シリーズの想いを受け継いで新たな楽しい『ここたま』を! 『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』、星ノ川はるか役の高橋未奈美に聞く作品と登場人物の魅力【インタビュー】 | 超!アニメディア

シリーズの想いを受け継いで新たな楽しい『ここたま』を! 『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』、星ノ川はるか役の高橋未奈美に聞く作品と登場人物の魅力【インタビュー】

テレビ東京系で毎週木曜ゆうがた5時55分~放送中のTVアニメ『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』。本作は『かみさまみならい ヒミツのここたま』に続く『ここたま』シリーズの最新作で、人間がモノを大切にするとうまれるモ …

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 テレビ東京系で毎週木曜ゆうがた5時55分~放送中のTVアニメ『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』。本作は『かみさまみならい ヒミツのここたま』に続く『ここたま』シリーズの最新作で、人間がモノを大切にするとうまれるモノのかみさま「ここたま」との出会いやふれあいを描いた作品である。

 そんな本作で主人公の星ノ川はるか役を演じるのは、声優の高橋未奈美。彼女は前作『ヒミツのここたま』でもオーディションを受けており、今回は念願叶っての『ここたま』シリーズへの出演となった。超!アニメディアでは高橋さんにインタビューを敢行。「子供はもちろん、大人にも一緒に見てほしい」理由、またモノを大切にするというテーマについて、ご自身の経験を踏まえながらお話いただいた。

『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』あらすじ
小学5年生の女の子「星ノ川はるか」は、ある日大切にしていた桜リボンから生まれたモノの神様「ここたま」と出会う。名前はリボン。はるかがリボンに触れたその時、目の前にフシギなカギが現れて…!? ここたま達の間では「フシギなカギを手にした人間がここたまと出会う時、幸せの扉が開いて世界を救う」という伝説が! 果たして、はるかは、伝説のここたま契約者なのか…?! フシギなカギでひらく、ここたま達とのヒミツの世界!


シリーズの想いを受け継ぐという意味

 ――本日はよろしくお願いします。まず、高橋さんが演じられている星ノ川はるかがどのような人物なのか教えてください。

はるかはモノを大切にする小学5年生の女の子で、とても心があたたかくて優しい子です。アンティークショップを営むおじいちゃんのことが大好きだったのですが、そのおじいちゃんが夢だった旅に出ることになって……。彼女もさみしい気持ちなどを抱えていたのですが、大切なお店やモノを守りたいという想いからおじいちゃんの後を継いでアンティークショップを続けていく決意を固めます。そんなモノを大切にする彼女だからこそ、ここたまたちと出会い、そして伝説のここたまの契約者の証と言われている「フシギなカギ」を手にすることができたのだと思います。

――私も作品を拝見しておりますが、とにかくいい子ですよね!

『ヒミツのここたま』の主人公であった四葉こころちゃんも優しくてモノを大切にするすごくいい子でしたが、はるかも負けず劣らずいい子なんですよね! 演じていて心が洗われるし、私自身も「もっとモノを大切にしよう」と思うようになれるくらいにいい子です。

――第一話でもアンティークショップに置いてある品を一人でピカピカになるまで磨くという描写がありました。

おじいちゃんもまさかアンティークショップを孫に任せることになると思ってはいなかったはずですが、本当にモノを大切にする子で責任感もある、それくらいちゃんとした心を待った子なので、「大丈夫」だと思ったんでしょうね。基本的には明るくて元気な女の子なのですが、そういう芯の強さなども物語の端々で描かれていきます。


――そんなはるかを演じているのが高橋さんです。こちらの役が決まった経緯を教えてください。

オーディションを受けて決まったのですが、実は元々、はるかが最初に出会うここたまのリボン役を受けていたんですよ。さらに言えば『ヒミツのここたま』の時にも私はオーディションを受けていたんです。

――そうだったんですね!

はい。その時は残念ながらご縁がなかったのですが、また新しいシリーズをやると知って、「ここたま、やりたいな!」と思ってオーディションを受けさせていただきました。ただリボンも残念ながらご縁がなくて「ちょっと無理あるよな」と思っていたところ、マネージャーさんから「主人公の人間役ですけど、どうですか?」とご提案いただいて。それではるかのオーディションを受けて、今は「星ノ川はるか役です」と言えるようになりました。それが本当に嬉しくって仕方ありません。それは『ここたま』シリーズに関われるというのはもちろん、はるかになったことで色々なここたまたちと交流できるようになったから。はるかだからこそたくさんのここたまと触れ合えるのが楽しくて、嬉しくもあります。

――そんなはるかを演じるにあたって意識されていることは?

