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【インタビュー】angelaが『K SEVEN STORIES』OP主題歌「SURVIVE!」について語る!

angelaが、全7作の新作エピソードとして7月から12月にかけて順次上映される劇場アニメーション『K SEVEN STORIES』のOP主題歌を担当。このOP主題歌「SURVIVE!」を含むにニューシングルについて語 …

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 angelaが、全7作の新作エピソードとして7月から12月にかけて順次上映される劇場アニメーション『K SEVEN STORIES』のOP主題歌を担当。このOP主題歌「SURVIVE!」を含むにニューシングルについて語ったインタビューが『アニメディア8月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしけれなかった部分を含めたインタビュー全文をご紹介する。

■「SURVIVE」は『K』楽曲の集大成!

──『K』シリーズの楽曲をたくさん作られてきましたが、改めてこれまでの経緯を教えてください。

KATSU 最初に作ったのが『K』のイメージソング「境界線Set me free」と「いつかのゼロから」という曲でした。ただ改めて「境界線〜」とかを聴くと、『K』のとらえ方がまだ手探り状態だったことがわかります。ワチャワチャしすぎていたというか、今に繋がるシリアスな展開までを予想できていなかったから、すごく楽しそうな曲になっていたんです。そういう曲が生まれたのも『K』に黎明期から携わってきたからこそで、それはきっと僕らだけじゃなく、関わったスタッフもみんな手探りだったんじゃないかと思うんですよね。実際に1期のアニメ放送がスタートして、そこからみんなで一緒に育ってきた感覚です。

atsuko “『K』と共に歩んできた”という感覚です。身体にたとえるなら、angelaの重要な筋肉のひとつ、大腿筋とも言えるような。それが無ければ、この世界に立てないくらいの存在です。

──そんな『K』の最新作である映画『K SEVEN STORIES』のOPテーマが、今回の「SURVIVE!」ですね。

atsuko 「SURVIVE!」は、6ヶ月連続で上映される映画の全エピソードを通したOP主題歌で、EDテーマとしてエピソードごとに異なる楽曲も制作しました。映画はテレビシリーズ1期が始まる前の話がメインなのですが、すべての話に共通した楽曲を作るのはとても難しかったです。


──実際に「SURVIVE!」は、どういうイメージで作ったのですか?

atsuko 長く続いている作品なので、私たちをはじめファンの方やスタッフの間にも「『K』はこういうもの」というイメージがすでにあります。その期待に応えながら、今までの『K』の関連楽曲で培ってきたものが活かされている、さらにもう一段階上の楽曲を作りたいと思いました。それで、お客さんとのかけ合いパートを設けたり、間奏でお客さんが一緒に歌えるコーラスを入れるなどしています。

KATSU 『K』の登場人物たちは、クランと呼ばれる4つのグループにわかれているのですが、各クランのイメージも楽曲に散りばめています。赤のクラン《吠舞羅》の持つストリートギャング的なイメージは、ラップや「Fire」という歌詞に表れていて。青のクラン《セプター4》は、和とデジタルの融合というイメージで、それはBメロのサウンドに表れています。ほかにもメインキャラクターのシロくんたちがいる《白米党》の明るいイメージとか、緑のクラン《jungle》のイメージも楽曲のなかに落とし込んでいます。

 「SURVIVE!」の原型は1年くらい前にできていたのですが、劇場アニメーション『K SEVEN STORIES』の全EDテーマを作った上で、改めて「SURVIVE!」を仕上げるという流れでした。今回の映画のEDテーマの制作過程で各クランの新たな魅力にも気づけたので、その経験もすごく活かされています。

──個人的には、ラップっぽい歌い方が新鮮で、『K』の持つストリート感とも合うと思いました。

atsuko ラップというか、メロディーっぽくなく、叫ぶように歌うところに、男性の声でかけ合いやコーラスが入ってくる感じです。今まではメロディーで聴かせる楽曲が多かったですけど、そうではない聴かせ方もしたいと思いました。それに『K SEVEN STORIES』の物語は、テレビシリーズの登場人物たちがまだ若かったころの話が多いので、まだ自分を制御できないトゲトゲしさみたいなものも表現できたと思います。

──すでにライブで演奏して、コーラスを一緒に歌うなどして盛り上がったそうですね。まだリリース前なのに、ファンが歌えてしまうのはすごいです。

atsuko お客さんが一緒に声を出せるところは、初めて聴いても何を歌っているかわかって、思わず口にしたくなるような言葉がいいと思いました。「もっと」や「ずっと」という言葉は、軽やかだしメロディーにもはまりやすかったし。間奏で「ウォーウォーウォーウォー」とみんなで歌うコーラスは、「今この場で覚えて歌って」と促したらファンの方がすぐ覚えてくださって。CDのバージョンより長めにやったんですけど、延々と大合唱が続いて私たちも楽しかったです。こういうのは、やっぱり気持ちが高まるものですね。

KATSU 『K』にはいろんな登場人物がいて、見方によって誰が主人公でもおかしくない作りです。そういう大人数感を表現できなければ、『K』の曲ではないと思って。それで、大人数感の表現方法として、「ウォーウォー」と歌うコーラスを取り入れました。ライブでやったら盛り上がるだろうと思っていたけど、想像以上に盛り上がりましたね。次はもっと長く、20分くらいやりたいです(笑)!

