超!アニメディア

  • RSS
  • twitter

超!アニメディア

  • RSS
  • twitter

MENU

ニュース

アニメディア連載「シンカリオン制作日誌」第4回『新幹線変形ロボ シンカリオン』副監督(1〜64話)・山岸大悟【インタビュー】

2019/5/11


 1月から放送2年目へと突入した『新幹線変形ロボ シンカリオン』。最近知ったという人にも作品の魅力をわかりやすくお届けする「新幹線変形ロボ シンカリオン応援連載 全速前進!こちら鉄分給配所」が、「アニメディア」にて連載中。そのなかで、制作に携わる関係者に話を聞いた「シンカリオン制作日記」が掲載されている。第4回目は副監督(1〜64話)の山岸大悟が登場。「エヴァンゲリオン」とのコラボ回についても語ってくれたので、超!アニメディアでもご紹介する。

――山岸さんの役職について教えてください。 

 (池添隆博)監督のサポートです。本作に関して言うと、2D(セル)と3D(CG)それぞれのパートを別会社が担当しているなど、作品に関わる人が多く、監督がロケハンやシナリオの打ち合わせで飛び回っていることもあり、2Dパートは僕が監督の手が届かないところのチェックを担当させていただきました。作画のリテイク(修正)の指示を出すなど、映像をブラッシュアップしていく感じです。こだわったのは、やはり鉄道に関する部分。別会社で制作した2Dと3Dの映像素材を「撮影」と呼ばれる段階でドッキングさせるのですが、2Dで描かれた駅のホームや線路の背景画に重ねて置いたとき、3Dの新幹線の素材がうまく乗らないとか、素材の位置が少しずれるということが頻発しました。そういう場合はどちらかの素材を調整するのですが、なかなか大変な作業になるんです(笑)。

――シンカリオンと新幹線は3Dの映像ですものね。

 シンカリオンに変形する新幹線は、CGのモデルを使わせてもらいました。シンカリオンにならない新幹線や在来線の電車は手描きです。手描きにも苦労はあって、線の量が多いので、車両のフォルムが崩れることがあるんです。鉄道を扱った作品なので、ドラマでもアニメでも鉄道の描写をしっかりやらないといけません。鉄道ファンに喜んでもらえる作品にすることを念頭に置いて作業していました。

――ちなみに山岸さんは鉄道ファンなのですか?

 それほどでもなかったのですが、一年以上本作に携わって鉄道に詳しくなりました。制作会社の近くに高架があって、ふと見ると新幹線が走っているなど、E5系やE6系は通勤がてらよく見ていました。僕が乗る電車にドクターイエローが併走するのを見たときはうれしかったですね(笑)。

――ところで、本作に携わるきっかけは?

 何度か一緒に仕事をさせていただいた池添隆博監督に声をかけられ、二つ返事で引き受けました。僕は『勇者シリーズ』を観ていた世代なので、熱い題材である「変形ロボットアニメ」をいつかはやりたいと思っていたんです。僕は『勇者王ガオガイガー』(1997年)が好きでしたが、メインロボであるガオガイガーの両肩には500系新幹線タイプの車両(ライナーガオー)が合体するんですよね。変形してロボットになって合体するところは、やはり熱いですよね。とくにE5はやぶさとドクターイエローのクロス合体は、かっこいいです。変形合体時のBGMにオーケストラ曲を使うなど、神々しくてすげぇなあと思いました。

――本作に携わることになって心がけたのは、どんなことですか?

 最初は、右も左もわからないオリジナル作品なので、僕やメインアニメーターの永作友克さんで、キャラクター性を固めるなどの指針を作っていくことになりました。とくに気をつけたのは、ハヤトの「まっすぐですごくいい子」という性格の表現がブレないようにすること。たとえば作画の設計図となる絵コンテで、ハヤトの感情の高ぶりを示すために眉毛を逆「ハ」の字型に描くと、作画スタッフは熱血系のポーズや表情に描いてしまいがちです。そうはならないように、「オラオラ」はツラヌキで「クール」はアキタなど、作画の部分で現れるキャラクター性をチェックしていました。また、ハヤトに惹かれた相手が巻き込まれていくスタイルなので、ハヤトの包容力が感じられることを大切にしていました。その一方で、鉄道の話をするハヤトのノリノリな様子は、普段の彼から外した感じを出すようにしていました。

続きを読む



この記事のキーワード

PAGETOP