たくさんの子供たちが観てくれる作品なので、小さい子たちでも聞き取りやすいよう、大事な言葉は立て気味に言うようにしています。あとは子供たちってTVには夢中になってくれるんですけど、30分のアニメでも飽きちゃうときがあるんですよ。だから、飽きないでもらうために、本作もキャラクターたちの感情がころころ変わって、至る所で盛り上がれるよう描かれています。感情の花火がすごいですね(笑)観ていてアッという間に感じます。実際に友達の子供ちゃんも夢中で観てくれているみたいなので嬉しい! その感情の切り替わりの速さは気を付けて演じています。

――感情の花火という点でいえば第一話のリボンの登場シーンなんかは一気に場を明るくさせますよね。

分かります! あのシーンは私も好きです!

――たくさんの子供たちが観る作品ならではの意識する点だと思いますが、先輩や音響監督さんから演じるうえで何かアドバイスなどを貰ったことはありますか?


先ほどの大事な言葉は立てるということのほか、いい意味で暗さがない、影がないようにすることを大事にしたほうがよいと教えていただいたことがあります。子供たちってとても繊細なので、私が悲しい気持ちでいるとそれが声に乗っていることに気づいちゃう。だから、アフレコに行く前はひたすら楽しい気持ちになってから行くように、という心掛けを教えていただきました。

――なるほど。そういう意味ではアフレコ現場の雰囲気も明るそうですね。

そうですね。あとは『ヒミツのここたま』から声優陣がほぼ一新して、新たな風が吹いている気がしています。何だか、新築の家のにおいみたいなものを感じますね。もちろん普段から仲が良いリボン役の(水瀬)いのりをはじめ、他の現場でご一緒したことのある方も多いのですが、3話、4話と進むごとにどんどん新築の香りがしてきて。いまは「この家はきっと素晴らしい家になるんだろうな」と感じるくらい一体感のあるいい雰囲気でアフレコができています。

一方で本作のアフレコが始める前に「『ヒミツのここたま』で大事にしていたものを引き継ぎたいよね」という話をしていたんですよ。『ヒミツのここたま』は約3年続いた作品で、みんなからすごく愛されていた作品。それをすべて変えるのは違うなって思っていたんです。

――なるほど。

だから、モノを大切にするというテーマはもちろんですけど、現場の雰囲気も引き継げたらいいよねと、まくらから生まれたここたま・ピローを演じる伊瀬(茉莉也)さんなどと話していました。また、前作でラキたまを演じられた潘(めぐみ)さんからも「おめでとう!」「私にとってもすごく大事な作品だから『ここたま』をよろしくね」と言葉をかけてもらって。すごく嬉しかったです。ただ、その分主人公を演じる身としては気を引き締めなければ、また率先して『ここたま』の歴史を紡いでいかなければとプレッシャーみたいなものも勝手に感じちゃっていて……。

――気負っていた?

そうですね。『ここたま』シリーズを大切にしてくれる人達が積み上げてきたものを私が継がないと、と気負っていました。だから最初の収録時に『ヒミツのここたま』にも出演されていためがねのここたま・マルメ役の豊崎(愛生)さんに「『ヒミツのここたま』のようにとはいかないですけども改めて頑張りますのでよろしくお願いします!」と挨拶をしたんです。でも、豊崎さんは「『ひらけ』は『ひらけ』だから新しいものを作っていけばいいんだよー」と言ってくださって。この言葉で、私は勝手に一人で『ここたま』というシリーズの重さを抱えようとしていたんだなと気づきました。潘さんが言いたかったのもきっと「楽しく『ここたま』の世界で演じてね」ということだったんです。こんな声掛けをしてくれて、助けてくれる先輩方が近くにいてくれるのは本当に幸せでありがたいことです。今はこれまでの良さを引き継ぎつつ、みんなで『ひらけ!ここたま』らしさを楽しく作っていこうという想いでいます。

――本当に、あたたかい作品ですね。潘さんや豊崎さんの気持ちからまた新たなここたまが生まれそうです。

ですね! 収録スタジオのここたまとかいそうです!! 生まれそうなくらい気持ちが詰まった作品です。


思い出のランドセル

――ここまでアフレコや芝居面でのお話が中心でしたが、続いて作品の内容についてもおうかがいできればと思います。まず、本作の脚本を読んだときの率直な感想を教えていただけますか?

