『盾の勇者の成り上がり』のOPテーマを手がけるダンス&ボーカルグループ・MADKID「『RISE』をきっかけにグループの名前を広めていきたい」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『盾の勇者の成り上がり』のOPテーマを手がけるダンス&ボーカルグループ・MADKID「『RISE』をきっかけにグループの名前を広めていきたい」【インタビュー】

『盾の勇者の成り上がり』のOP「RISE」が発売中のダンス&ボーカルグループ・MADKID。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア3月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしき …

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 『盾の勇者の成り上がり』のOP「RISE」が発売中のダンス&ボーカルグループ・MADKID。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア3月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

■異世界に行ったら空を飛びたい

ーーTVアニメ『盾の勇者の成り上がり』のOPテーマを担当することに決まったときは、どんなお気持ちでしたか?

LIN 僕は個人的にアニメが好きなので、お話をいただいたときはうれしかったですが、「嘘でしょ?」って実感がわかなかったです。第2弾のPVを観て、やっと実感しました。

KAZUKI すごくうれしくて、第2弾のPVでアニメの映像と僕たちの曲が一緒になったものを観たときは、すごく興奮しました。

SHIN 最初は実感がわきませんでしたけど、早くテレビで、アニメの映像と僕らの曲が一緒に流れるのを聴きたい気持ちでいっぱいになりました。

YUKI 僕はアニソンが大好きなので、自分たちの曲がアニソンになることが、素直にうれしかったです。今まで僕たちのことを知らなかった人に、アニメを通して知っていただけるというのが夢のような気持ちです。

YOU-TA アニメのテーマソングとして使っていただけたことは、アーティスト冥利に尽きますし、本当に幸せです。これを機に、多くの人に僕らのことを知っていただけるのが楽しみです。

ーー『盾の勇者の成り上がり』の原作小説やコミックを読んだそうですね。具体的にグッときた部分は、どんなところですか?

LIN 『盾の勇者』は異世界ものだけど、現代社会とも通じる部分がたくさんあるんです。僕たちも活動を始めたばかりのころは、なかなかお客さんが増えなくて、手伝ってくれる人もいなかったんですけど、徐々に理解してくれる人が増えたことで、一歩ずつ前に進むことができました。異世界ものには興味がなくても、現代社会で悩みを抱えている人が読んだら、きっと共感してハマれるんじゃないかと思いました。

SHIN 主人公が、裏切られても這い上がって行くところです。僕がMADKIDに加入してから1年半経つのですが、それまでにいろいろと苦い経験もたくさんしてきたので、主人公と自分たちとを、すごく重ねることができました。

YOU-TA 主人公の岩谷尚文とヒロインのラフタリアの間の、信頼や絆を感じるシーンはすごくウルウルきました。今の僕たちの事務所の社長も情に厚い方なのですが、社長が僕らを見捨てずにいてくれたおかげで、ここまでやってこられることができたと思っています。大切にするべき人は大切にしないといけない、と改めて思いました。

KAZUKI 主人公は最初から逆境に立たされているのですが、僕らも最初のころは応援してくれる人がいなくて同じような感じだったなと、原作コミックを読んで思い出しました。最初の裏切りのシーンは「マンガで、こんなにも気持ちが動かされることがあるのか!」と思うほど、自分のことのようにイライラしてムカついて。それくらい感情移入をして読むことができました。

YUKI 主人公の尚文は、周りの人に助けてもらいながら成り上がって行くんです。僕らもチームとして、自分の足りない部分を補い合いながら進んできたことと似ているなって思いました。

ーーもし異世界に召喚されたら、または転生したら、何になりたいですか?

YOU-TA 王様です。『盾の勇者』に出てくる王様は、胸が悪くなるような、いけすかないやつですけど……でもせっかく何かになれるなら、底辺から成り上がるよりも最初から頂点に君臨したいです。物語としては、まったく面白みがないけど(笑)。

YUKI せっかくファンタジーの世界に飛び込むなら、生身の身体ではできないことをやってみたいじゃないですか。だから、空を飛んだりとか、手から光線を出すとか、そういうことができるなら、召喚されてもいいかもしれないです。できれば人型でお願いします(笑)。

SHIN 僕は、神様か雲になりたいです。神様は、いろんな人の人生を見られるから。雲は、ただプカプカと空に浮いていたら、気持ちいいだろうな〜って。

LIN 僕も空を飛びたいです。『盾の勇者』で言ったら、フィーロがいいです。かわいくて強い女の子で、しかも飛べたら最強じゃないですか! かわいく生まれ変わって、周りからチヤホヤされたいです(笑)。

KAZUKI 僕も現実ではできないことがしたいので、特殊能力がほしいです。たとえば透明人間になりたいかな。

YUKI 透明人間になって、何をするの(笑)?

KAZUKI いや、人を驚かすとか……(笑)。




■僕らのこれまでとすごくシンクロした

ーーみなさんが歌うOPテーマ「RISE」は、とてもかっこいいナンバーですね。作詞・作曲はMADKIDのみなさんということですが、どういう流れで制作をしていきましたか?

LIN いつもみんなで集まって制作をするんですけど、最初に僕が簡単なデモを作って、それを元にディスカッションを重ねてブラッシュアップしていって。最終的に、アレンジャーの方にも入っていただき、仕上げていきました。

ーーアニメ側から、こういう曲調がいいとか、こういう言葉を入れてほしいとか、何か提案はあったのですか?

YUKI ロック調がいいというのは、最初に提案していただきました。

LIN 歌詞は、僕とYUKIがふたりで書いたのですが、僕ら自身を重ねられる部分が多い作品なので、自然と作品に合致したものになりました。歌詞を提供したときも、アニメスタッフの方から「こんなにも作品に寄せていただいて」と喜んでいただきました。

YUKI あとレコーディングするときにメンバーの意見を取り入れながら、歌いにくいところを調整したり、ここは日本語にしようとか英語にしようとか、相談しながら録っていきました。

ーータイトルは「RISE」ですが、どうしてこのタイトルに?

