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ありがとう Wake Up, Girls!思い出が詰まった6年間をメンバーが振り返る(インタビュー)

2019/4/2


 2013年の活動スタートから約6年。3月8日にさいたまスーパーアリーナでファイナルライブを行い、7人それぞれが新たな一歩を踏み出したWake Up, Girls!(WUG)。活動初期から彼女たちを追い続けてきたアニメディア本誌に、メンバーの永野愛理、山下七海、奥野香耶、高木美佑が登場。アニメディア2019年4月号では活動の思い出や現在の心境、新しい扉を開く現在の気持ちを聞いた。「超!アニメディア」では、本誌には掲載しきれなかったインタビューロング版を掲載する。


Wake Up, Girls!は私たちにとっての「HOME」

――3月8日に、さいたまスーパーアリーナにて開催されるライブ「Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~」でファイナルを迎えるにあたり、ラストツアー「Wake Up, Girls!FINAL TOUR- HOME -」は、それぞれどんな気持ちで臨んでいましたか?

永野 昨年7月に始まったライブツアーのPARTⅠのころは、ユニットの解散発表から間もない時期だったので、さびしい気持ちが大きかったです。それがPART Ⅱ、Ⅲへと進むにつれて「残り(の活動期間が)少ないからこそ全力で楽しもう」というみんなの気持ちが、どんどん伝わってくるようになりました。新しい扉を開くにあたり、みんなが今を楽しんでいるという雰囲気だったのが印象に残っています。でも実感は直前までまったく湧かなくて、ステージに立つまで何も想像がついていなかったのが正直なところです。

山下 私はツアーを重ねながら少しずつ実感が沸いて、最後のステージに立つ自分たちを思い描きながらツアーをやっていたところがありました。私たちがライブのMCで「ファイナル」の話をするとワグナーさんたち(ファン)が「絶対に行くよ!」と声をかけてくださって。ワグナーさんが応援してくださっていることがすごく伝わって、私も頑張らなきゃいけないなと思いました。どの地方(で行われたライブ)にも来てくださるワグナーさんもいらっしゃって、すごくうれしかったですし、私の母も(地元の)徳島だけじゃなくいろんな地方に来てくれて心強かったです。

高木 ツアーは、7人で地方に行くのはこれで最後なので、会場ごとにみんなとの思い出を大切にしようと思いながらやっていましたね。企画コーナーも会場ごとに違うという盛りだくさんの内容で、きっとワグナーさんたちにも楽しんでいただけたかなと思います。さいたまスーパーアリーナに下見に行ったときは、お客さんがいない観客席からステージを観て「もう少ししたら7人だけでここに立つんだな〜」と感じて、こみ上げてくるものがありました。

奥野 ひとつひとつのステージを大切にしたいと感じながらステージに立っていました。「Polaris」という曲では、私の最初の立ち位置が上手の端で、ライブを重ねるごとにうしろからみんなのことを観て「こうして7人でステージに立つのも少なくなっていくな〜」と、少しずつ実感していきました。ツアーでは愛知などWUGとして初めて行った場所もたくさんあり、メンバー全員の地元にも凱旋できて、とても思い出に残るツアーになりました。「ファイナル」当日は平日の夜だから、きっとワグナーさんたちのなかには仕事のお休みを取るのも大変だった方もいらっしゃると思いますが、たくさんの方が予定に入れてくださって本当にうれしかったです。

――約6年間にわたって活動をしてきたなかで、印象に残っていることはありますか?

山下 いっぱいありますけど、宮城・仙台空港で行ったフリーライブは思い出のひとつです。空港でライブをするというのは普通ではない経験で、ライブ会場ではないのに、たくさんのワグナーさんがいつもと同じように盛り上がってくださって、うれしかったです。

奥野 活動初期のころに、ワグナーさんと一緒に“ノート”を作るイベントをやったことがあったんです。

永野 あったね。なつかしい〜!

奥野 パーツごとにグループで分かれて作ったのですが、今、振り返ると「面白いことをやったな〜」と思うイベントで、あるとき家で、ふとそのことを思い出して、ひとりで笑っちゃいました(笑)。200人くらいのごく限られた方が参加されたイベントでしたけど、そのときのワグナーさんがまだノートを持っていてくれたらうれしいです。

山下 私たちも一緒に(ノートを)作って、実家に残っていますよ!

高木 いつかそのノートを取り出して「こういうことがあったな〜」と思い出すのかなと。

ーー高木さんの印象に残っている活動は?

