TVアニメ『メルクストーリア』ユウ役・田村睦心&メルク役・水瀬いのりが語る見どころ「変わらない“夫婦感”がユウ&メルクコンビの魅力!」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『メルクストーリア』ユウ役・田村睦心&メルク役・水瀬いのりが語る見どころ「変わらない“夫婦感”がユウ&メルクコンビの魅力!」【インタビュー】

モンスターと人間が共存する世界「メフテルハーネ」を舞台に、無気力な癒術士の少年・ユウと、瓶詰めの少女・メルクが、冒険を繰り広げるファンタジーTVアニメ『メルクストーリア −無気力少年と瓶の中の少女-』。ユウ役の田村睦心 …

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 モンスターと人間が共存する世界「メフテルハーネ」を舞台に、無気力な癒術士の少年・ユウと、瓶詰めの少女・メルクが、冒険を繰り広げるファンタジーTVアニメ『メルクストーリア −無気力少年と瓶の中の少女-』。ユウ役の田村睦心とメルク役の水瀬いのりが、それぞれの印象深いエピソードなどを語ったインタビューが「アニメディア12月号」に掲載中。超!アニメディアでは、掲載できなかった部分を含めたロング版をご紹介する。

――まずはおふたりが演じているキャラクターに対する印象や、演技をするうえでのポイントを教えてください。

田村 ユウは癒しの力を持つ「癒術士」で、気弱でヘタレなんだけど、人の痛みに向き合える温かい心を持った、やさしい少年です。アニメのなかでは表情がころころ変わるんですけど、演技のうえではとにかく「ヘタレさ」が求められているので、絵に引っ張られてテンションが上がりすぎないように気をつけています。でも私はどうも元気寄りの演技が出ちゃいがちなので、最近は意識して気を抜くためアフレコの前に「ひょろひょろ体操」をしているんですよ。

水瀬 なんですか、それ?(笑)

田村 立ちながら肩の力を抜いて、「ひょろひょろー」って震えるんです。風に揺られるような気持ちになることで、自然と力みが取れるんですよ。これを編み出してから、アフレコもスムーズにいくようになった気がしています。

水瀬 メルクも最初は同じような悩みがありました。絵を見せていただいたら表情がとても豊かだったので、かわいらしい感じを出して演じていたら、スタッフの方から「マスコット的すぎる」と指摘されてしまいまして。それ以来、かわいらしさを出しつつも、芯の強さや凛とした部分を出すように気をつけています。
 あとメルクには「みゅー」という口ぐせがあるんですが、それも「自然に演じてほしい」とディレクションがありまして。なかなか自然に出てこない言葉なので、何かに驚いたときに自然と「きゃっ!」って声が出てくる感じかな、と想像して演技していました。

田村 メルクは体は小さいけど、ユウのお姉さん的なポジションですよね。お姉さんというより、オカンと言ったほうが近いかも? ヘタレなところもあるユウも、メルクに尻を叩かれたらやる気にならざるを得ないですよね。こういう存在が近くにいるのって、私はすごくうらやましいです。

水瀬 でもメルクもただのしっかり者というわけでもなく、テンションが上がるとノリノリになってボケに回ることがあるんです。そういうときにユウがメルクを「はいはい、いつものね」みたいにあしらうの、私は嫌いじゃないんですよ。夫婦感があるというか、その冷たさが逆に心地いい気がしています。

田村 ユウとメルクって、不思議な関係ですよね。別に愛し合っている恋人同士とかじゃないけど、夫婦やきょうだいとか、とても近い家族のような感じで。この微妙な距離感が、私も大好きです。



――『メルクストーリア』という作品については、どんな印象がありますか?

田村 とにかく、やさしい世界です。誰かが誰かを死なせたり、陥れたりといったことはなく、イタズラや悪いことをしている人とも、きちんと向き合えば分かり合うことができる。人間だけじゃなく、モンスターもみんなやさしいので、観ていて癒されます。

水瀬 モンスターを倒すのではなく、癒してあげるというのもいいですよね。スタッフの皆さんが私たちの演技の指導をするときも、作品の雰囲気を殺伐とさせないように、というこだわりが見えるんです。モンスターは基本的に言葉を話しませんが、ユウに癒されたモンスターを演じている方々に、「『ありがとう』と聞こえるように演じてほしい」というディレクションが入るんです。人とモンスターは言葉が通じなくても、心は通い合っているんだなと思い、ほっこりしました。

田村 トトを筆頭に、かわいいモンスターがいっぱい出てくるから、観ていて楽しいですよね。

水瀬 ですね。もしトトのぬいぐるみとか出たら、絶対欲しいです。劇中でメルクがトトにぶつかったとき「もちもちなのですー」って言ってましたけど、どのくらいもちもちなのか確かめてみたいです。

