櫻井孝宏、宮野真守、雨宮天らが作品やキャラクターの魅力を語る! 劇場アニメ『BLAME!』完成披露舞台挨拶が開催 | 超!アニメディア

櫻井孝宏、宮野真守、雨宮天らが作品やキャラクターの魅力を語る! 劇場アニメ『BLAME!』完成披露舞台挨拶が開催

2017年5月4日、東京・有楽町にある丸の内ピカデリー1で劇場アニメ『BLAME!』の完成披露舞台挨拶が開催され、櫻井孝宏さん(霧亥[キリイ]役)、宮野真守さん(捨造役)、雨宮天さん(づる役)のメインキャストと瀬下寛之 …

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 2017年5月4日、東京・有楽町にある丸の内ピカデリー1で劇場アニメ『BLAME!』の完成披露舞台挨拶が開催され、櫻井孝宏さん(霧亥[キリイ]役)、宮野真守さん(捨造役)、雨宮天さん(づる役)のメインキャストと瀬下寛之監督、吉平“Tady”直弘副監督が登壇、上映会直後の熱気に包まれた劇場にて完成版を見たときの感想やプレスコ(映像作成より先に音声を収録すること)で行われた収録の様子などたっぷりと語った。

 本作は、講談社『アフタヌーン』で1997年から2003年に連載され、TVアニメ化もされた『シドニアの騎士』で第39回講談社漫画賞を受賞した漫画家・弐瓶勉先生のデビュー作を原作とした劇場アニメ。20年の年月を経てついに映像化された作品だ。

 まず、完成版を見たときの感想について、「想像の斜め上をいくすさまじいビジュアルで大感動でした。そして霧亥かっこいいなと(笑)」と話すのは櫻井さん。雨宮さんはプレスコでの収録を思い出したのか、「アフレコのときには設定資料以外、ラフな絵もなく、想像でしかなかったのですが、完成版を見たときに充足感がありましたね」。宮野さんは「こんなにSFなんだ! と思いました。セリフよりト書きが多い台本の内容をみんなで共有して、しゃべっていましたが、実際に絵になるとこんなにもかっこいいのか、こんなにもスリリングなんだ、とのめりこんで見てしまいました。プレスコだったのに臨場感がすごくて、声優さんってすごいなって思いました(笑)。みなさんのお芝居に(心を)掴まれましたし、僕たちはすごいことをしているんだなと改めて感じられました」と興奮気味に語っていた。

 瀬下監督は「感無量」の一言。吉平副監督は「映像化できない、と言われていた作品を作りはじめたのですが、これは誰も見たことがないすごいアニメになると思ってやってきたので、(完成したことが)うれしいです」と笑みを浮かべていた。

 プレスコ収録について、宮野さんが演じる捨造は登場キャラクターの中でもリーダー的存在ということで、瀬下監督と一緒に場作りをしていたそう。「(プレスコでは)イメージの共有が大事。はじめてだと進め方がわからないと思ったので、自分が経験したうえでの言えることは言った」という宮野さんに対し、雨宮さんは終始緊張しながらもプレスコだったそうで、「私は初(プレスコ)だったので、一瞬でも気を抜いてはいけないという気持ちでかなり必死でした。ものすごく人の演技を聞きました」。

 また、制作秘話として瀬下監督からは役者陣の芝居の間をそのまま絵にしていることが明かされ、宮野さんは満面の笑み。「映像に対して、少しでも影響を与えられているのかなと思うとうれしいです」。吉平副監督も「声優さんの芝居から感情を読み取って、インスピレーションを受けて、コンテの方もすぐに変えていくので」と明かした。続けて、制作時の苦労については「霧亥が喋らないので、かっこいいライティングとか表情とか、櫻井さんが息遣いで表現してくださっている『間』を絵にしました。正直、これでいいのかな? と思っていたら、音楽チームの菅野さん(菅野祐悟さん)がいい音楽をつけてくれて、助けあいでいい感じになりました」と瀬下監督。

 監督にも「喋らないキャラクター」と言われながらも、感情が伝わる息遣いの芝居をしている櫻井さんに対して、「それってすごいと思いません? セリフが少ないから簡単とかじゃないんですよ!」と宮野さん。「櫻井さんのすごいところは息遣いの説得力。それができるのは世界中探しても櫻井さんしかいない!」と褒めちぎる宮野さんに対し、瀬下監督は「櫻井さんが僕にぽそっと言った、一生忘れられないセリフがあって。『監督、霧亥って何考えているんですか?』って……」と暴露。櫻井さんを褒める話から瀬下監督がまさかのエピソードを話し、宮野さんが「例え喋っていないとしても、櫻井さんはそこに霧亥が存在している意味を考えていて、だからこそ一言、言ったときの説得力が違うんです」とフォローしていた。

 女の子のキャラクターがかわいいことについては、「弐瓶先生が『づるは絶対にかわいくなきゃダメ』とおっしゃっていたので、その通りにしました」と瀬下監督。雨宮さんもづるをかわいい、と言いつつも「オーディションを受けたときに、づるは14歳なので、最初は子供っぽく演じたのですが、『生まれたときから、生きるか死ぬかの世界で生きてきた子なので、子供っぽいかわいさはいいから地声でやってください』とディレクションされまして」と話した。

 そして、最後にファンへのメッセージとして「『BLAME!』はBGMが少ないですし、音も無機質なものが多いです。そんななかで生きているづるたちの息遣い、表情が感じ取れる作品です。それに対して戦闘シーンは大迫力の音と絵になっているのが見どころですので、公開後も劇場に足を運んで楽しんでください」(雨宮さん)、「オーディション資料で独特の世界観、言い回しが難しいと思っていましたが、作品に触れて、完成版を見て、こんなに入り込めるSF作品ってすばらしいと思いました。キャラクターたちの気持ちを追っていける映画になっています。ド派手な演出も満載なので楽しんでください」(宮野さん)、「SFはハードルが高いと思う方もいるかもしれませんが、『BLAME!』はシンプルで王道です。心が揺らぐような魅力が詰まっている作品です。期間限定での公開になるのはもったいないくらいすばらしい作品なので、繰り返し見ていただいて『BLAME!』を堪能していただければと思います」(櫻井さん)と話した。

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<劇場アニメ『BLAME!』情報>
2017年5月20日(土)から全国公開
配給:クロックワークス (105分)
【あらすじ】
テクノロジーが暴走した未来。
人類の希望は孤独な旅人に託された――
過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

【初日舞台挨拶決定】
5月20日(土)新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が決定
登壇者:櫻井孝宏、早見沙織、洲崎綾、瀬下寛之監督、吉平“Tady”直弘副監督(予定)
チケット販売:5月6日からプレリザーブ開始

『BLAME!』公式サイト
http://www.blame.jp

(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

《超!アニメディア編集部》
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