高木 私は、昨年「Animelo Summer Live 2018“OK”」と「ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA」に出演させていただいたことです。アニソンやアニメミュージックが好きな私が個人的にも行っていた、憧れだったステージにWUGとして最後に立つことができたのは、すごく思い出になりました。解散発表のあとだったこともあって、それぞれ違った形で送り出してくれる企画を考えてくださって、本当にうれしかったです。

永野 私は野球が好きで、WUGの活動を通して仙台で始球式に出させていただけたことです。WUGとして東北楽天ゴールデンイーグルスさんとは毎年コラボレーションさせていただいて、その活動は何年も続き、始球式で国歌斉唱をしたメンバーもいました。WUGとのコラボで作っていただいたユニフォームやボールは全部宝物として大切にしています。ほかにもなかなかできない経験をたくさんさせていただき、とても濃い活動を送らせていただきました。

――約6年の活動で、ファンの方々の存在は大きかったと思います。みなさんにとってファンの方々は、どんな存在でしたか?

永野 ひと言で言い表すのはすごく難しいですけど、Wake Up, Girls!になっていなければ出会えなかったみなさんです。Wake Up, Girls!というものを一緒に作り上げてくださった存在なので、感謝の気持ちでいっぱいです。

高木 いつも応援してくれるワグナーさんがいてくれたから、これまで7人で活動することができました。そして、毎年のようにライブツアーをやらせていただいて、回を重ねるごとにお客さんが増えていって、支えてくれる人がこんなにいるからこそ、ここまで頑張ってこられたのだと思います。

山下 WUGになっていなかったら自分を応援してくれる人のことをこんなにも大切に思ったり、ずっと考えたり、その人のために何かしたいと思うことを6年間も継続することはできなかったと感じています。そういう意味でも、すごく感謝しています。

奥野 単に声優ユニットとそのファンの方々というだけではなくて、ワグナーさんは一緒にWake Up, Girls!という物語を作ってくれた、物語の一部ですね。

――Wake Up, Girls!は作品であり、ユニットでもあり、いろいろな側面を持った唯一無二の存在だったかと思います。みなさんご自身は、Wake Up, Girls!は、どんなものだったと思いますか?

山下 ラストツアーを「HOME」というタイトルで回らせていただいたのは、私たちは「ファイナルを迎えて一度そのHOMEから巣立つ」というイメージがあったからです。Wake Up, Girls!としてデビューしたことが私たちの原点なので、やっぱり「HOME」という言葉が合うなと思います。

永野 まさしく「おうち」という感覚ですね。

高木 温かい場所。それ以上の言葉は、なかなか見つからないです。

奥野 WUGとしてやってきたからこそ、何か大きな困難にぶつかったときにも乗り越えられるような力を培うことができました。数年後にさびしくなったときはツアーのBlu-rayやDVDを観て「あのときも頑張っていたから、今度も頑張ろう」ときっと思うんじゃないかな。いつでも振り返って、初心を思い出させてくれる存在です。

WUGが歌ってきた楽曲は何年先でも残り続ける……

――こういうアニメや音楽の世界で、WUGとして、どんな爪痕を残せたと思いますか?

高木 MONACAさんが作ってくださった曲たちは、どれもクオリティーの高いものばかりで、アニメやアイドルのファンを超えたところで「WUGの曲が好きだ」と言ってくださるような存在感を残せたと思います。

永野 解散はするけど曲は残っていくので、これから10年先にも「Wake Up, Girls!の曲は、やっぱりいいねって、長く聴いてもらえたらうれしいです。

山下 歌詞もすごくリアルで、刺さる言葉が多いです。私たちもことあるごとに聴いて、勇気をもらうと思います。

奥野 生きていれば誰もがぶつかるような壁にぶつかったときに、応援してくれたり、ときに厳しいことを言ってくれたりするのが、WUGの楽曲。きっと何十年先でも聴けると思うし、聴いてくれたらすごくうれしいです。

――今までWake Up, Girls!としてたくさんの楽曲を歌ってきました。それぞれ印象に残っている曲を挙げるとしたら?

永野 たくさんありすぎて、迷いますね(笑)。

山下 「One In A Billion」はMay‘nさんとのコラボナンバーで、制作していてすごく楽しかった思い出があります。振り付けにパンをこねる仕草の「パンダンス」があったのですが、振り入れがMV撮影の当日だったんです。May‘nさんも一緒に覚えてくださって、大変でしたけど楽しかったです。そもそもMay‘nさんが、私たちのことをすごく好きでいてくださって実現したコラボでしたけど、私たちの最後のアルバム『Wake Up, Best! MEMORIAL』に収録したことで、May‘nさんへの感謝の気持ちが届けられたんじゃないかと思います。

奥野 私は「Non stop diamond hope」です。アルバムにはそれぞれがキャラで歌った7バージョンがすべて収録されていて、サビは共通ですけど、AメロとBメロの歌詞がそれぞれ違っているんです。7人が演じたキャラクターそれぞれの思いがすごく表れたものになっていて。それぞれの個性を改めて感じていただけると思うので、これから聴いてくださる方は、ぜひ歌詞カードを読みながら楽しんでほしいです。