「モノを大切にするとこんないいことがあるよ」ということ、また「色々な人と交流を図るととっても素敵な気持ちが生まれるよ」ということが小さい子供たちにも分かりやすいよう、丁寧に描かれているなと思いました。また、すべての登場人物に嫌味がなくて、しかもそれぞれが自分の気持ちややりたいことに一生懸命だとも感じました。私はアニメって教育にもなるものだと思っていて。自分自身も小さいころに見たアニメがとても記憶に残っていて、大人になってからそれが礎になって成長できたんだなと感じることもありました。そういう点においても本作は子供たちに「モノを大切にすることが素晴らしいこと」というのをちゃんと教えてくれる、本当に素敵な物語だと思います。

――大人が観ていても……いえむしろ大人が観ていてハッとさせられることも多い気がしました。

そうですね! きっとそれは登場人物が見返りを求めていないからハッとすることが多いんじゃないかな。はるかも誰かのために何かをしたいと思って、「桜町まもり隊」という、住んでいる町の人たちを手助けする活動をこっそりとしています。それはいい意味で自分たちが楽しみながら町の人たちを助けられるからやっていることで、別に何か見返りを求めているわけじゃない。それがこの作品の素敵なところだと思います。大事にしないといけん!!

――いけん(笑)ただ、本当に言葉に裏がないですよね。

ですよね!

――モノを大切にするというテーマで物語が進んでいきますが、なかにはコミカルなシーンもあって、クスっと笑える場面が随所にあるのも特徴かと思います。

大人たちがクスっと笑えるような小ネタも挟まれています。スタッフさんから大人たちに向けた、ちょっとした小ネタもたくさんあるので、大人もきっと観ていて飽きない作品になっているんじゃないかな。

ここたま

――そういった小ネタを探すのも楽しいかもしれませんね。ここまでお話いただいたように本作はモノを大切にするというのがテーマです。ちなみに高橋さんが昔からずっと大切にされているモノは何でしょうか?

使ってはいませんが、ずっと大切にしているのは祖父と祖母から買ってもらったランドセル。今でもたまに出しては磨いています。このランドセルは思い出が深くってどうしても手放せません。

――よろしければどのような思い出があるのか教えていただけますか?

祖父と祖母、また両親と一緒にデパートへランドセルを買いに行ったのですが、買ってくれた祖父と祖母の顔がすごく嬉しそうで、それがずっと忘れられないんです。ランドセルを見るとおじいちゃんとおばあちゃんのことを思い出せるし、たくさんの人たちに見守られて成長してきたんだなということが分かる。だからいまでも大事にしていますね。

――それくらい大切にされているモノだからもちろんここたまも……。

いますね。ランドセルのランド。……なんだか夢の国にいそうなここたまが生まれそうです(笑)ランドセルもそうですが、私、子供の頃に持っていたものほど捨てられていないですよ。ビヨンビヨンなる虹色のおもちゃとか、引っ越す前に住んでいたマンションの上の階に住んでいたお姉さんがくれた河童のぬいぐるみ「カッパちゃん」とか。


――いま小学生の頃の思い出がチラッとお話に挙がりましたが、その他思い出に残っていることはありますか?

一番印象に残っているのは4年生のはじめくらいに転校した際、元々いた学校の友達がお別れ会みたいな形で水族館に連れて行ってくれたことです。イルカを見て、みんなではしゃいで……そのときはあまりみんなと離れるという感覚はありませんでした。水族館のほかにも転校が決まってからは色々なところにみんなで冒険へ出かけました。とても楽しかったですが、だからこそ実際に転校してからすごく寂しさがこみあげてきて……。みんなに会えないってこういうことかってようやく実感しました。でも、新しい学校でも友達ができて、なんだか2倍楽しくなったような気がします。小学生の頃は楽しい思い出がたくさんありますが、転校前後はやっぱり思い出深いですね。

――なるほど。

あとは……。あっ、あんまり楽しくない話をしようとしちゃいました。

――せっかくなので教えていただけると!

あの、私、元々住んでいた家の近所の方々と家族でよく旅行へ行っていたんですよ。で、ある旅行のとき、昔ながらの作りの家を一棟借り切って泊まっていたんです。それから、宿泊中に子供たちでかくれんぼをしようという話になって始めたら、いきなり全然知らない声で「もういいよ」って言われて……。私、おばけとかくれんぼしていたんですよ!

――えぇ!?

