佐倉綾音
クリス:名塚佳織
ムラサキ:種﨑敦美
マキ:南條愛乃
ハルト:代永翼
有坂秋桜里:井澤美香子

公式サイト
http://grisaia-pt.com/gptanime/

© Frontwing

《超!アニメディア編集部》
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