【インタビュー】雨宮天が歌う『七つの大罪 戒めの復活』EDテーマMVでは「ドヤ顔にならないよう『慈愛』と心の中で呟きました(笑)」 | 超!アニメディア

【インタビュー】雨宮天が歌う『七つの大罪 戒めの復活』EDテーマMVでは「ドヤ顔にならないよう『慈愛』と心の中で呟きました(笑)」

TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』の第2クールEDテーマは、エリザベス役の雨宮天が歌う「誓い」に決定。エリザベスがメリオダスを想うのにも似た、大切な“あなた”への想いを歌った壮大なバラード曲になっている。そんな「誓い …

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 TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』の第2クールEDテーマは、エリザベス役の雨宮天が歌う「誓い」に決定。エリザベスがメリオダスを想うのにも似た、大切な“あなた”への想いを歌った壮大なバラード曲になっている。そんな「誓い」をリリースした雨宮が、楽曲に込めたメッセージなどを語ってくれたインタビューが、現在発売中のアニメディア6月号に掲載されている。超!アニメディアでは、誌面では紹介しきれなかったロング版インタビューをお届けする。

――ソロとして本作のEDを歌うことになった感想を教えてください

 すごくビックリしました。じつは『七つの大罪』のEDを歌うということを、まったく想像していなかったんです。ですから、お話をいただいても「あ、そんなこともあるんだ」くらいの軽い感想でした。でも、じわじわと実感がわいて、今ではうれしい気持ちでいっぱいです。お話をいただいた当時はどんな曲か決まっていなかったのですが、とにかく気合いを入れて頑張ろうと思っていました。

――実際に「誓い」の曲を聴いた感想はいかがでしたか?

 最初に曲を聴いたときは、すごくきれいなバラードだなと思いました。繊細だけどサビでは広がりがあって、サビの終わりに切実さがあるように聞こえたんです。きれいだけど、きれいなだけじゃない、すごく深い曲だなと感じました。


――歌詞は、エリザベスのメリオダスへの気持ちを彷彿とさせるものがあります。

 確かに、エリザベスの心情に添ったような歌詞なんですよね。でも、エリザベスのキャラクターソングではないので、歌う際にどうしたらいいのかという迷いや悩みがありました。エリザベス的な要素を入れたほうがいいのかな……と思ったんです。レコーディング前は、キャラクターとして歌ったり、もうちょっと自分要素を増やしたり、完全に自分として歌ってみたり……といろいろなパターンで練習しました。その結果、Aメロ部分では繊細さや、エリザベスが持っているやわらかさみたいなものが自分の声なりに出せたら、という歌い方になったんです。逆にサビは、ふだんの自分の力強さに近い歌い方にしたので、うまくバランスが取れたかなと思っています。

――ほかに、レコーディングで大変だったところはありますか?

 大変だったのはサビです。最初はエリザベスの上品さみたいなものを守って、強く歌わないほうがいいのかなと思ったんですね。でもサビの壮大な感じを聴くと、もっと強く歌ったほうがいいのかなとも思ったんです。強さを抑えすぎて、なんの印象も残らないふわっとした曲になるのも嫌だなと思って、試行錯誤をしました。

――エリザベス自身も、強さを持っているキャラクターですしね

 そうなんです! エリザベスはすごくやさしいし、女性らしい部分がたくさんあるキャラクターですが、気持ちはめちゃくちゃ強い人なんです。すごく頑固なところもあるから、詞に込められた思いを、強くみなさんに届けてもいいんじゃないかと思うようになって、結果的に力強いサビになりました。エリザベスっぽい歌を想像している人がいたとしたら、もしかしたら驚かせてしまったかもしれませんね(笑)。

――表題曲がバラードというのは、ふだんの雨宮さんのソロを聴いていると、ちょっと意外かもしれません

 2枚目のシングルの「月灯り」は『アカメが斬る!』のEDでバラードでしたが、それ以外はかなりガンガンに攻めた曲ばかりですもんね(笑)。「誓い」はシングルの表題曲としてはあまりない音色なので、実際に聴いたみなさんの感想は気になります。

――「誓い」のMVは荘厳な雰囲気が印象的ですね。

 MVの監督さんが、お城で撮る案と街中で撮る案を持ってきてくださったんです。レコーディングでは、エリザベスやメリオダス、『七つの大罪』の映像をイメージしながら歌ったこともあって、MVもエリザベスに寄り添う形がいいなと思って、お城にしていただきました。ドレスはこのためにあつらえていただいたのですが、最初に見たときは、「これを着て、大丈夫かな」と思いました。ふだんの私は強気なところがあるし、自分で自分を形容するとしたら「クソガキ成分」が多いなと思っているんですね(笑)。ですから、このドレスを着こなせる自信がなかったんです。

――見事に着こなせていると思いますよ。

 ありがとうございます。でも、もともとの顔の作りが強いのか、ちょっと角度がつくと「ニヤッ」とか「ドヤッ」みたいな表情になってしまうんですよ(笑)。これまでのMVもにらみつけたり「不敵な笑み」を浮かべるものが多かったのですが、今回の曲には不敵さや裏のある表情は合わないので、抑えるのに必死でした。「おしとやかに、おしとやかに」「やさしく、やさしく」「慈愛、慈愛」と心のなかでずっとつぶやきながら撮影していました。

――カップリングの「Abyss」についてもぜひうかがえればと思います。

 「誓い」はいつもの私と違う感じですが、カップリングは「ソロの私」らしさが出ている曲だと思います。もしかしたら、このシングルがきっかけで私の音楽活動を知ってくれる方もいるかもしれないと思ったので、ふだんの私を知ってほしいなと思って、好き勝手やっている感じですね(笑)。

