萬画家(まんがか)・石ノ森章太郎の代表作にしてライフワークである『サイボーグ009』が原作の新作アニメとして、『サイボーグ009 ネメシス』が制作されることがわかった。2025年7月19日、同作が誕生61年目を迎えたタイミングに新たな一歩として発表された。
石ノ森章太郎(本名:小野寺章太郎)は1938年1月25日、宮城県登米郡(現・登米市)生まれ。1954年、高校在学中に『二級天使』でデビューし、卒業と同時に上京。マンガ家生活に入った。特撮実写作品『仮面ライダー』の原作者としても知られ、映像とマンガで並行して作品を展開するメディアミックスの分野を広く開拓し、活躍した。
代表作には『サイボーグ009』、『仮面ライダー』、『佐武と市捕物控』、『マンガ日本の歴史』などがある。2006年には、角川書店から500巻770作品におよぶ個人全集『石ノ森章太郎萬画大全集』の発行が開始され、一人の著者による最も多いマンガの出版の記録としてギネスブックに認定された。
『サイボーグ009』は、009(ゼロゼロナイン)・島村ジョーをはじめとする9人のゼロゼロナンバーサイボーグたちが、悪の組織により戦争のための人間兵器として改造手術を受けながらも組織を脱出し、世界から争いを無くすために戦う物語だ。
1964年7月19日の「週刊少年キング」で連載が開始されてから各雑誌に30年以上も連載され、アニメ、映画と各メディアにも展開してきた。石ノ森のライフワークとなった作品であり、2024年7月19日で誕生60周年を迎えた。
その記念すべきアニバーサリーイヤーには、初の舞台化やタテ読みフルカラーコミックでのリメイクなど、より多くの人に作品世界に触れてもらえるよう様々な企画が展開された『サイボーグ009』。誕生61年目を迎えた本日、新作アニメ『サイボーグ009 ネメシス』の制作発表によって、また新たな一歩を踏み出すことになった。
新作アニメ『サイボーグ009 ネメシス』の詳細は今後発表される。誕生から60年を経て、さらにその先へ向かう『サイボーグ009』に期待が高まる。
新作アニメーション『サイボーグ009 ネメシス』制作決定!
※石ノ森章太郎の「ノ」の字は、約60%縮小が正式表記。
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