茅原実里が歌う劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』の主題歌『エイミー』は劇場アニメの世界から誕生した珠玉の1曲【インタビュー】 | 超!アニメディア

茅原実里が歌う劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』の主題歌『エイミー』は劇場アニメの世界から誕生した珠玉の1曲【インタビュー】

TVアニメ放送から約1年半、新作の劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 -永遠と自動手記人形- 』が9月6日から公開。TVシリーズに引き続き、主題歌『エイミー』を担当する茅原実里が、劇場公開に先駆けて、シングル …

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  • 茅原実里が歌う劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』の主題歌『エイミー』は劇場アニメの世界から誕生した珠玉の1曲【インタビュー】
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 TVアニメ放送から約1年半、新作の劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 -永遠と自動手記人形- 』が9月6日から公開。TVシリーズに引き続き、主題歌『エイミー』を担当する茅原実里が、劇場公開に先駆けて、シングルとしてリリース! 楽曲の聞きどころや『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』の魅力を聞いたインタビューが声優アニメディア10月号にて掲載中。「超!アニメディア」では、本誌記事内ではお届けしきれなかった部分も含めたロング版をお届けする。


■いままでにないやり甲斐や達成感が感じられた

――ご自身も出演し、主題歌も担当されたTVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品の印象を聞かせてください。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンという少女が大切な人が残した“愛している”という言葉の意味を探しながら、代筆のお仕事を通して、いろいろな境遇の人たちと出会い、みんなが成長していく素敵なお話です。私が演じるエリカ・ブラウンも内向的で自分に自信が持てない女の子だったのですが、ヴァイオレットに出会ったことで、夢に向かって前に進むことができたんです。(元軍人の)ヴァイオレットが背負っている過去は、計り知れない痛みや苦しみがあるはず。でも、だからこそ、ヴァイオレットには、人の心を動かす力があるんだろうな、という風に思っています。心の中にあるネガティブな感情を全部連れ去ってくれるような力と、大きな愛がある作品だと感じていますね。

――その外伝となる、新作の劇場版に感じている魅力とは?

子どもの頃に運命的な出会いをしたイザベラ・ヨークとテイラー・バートレットの2人を軸にした物語で、ヴァイオレットは生き別れてしまった2人を繋ぐ、大切な役割を担っています。イザベラは自分自身が過去にしてきた選択にとらわれて苦しんでいるところがあるんですが、ヴァイオレットと出会って、塞ぎ込んでいた心が少しずつ溶けて変わっていくんです。イザベラやテイラー、ヴァイオレット自身も、誰もがみんな、心の支えになっている存在がいるからこそ、つらいことがあっても乗り越えていけるし、誰かに救われながら、毎日を生きているんだと作品を通して思いました。今回の外伝も『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にしかない優しさがいっぱい詰まっているお話です。


――TVシリーズに続き、外伝の主題歌を担当されることに決まったときの感想は?

正直、『みちしるべ』以上の歌詞が書けるのか不安でした(苦笑)。これまでもシリーズもので主題歌を歌わせていただいた作品はいくつかあって、作品を背負っているぶん、前作を超えられるのかという緊張感は常にあったんです。でも、今回は歌い手としてだけじゃなく、作詞も担当したので、シリーズものの作品で、楽曲を更新していく難しさや、ハードルの高さをリアルに感じました。

――主題歌『エイミー』は、どのようにして作られたのでしょうか?

藤田(春香)監督やスタッフさんと話し合って、『劇中でヴァイオレットが舞踏会で踊るシーンが印象的だから、三拍子のワルツがいいんじゃないか』と満場一致で決まりました。(作曲家の)菊田(大介)さんも、今作は劇場で上映されるので、聴覚的に映画の内容や映像とリンクさせられるように作ったとおっしゃっていましたね。だから、最初に聞いたときは、イントロからアウトロ、アレンジも含め、ドラマティックな映画を1本観ているかのような楽曲だと思って感動しました。

――作詞をするにあたって、どのようなところから着想されたのでしょう?

詞は前作のTVシリーズの主題歌『みちしるべ』に、作品への思いは全て詰め込んだので、この外伝の物語に寄り添った形で書こうと思ったんです。このお話の中で、イザベラとテイラー、離れた2人を永遠に繋ぐ大切な魔法の言葉が、“エイミー”なんです。そんな風に、タイトルから、「編む」といったフレーズひとつまで、100%作品に寄り添っています。あと、1コーラス目の一人称が「僕」、2コーラス目の一人称が「私」で、最後は「僕も私も」となるのですが、それぞれキャラクターの目線になっています。映画を観ると「ああ、そういうことか」と、きっとわかってもらえると思います。藤田監督は、作品に並々ならぬ愛情を持っていて、ディスカッションしながら一緒に作っていけて、最後は喜んでもらえたので、いままでにないやり甲斐や達成感をすごく感じられて、幸せでした。この作品がなかったら、絶対に生まれなかった楽曲ですね。

――実際に歌ってみて、いかがでした?