高木 私は、自分にとって挑戦になった「太陽曰く燃えよカオス(岡本未夕ver.)」と「Regain Brave」です。「太陽曰く燃えよカオス」はカバーで、TVアニメ『Wake Up, Girls!』第1期の挿入歌として歌ったのですが、レコーディングしたのが2013年と早い段階だったんです。まだ映画『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』も公開される前だったし、ひとりで1曲まるごと歌うのが初めてだったので、すごく緊張した記憶があります。間奏では<プリティオーラで皆のハートをわしづかみ!>などのセリフが入っているのですが、今になって聴くと、すごく下手で恥ずかしいです(笑)。でも「こんな時代もあったな〜」という気持ちで聴くと、すごくほっこりもします。

――「Regain Brave」は『Wake Up, Girls!青春の影』の挿入歌。

高木 物語に登場する「bvex」というレコード会社のイベントのシーンで少しだけ流れた曲で、木高ゆみという岡本未夕ではないキャラクターとして初めて歌った曲でした。レコーディングでは「誰々さん風に歌ってください」と言われて、その方の歌い方を研究して歌ったのが、すごく楽しかったです。

永野 私は、故郷を思って歌った静かめの曲「TUNAGO」が印象的です。私が振り付けを担当させていただいた曲なのですが、最初はMVを撮る予定ではなかったんです。その後にAEONさんの「にぎわい東北キャンペーン」のCM曲として起用していただいたことで、MVを撮ることになりました。私が振り付けをした曲でMVを撮ったのは初めてだったので、とてもいい思い出になっています。アルバムに付属しているBlu-rayにはMVも収録されているので、この機会にぜひ観てほしいです。宮城県内のいろんなところで収録したので、「宮城に行ってみたい」と思ってくださるんじゃないかな。

高木 石巻とかにも行って撮ったよね。

永野 空港で撮ったメンバーもいました。

高木 でもMVといえば、「恋?で愛?で暴君です!」の撮影が楽しかったことも楽しい思い出ですよ。水鉄砲で遊んだり、謎に武器を持って戦ったり……。千葉の大きなゲームセンターでも撮りました。WUGには珍しい、はっちゃけた表情が見どころです!

声優として活躍することがファンへの恩返しになる

――ラストアルバム『Wake Up, Best! MEMORIAL』には4つの新曲を収録。多くのWUGナンバーを手がけた只野菜摘さんが作詞、MONACAのみなさんが作曲・編曲を担当された楽曲で、WUGからファンへのメッセージが詰まった曲ですね。

奥野 「海そしてシャッター通り」は東北の海に近いところの情景が浮かぶような曲です。

永野 ひとりで仙台や宮城の街を歩きながら、口ずさむような気持ちでレコーディングしました。さびしげな雰囲気の曲なので、ワグナーさんはこの曲を聴いてさびしい気持ちになったと思いますけど、そのなかにある温かみもきっと感じてもらえたと思います。

――「言葉の結晶」は、サウンドが斬新です。

永野 MONACAの広川恵一さんが、最後に私たちへ向けてこういう曲を作ってくださったというのが、なんだかうれしかったです。

山下 「海そしてシャッター通り」と「言葉の結晶」は、すごく歌うのが難しくて。とくに「言葉の結晶」はリズムの取り方が本当に大変でした。歌い始めは少し無機質に、でも最後には感情を爆発させるという、1曲のなかで表現する感情の強弱が激しくて、レコーディングで苦労したのも思い出です。

奥野 ライブでは、ダンスのフリが付いたことで難易度がさらに上がって「すごい曲をいただいた!」という感覚でした。きっとライブでは、すごく見応えがあったと思います。

高木 激しく動いたと思ったらピタッと止まるなど、ダイナミックで緩急のある感じのダンスはとても難しかったです。歌詞は私たちのことと重なり、すごく気持ちが入りました。

永野 WUGの6年の活動が詰まった曲です。

――「土曜日のフライト」は、おしゃれでなつかしさも感じるシティーポップといった感じの楽曲。今年の3月8日の翌日は土曜日です。

高木 只野先生は「たまたま土曜日にした」とおっしゃっていて、ファイナルの翌日と土曜日が一致したのは偶然なんです!