――『七つの大罪』の挿入歌として流れても違和感がないファンタジックな感じがありますよ。

 確かに『七つの大罪』って怖いシーンがある一方で、きれいな愛の物語みたいな部分もありますよね。今お話いただけて、初めて「挿入歌にも合うかも」と思いました。すごくうれしいです。

――ちょうどCDもリリースされたばかりですので、ぜひそれぞれの推しポイントを教えていただければと思います。ではまず「誓い」から。

 「誓い」はDメロの歌詞が推しポイントです。私としても一番想いを込めて歌ったところなんですね。タイトルの「誓い」は私がつけさせていただいたんですが、この部分からイメージしてつけた言葉なので、すごく印象に残っています。

――タイトルもご自身でつけられたんですか?

 そうなんです。スタッフのみなさんといろいろ案を出して考えたなかに、「願い」という言葉があったんです。「願い」は確かにこの歌が表現したいことに近い感じがするけど、何か足りないと思ったし、自分以外のものに任せすぎている気がしたんです。それで、もっと自分意意志で、もっと自分の足で、という言葉を探して、「誓い」に行き着きました。

――ふだんからタイトルなどを提案することは多いんですか?

 そうですね。タイトルを提案させていただいたのは、「誓い」のほかには4枚目のシングの「irodori」くらいですが、もともと私が歌詞へのこだわりが強いタイプなので、歌詞に対してはいろいろと意見を言わせていただいています。たぶん、納得して歌いたいんだと思うんです。ですから、作家さんがこういう意図で書いたとわかって納得できれば、変更なくもとのままになることもよくあります。

――改めてもう1曲の「Abyss」の聴きどころは?

 “叫び”です。すごく深い暗闇からの叫びであったり、深いところにいる「キミ」への叫びであったり……。叫んでいるような声を出したいと思いながら歌った曲なので、その叫びを聴いていただきたいです。

――キャラクターについてもうかがいたいのですが、今のシリーズになってエリザベスの印象に変化は感じますか?

 気持ちの強さや「こうと決めたら絶対に譲らない!」みたいな部分は、どんどん強まっているなと思います。全然引き下がらないんですよね(笑)。

――アーサーが魔力の修行にしり込みしたときも、彼女は「やります!」と叫んでいましたね。

 そうなんですよ。だんだん怖いものがなくなっていて(笑)。「メリオダス様についていきます」というスタンスから、「一緒じゃなきゃダメなの」「一緒にいることしか考えられないの」みたいになっている気がします。

――それも立派な成長だと思いますが、演じ方もだんだんと変わっていますか?

 最初のころはすぐに叫ぶし、わたわたするし、もっとふわっとした感じで演じていたんですが、だんだん肝が据わってどっしり感が出てきているので、声のトーンも低めにするようになりました。

――今回のシリーズでは、エリザベスのほかにリズと少年バンも演じられました。リズはエリザベスよりも、少し荒っぽい印象があります。

 リズはエリザベスにない男っぽさがあるんですよね。実際に演じる歳も、男勝り感をにじませるようにしました。でも声自体は、まったくの別人しようという気はなくて、言い回しで変化をつけるようにしました。

――少年バンは、まったくの別人ですが。

 ですね(笑)。じつは、少年バンが出てくるアフレコの1、2週間前に「少年バンが出るけど、やってみる?」くらいの軽いテンションでお話があったんです。やりたい気持ちはあったけど、自信はなかったので、「よければ……」みたいな弱気な返事をしたことは覚えています。

――少年バンを演じるにあたっては、今のバンに寄せたほうがいいのかなと考えましたか?

 そうですね。でも、原作を読んだ限りだと、少年バンと今のバンってそこまで似ていないんです。何より、今のバンに近い雰囲気でやると、余裕があって、「オラオラ」みたいになって、かわいくない(笑)。なので、今のバンに似せることはあまり考えず、少年バンの生きることへの必死さを出せたらと思いながら演じました。ただ、セリフの語尾に「♪マーク」が出てくるようなところは、少年バン時代からあったので、少しだけニュアンスを込めたつもりです。

――少年バンを演じる際の指示で印象的だったものは?

「雑でいい」とか「育ちが悪い感じ」とかです。それもあって、殴られたり、痛い目にあったりしたときは、叫びも濁点が多くつくような、ちょっと汚い感じを意識しましたし、食べるときは口のなかいっぱいにものが入っているイメージが声だけでわかるようにと心がけました。少年バンのエピソードは、今回のシリーズでもすごく重要な部分のひとつですから、担当させていただけてすごくうれしくて。『七つの大罪』により濃く関わらせていただけているなと、すごく感謝しています。

――では、最後に読者にメッセージをお願いします。

『七つの大罪』で私を知ってくださった方はすごく多いんじゃないかなと思っています。私がソロ活動を始めたのが2014年なのですが、『七つの大罪』のシリーズがスタートしたのも2014年なんですね。4年経って、まさかこうして音楽でも関わらせていただけることになるとは思っていなかったので、このご縁がとてもうれしいです。「誓い」は雨宮天としての想いも、エリザベスとしての想いもたくさん込めた曲になっていますので、ぜひ放送と合わせて聴いていただけたらと思います。

【あまみや・そら】8月28日生まれ。東京都出身。ミュージックレイン所属。

〈CD情報〉
「誓い」
雨宮天

発売中
ミュージックレイン
初回生産限定盤:1850円
通常盤:1340円
期間生産限定盤(アニメ盤)1750円

《超!アニメディア編集部》
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