『賭ケグルイ××』早見沙織×田中美海×徳武竜也にインタビュー! マシマシのギャンブルシーンの中にある日常シーンの魅力 | 超!アニメディア

『賭ケグルイ××』早見沙織×田中美海×徳武竜也にインタビュー! マシマシのギャンブルシーンの中にある日常シーンの魅力

月刊「ガンガンJOKER」で連載中のマンガを原作としたTVアニメ『賭ケグルイ』。ギャンブルで支配された私立百花王学園を舞台に登場人物たちがギャンブルに興じるという物語で、アニメ第1章は2017年7月に放送された。スリリ …

ニュース
注目記事
kakugurui_xx_PV_capture_025
  • kakugurui_xx_PV_capture_025
  • 賭ケグルイ
  • 賭ケグルイ
  • 『賭ケグルイ××』早見沙織×田中美海×徳武竜也にインタビュー! マシマシのギャンブルシーンの中にある日常シーンの魅力
  • 『賭ケグルイ××』早見沙織×田中美海×徳武竜也にインタビュー! マシマシのギャンブルシーンの中にある日常シーンの魅力
  • 『賭ケグルイ××』早見沙織×田中美海×徳武竜也にインタビュー! マシマシのギャンブルシーンの中にある日常シーンの魅力
  • 『賭ケグルイ××』早見沙織×田中美海×徳武竜也にインタビュー! マシマシのギャンブルシーンの中にある日常シーンの魅力

 月刊「ガンガンJOKER」で連載中のマンガを原作としたTVアニメ『賭ケグルイ』。ギャンブルで支配された私立百花王学園を舞台に登場人物たちがギャンブルに興じるという物語で、アニメ第1章は2017年7月に放送された。スリリングかつ心理戦などで視聴者が考えさせられる展開、そしてそれに負けないくらいの絵のクオリティと芝居の迫力で話題を呼び、2019年1月から第2章も放送されることとなった。タイトルは『賭ケグルイ××』。未だ原作には登場しない新キャラクター・×喰 零が登場するなど、すでにさまざまな発表が行われている本作は果たしてどのように展開していくのだろうか。

 超!アニメディアでは改めて『賭ケグルイ』の魅力に迫るべく、物語の中心人物である蛇喰夢子役を演じる早見沙織、早乙女芽亜里役の田中美海、鈴井涼太役の徳武竜也にインタビューを敢行。1章を振り返ってみての感想や2章ではどのような展開になっていくのか、お話いただいた。

賭ケグルイ

――改めて、皆さんが演じられているキャラクターを教えてください。

早見:夢子は私立百花王学園というギャンブルによって生徒の階級が決まってしまう学校に転校してきた女の子です。自分を高揚させてくれるギャンブルがただただ好きというのがにじみ出ている人物ですね。2章ではその“ギャンブル好き”という軸以外の部分が少しだけ見えてくるかもしれない、という期待をしながら現在アフレコに臨んでいます

田中:私が演じる芽亜里は夢子がくるまでは百花王学園の一クラスの女王様的な存在として君臨し、クラスを牛耳っていました。ただ、転校してきた夢子に敗れたことによって莫大な負債を負ってしまい、家畜扱いされる身分に転落していまいます。それでも持ち前の逆境に立ち向かう強さを発揮して、家畜の地位を返上、学園のさまざまな人物や夢子とのギャンブルを通じて、いつの間にか夢子とタッグを組むようにもなりました。2章では夢子や鈴井くんと仲間意識が生まれていて、友情みたいなものも感じているような節があります。実は優しいところもあるという魅力的なキャラクターですね。

徳武:鈴井くんはなんでこの学園にいるんだろうと疑問になるくらい登場時から小心者で、正直者な男子生徒です。ギャンブルで勝ちたいとか、お金を取ってやろうという野心は元々強くないのですが、夢子や芽亜里などの異質な存在と接することで賭け事に対する価値観も少しずつ変わってきました。1章の後半からは自分でリスクを負って戦うスリルにも少しずつ魅せられはじめているという素振りも見せています。2章では、これまで受け身だった彼が、自分の意思を提示するシーンもあります。そういうところで成長を感じ取っていただけるようになっているんじゃないかと。

――ギャンブルが題材の物語。皆さんはこの作品に関わってから鈴井くんのようにギャンブルに対する価値観に変化はりましたか?

