シドのマオ&Shinji『あんさんぶるスターズ!』人気ユニット・紅月の歌に「この声は女性ならキュンとくる。僕にもほしいです(笑)」【インタビュー】 | 超!アニメディア

シドのマオ&Shinji『あんさんぶるスターズ!』人気ユニット・紅月の歌に「この声は女性ならキュンとくる。僕にもほしいです(笑)」【インタビュー】

人気アプリゲーム『あんさんぶるスターズ!』(以下、『あんスタ!』)のユニットソングアルバム第4弾を飾るのは、伝統芸能を重んじる和風ユニットである紅月。そんな紅月に人気ロックバンドのシドが楽曲「薄紅色の約束」を提供したこ …

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 人気アプリゲーム『あんさんぶるスターズ!』(以下、『あんスタ!』)のユニットソングアルバム第4弾を飾るのは、伝統芸能を重んじる和風ユニットである紅月。そんな紅月に人気ロックバンドのシドが楽曲「薄紅色の約束」を提供したことで話題となっている。今回は、作詞を担当したマオと作曲を担当したShinjiのふたりに、楽曲について語ったインタビューが「アニメディア8月号」に掲載中。「超!アニメディア」では、誌面で紹介しきれなかったロング版をお届けする。

──今回は『あんスタ!』のユニット・紅月に楽曲を提供したわけですが、最初に話を聞いたときはいかがでしたか?

マオ こういうお話をいただくのが初めてだったので、最初はすごく驚きました。でもせっかく僕らにお話をいただいたのだから、単に提供して終わりではなく、深いところまで一緒にやりたいという気持ちが、僕たち4人の共通意識としてありましたね。

──実際に、『あんスタ!』のゲームもプレイしたそうですね。

Shinji ふだんアプリゲームはあまりやらないですけど、お話をいただいてすぐにダウンロードしてプレイしました。めっちゃ声がかっこいいし、生徒会副会長の蓮巳敬人がほかのキャラクターに向かって「貴様!」って言うのがいいですよね(笑)。男子アイドルを育成するという設定も、新しいと思いました。それにシドの楽曲には、紅月のコンセプトである和風テイストと共通したものがけっこうあるので、その点ではそれほどかけ離れた世界には感じなかったので、とくに思い悩むこともなかったです。

マオ 僕もゲームをやったんですけど。見た目がかっこよくて声もいいし、ズルいなって(笑)。自分たちのファンも女性が多いので、ライバル意識というわけではないけど、生身代表としては「負けてられない!」って思いましたね。それに今Shinjiが話したみたいに、今までのシドの曲に和テイストの曲があるという部分で共通項があると思ったし。


──「薄紅色の約束」という曲を提供されたわけですが、作り方でいつもとは違う部分はありましたか?

Shinji 紅月の過去の音源をすべて聴かせていただいたんですけど、マオくんの声のキーよりも、けっこう低音なんです。それで実際に紅月の曲を自分で歌ってみたら、自分のキーとほぼ一緒で。だから声がどう響くとか、自分で歌えばすぐに確認できるので、とても作りやすかったですよ。

──和楽器もたくさん入っていますが。

Shinji 三味線、尺八、琴は、紅月の他の楽曲でも使われているので、それらの音は踏襲して使っています。

──全体に“和”のムードですが、ビートが跳ねていたり最後のギターソロがメランコリックだったりと、“洋”の要素が入ってくるところがシドらしいなと思いました。

Shinji 基本的にバッキングのギターは控えめにして、そのぶん和楽器を引き立てるように意識しました。でも、やっぱりどこかにシドらしさも入れたいと思ったので、間奏はそういうギターソロにしてみました。あと、歌始まりにしようというのは最初から考えていて、それがいきなり尺八と一緒に始まったら、和だとわかりやすいと思って作りました。ここまで和楽器がガツンと入った曲はシドにはなかったし、アレンジを考えるのがすごく楽しかったです。

──和楽器のアレンジもShinjiさんがされたのですか?

Shinji はい。最初は打ち込みで作ったんですけど、とくに尺八のアレンジは難しかったです。打ち込みで雰囲気を出すのが大変でした。

マオ 僕は、デモの段階から和楽器が入ったバージョン、ミックスされたバージョン、マスタリングされたバージョンなどそのつど聴いていたんですけど、聴くたびにどんどん最強に近づいてる感じでした。徐々に完成へと近づいていく過程を楽しめるのは、作ってる僕たちだけの特権ですね(笑)。

──歌詞は、どんなイメージで作られていきましたか?

マオ ゲームや各キャラクターの設定資料をたくさんいただいて、自分でもゲームをプレイしたうえで書いたんですけど、まず思ったのは、『あんスタ!』はファンの方の応援があって成り立っているゲームだということ。華やかな舞台に立てるのは応援があってこそで、それはバンドとしてステージ立っている、自分たちの世界にも置き換えられると思いました。1番のBメロの歌詞は、ゲームの世界のことになぞらえながら、僕たちバンドのこともうまく表現できたかなと思います。

──全部日本語で、英語とかカタカナが出てきませんね。

マオ この曲の世界観からは、どう考えても英語やカタカナは浮かばなかったです(笑)。それだけこの曲の世界観が、紅月の世界観とぴったり合っていたということですね。それにこういう楽曲提供はなかなか経験できないことなので、楽しみながらやらせていただきました。自分が歌う前提ではないので、その点でいつもより自由度が増しているわけで、それを楽しんだと言うか。ある意味で作詞家のマオを、自分でも楽しんでいた感覚もありました。

──紅月は3人で歌っているわけですけど、歌い分けは漠然とでもイメージしていましたか?

