TVアニメ『アイカツフレンズ!』の音楽ディレクター・船越友貴(DIGZ MOTION SOUNDS)を直撃!「曲に“語り”を入れることで表現の幅が広がりました」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『アイカツフレンズ!』の音楽ディレクター・船越友貴(DIGZ MOTION SOUNDS)を直撃!「曲に“語り”を入れることで表現の幅が広がりました」【インタビュー】

TVアニメ『アイカツフレンズ!』の挿入歌シングルCD第4弾「Fourth Color:BLUE」が、2月27日(水)にリリース。ピュアパレットの「みんなみんな!」、リフレクトムーンの「Have a Dream」、「いっ …

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 TVアニメ『アイカツフレンズ!』の挿入歌シングルCD第4弾「Fourth Color:BLUE」が、2月27日(水)にリリース。ピュアパレットの「みんなみんな!」、リフレクトムーンの「Have a Dream」、「いっしょにA・I・K・A・T・S・U!」のピュアパレット&ハニーキャット歌唱バージョンが、すべてフルで収録されている。そんなアニメの音楽ディレクターを務める船越友貴(DIGZ MOTION SOUNDS)が、楽曲について語ったインタビューが「アニメディア3月号」に掲載中。超!アニメディアでは、掲載しきれなかった部分を含めたロング版をお届けする。

フレンズの「成長」を表現する楽曲を心掛けながら制作

――本作の楽曲制作について、担当してみての印象は?

 実は、前シリーズの『アイカツスターズ!』から、何曲かの制作を担当していたのですが、今回は作品全体の音楽を任せていただけるということで、シナリオを読みこみ、先の展開を見据えたうえでの楽曲作りを求められ、以前とはまったく勝手が違いました。そういった経験はいままでなかったんですけど、いろんなことを計算しながら楽曲作りをするのは、とても楽しかったです。

――具体的な楽曲制作は、どのような順序で行なっていったのですか?

 まずは、メインキャラクターのソロ楽曲のイメージを固めるところから始めました。次に、各フレンズのキャラクターふたりのイメージが合わさったらどうなるのかと想像しながら、フレンズ楽曲の制作に入ったんです。フレンズ楽曲には、それぞれのソロ楽曲の共通している音を入れたり、特徴的な部分を引き継いだりと、ふたりの個性を出す要素をできるだけ取り入れています。

――「ピュアパレット」などメインとなっている4組のフレンズについて、それぞれの楽曲コンセプトを教えてください。

 「ピュアパレット」は主人公ふたりのフレンズということで、まさにアイドルの王道を目指しました。ほかのフレンズの楽曲を作るうえでも、基準となるようにしています。「ハニーキャット」は正反対の個性がぶつかるフレンズなので、舞花の大人っぽさとエマのポップな雰囲気を取り入れた、ワイワイした感じの楽曲を目指しました。「リフレクトムーン」は双子の姉妹ふたりの性格の違いはあれど、向いている方向は同じなので、双子が合わさったときの強さを表現しようと心掛けました。「ラブミーティア」は、作中で最強のフレンズということで、楽曲からして「強くてかっこいい」という”最強感”があるものにできればと思いました。

――楽曲制作で、とくに苦労したフレンズはいますか?

 苦労したのは「ハニーキャット」ですかね。ほかのフレンズよりも、ふたりのキャラクターの方向性がバラバラであることが特徴になっていたので、正反対のふたりが起こす化学反応みたいなものを楽曲でどのように表現すればいいのかと、最後まで悩んでいました。あと「ピュアパレッ」トも、劇中で成長著しいフレンズなので、成長を楽曲面でどのように見せていくかと悩んでいましたね。

――42話で「ピュアパレット」がステージ曲として使用した、OP主題歌でもある「そこにしかないもの」についても、制作エピソードを教えてください。

 「そこにしかないもの」は、ダイヤモンドフレンズカップの決勝戦で「ピュアパレット」が歌う楽曲になる想定で、「この時点での『ピュアパレット』の魅力って、なんだろう?」と考えながら作った曲でした。フレンズとしての実力というだけなら、「ピュアパレット」よりも「リフレクトムーン」「ラブミーティア」のほうが上回っていたかもしれません。ただ、彼女たちにしかない「トモダチカラ」があれば、よりファンの心に届くステージにできるのではないかーーそんなニュアンスが出るような楽曲を目指して、制作しました。

――8話で登場したみおの「マカロン音頭」は、通常の楽曲とは扱いが違うと思いますが、こちらの制作の経緯は?

 あれは僕が直接作曲した曲です。ただ、じつは制作現場では、当初もうちょっとみおのイメージに寄せた、スタイリッシュな曲をイメージしていたそうなんです。僕としては、「音頭」というそのままのイメージをぶつけてみたら、「これもアリかな」となり、採用されました。てっきり8話だけでしか使われないと思っていたら、スタッフの方たちがけっこう気に入ってくれていたみたいで、38話で再び歌ってくれていたのでうれしかったですね。

――ところで、歴代の『アイカツ!』シリーズと『アイカツフレンズ!』とで、制作面での違いはありましたか?

 今作から、キャラクターを演じる声優の方が直接歌唱もされているので、曲の途中に「語り」みたいなパートを入れることが多くできるようになりました。表現の幅が広がったので、歴代のシリーズと差別化できている部分かと思っています。

――挿入歌シングルシリーズ第4弾には、「みんなみんな!」「いっしょにA・I・K・A・T・S・U!」「Have a Dream」の3曲を収録。それぞれ解説をお願いします。

 「みんなみんな!」はCDへの収録が遅くなりましたが、初出は16話、「ピュアパレット」が結成されてしばらく経ってから歌った楽曲でした。「ピュアパレット」の成長を感じさせつつも、夏が感じられるさわやかなメロディーを意識しています。「いっしょにA・I・K・A・T・S・U!」は、ユニットのイメージにこだわらず、『アイカツフレンズ!』という作品を象徴する曲になるように作っています。「Have a Dream」はリフレクトムーンの新曲で、「絆 ~シンクロハーモニー~」とは違う方向性の楽曲にしたいと話し合いながら作りました。双子の絆を表現するため、ふたりで交互にひとつのフレーズを歌っている箇所があり、そこが一番の聴きどころではないかと思っています。

――最後に、アニメディア読者の皆さんにメッセージをお願いします。

 挿入歌シングルシリーズは、ひとまず第4弾でひと区切りになるのですが、3月にはサウンドトラックCDがリリース予定です。まだCDに収録されていない曲も収録予定ですので、楽しみにしてください。

(CD情報)
「Forth Color:BLUE」
BEST FREIENDS!
2月27日発売
発売元/バンダイナムコアーツ
1,512円(各税込)


(C)BNP/BANDAI,DENTSU,TV TOKYO

《超!アニメディア編集部》
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