田中:価値観とはちょっと違うかもしれませんが、テレビを観ていてカジノの話題やシーンが出てきたとき「この用語、私、知っている!」と思うようになりました。

早見:知っている単語が増えた?

田中:そうなんです! 「レイズ」とか「コール」などこれまでは全く知らなかった世界の専門用語を覚えられました。

徳武:僕もテレビや映像作品で実際にギャンブルをやっているのを観るときの感覚が変わった気がします。例えば、そのギャンブルをやっている人がお金を稼ぐことを目的とされている方なのか、それとも夢子のようにギャンブル自体を楽しんでいるのか……何を目的としているのかが気になるようになりました。

早見:そうなんだ! 分析家だ。

徳武:作品に関わってからはどういう心境なのか考えるようになりましたね。

早見:私はとにかくギャンブルはしないと、以前より強く思うようになりました。特に大金を賭けるギャンブルは夢子の手には負えても私には無理だなと。私はあの学園の願書だけは絶対に出したくないです(笑)。

田中:願書あるんですかね(笑)。でも、あったら面白そうです。

――確かに、あの学園の願書は見てみたいですね! 続いて、一章のなかで皆さんが印象に残っているシーンを教えてください

徳武:僕はアニメ第5話の借金の返済をするために債務整理大集会に参加した夢子と芽亜里が共闘して、その作戦のなかで大金の小切手を鈴井くんが受け取る、それを芽亜里に返すというシーンです。元々は芽亜里のお金で、しかも彼女の作戦ではあったものの、小切手を手にしたのは鈴井くん。実は自分で持っていてもいい小切手なんです。何より以前は自分のことを虐げていた芽亜里に対して駆け引きの材料に使ってもよかったかもしれない。ただ、彼はそんなことを一切せず、芽亜里にその小切手を渡します。人の良さ、人を疑わないというのが分かるこのシーンが印象的でしたね。

田中:あの時は芽亜里も呆れてましたよね。でも、私もあのシーン好き。夢子が「芽亜里さんって呼んでいいですか」って言ったのも、鈴井くんのお人よしから始まったこと。そういうギャンブルの激しいシーンから高校生感のある和気あいあいとしたシーンまで描かれるコントラストも作品の魅力な気がします。

早見:日常パートもいいですよね。ギャンブルをやっているシーンは音楽もいいし、絵もすごいし、芝居もマシマシでやっている。どんどん注ぎこんでいるからこそ、日常シーンのような穏やかなシーンが際立っている気がします。

徳武:もちろん、ギャンブルの派手なシーンも印象に残っていますけど(笑)。

早見:ギャンブルのところはディレクションが印象的でしたね。あるシーンではお祭りで「わっしょい」する感じでお願いしますって言われて(笑)。私は北島三郎さんを意識したんですけど。

田中:夢子に北島三郎さんの要素を乗せていたとは! 字面だけ見るとすごいパワーワードな気がします(笑)。

早見:確かに(笑)。夢子はドン引きするときや天真爛漫なときなど色々な顔をするので、そのたびに芝居のディレクションもあったんですよ。

――顔という点では絵作りもすごかったですよね。

田中:そうなんですよ!! 汗や息遣いなど、細部まで描かれているのがすごい。

早見:そういう表情を見せる絵のときって、お芝居はそこまで過剰にしないことが多いと思うんです。でもこの作品はそうじゃない。芝居もマシマシなので、「牛丼、つゆだく、ショウガ増しで!」という色の濃い感じになっている気がします。

徳武:それぐらい視聴中のカロリー消費も半端ないですけど(笑)。

――先ほどディレクションのお話がありましたが、それぞれ演じるうえで気を付けていることはありますか?

田中:芽亜里は魂が強い子だから、「負けない」という気持ちを常に保つように意識しています。私の心が負けちゃったらそれが芽亜里にも出ちゃうと思うんですよね。

――田中さんが本作に関わるまでに演じられてきたのとは異なるタイプのキャラクターだった気がします

田中:ここまで勝気な子を演じたことがあまりなかったので、毎回とても勉強になっています。

早見:でも、芽亜里ちゃんって実はいい子だよね。私は2章だと桃喰リリカとのやり取りがすごく素敵だと思う。

徳武:いいやつだなと僕も思いました。

早見:そういういい子感は美海ちゃんだからこそ出せている気がする。罵ったり、罵倒したりしてもマイルドさがある……根っこの優しい感じがみえるのは美海ちゃんの声だからじゃないかな。

田中:嬉しいです!