田村 あとアニメはユウやメルクたちがいろんな国へ行き、そこで起こる事件に巻き込まれるという内容ですけど、ユウたちが頑張ったから事件が解決するというわけではなく、あくまでその国にいる人たちを助けてあげている、というスタンスでいるのも素敵ですね。

水瀬 ユウもメルクも、「自分たちがどうにかしてやるぜ」みたいなタイプじゃないですからね。あくまで、現地の人たちの背中を押してあげる。

田村 でもそのほうが、国を離れることになったときも「自分たちがいなくなっても、この国はもう大丈夫だ」と安心できるんですよ。こういう話の作り方だから、観ていて癒されるのかなと思いますね。

――これまで(4話終了時点)のエピソードで、印象に残っているシーンを教えてください。

田村 私、3~4話の前後編で描かれた「おてんば妖精と春を食べる竜」のエピソードが大好きなんですよ。妖精の国の人たちは、みんないい人ばかりで、本当に素敵だと思います。とくに(妖精の国の王女である)サローディアは、最初は正直「こんなにわがままでおてんばな子が王女で、この国の将来は大丈夫か?」と思いましたけど、エピソードのなかでどんどん成長して、最終的には「この子なら将来、国を任せても大丈夫そうだな」という印象に変わりました。そこまでの成長の過程が、とても泣ける話でした。

水瀬 あのエピソードは、女王のフロイレイダを井上喜久子さん、娘のサローディアを井上ほの花さんという本当の母娘のおふたりが演じていたので、とくに印象に残りました。アフレコの当日も「本物の親子だー!」と思って、テンションが上がりました。この作品は「ゆじゅつし」という単語がよく出てきますけど、発音がけっこう難しくて、私たちも最初はかなり苦戦したんです。けど、ほの花さんは「ゆじゅつし」を一度も噛まなかったんですよ。「これは将来、有望な王女だ」とアフレコ現場で話題になっていました(笑)。

田村 ゲストキャラクターは毎回、魅力的ですね。2話の「夜明けの王と囚われの花嫁」に登場したハルシュトも、ユウに「ハーシュと呼んでくれ」と告げるシーンで大きなしっぽをフリフリしていたのがかわいかったです。(ハルシュト役の)小林ゆうさんの息遣いの演技も、かわいらしくて素敵でした。今後も個性豊かな人たちがたくさん登場するので、私たちもいろんな出会いを楽しみにしています。

――最後に、ユウとメルクの今後の旅はどうなると思いますか?

田村 今後もアプリゲームで人気のイベントエピソードがアニメ化されるということで、どんな泣ける話、ハートフルな話が来るんだろうと、私たちも楽しみにしています。一応「メルクの記憶を取り戻す」という旅の目的はあるんですけど、どうなるのかあまり想像がつかないんですよね。

水瀬 タイトルが『メルクストーリア』ですから、最後はメルクの話で締めるのかな、と思って覚悟はしているんですけど、個人的にはこの作品の空気感がとても好きなので、メルクの記憶が戻らなくてもいいんじゃないかなって思ってしまうんです。ふたりの旅をずっと見ていたいというのが、正直な気持ちです。

田村 なるほど。メルクが記憶を取り戻したら、ユウとの関係性が変わっちゃうかもしれないですからね。

水瀬 私もメルクの記憶については先の展開をまだ聞いていないんですけど、たとえばもしメルクがどこかの王女とかで、「ユウさんとお別れしなくちゃいけないのです」っていうことになったら辛くないですか?

田村 やだ! そんなことになったら絶対に私、泣いちゃう! ユウもたぶん、無気力ではいられなくなると思う。

水瀬 私も嫌です!でもこれは私たちの勝手な想像なので、皆さんもぜひ今後どんなお話が来るのか想像しながら観ていただければと思います。

田村 そうですね。みんなで最後まで、アニメ『メルクストーリア』を楽しみましょう!

取材・文/パワフルプロダクション

田村睦心【たむら・むつみ】6月19日生まれ。青森県出身。アイムエンタープライズ所属。
水瀬いのり【みなせ・いのり】12月2日生まれ。東京都出身。アクセルワン所属。


〈 TV アニメ『メルクストーリア –無気力少年と瓶の中の少女-』情報〉
毎週(木)夜11時30分よりTOKYO MX他で放送

◆スタッフ 
監督:追崎史敏 
シリーズ構成:追崎史敏、内田裕基、雨宮ひとみ 
シナリオ監修:Happy Elements K.K 
キャラクターデザイン:秋山由樹子 
サブキャラクターデザイン:新井博慧 
音楽プロデュース:Mili 
アニメーション制作:エンカレッジフィルムズ

◆キャスト 
ユウ:田村睦心 
メルク:水瀬いのり

『メルクストーリア –無気力少年と瓶の中の少女』アニメ公式サイト
http://www.mercstoria.jp

(C)Happy Elements K.K/メルクストーリアアニメ製作委員会

 

《超!アニメディア編集部》
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