「自律機械ＤＺ（ディジィ）」の暴走から勃発した戦争によって荒廃した未来。時間を遡る不思議な現象「タイムライド」で過去を改変し、世界を救おうとする青年・デリダの冒険を描く、ＴＶアニメ『RErideD-刻越えのデリダ-』。ＥＤテーマ「トキノツバサ」のボーカルを担当するのは、ヒロインのマージュとユーリィのふたりだ。彼女たちを演じるM・A・Oと茜屋日海夏が、楽曲の魅力について語ってくれたインタビューが、「アニメディア12月号」に掲載。超！アニメディアでは、掲載しきれなかった部分も含めたロング版をご紹介する。
――本作でご自身が演じるキャラクターの魅力について、どう思われますか？
M・A・O マージュは、やさしく包容力があり、自分の信じたものへ突き進む強さが魅力的だと思いました。あとは、謎に包まれている、ミステリアスな雰囲気も魅力のひとつかなと思います。
茜屋 ユーリィは、活発で、デリダに対してもビシッと発言できるしっかり者タイプだと思います。でも、女の子らしく照れたりドキドキしたりするシーンもあって、かわいらしさもちゃんとあります。その行動力で物語を進めていってくれるキャラクターだと思います！
――キャラクターを演じるうえで心がけたのはどんなことでしたか？
M・A・O 幼いころの純真でかわいらしいところと、成長したあとのやさしく包容力のあるところ、どちらもしっかり表現できるよう、心がけて演じさせていただきました。
茜屋 女の子らしさの部分については、ディレクションをよくいただきました。デリダとともに冒険する仲間でありつつも、マージュと並んでヒロインという立ち位置でもあるので、そこは見ている人にも「かわいい」と思ってもらえるように、と心がけました！
――ＥＤテーマ「トキノツバサ」に対する最初の印象は、いかがでしたか？
M・A・O とてもやさしく温かみがあり、どこか神秘的な雰囲気もある楽曲だなという印象でした。歌詞もマージュ視点で考えると、デリダのことをやさしく想っている感じがして、とても素敵だと思いました。
茜屋 率直に、まさに自分が歌いたかった楽曲でした。どこか懐かしさを感じる歌が好きなんです。作品のコンセプトにもぴったりで、この曲に出会えてよかったです！
――レコーディングでは、スタッフからどんなオーダーがありましたか？
M・A・O 「マージュのキャラクターも意識して、やさしく相手に想いを届けるようなニュアンスで」とディレクションをいただきました。
茜屋 とくに言われたことはなかったのですが、ユーリィとして、デリダやマージュなど、大切な人を思いながら繊細に歌わせていただきました。キャラクターを活かしてくださったので、歌っていてすごく心地よかったです！
――レコーディングしてみた感想は？
M・A・O 個人的にも曲調や雰囲気が大好きな楽曲だったので、とても楽しいレコーディングでした。マージュの包み込むようなやさしさや温かさを、しっかりお伝えできるように心がけて歌わせていただきました。
茜屋 マージュ役のM・A・Oさんが先にレコーディングされていたのを聴きながら歌ったので単純に緊張しました（笑)。だって、M・A・Oさんはあまりに声が綺麗で、曲にもぴったりで!! ユーリィはアニメ本編だと活発なイメージが強いので、この曲に合わせて、どんなふうに歌おうかという部分は悩みましたね。
――アニメ本編のＥＤでは、各話ごとにボーカルが違うバージョンが流れています。どんな印象をお持ちですか？
M・A・O ユーリィ役の茜屋さんが歌う「トキノツバサ」は、ユーリィのまっすぐさがあふれていて、すごく素敵だなと思いました。マージュとふたりで歌わせていただいたバージョンも、それぞれに違った趣が感じられました。
茜屋 ボーカルが違う曲が流れることは知らなかったんです！ ビックリしたけど、そんな細かい部分もこだわって作ってくださっていることに感謝です。『ＲＥｒｉｄｅＤ』は、そんなスタッフさんたちのこだわりも垣間見える素敵な作品だと改めて思いました。
――実際にＥＤ映像をご覧になった印象を教えてください。
M・A・O 画のタッチに温かみがあり、ユーリィもマージュもすごくかわいかったです！「ふたりで何を話しているのだろう？ デリダのことを話していたり、待っていたりするのかな？」と妄想を膨らませながら楽しませていただきました(笑)。
茜屋 静止画で、少ない枚数の絵で、シンプルで……それでも印象が強く残るエンディング映像だと思いました。ここにもなんとなく懐かしさを感じました。
――本作の今後の見どころは？
M・A・O マージュの目的や、やり遂げようとしていることが明らかになっていきます。今まで謎の部分が大きかったマージュ自身のことや、想いが込められたお話がこれからありますので、ぜひ見守っていただけるとうれしいです。
茜屋 これまでよりも、ユーリィのグッと女の子らしい部分が垣間見えると思います！ ユーリィの切ない恋心に注目して観てほしいです！
――それぞれのキャラクターの特に注目してほしいポイントを教えてください。
M・A・O マージュはどこにいて、何をしようとしているのか。わからなかった足跡が少しずつ見えてくると思いますので、ぜひ注目してください！
茜屋 デリダとマージュという大切なふたりを思いながらも、揺れる恋心に注目してほしいです！ 演じていて、私もキュンッと切なくなりました。
――最後に、読者へ向けてメッセージを。
M・A・O 物語も後半戦。さまざまな人間関係やそれぞれの背景など、わかってきたこともたくさんあるかと思いますが、どうぞ最後まで楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いします！
茜屋 まだまだ重要なシーンや展開がたくさんあります！ 逆に、ここで今までの伏線を振り返ってみたりするのも楽しいかも……!? いろんな楽しみ方ができたり、何度観ても楽しい作品だと思うので、ぜひ最後まで観てくださいね！
〈プロフィール〉
M・A・O【まお】2月1日生まれ。大阪府出身。イエローキャブNEXT所属。
茜屋日海夏【あかねや・ひみか】7月16日生まれ。秋田県出身。81プロデュース、エイベックス・ ピクチャーズ所属。
〈CD情報〉
「トキノツバサ」
マージュ（声／M・A・O）＆ユーリィ（声／茜屋日海夏）
11月28日発売
発売元／KADOKAWA
1,296円（税込）
『RErideD－刻越えのデリダ－』のEDテーマ「トキノツバサ」は、雪が舞う夜に「時を越えて大切な人に会いたい」という切ない想いを歌いあげた楽曲。しっとりとした調べと切なげな歌声が胸にしみる。アニメ本編で流れる際には、マージュとユーリィがそれぞれソロで歌う２バージョンと、ふたりでデュエットするバージョンの３種類を、話数ごとに変えている。マキシシングルに収録されるのは、マージュ＆ユーリィのデュエットバージョンだ。
〈TV アニメ『RErideD－刻越えのデリダ－』情報〉
毎週水曜日深夜1時5分よりTOKYO MXほかで放送中
公式サイト
http://rerided.com/
©RErideD partners
