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『からくりサーカス』加藤鳴海役の小山力也に聞く作品の魅力 – 人を笑わせたいのはパフォーマーの性、サーカスにロマンともの悲しさを感じる理由【インタビュー】

2018/10/17


 累計発行部数1500万部を誇る、「少年サンデー」伝説の名作マンガ『からくりサーカス』。2018年10月に満を持してアニメ化した本作で主要人物のひとりである加藤鳴海役を演じるのは声優の小山力也である。

 今回は『うしおととら』に続き藤田和日郎氏原作の作品に関わる小山さんにインタビューを敢行。本作の魅力やアフレコ現場の雰囲気などについてたっぷりとお話をうかがった。

小山力也加藤鳴海役の小山力也(写真は先行上映会時のもの)

勝と同じ眼をしていた 

――小山さんが演じられる加藤鳴海役について、改めて紹介をお願いします。

鳴海は若い! 大きい、そして強い!! そんな感じです。

――単純明快な説明ありがとうございます(笑)。そんなキャラクターを最初に見たときの印象は?

今まで体がごつい役は色々と演じてきましたがそのなかでもやっぱり若いなというのが第一印象でした。なので、演じるうえでも思いっきり若さを出そうと最初は思いました。

――18歳くらいですからね。

そうです。

――ご自身の年齢よりも若い……。

ちょっとだけね!!

――は、はい! 少しだけ若いキャラクターですが、演じるうえで意識している点は?

何かしら意識しようと最初は思っていたのですが、よく考えたらもう大きい体の小学生の役を演じたことがあったんですよね。それに70過ぎて14歳の役を演じる大女優もいらっしゃるのでそれと比べるとなんてことはない、そうやって自分を奮い立たせて自然体で演じるようにしました。

――自然体という点ではご自身も18歳を一度は経験していますもんね。

そうですね。ただ、鳴海は作中の年齢で18歳の真っただ中、自分はそんな気はなくてもしろがねさんみたいなキレイな方が傍にいると緊張しちゃうんですよ。そういうさくらんぼ少年だということは念頭に置いて演じました。

からくりサーカス

からくりサーカス

――なるほど。では、ディレクションで言われたことで何か印象に残っていることはありますか?

音響監督の三間さんは昔からよく知っている方だったので、もう俎板の鯉状態でお任せしていました。だた、今回に限らずいつもおっしゃられているのは、一つのセリフを言ったらそこで終わりじゃない、そのあとも物語は続くから「はい、終わり!」とならないように、ということ。とにかく全部が現在進行形で前に前に突き進んでくれと言われました。

――物語は一連の繋がりになっていますからね。

そうです。僕らは滑舌や映像の尺に併せる技術を求められますが、そんなのは後でもよくて。まずはズレようが多少声がひっくり返ろうが正しく役の行動をするように、それが物切れにならないように、例えアフレコでは別の場面に転換するとしても自分のなかでは物語が続いていることを意識するのが重要なんです。セリフを言い終えたという気持ちは声に乗っちゃう、いやらしさが残っちゃいますからね。すべてが続いているということを意識するようにと教えてもらいました。

――アフレコ時は常にキャラクターのことを意識して物語にある種没頭することが重要なんですね。ではそんなアフレコ現場の雰囲気はいかがですか? 年齢も経験もさまざまなキャストさんがいらっしゃいますよね。

年齢の幅は確かにとても広いですね。あとは主人公である才賀勝役の植田千尋さんが最初はなかなか大変そうでしたけどとても勘のいい人で、どんどん鍛えられていっています。見ているこっちが楽しくなりますね。

――植田さんは今回が初めての主役ですね。アフレコ現場でお会いになったときの印象はいかがでしたか?

眼が勝と一緒でした。あどけない表情もするし、血みどろいような顔をするときもあるし、まさに勝ですよ。

――アフレコもだいぶ進んでいるかと思いますが、最初の頃と比べて印象は変わりましたか?

彼女が勝を掴んでいくにしたがってどんどん頼もしくなっていっています。本作のディレクターはクオリティに対して厳しい方で、植田さんは役を掴めていない頃、演じ方に悩んでいる時間が長かったんです。それは彼女が初めての主演だからというだけではないですけども。私も『うしおととら』のときにも何十テイクと重ねましたよ。

からくりサーカス

からくりサーカス

――ある程度納得いくまで何度も収録されるんですね。

それでも、彼女は徐々に勝という人物像を掴んでいって、悩む時間が段々と少なくなっていきました。ほかの作品と比べるとまだ収録の時間は長いですが、まどろっこしい待ち時間はどんどんなくなっています。また役的に自分が中心になって現場を動かしていかなければならないということを感じ取ってくれているみたいで。普段は礼儀正しくしていても、いざ演じるとなったらぶっ放すという猛々しさも出てきた気がしますね。非常に頼もしいです。

――本作はそんな植田さんの芝居にも注目ですね。いま植田さんのお話が中心でしたがほかの共演者さんとは現場でどういうお話をされますか?

作品のことについてそんなに深い話はしないんですが……まぁ、もう彼らは背中見ていれば目指す方向性が分かりますので。僕としてはそれに負けないぞと思うだけですね。

――信頼している?

そうですね。掛け合いでも探りあっているのが楽しいです。掛け合いのテンポが速いので言葉が重なることもありますが、それはそれで楽しいから別に問題ありません。やっていてつまらないほうがよくない。段取りで引っかかっただけならいくらでも楽しくできる、そういう信頼はしています。

からくりサーカス先行上映会時の写真(左から小山力也、植田千尋、櫻井孝宏、藤⽥和⽇郎)

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