プリプロやボイトレも含めて丁寧に積み重ねてきたので、レコーディングをする頃には、曲とずいぶん仲よくなっていましたね(笑)。劇場で聴いてもらうことになるので、しっかりと言葉が聞こえて、心に届くように、語りかけるように歌いました。最初の打ち合わせの時に、藤田監督が「誰かが愛を持ってした選択を否定したくない」と、何度もおっしゃっていて。だから、この曲は救いのある温かい曲にしないといけないという使命感みたいなものがありました。とにかくイザベラとテイラーの幸せを願って、歌っています。私自身は、この曲を1日の終わりに、おうちのベランダに出て、星空を見ながら歌うのが日課になっているんです(笑)。劇場で物語を振り返りながら聴いてもらうのはもちろん、眠る前に聴いてもらえたら、ゆっくり眠れるかもしれないですね。

――MVも作品と寄り添った形で、ダンスを披露されていますね。

やっぱり、作品のダンスシーンがとても印象的なので、MVも踊ったら素敵なんじゃないだろうか、と提案させていただきました。でも、ワルツのダンスは初めてだったので、撮影前に2日間練習したんです。先生は素人の私でもできる、ステップなどの振りを付けてくださいました。

――男性ダンサーにリフトされるシーンもかなりすごいんですが(笑)

 すごいですよね!(笑)やっぱり、きれいな姿勢を保ち続けるのが本当に難しくて……頭や顔、腰、お尻なども全部正しい位置があるので、全身が筋肉痛になりました(笑)。おかげさまですごく素敵なMVができあがって、私は今、ちょっと社交ダンスを習いに行きたいなと思っています(笑)。あと、物語仕立てになっているので、2人の結末にも注目してほしいですし、お芝居も頑張ったので、表情なども見てもらえたら嬉しいです。

――カップリング曲の『Plumeria』も素敵な楽曲ですね。

ちょっとおしゃれな爽やか系のEDMです。いままで茅原実里の楽曲は、いつも全力投球で力強かったり、カッコいい曲が多かったりする中で、ここまで肩の力を抜いて、ナチュラルにありのままの自分で歌える楽曲ってなかったですね。テンポ感もすごく新鮮で心地よく、“新境地開拓”の曲になりました。ディレクターさんによると、この曲は“遊びや駆け引きを知っている大人の女性が海辺のリゾート地で沈む夕日を見つめているイメージ”だそうです(笑)。だから、私も携帯で南国の花などを調べて、南国な気分になってから歌いましたね(笑)。あと、歌詞にある“また戻ってこよう 私になる場所”ってどこだろうと探したら、私の場合、南国ではなく、ライブ会場でした。やっぱり、ライブ会場に戻ってきてライブをして「また、明日から頑張ろう」と思える。私にとって、心にあるプルメリアの花は、ファンのみんなです。

――もう1曲の『美歌爛漫ノ宴ニテ』は、盛り上がること間違いなしのライブ曲ですね。

『SUMMER CHAMPION 2019』のテーマソングとして、ライブを楽しむために作った曲です。お祭りライブなので、祭りにぴったりな曲調で、海外のファンの方も喜んでくれるような和のテイストを入れたアレンジをお願いしたところ、想像以上の楽曲ができあがってきて嬉しかったです! 実際にライブで歌ったら、掛け合いももうバッチリで、会場のボルテージも一瞬で爆上がりして、本当にすごい曲ができました(笑)。これからライブでもっともっと育てていける楽曲だと思うと、楽しみです!

――ちなみにこの3曲を通しで聴いてみて、いかがでした?

私は正直、通しでは聴いていないです(笑)。「本当に同じ人が歌っているんですか?」という印象すら与えてしまいそうなくらい、個性豊かな3曲がそろったので、実際に通して聴いてくれた人がどんな風に感じるんだろう?っていうところも含めて、楽しみでもあり不安でもあり…(笑)。でも、また、こうして新しい茅原実里を届けることができて嬉しいです。今年デビュー15周年に突入してなお、また新しいものを作れるという喜びを今、すごく感じています。

――11月には、デビュー15周年のバースデーライブも決定していますね。

15周年のライブとなると、茅原実里の歴史にしっかり触れてもらえるような内容にしたいですね。ただ、10周年のときも、ベストアルバムを出して、ベストライブをやったので、同じにならないよう、いろいろと考えていきたいです。ライブハウスでやるので、すごく熱いライブになるだろうなと思いますね。4月から新しい事務所に所属して心機一転、ルーキー気分で頑張っている始まりの年の誕生日当日に、ファンのみんなと過ごせるのはすごく幸せだし、楽しみです!

――ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 また、愛の詰まった新しい作品が完成しました。この1枚が生まれたのは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出会えたおかげだと思っています。ぜひ、劇場に足を運んでいただいて、物語と一緒に『エイミー』を楽しんで聴いていただけたら本望です!

☆PROFILE
11月8日生まれ。栃木県出身。血液B型。主な出演作は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』エリカ・ブラウン役。『響け!ユーフォニアム』中世古香織役。『涼宮ハルヒの憂鬱』長門有希役など。ホリプロインターナショナル所属。

☆リリース情報
■シングルの枠にとどまらない新境地を見せる3曲が勢揃い


『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 – 永遠と自動手記人形 – 』の主題歌『エイミー』を収録したほか、おしゃれなEDMサウンドの『Plumeria』と、恒例の真夏の河口湖ライブの“爆上がり”テーマソング『美歌爛漫ノ宴ニテ』の、カップリング2曲も充実。

☆ライブ情報
タイトル:15th Anniversary Minori Chihara Birthday Live 〜Everybody Jump!!〜
会場:Zepp Tokyo
日程:2019年11月18日(月) 開場17:30/開演18:30
料金:1Fスタンディング 8,000円(税込)入場整理番号付き
2F指定 8,000円(税込)
※ドリンク代別途
※3歳以上有料/3歳未満入場不可
※転売禁止
※オークションへの出品禁止
※転売チケット入場不可

茅原実里オフィシャルサイト
https://www.minorichihara.com/

茅原実里公式Twitter
@Minorin_parade

《超!アニメディア編集部》
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