“BL先進国”タイで、日本のBL作品にファン大賑わい! タイ最大級ブックフェアで「ラ・ロズレ」配信の日本BLお披露目【レポ】 | 超!アニメディア

“BL先進国”タイで、日本のBL作品にファン大賑わい! タイ最大級ブックフェアで「ラ・ロズレ」配信の日本BLお披露目【レポ】

BL専門電子書籍サービス「La Roseraie(ラ・ロズレ)」で配信中のBL作品が、2025年10月10日に開催されたタイ王国最大級のブックフェア「BOOK EXPO THAILAND 2025」内、「FLIXER」ブースにてお披露目された。延べ140万人が訪れた会場では、FLIXERブースでもFLIXERのアプリを…

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  • エーカチャイCEO(写真右)
  • La Roseraie(ラ・ロズレ)プロデューサー 堀内 速人氏
  • ジェームス・ス氏
  • エーカチャイCEO(写真左)La Roseraie(ラ・ロズレ)プロデューサー 堀内 速人氏(写真右)

BL専門電子書籍サービス「La Roseraie(ラ・ロズレ)」で配信中のBL作品が、2025年10月10日に開催されたタイ王国最大級のブックフェア「BOOK EXPO THAILAND 2025」内、「FLIXER」ブースにてお披露目された。延べ140万人が訪れた会場では、FLIXERブースでもFLIXERのアプリを使い、タイ語に翻訳された日本のBL作品に興味をしめす人々で賑わいを見せた。

イベントで開催されたトークイベントでは、FLIXER CEOのエーカチャイ・ジャルンパタナモンコン氏、La Roseraie(ラ・ロズレ)のプロデューサーで二見書房社長の堀内速人氏、そして特別ゲストの俳優・アーティストであるジェームス・ス氏が登壇した。

エーカチャイCEOは、FLIXERのビジョンについて「FLIXERは、アニメとマンガをワンストップで楽しめる“アニメファンの本拠地”を目指しています。アニメ視聴からマンガ閲覧へ、アプリを切り替えることなく楽しめる“シームレスな体験”を提供します」と述べる。

トークイベント

さらに今年は、市場の明確な成長が見られ、世界的にも大きなトレンドとなっているBL(ボーイズラブ)およびGL(ガールズラブ)コンテンツを、プラットフォームの中核として強化していく方針を掲げた。この分野では視聴者層が年々拡大を続けており、タイにおいても、これまで未公開だった高品質なコンテンツへの需要が高まっているそうだ。同社では、こうしたニーズに応えることで、この市場を切り拓くパイオニア的存在を目指すとした。

エーカチャイCEO(写真右)

またLa Roseraie(ラ・ロズレ)のプロデューサーを務める堀内氏は「二見書房は、La Roseraie(ラ・ロズレ)というBLに特化したサイトをプロデュースしており、BL先進国として注目を集めるタイにおいて、日本のBL作品が電子書籍としてどのように受け入れられるのかを知る貴重な機会と捉えています」と話す。

La Roseraie(ラ・ロズレ)プロデューサー 堀内 速人氏

そのうえで「FLIXERを通じてタイのデジタル市場に参入したことで、これまで単行本発売までお待たせしていた方にも、電子配信で話売りの段階から日本とタイムラグなく同時に作品をお届けできるようになった。このスピード感を活かし、トレンドに沿った作品をいち早く届けることで、日本とタイの双方で盛り上がりが生まれれば、タイでの実写ドラマ化など、次の展開にもつながるのではと考えています。この好例として、昨年末から5週連続でBL小説ランキング1位となった人気作品『獣人王のお手つきが身ごもりまして』を超特急でコミック化して、日本とタイで話売りの同時リリースを実現しました」と語った。

なお現在、FLIXERでは二見書房の人気BL作品からコミック11作・小説5作の16タイトルが独占配信されている。『死に戻りのオメガ騎士と武闘派幼なじみはくだらない運命を蹴散らしたい』、『結婚したら海のそばに住もうね』など、日本国内でも高い人気を誇る作品を取り揃えている。

ジェームス・ス氏

トークイベントの特別ゲストとして登壇した俳優のジェームス・ス氏は、FLIXERアプリを体験した感想を「操作がとても簡単で、どこでも快適に視聴できます。ロマンティックコメディやファンタジー作品が特に好きで、つい感情移入してしまいます」と述べる。会場では終始笑顔と拍手が絶えず、ファンに向けて「ぜひ一緒にFLIXERを楽しんでください」と呼びかけた。

エーカチャイCEO(写真左)La Roseraie(ラ・ロズレ)プロデューサー 堀内 速人氏(写真右)

堀内氏は「日本国内ではLa RoseraieがBL作品の電子配信・販売サイトとして発展していき、タイではFLIXER様にそれを担ってもらう。タイにはBLジャンルの成熟した市場で、コンテンツが揃えば必ずその面白さに気付いてもらえると思う」と意気込む。そして「二見書房ではBL以外も成年向け、少年・少女向けの小説、漫画や、オカルトなどのコンテンツを数多く出版しているので、機会があればそれらもタイ市場で挑戦していきたい」と、今後の展開についても語った。タイ王国での日本BL、そして日本発コンテンツの今後ますますの盛り上がりが注目される。

《仲瀬 コウタロウ》
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