永野 まさか曜日までピッタリになるとは思っていなくて。そういう巡りあわせもあって、さらに素敵な楽曲に仕上がりました。

奥野 新曲4曲のなかで、私が初めて曲で解散を実感したのが「土曜日のフライト」でした。前半は不安な気持ちを表現して、みんなで歌うサビや後半は、不安だけど未来が楽しみだという気持ちを表現しています。今まで不安な気持ちを歌ったことがなかったので、レコーディング時に最初は戸惑いましたけど、歌い方の変化の付け方によって、自分の気持ちにどんどん寄り添ってきて、最後は歌っていて心地よさもありました。さびしいけど頑張ろうと思えて、背中を押してくれた曲です。

山下 ダンスは、初期からずっと携わってくださっている先生が振り付けをしてくださいました。バレエ的な要素を取り入れたWUGらしい振り付けで、ステージで披露したときも、より私たちらしさが伝わる曲だなと感じました。私と(高木)美佑は、間奏で抱き合うような振り付けがあって、互いに支え合ったり友情を感じ合ったりする部分が多く、自分たちでもすごく感動する曲です。

高木 歌詞も、すごく刺さります。

永野 切ない歌詞も、すごく感動します。でも曲調はすごくキャッチーなので、そのバランスが絶妙だなと思います。

――そして「さようならのパレード」は、「前向きに最後を締めくくりましょう」というメッセージが込められています。TVアニメ第1期のOPテーマ「タチアガレ!」のフレーズが入っていて、最後に「Wake Up!」と言っているのも胸が熱くなります。

高木 「これから頑張っていく!」という決意を込めた曲です。

永野 「集大成」という感じですね。この曲で「本当に私たちは解散するんだ」と実感しました。これを歌ったら私たちはもうWake Up, Girls!ではなくなってしまう、歌いたいけど歌いたくない、そういうもどかしさとさびしさを感じます。WUGが終わるという悲しさもあるけど、「それぞれでも頑張っていこう」という前向きさもあります。

奥野 私たち7人の曲でもあるけど、ワグナーさんたちの曲でもあって。私たちがワグナーさんを引き連れて未来に向かってパレードしていくような曲にもなっていると感じます。

――「また会いたい」というような言葉もあって、どこか「再会」を感じさせますね。

山下 作品は残りますし、それぞれで活動は続けていくので、絶対またどこかで会えます。

――今後は個々で活動をしていくとのことですが、それぞれどんな未来を描いている?

永野 今まで7人で力を合わせてやってきたので、ひとりになる不安もあります。人生の新しい扉を開くわけですけど、やりたいことをせばめず、自分の個性を活かして、着実に一歩一歩やっていきたいです。誰かがやっていることをやるのではなく、「永野愛理」という個人のジャンルを作れるような活動をして頑張っていきたいです。

山下 WUGでデビューして6年間、ワグナーさんに支えていただいたので、これ以降はWUGとしてではなくなりますけど、今まで応援してくださった方に恩返しをして、これから新たに出会う人に新しい私の魅力を知ってもらえるような活動をしていきたいです。最初は歌が好きでこの業界に入りましたが、WUGを通してお芝居をすることも、すごく好きになりました。声優として私が存在する意味を作っていけたらと思っています。

高木 私も今まで支えてくださったワグナーさんやお世話になった業界の方への恩返しができるように、もっといろんな役柄を演じられるようになりたいです。自分の趣味であるゲームやアニソンDJなど、自分らしい活動も積極的にやっていけたらと思っています。

奥野 私は声のお仕事でいろんな役を演じることが、きっとワグナーさんへの一番の恩返しになると思っています。ワグナーさんに「香耶たんのことを応援し続けてよかった」と思ってもらえるように、いろんな役をつかみ、声でお仕事を続けていけたらと思います。

――それではアニメディア読者へ向けて、メンバーを代表して永野さんからひと言。

永野 Wake Up, Girls!としてやってきた約6年間の活動に幕を降ろし、私たち自身も悲しい気持ちやさびしい気持ちもありますが、きっとそれぞれ新しい扉を開いて頑張り始めていくと思います。私たちも全力で頑張っていくので、変わらず応援してくださったらうれしいです。これからもよろしくお願いします!!!!

(メンバー)
吉岡茉祐
永野愛理
田中美海
青山吉能
山下七海
奥野香耶
高木美佑
(プロフィール)
【よしおか・まゆ】11月7日生まれ。大阪府出身。
【えいの・あいり】1月19日生まれ。宮城県出身。
【たなか・みなみ】1月22日生まれ。神奈川県出身。
【あおやま・よしの】5月15日生まれ。熊本県出身。
【やました・ななみ】7月19日生まれ。徳島県出身。
【おくの・かや】3月1日生まれ。岩手県出身。
【たかぎ・みゆ】9月8日生まれ。千葉県出身。

2019年3月8日、少女たちは新たな未来へと歩み始める――

Wake Up, Girls! 総合公式サイト「WUGポータル」
https://wug-portal.jp/

Wake Up, Girls!公式Twitter

@wakeupgirls_PR

取材・文=榑林史章



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