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<神谷明>『劇場版シティーハンター』は「作中世界が現代にスライドしても、原作の世界観が見事に反映されている」

2019/3/16


 
『キン肉マン』のキン肉スグル役や『北斗の拳』のケンシロウ役などでおなじみの声優・神谷明。現在公開中のアニメ映画『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』では、超一流の射撃の腕を持ち、裏社会No.1の始末屋(スイーパー)だが無類の女好きでもある主人公・冴羽リョウ(「リョウ」は「けものへん」に「寮」の「うかんむり」なし)を演じている。
 
 公開から1か月で興行収入は13億円を突破。テレビやラジオ出演、そしてSNSを通じて、劇場に来てくれたファンへの感謝の思いを述べている神谷は、雑誌「アニメディア」の連載企画「神谷明のきれいな日本語マル秘テクニック」にて、今作のアフレコに向けた準備やトレーニングの詳細を語っている。そして話は、今作の舞台が現代の日本になったからこそ登場した新要素にも及んだ。ここでは、アニメディア2019年4月号に掲載した『シティーハンター』への思いを原文ママで紹介する。
 
 
 ついに『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』が公開されました。この作品のオファーをお受けして1年2か月、あっという間でした。アフレコを迎えるまでは、とにかくテクニカルな部分の準備を行ってきました。滑舌を鍛えるための「ラ」行と「ダ」行の組み合わせ練習や「マ」行と「サ」行の組み合わせ練習など、今まで本連載で読者のみなさんにお伝えしてきたことの一部を自ら実践していきました。また「イエアオウ」(基本母音)を、仕事をする際のウォーミングアップとして行っていました。また「ナレーション原稿の読みを通常より速いペースで読む」という練習もしました。これらの練習はすべて冴羽リョウを演じるためのトレーニングでした。そして臨んだセリフの吹き込み作業。通常より時間をかけたとはいえ、10時間ほどという短い時間で終了しました。その後、自ら長崎行男音響監督にお願いして、一部のセリフを録り直していただきました。
 
 今回は20年のブランクのある作品でしたが、作中世界は見事に現代へとスライドしていましたよね。本作ではおなじみの「伝言板」は? スマートフォンは? ドローンなどのハイテク機器は? という感じで、私自身も内容を知るまで気になっていました。脚本では、原作の世界観を崩さずに、それらの要素が見事に反映されていたのには感心しました。やっぱり「伝言板」は“あそこ”にありましたし、目的がどうであれ、ドローンをリョウ自身が使いこなしていました。そしてストーリーにおいても、バラバラに見えるいくつもの点が、やがてひとつに重なっていく……。シーンもサスペンスとギャグ、かっこいい場面などが交互にやってきて、最後は迫力ある戦闘シーンで息もできないほどの緊張感に包まれていきます。さらに音楽がそれらと絡み合って大いに作品を盛り上げていく。とにかく『シティーハンター』が大好きなスタッフの方々の思いが満載なのです。そして締めくくりは、やっぱり「Get Wild」。エンディングクレジットと共にスクリーン右上にさまざまなシーンが映し出されます。ここには、監督のこだま兼嗣さんの思いが凝縮されています。私もその思いを受け取り、胸がいっぱいになりました。『シティーハンター』ファンのみならず、作品を知らないみなさまにもその世界を楽しんでいただけると思います。本当にいい作品に参加できました。
 
 
<プロフィール>
【かみや・あきら】
 9月18日生まれ。神奈川県出身。血液型A型。冴羽商事所属。主な出演作は『北斗の拳』ケンシロウ役、『シティーハンター』冴羽リョウ役、『キン肉マン』キン肉スグル役など。


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