YUKI サビの歌詞に出てくる言葉です。

LIN ほかの案もありましたが、「成り上がり」という言葉にも引っかけて、よりわかりやすいだろうということで「RISE」にしました。結果的に、すごく曲と合ったタイトルになりました。

ーー歌詞は、英語が多めですよね。

YUKI 僕らの音楽のルーツが、洋楽のヒップホップで、やりたい音楽の方向性もそういうものなので、最初のころは英語の歌詞が多かったです。今回は、日本語としての伝わりやすさと、聴いてかっこいいと思ってもらえる英語を意識しました。ここ2年くらい、日本語と英語のバランスを考えた作詞を課題としてきたので、その取り組みがひとつの納得のできる形にできたかと思います。

ーーボーカルの3人は、歌のレコーディングでどんなことを意識しましたか?

YOU-TA すごく自分たちとリンクした歌詞だったので、何かを意識することなく、自然に感情移入することができました。

SHIN ロック調の曲が初めてだったので、いつもとは少し違って、がなるように力を込めて歌いました。

KAZUKI 僕の声はロックに合わない声なので、激しさのあるトラックに声が負けないように、試行錯誤しながら歌いました。

ーーラップのおふたりは?

LIN ラップに関しては、すんなりとできました。僕はアメリカのオルタナティブロックも好きなので、そういうイメージでかっこよくできたと思います。タイアップだからと気負いすぎないようにしました。

YUKI 逆に僕は、アニソン好きが災いして、最初は意識しすぎて力んでしまいました。でも「僕一人じゃなくチームとして上がっていくんだ」という気持ちを込めることで、すごくいいものができました。アニメのテーマソングを担当するのは初めてでしたが、発見もたくさんあってすごくいい経験になりました。

■ライブを観たいと思わせるようなアーティストを目指す

ーーカップリングには、さわやかな楽曲の「Puzzle」と、クラブテイストのナンバー「出ていってよ」を収録。みなさんの多彩な音楽性が、1枚に収録されたシングルになりましたね。

YOU-TA 表題曲はバチッとかっこいいものでキメて、2曲目ではいったん肩の荷を下ろしてもらうような感じにして、3曲目で新たなテイストがくる。毎作そういう構成で、今回もそんな流れを作ることができたと思います。

SHIN 今回は特に、自信を持って世に放つことができる1枚です。僕らのこれからに期待してもらえる作品になりました。

KAZUKI 「RISE」で僕らの曲を初めて聴いた人は、「ロックバンドかな?」と思うかもしれないけど、幅広いジャンルに対応できるところは、僕らの強みでもあります。ダンス&ボーカルをあまり聴かない人にも「MADKIDはひと味違うんだぞ!」と、知ってもらえたらうれしいですね。

YUKI Type-AはCDとライブDVDがセットになっているので、DVDを観て僕らのライブに興味を持った方は、ぜひ足を運んでほしいです。僕ら自身も、ライブを観たいと思わせるようなアーティストを目指して、これからも頑張っていきたいです。

LIN 僕らのライブは、ペンライトを振ったりということもないので、男性でも入りやすいと思います。5月には東名阪と福岡の4カ所を巡るワンマンツアーも開催しますので、ぜひ遊びにきてください。

ーーでは最後に、今後の目標をお願いします。

YUKI 変に目標を決めてしまうと、それ以上先に進めなくなるかもしれないので、僕はあえて目標は定めません。みんなと一丸になって突き進むだけです! 個人的には、2018年に培った知識や経験を活かしながら、ラッパーとしてさらに成長したいです。

SHIN 世界中の老若男女に知っていただけるように、頑張っていきたいです。MADKIDという名前を、誰でも知っているという状況になるようにしたいです。

KAZUKI 今回のチャンスをものにして、さらなる飛躍を目指したいです。音楽ファン以外の方にも名前を知っていただけるように、いろんなジャンルに目を向けて、マルチに活動していきたいです。

LIN 「RISE」をフックにして、もっといろんな方向に一歩ずつ足を踏み出して、MADKIDの名前を広めていきたいです。個人的には作曲をもっと頑張って、楽曲提供みたいなこともできたらいいなと思っています。

YOU-TA 今までダンス&ボーカルに触れてこなかった人が、たくさんライブに来てくれるようになることを目標にしたいです。昨年末の最後のワンマンが東京・渋谷WWWだったので、今年の年末にはさらに飛躍して、1000人規模の大きな会場でできたらと思っています。『盾の勇者の成り上がり』とともに、応援していただけたらうれしいです。

<プロフィール>
【マッドキッド】YOU-TA(Vo)、KAZUKI(Vo)、SHIN(Vo)、LIN(Rap)、YUKI(Rap)による5人組ダンス&ボーカルグループ。2014年に結成。東京を中心にライブ活動を重ねて、2018年1月にシングル「Never going back」でメジャーデビューを果たす。5月に東名阪と福岡を巡るライブツアー『MADKID LIVETOUR2019 ‘Circus’』を開催する。

<シングル「RISE」情報>
発売中
日本コロムビア
Type-A:1,800円、Type-B:1,300円
TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』のOPテーマとなる表題曲は、激しいギターサウンドのロックチューン。熱いボーカルと気持ちを駆り立てるようなラップが、物語とも実にマッチしている。カップリングには、さわやかなR&Bナンバー「Puzzle」と、打ち込みのミディアムナンバー「出ていってよ」を収録。

Type-A

Type-B

取材・文=榑林史章

《超!アニメディア編集部》
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