――田中さんによってキャラクターの魅力がさらに引き出されたんですね。徳武さんは芝居の面で気を付けていることなどございますか?

徳武:鈴井くんは1章では負け犬根性で怯えたり、愕然としたりすることが多かったんです。2章でもそういうシーンはありますが、1章でさまざまな経験をしたことで、仲間に対する信頼感みたいなものも生まれている。1章では夢子たちのやることに引いていましたが、2章では自分から乗っかっていくことが増えた気がします。より人の気持ちに寄り添う方向にシフトしていると感じるのでそういう点は特に最近意識していますね。

――1章の経験を経て、さらに夢子や芽亜里とのチーム感が生まれている?

徳武:そうですね。チーム夢子は信頼関係が生まれてきている気がします。だって、最初は椅子にされていた芽亜里に今ではあんなに懐いていますからね(笑)。

早見:そういえば椅子にされていたね。

徳武:そんな相手に感謝を伝えるようになったんです! さすがだな鈴井くん。

早見:芽亜里も「鈴井がちゃんとやってくれたから上手くいった」みたいなことを言うときがありましたよね。

田中:ありました。信頼関係は鈴井くんの一方的なものではなく、確かに生まれつつあるのかなと私も思っています。

――先ほど色々なディレクションがあったとお話されていた早見さんはいかがでしょうか?

早見:気を付けている、というのとはちょっと違うかもしれませんが、夢子はお風呂の窯の温度を調整するため筒で火を吹く、そんな人物だと思っています。

徳武:人を焚きつけているイメージがありますよね。

早見:そうそう。例えば、ギャンブルで戦う学園の人たちを挑発して泣かせたり、興奮させたり、煽って強くさせたりという行為。彼女は常に「もっとやりましょう、賭ケグルイましょう」というスタンスでいるのが面白いですよね。1章ではわりと自分主導でそういうことをやってきましたが、2章では関係性が広がっていてより色々な人を焚きつけるようになっている。また、はしゃいだり、純粋に「いいぞ」と思って乗っかったりすることが2章では増えている気がします。ただ、今回は過去の夢子がどういうのだったのか、ということに想いを馳せるようなシーンもあって。もしかすると彼女の知らない面が見えてくるかも、と期待させるシーンがありそうなので、私もワクワクしています。

賭ケグルイ

――楽しみです! これまでアニメ本編のことを中心にお話をうかがってきましたが、『賭ケグルイ』はラジオやイベントなどさまざまな展開も行ってきたかと思います。作品に併せて色々なゲームも行ってきましたが、どれが印象に残っていますか?

徳武:確かに、インディアンポーカーや投票じゃんけんなど色々とやってきましたね。

早見:私はこの前のラジオの公開収録で、絶対に当てられないだろう私のパーソナルな問題を二人が当てるというゲームが印象に残っています。

徳武:1週間のトータルの睡眠時間とか……。

田中:いま家にある卵の数は、とか……。

早見:難しすぎるよね(笑)。でも結構当たっていたから驚いた!

田中:質問しまくりましたが、意外と当てられました!

徳武:僕、これまでのゲームでも結構強さを発揮しているんですよね。

田中:鈴井くんのくせに……(笑)。

早見:(笑)。

田中:私はイベントでやった投票じゃんけんが思い出深いかな。徳武くんの誕生日企画で、プレゼントとしてダイソンの掃除機が用意されていたんですけど、勝負の結果、私が貰うことになるっていうね(笑)。

早見:美海ちゃん、本当に貰っていたよね。

田中:徳武さんに渡そうかどうか迷いましたが、「これは私が勝利していただいたものだ」と思ってありがたく頂戴しました。いまではガンガン使っています(笑)。

徳武:何か商品を賭けて、になると勝負強さを発揮するのも芽亜里っぽいよね。

早見:確かに!

徳武:いざというとき、僕は弱い……。

早見:普段は強いのにね。

徳武:勝たなくていいときに勝っちゃうから。

――徳武さん、頑張ってください! 応援しています!

徳武:ありがとうございます!

――そのほか、最近の出来事としてはアプリの配信もスタートしました。

徳武:インストールして、ガチャを回したら夢子が出たんですよ!