滅茶苦茶怖かったです。隠れ始めたばっかりだったのでみんな「えっ?」ってなって一回集まったんですけど……「誰が言った?」「誰も言っていない」「……怖くない!?」てなって! もうかくれぼやめよってなりました。そのときのことは忘れられません。

――それはかくれんぼをやめてよかったと思います。

それ以来おばけが怖くなっちゃって……。すいません、楽しい話を聞きたかったですよね(笑)

――いえいえ! ここまでのお話全部ですが正直に、しかも明るく話せる高橋さんは本当にはるか役にピッタリだと感じました。

ありがとうございます!!

――本日は色々とお話いただきありがとうございました。最後にまだ本作を観ていないという方、また今も観ているという方に作品の魅力や今後の見どころなどを語っていただければと思います!

『ひらけ!ここたま』はモノを大切にするというシリーズのテーマを引き継ぎつつ、新たにファンタジーっぽい要素が加わり、改めてエンターテインメントして楽しめる作品になっています。観ていただければ分かりますが、それぞれのキャラクターが明るくて楽しくて、明日への気持ちを前向きにしてくれる言葉をたくさん教えてくれます。私たちも、作品を観てくださる方が元気になって、モノを大切にする、誰かを大事にしたい、明日も笑顔で過ごしたいなと思えるような物語を紡いでいけるよう演じていきたいと思っていますので、たくさんの方に観ていただけると嬉しいですね。

――続いて今後の見どころについてお願いします。

リボンやピロー、マルメ、コップのここたまであるちゃこやゆびわのここたま・ルビーのほか、エンディングテーマ曲でも名前が出てきている豪快な男の子のここたまでお父さん的な存在のパントニオ、これまでのここたまとは違ったアプローチをするおジョウなど、まだまだ新しいここたまたちが増えて、はるかや登場人物を助けたり幸せな気持ちにしてくれたりします! それ以外にも可愛いここたまたちがたくさん出てきますので楽しみにしていてください!

また、本作はアプリも充実していて……。アプリをインストールして放送中にオープニングを見て答えるクイズに参加すると、放送後にここたまから電話がかかってくるんです! その電話でのピローがイケメンで……。「眠たくなったから、また夢のなかで会おう」なんて言うんですよ!! そんなこと言われたら「えー、寝ます!」ってなる(笑)

――ピロー、イケメンですね!!

ピローは緊急事態に助けてくれるので、もうピローじゃなくてヒーローなんじゃないかな。……あぁ、ごめんなさい。いまのは違うか、なしか。

――いや、なしじゃないと思います。

いえ、なしでしょ(笑)とにかく、アプリ含めて色々な楽しみ方がある作品なので、ぜひ『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』の応援、よろしくお願いします!!

ここたま

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プロフィール
高橋未奈美【たかはし・みなみ】12月20日生まれ。神奈川県出身。俳協所属。主な出演は『ウマ娘 プリティーダービー』エルコンドルパサー役、『アイカツ!』風沢そら役など、『ブラッククローバー』グレイ役 ほか

〈TVアニメ『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』情報〉
■放送
テレビ東京系 毎週木曜ゆうがた 5:55〜
BSジャパン 毎週月曜ゆうがた 5:29〜
仙台放送 毎週土曜あさ 5:30〜
テレビ静岡 毎週土曜あさ 5:30〜
中国放送 毎週土曜あさ 4:50〜
長野朝日放送 毎週日曜あさ 5:20〜
福島テレビ 毎週土曜あさ 5:00〜

■スタッフ
原案:BANDAI
監督:新田典生
キャラクターデザイン原案:藤原ゆか
キャラクターデザイン:大河しのぶ・東海林康和
シリーズ構成:土屋理敬
音響監督:飯塚康一
音楽:伊藤 賢・黒田 賢一
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:オー・エル・エム
製作:テレビ東京、ここたま製作委員会
オープニングテーマ「ヒミツのカギ、ここたま!」
アーティスト:星ノ川はるか(高橋未奈美)、リボン(水瀬いのり)、ピロー(伊瀬茉莉也)、ちゃこ(岩井映美里)
エンディングテーマ:「ここたまさがそっ!み~つっけた♪」
アーティスト:正木 郁

■キャスト
星ノ川はるか:高橋未奈美
リボンのかみさま リボン:水瀬いのり
まくらのかみさま ピロー:伊瀬茉莉也
コップのかみさま ちゃこ:岩井映美里
ゆびわのかみさま ルビー:嶋村侑
めがねのかみさま マルメ:豊崎愛生
フライパンのかみさま パントニオ:金光宣明

TVアニメ『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』公式サイト
http://ani.tv/cocotama/

公式Twitter
@anime_cocotama ‏

©BANDAI/TV TOKYO・ここたま製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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