マオ 細かい歌い分けはお任せしましたけど、サビは全員で歌うイメージで作りました。だからサビの歌詞は、3人で合わせやすいように、発しやすい言葉を使っています。サビの歌い出しは「舞い上がれ」という言葉で、「ア行」で始まる言葉なので、聴きやすさにも繋がっていると思います。

──「ア行」がいいんですね。

マオ 僕自身がヴォーカリストなので、その経験からなんですけど。いきなり「ウ行」から始まると声が出しづらくて、それが「ス」から始まる言葉だったら最悪です(笑)。紅月の声優の方が、歌いづらくならないようにということは、すごく気をつけましたね。

──実際に声優さんが歌ったものを聴いて、どうでしたか?

マオ この声は、女性ならキュンとくるだろうなって。自分にはない低音がすごく響いているので、うらやましいなと思いました。僕にもこの声が欲しいなって(笑)。それにカラオケに入ったら、自分でも絶対に歌いたいです!

Shinji 僕も聴いてみたい。

──カラオケにはけっこう行くんですか?

マオ 個人練習でカラオケを利用することもあるし、みんなで行ったときは、アニソンも歌いますよ。『ドラゴンボール』の「CHA-LA HEAD CHA-LA」とか。これはけっこう似てる自信があります(笑)。あとは、「はじめてのチュウ」をファルセットで歌ったりとか。

Shinji 僕は、シドの曲をめちゃめちゃ歌いますよ。カラオケに行ったら、僕がいちばん歌うんじゃないかな。

マオ ちょっとした仕事で集まった帰りに、メンバーだけで食事に行って、その流れで行ったりしますね。15年も一緒にやっていてメンバーだけでカラオケに行くバンドは、僕たちくらいじゃないかな〜。そういう意味では奇蹟のバンドです(笑)。

──15周年という節目のタイミングで、今回のようなゲームへの楽曲提供にチャレンジできたことについては?

マオ 個々で活躍されている作詞家さんや作曲家さんが大勢いらっしゃるなかで、僕らのようなバンドに対して、楽曲提供をお願いされること自体がすごく光栄なことだと思います。その期待に対してしっかり応えることができたと思うし、この経験がまた今後につながっていったらいいなと思います。

──これをきっかけに、声優のファンの方がシドを聴いてみようという人が増えそうですね。

マオ そうだったらうれしいし、逆に僕らのファンのなかでも「『あんスタ!』を始めました」と言ってくれている方も多いです。そうやって輪が広がっていけるところが、コラボレーションのいいところですね。

──「薄紅色の約束」は、紅月とファンが結び合う未来に向けた約束のようなものだと思いますが、シドがファンと結んだ「薄紅色の約束」は?

マオ シドは結成15周年で、その間には楽しいこともあれば大変なこともたくさんあったんですけど、これからも可能な限り長く続けることが一番だと思っています。だからと言って、5年後のために今から曲をストックしておくみたいな気持ちはなくて、そのつど最新曲を出して、それを更新しながら長く続けていきたい。逆に言えば、「だからなるべく長く応援してくださいね!」っていうことです(笑)。

Shinji ムリはよくないけど、年月を重ねておとなしくなったり地味になってしまうのは絶対に嫌です。いつまでもライブで頭を振っていたいし、ファンの期待に応えられる自分たちでありたいです。魅せ方は変わるかもしれないけど、20年経っても30年経っても、いつまでもかっこいいシドでありたいと思っています。

──ちなみにライブで紅月みたいな衣裳を着るのはどうですか?

マオ ぜんぜんイケるんじゃないですか? 今年のハロウィーンは、紅月のコスプレがいいかも! 過去、スーパーマリオとか綾波レイをやったことがあるし。

Shinji 僕は、黄金聖闘士のコスプレをやったことがあります。めちゃめちゃ動きづらかったですけど(笑)。

──では最後に読者にメッセージを

Shinji 紅月が歌ってるところを想像して、一生懸命楽曲を作りました。ぜひ聴いてもらえるとうれしいです。

マオ 今回楽曲提供という形で関わらせていただきました。紅月の曲であると同時にシド色も入った楽曲になっているので、いつもとは少し違った感覚でこの曲を楽しんでもらえたらうれしいです。

■プロフィール
【シド】2003年に結成、メンバーはマオ(Vo)、Shinji(G)、明希(B)、ゆうや(Dr)。2008年にアニメ『黒執事』のOPテーマ「モノクロのキス」でメジャーデビュー。これまでにアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のOPテーマ「レイン」、アニメ『将国のアルタイル』のOPテーマ「螺旋のユメ」など多くのアニメテーマソングを手がけ、今年それらを集めたアルバム『SID Anime Best 2008-2017』をリリースした。

シド・マオ

マオ

シド・Shinji

Shinji


 

〈CDリリース情報〉
『あんさんぶるスターズ!』アルバムシリーズ第4弾
紅月
発売元/フロンティアワークス
発売中
初回限定生産盤:5,400円
通常盤:3,240円(各税込)

 流星隊、Ra*bits、Knightsに続く、『あんスタ!』アルバムシリーズ第4弾。これまでに紅月が発表した「百花繚乱紅月夜」「思ひ出綴り」「剣戟の舞」といったシングル曲を網羅しながら、新曲を多数収録。シドが提供した「薄紅色の約束」は、和風のキャッチーなメロディーと、跳ねたビートのバンドサウンドが融合した、和風とロックが見事にマッチした楽曲。紅月の持つ凛とした力強さが、楽曲として表現されている。


 

《超!アニメディア編集部》
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