早見:さすが、引きが強い。

田中:私は夢子と皇伊月ちゃんの星4は出たけど、芽亜里だけゲットできていない……! これから、リアル上納金を納めてゲットしたいと思います。

早見:作品とのリンクがすごい……。

徳武:確かに(笑)。でもこのアプリはアニメや原作を知ってくださっている方はもちろん、そうでない方もプレイしたらハマるゲームかなと思いました。

田中:運要素もあるし、頭の回転が必要なときもあるよね。

早見:スキルでいかさまできるのが『賭ケグルイ』っぽいよね。

――ゲームのほか、5月には実写映画も控えているので、さらに広がっていく『賭ケグルイ』の展開が楽しみです。本日はお話いただきありがとうございました。最後に改めて第2章の見どころをお願いします

早見:まず新しいキャラクターが登場して、その人たちとどのようなギャンブルを繰り広げるのかが見どころだと思います。それにプラスして1章から登場しているキャラクターたちは、さまざまな経験を経てより一歩踏み込んだ関係性になっています。信頼が芽生えている関係もあれば、内面を切り込んでいった人たちもいる。そういうより濃くなった関係性にも注目していただきたいですね。

田中:第2章はタイトル表記が「××」となっています。このタイトルとリンクしたオリジナルキャラクターも登場するとのことで、きっと原作ファンの方々もワクワク・ドキドキする展開が待っているはずです! 芽亜里としては夢子チームではありつつも、夢子たちと離れたところでも色々な展開があるので、そちらも楽しみにしていただければと思います。

徳武:新たに登場するキャラクターはもちろんですが、1章から登場しているキャラクターもより内面がみえてきます。そうやって色々なキャラクター、また作品の魅力に触れていただくことで、視聴者の皆さんが「賭ケグルイ」になっていただければ幸いです。

田中:そうなったら、ヤバくない?

徳武:と、とにかくお楽しみに!


【プロフィール】
早見沙織【はやみ・さおり】5月29日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。
田中美海【たなか・みなみ】1月22日生まれ。神奈川県出身。81プロデュース所属。
徳武竜也【とくたけ・たつや】9月15日生まれ。長野県出身。WITH LINE所属。

画像ギャラリーはこちら。クリックすると画像が拡大します。

 

<TVアニメ『賭ケグルイ××』概要>
【MBS】1月8日より毎週火曜26:30~
【TOKYO MX】1月13日より毎週日曜23:30~
【テレビ愛知】1月9日より毎週水曜27:05~
【RKB毎日放送】1月13日より毎週日曜26:25~
【BS日テレ】1月13日より毎週日曜23:30~
【NETFLIX】1月10日より毎週木曜配信開始

■第1章再放送情報
【D-life】1月11日より毎週金曜26:00~
※放送日時は変更になる可能性がございます。

STAFF
原作:河本ほむら・尚村 透(月刊「ガンガンJOKER」 スクウェア・エニックス刊)
監督:林 祐一郎/松田 清
シリーズ構成:小林靖子
キャラクターデザイン:秋田 学
美術監督:松田春香
色彩設計:末永絢子
CGディレクター:奥納 基
撮影監督:柳田貴志
編集:武宮むつみ
音響監督:藤田亜紀子
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
制作:MAPPA

キャスト情報
蛇喰夢子:早見沙織
早乙女芽亜里:田中美海
鈴井涼太:徳武竜也
皇 伊月:若井友希
西洞院百合子:奈波果林
生志摩 妄:伊瀬茉莉也
夢見弖ユメミ:芹澤 優
豆生田 楓:杉田智和
黄泉月るな:鵜殿麻由
五十嵐清華:福原綾香
桃喰綺羅莉・桃喰リリカ:沢城みゆき
等々喰定楽乃:潘 めぐみ
等々喰ユミ:井上遥乃
蟲喰恵利美:竹達彩奈
陰喰三欲:内山夕実
陽喰三理:大久保瑠美
和楽喰淑光:高垣彩陽
狛喰 希:北原沙弥香
骨喰ミラスラーヴァ:斎賀みつき
尾喰 茨:細谷佳正
尾喰 凜:石田 彰
×喰 零:朴 璐美

アニメ公式サイト
https://kakegurui-anime.com/
公式Twitter
@kakegurui_anime

©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会

《超!アニメディア編集部》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集