■カップリングには『K』楽曲の完成形を収録!

──カップリングには、「KINGS」や「KIZUNA」といった、これまでの『K』のテーマソングのライブバージョンを収録。『K』づくしの1枚になっていますね。

atsuko カップリングに『K』とは関係ない、たとえば「スペシャル夏休み」みたいな曲が入っていたら、聴くほうはきっと違和感を感じると思うし。「何か入れなきゃいけないから書きました」みたいな、義務的なものにはしたくなかったんです。

KATSU 「スペシャル夏休み」はちょっと聴きたいけど(笑)。

atsuko すべて2月24日に行われた東京・EX THEATER ROPPONGIでのライブで収録したのですが、ライブ音源をリリースするのは初めてだから、私たちとしても新鮮です。ただ、『K』関連曲はたくさんあるので、どれを入れるのか悩みました。

KATSU 楽曲は、ライブで何度もやっていくうちに、アレンジが変わったり長さが変わったりしながら完成されていくものだと思っています。そういう意味で、ライブでもっとも完成された最新バージョンが、今回のカップリング曲です。

──CDバージョンとライブでは、だいぶ違いますか?

KATSU 弾いてる楽器のフレーズも違いますし、ボーカルもより荒々しくなっていますね。だから「SURVIVE!」もこのCD音源が完成ではなく、ライブでどんどん成長していくので、今後の成長を楽しみにしていてほしいです。

atsuko 言ってみれば“熟成肉”みたいなものですね(笑)。ライブバージョンには、うま味がより凝縮されています。

KATSU 僕はキャラメルコーンとかでも、ちょっと湿気てるくらいのほうが好きです(笑)!

atsuko その意見には、あまり共感できないけど(笑)。あとライブバージョンとCD音源との大きな違いは、「次はウェーブ!」とか「行くよ」とか、曲中でお客さんに投げかけている私の声があるかないかです。ライブを知っているお客さんがCD音源を聴くと、物足りなく感じるという声もあります。きっとライブに来たことのない方は、angelaの曲に対するシリアスなイメージとは違った印象に聴こえると思うし。「曲中でこんなことをやってる」とか、「一緒に歌ってる」とか、音だけでライブの絵が見えると思います。だからこそ、これを聴いてライブに足を運んでほしいですね。

──次のワンマンは、10月の『angela Live 2018 All Time Best in 日比谷野音』ですね。

atsuko はい。私のなかでのキャッチコピーは、「濃すぎちゃってゴメンナサイ」です(笑)。1〜2月のツアーは最新アルバム『Beyond』の楽曲が中心で、5月の15周年記念ライブはタイアップやシングルにとらわれず、私たちのなかでキーになった曲をたくさんやりました。10月の日比谷野音は、今秋リリース予定のベスト盤を軸にするので、そうとう味が濃いものになります。「angelaと言えばコレ」みたいな曲が、次から次へとやってくるみたいなイメージです。15年前からのファンはもちろん、最近ファンになった方でも足を運んでもらいやすい内容になるので、楽しみにしていてください。

<プロフィール>
 女性ボーカルで作詞作曲も手がけるatsukoと、ギターをはじめ、多様な楽器と作曲・アレンジを担当するKATSUのユニット。1993年結成。2003年にアニメ『宇宙のステルヴィア』のOPテーマ「明日へのbrilliant road」でメジャーデビューを果たす。以降、『蒼穹のファフナー』シリーズをはじめ、『シドニアの騎士』、『K』シリーズなど、人気アニメ楽曲を数多く手がけてアニソンシーンでその名をとどろかせている。


<ニューシングル「SURVIVE!」情報>

発売中
キングレコード
期間限定盤:1,404円、通常盤:864円

 表題曲は、男性コーラスのかけ声をはじめ、ラップ、コール&レスポンス、壮快なサビメロといった展開が多数あり、ライブ映えのフルコースとも言える非常にアツい楽曲。カップリングには、2月24日に東京・EX THEATER ROPPONGIで行ったライブで収録した、TVアニメ『K』1期のOPテーマ「KINGS」など、『K』楽曲のライブバージョンが3曲も収録された、『K』づくしの1枚になっている。

▼期間限定盤


▼通常盤


取材・文=榑林史章

《超!アニメディア編集部》
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