『トイ・ストーリー4』シミュレーションを担当する小西園子が作品を観て感じたこと「こういう人生もあるんだ」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『トイ・ストーリー4』シミュレーションを担当する小西園子が作品を観て感じたこと「こういう人生もあるんだ」【インタビュー】

世界初の長編フルCGアニメーションとして誕生し、“おもちゃの世界”というユニークな発想と個性あふれる魅力的なキャラクターたち、そして観客を夢中にさせたストーリーによって、映画の歴史を塗り替えてきた「トイ・ストーリー」。 …

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GIGGLE MCDIMPLES — In Disney•Pixar’s “Toy Story 4,” Bo Peep introduces Woody to her best friend Giggle McDimples. A miniature plastic doll from the 1980s, Giggle is Bo’s confidant, supporter and advisor, and spends a lot of her time perched on Bo’s shoulder. Featuring Ally Maki as the voice of Giggle, “Toy Story 4” opens in U.S. theaters on June 21, 2019…©2019 Disney•Pixar. All Rights Reserved.
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 世界初の長編フルCGアニメーションとして誕生し、“おもちゃの世界”というユニークな発想と個性あふれる魅力的なキャラクターたち、そして観客を夢中にさせたストーリーによって、映画の歴史を塗り替えてきた「トイ・ストーリー」。その最新作である『トイ・ストーリー4』が2019年7月12日より全国で公開となった。

 今回は映画の公開を記念して、キャラクターの髪の毛をなびかせたり、重さを表現したりするなど、ディテールの処理を行う「シミュレーション」を担当するピクサー・アニメーション・スタジオの小西園子にインタビュー。『トイ・ストーリー』1作目でジュニア・テクニカル・ディレクターとしてセット美術や照明を担当し、その後もピクサー作品に携わってきた彼女に作品の見どころや本作を観たときの率直な感想などをうかがった。

ピクサー・アニメーション・スタジオの小西園子さん

――小西さんはこれまでも「トイ・ストーリー」シリーズに関わってきています。今回『トイ・ストーリー4』を制作すると聞いたとき、どのように感じましたか?

『トイ・ストーリー3』よりも面白い作品でなければ作る意味がない、というのが最初に思ったことです。ピクサーが「前よりも面白い作品でなければ作る必要はない」と割り切っている会社なのですが、私もそう思っています。ただ、スクリプトを見せていただいたり、途中経過を観たりするなかで「これはいいものになる」と感じるようになりました。

――それくらい自信もある。

 そうですね。

――続いて、実際に完成した作品を観たときの感想を教えてください。

 本作でのウッディの選択や考え方を受けて、「こういう人生もあるんだ」と思いました。自分の人生とのパラレルをある意味で感じましたね。これまで『トイ・ストーリー』シリーズを一緒に制作してきた周りの人たちと「こういう考え方もあるんだね」と顔を見合わせたことも記憶に残っています。

――本作はまさにウッディの物語であると感じました。

 その点はこれまでのシリーズとちょっと違うかもしれないですね。


――これまでのシリーズのお話が出ましたが、小西さんが過去作品のなかで最も印象に残っているのはどのシーンでしょうか?

『トイ・ストーリー』1作目でバズ・ライトイヤーが最初に出てくるシーンですね。作品を象徴するような1コマなのでとても印象に残っています。

――では、『トイ・ストーリー4』を観るうえで、過去シリーズのこういうところを知っていればより楽しめるという点を教えてください。

 まずは技術の進化。1と4ではものすごく技術的な違いがありますよね。2の頃まではいま私が担当している「シミュレーション」という仕事はありませんでした。あの頃は服のしわなども手書きで表現していたんですよ。それがとても大変でした。ただ技術が進歩していき、「シミュレーション」という概念が出てきて、服の流れ方や髪の毛のなびきといった細部までリアルに描けるようになりましたし、時間の流れをスローモーションにすることもできるようになり、キャラクターの感情も表現しやすくなりました。そういう技術的な違いを見比べるのも楽しいかもしれません。

 一方でストーリーに関してはポップカルチャーを入れない、レファレンスしないタイムレスなものなので、どの作品から観ても変わらないと思っています。ただ、『トイ・ストーリー』の1作目をリアルタイムで観ていた人が今になって見返すと、違う感想を持つこともあるかと思います。1作目の公開は1995年。小学生くらいだった人はもしかすると子供が生まれて、家族で一緒に作品を観ている人がいるかもしれません。観たときの年齢によって、会話の広がりが変わってくると思います。そういった深みが『トイ・ストーリー』の魅力でもあると感じています。

――なるほど。では、本作のなかでお気に入りのシーンを教えてください。

 キャラクターとしては、本作から登場するダッキー&バニーが好きです。特に喧嘩しちゃうシーンがいい。ものすごくよく出きているので何回も観ちゃいますね。あとはアンティークショップの中がものすごくリアルに出来ているので、そこもぜひ注目していただきたいですね。私もアンティークを買いに行くことがあるのですが、あの店内はまさにそのまんまだと感じました。匂いまでしてくるくらいだったので、あそこのシーンは「ピクサー、グッジョブ!」と思いました(笑)。ああいうリアルな風景のなかでおもちゃたちが歩いているというのが不思議で面白いですよね。

――本日はありがとうございました。最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。

 夜のカーニバルのシーンなど、ロマンチックで煌びやかなシーンが盛りだくさんです。前作よりもよくなっている部分がなければ私たちも作らないので、ぜひ『トイ・ストーリー4』を観てください。


『トイ・ストーリー4』は全国の映画館にて公開中。

「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」 開催概要


会期:2019年4月13日(土)~ 9月16日(月・祝)※会期中無休
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間:10:00~22:00(最終入場21:30)
主催:東京シティビュー、NHKプロモーション
企画制作:ドリームスタジオ
特別協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン
協賛:ハウス食品グループ、ロート製薬
後援:J-WAVE 81.3FM
入場料:一般1,800円、高校生・大学生1,200円、 4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1,500円
前売券:1,500円(一般) オリジナルグッズ付プレミアム前売券1,800円(一般) ※発売中。無くなり次第終了
展覧会webサイト:https://www.tokyocityview.com/pixar-himitsu-ten
問い合わせ:03-6406-6652(東京シティビュー)



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価格:各5,800円+税




「PIXARのひみつ展」はボストンサイエンスミュージアムがPIXARとの協力により開発したものです。
© Disney/Pixar. All Rights Reserved. Used Under Authorization.
©2019 Disney/Pixar
©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

《超!アニメディア編集部》
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