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【インタビュー】さユりが6thシングル「月と花束」で新境地を披露-「生き方を”選ぶ”ことが、新たなテーマになりました」

2018/2/27



『Fate/EXTRA Last Encore』のEDテーマ「月と花束」は、”酸欠少女”さユりの6枚目のシングル。今作の楽曲作りで改めて自身と向き合ったと話す彼女のインタビューが、発売中の『アニメディア3月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めた、インタビュー全文をご紹介する。

――『Fate/EXTRA Last Encore』のEDテーマに決まったときは、どんな気持ちでしたか?
 うれしかったです。『Fate』シリーズの主題歌には、これまでにLiSAさんやAimerさんが歌った素敵な曲がたくさんあって、そのなかに私の曲が仲間入りできるだなんて驚きでした。

――さユりさんが考える『Fate/EXTRA Last Encore』の魅力を教えてください。
 善悪では計れない戦いだからこその険しさと美しさ。どのキャラクターも美しくて正しいからこそ、観ている側も苦しくなるし、最後まで見届けたいと思うのではないでしょうか。

――これまでに、アニメ『僕だけがいない街』やアニメ『クズの本懐』といった、現実世界の物語のテーマソングを作られてきました。一方、本作は非現実世界の物語です。プレッシャーはありませんでしたか?
『Fate/EXTRA Last Encore』の物語で、”戦い”という言葉だけを受け取ると、自分の日常とはすごくかけ離れたもので、現実の自分と重ねて歌詞が書けるか最初は不安でした。でも、”選ぶ”という本作と私自身に共通したテーマを見つけることができたので、書き上げることができました。

――”選ぶ”というのは、具体的にいうと?
 選ぶということは、自分の信念を守ることでもあります。そして、前に進むためには選ぶことが必要で、選ぶためには心の強さが必要になる。『Fate/EXTRA Last Encore』のキャラクターたちは、ちゃんと自ら生き方を選んでいると思いました。

――さユりさん自身も、最近”選ぶ”経験をしたということですか?
 はい。昨年5月に1stアルバム『ミカヅキの航海』をリリースしたときは、ひとつの大きな航海を終え、陸地に上がったみたいな気持ちだったんです。陸に上がり自分の足で立って、「次はどこに向かえばいいんだろう?」と。そのときに、”選ぶ”ということが私の楽曲作りにおいて、ひとつのテーマになりました。

――何かを選択することは、やっぱり勇気がいることですよね。
 今までは、強くありたいのか弱いままでいいのか、選べない自分だから歌える歌があって、そんな歌だから聴いてくれる人がいると思っていました。だから、”選ぶ”という選択をすることが最初は怖かったです。でも歌詞を書いていくうちに、”選ぶ”ということは、”強い”と”弱い”の中間にある場所なんだと気づきました。それは結果的に、今までやってきたことと同じなんだと気づけたことで、強く生きることを選んでも、今作のような歌を歌っても、いいんだと思えたんです。「月と花束」の後半の歌詞には、そんな気持ちも表れています。

――今回の曲のタイトルに「月」という言葉を使ったのは、”月の聖杯戦争”にかけて?
 そこは偶然です(笑)。もともと自分が大切にしているシンボルが”月”で、デビュー曲も「ミカヅキ」でした。歌詞を書くときも、三日月や満月と自分自身を重ねることが多く、憧れの存在という形で、私の曲に多く登場しています。

――では、今回はどのような意味を込めて、タイトルに「月と花束」と付けたのですか?
 月は自ら光ることはできず、太陽の光を反射して、光っているように見える。地上にいる私たちも、自分自身では光ることができないけれど、周りにいる人からもらった言葉や気持ちを燃料にして、自分という”たいまつ”を燃やすことで暗闇でも進むことができる。それが私にとっての”光る”ことなのではないかと思いました。その燃えるたいまつを「花束」という言葉に置き換え、”誰かと一緒に生きる自分”という意味合いで付けました。

――他者からもらった気持ちや言葉、経験を糧にするということですね。
 そうですね。今までは、もらったものを背負っていくとか、大切に持っていたという感覚でした。でも、自分がどういうふうに生きたいかとか、もっと自分と向き合ってみようと思ったときに、持っているだけではダメだと気づいたんです。周りからもらったものを自分のなかで燃やして、進んで行かないとダメだと思いました。

――楽曲制作で大変だったところは?
 今回は、迷いながら歌詞を書きました。できあがった歌詞は強いとか弱いとかだけの一辺倒なものではなかったので、曲作りにおいてこれまでで一番チャレンジできた楽曲になりました。

――聴いてくれる人に対して、「月と花束」がどんなふうに届いてほしいと思いますか?
 この曲と物語がどんな風に重なっていけるか、自分でも楽しみにしています。この曲とアニメがひとつにつながって、観てくれる人の現実生活の大事な部分で、大切なものになってくれたらうれしいです。アニメも曲も、観て聴くだけではなく、この曲自体をその人が燃えるための燃料にしてくれたら幸せです。

――ちなみに、もしもさユりさんがマスターになったら、どんなサーヴァントを召喚したいですか?
 アサシンがいいです。ただ、どっちかといったら、私自身がアサシンのサーヴァントになりたいです。「アサシンっぽいね」と言われたことがあったので(笑)。

――このシングルでスタートした2018年ですが、どんな活動をしていきたいですか?
 昨年11月に東京・TOKYO DOME CITY HALLで行ったワンマンライブでは、ライブをしながらお客さんからいろいろなものをもらって、それをその場で返してというように、人と関わることで得られる豊かさを実感しました。今後もそうやって人と関わって、自分のなかに芽生えるものや育つものを大事にしていきたいです。

◆プロフィール
さユり【さゆり】2015年に、アニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』のEDテーマ「ミカヅキ」でデビュー。これまでにアニメ『僕だけがいない街』のEDテーマ「それは小さな光のような」や、アニメ『クズの本懐』のEDテーマ「平行線」など、複数のアニメタイアップ曲を担当している。2016年12月には、RADWIMPS・野田洋次郎がプロデュースしたシングル「フラレガイガール」をリリース。そして昨年5月にリリースした1stアルバム『ミカヅキの航海』は、オリコンデイリーアルバムランキング1位を獲得して話題を集めた。

<ニューシングル「月と花束」情報>
2月28日発売
アリオラジャパン
初回生産限定盤1,700円(税込)、期間生産限定盤1,600円(税込)、通常盤1,000円(税込)
表題曲は『Fate/EXTRA Last Encore』のEDテーマで、本人の作詞・作曲による力強い信念と前へ進む意志を歌ったナンバー。編曲はLiSAの楽曲などを手がける江口亮が担当し、ギターやピアノが縦横無尽にからむ激しいサウンドに仕上がっている。初回生産限定盤のDVDには「月と花束」MV(フルレングスver.)を収録。期間生産限定盤のDVDにはアニメのノンクレジットED映像を収録。また各盤すべてに、異なるカップリング曲が収録されている。

初回生産限定盤

期間生産限定盤

通常盤

取材・文/榑林史章



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