TVアニメ『光が死んだ夏』第2話「疑惑」が、2025年7月12日に放送され、原作でも序盤の見せ場となる恐怖の林道シーンがSNS上で大きな話題となった。

『光が死んだ夏』は、モクモクれんによる漫画を原作とする青春ホラーストーリー。高校生のよしきと、親友・光の姿をした得体の知れない"ナニカ"との交流を描く。「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門でGlobal特別賞を受賞し、「このマンガがすごい!2023」オトコ編では第1位に選ばれた話題作だ。
とある集落で幼馴染として育った同い年のよしきと光。照りつける太陽、耳にこびりつくクマゼミの声、帰り道に食べるアイス、他愛もないことで笑い合ういつもと変わらない夏。しかし半年前に山で行方不明になった光は、一週間後にふらりと帰ってきた。声も姿も光に見えるモノ、その中に蠢いていたのは――。友人の姿をした"ナニカ"との奇妙な日常が始まり、時を同じくして奇怪な事件が集落を襲い始める。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
今回の第2話では、村で起きた老婆の常軌を逸した死が話題に上がる中、クラスメイトの巻が「自分も呪われているかもしれない」と言い出す。普段は使わない林道を通って帰宅しようとした際、恐ろしい体験をしたというのだ。ビビりな巻は一人で帰るのが怖くて、よしきに「一緒に帰ってほしい」とお願いをした。
その話を聞いたクラスの女子も肝試しみたいで面白そうだと付いてくることになり、5人で下校することが決まった。そこへ光が「おれも行きたい!」とやって来る。
林道に到着し、恐る恐る中へ入っていく5人。意外にもあっさりと抜けることができ、何事もなく林道を抜けた巻はよしきたちに礼を言う。しかし帰る際、4人は再び林道を通らなければならない。女子たちが先頭を歩く中、光とよしきは後方を歩いていた。

その時だった。よしきは背後に違和感を感じ、ふと振り返ると林の奥に「く」の字が浮かんでいる。目を凝らしてよく見ると、その「く」の字は右へ左へぶんぶんと動いており、さらによく見ると首が折れた老婆のように見える。しかもどんどんよしきに近づいて来ているのだ。
原作の中でも序盤ではかなりインパクトのあるこのシーンに、SNSでは「怖すぎる、震えが止まらん」「怖すぎて深夜に見るもんじゃない」といった恐怖の声が相次いだ。また「く」の字の演出については「動きがリアルすぎて鳥肌立った」「原作のシーンがこんなに怖くなるとは」といった評価も見られた。
咄嗟に目をそらすよしきだったが、時すでに遅し。老婆はすでに背後まで迫っていた。それに気づいた光は「あーあ、見てもうたん?」「ついて来とるで」と意味深な言葉を発し、老婆に向かって「おいで」と一言。次の瞬間、激しい音と共に光は鼻血を流して倒れ込み、すぐに起き上がると「潰して俺の中に入れた」と語った。

その後、体育館倉庫でのシーンも大きな話題を呼んだ。少し前に光はよしきに自分の身体がどうなっているのか見せる約束をしており、放課後の体育倉庫で光は自身の身体をよしきに見せることに。ワイシャツのボタンを外すと、その身体は胸からヘソにかけて縦にパックリと穴が開いていた。光の「手を入れてみる?」という言葉に連れられ、よしきはパックリと開いた光の身体へ手を入れる。漫画では光の身体の身体のなかの感触を「タレに漬けた鶏肉」と表現されていたが、アニメではここで実写の鶏肉の写真が登場し、「リアル生鶏肉にびっくりしてしまった笑」「まさかの写真!」といった驚きの声が上がった。このシーンの生々しい描写に「ちょっとグロいけど目が離せない」「最高すぎ!!!」といった感想も寄せられた。
下校中、よしきはスーパーでとある主婦と遭遇する。その主婦はよしきの腕をグッと掴み「あんたヤバいもんの近くいる」と言い、続けて「このままだと混ざるで」「あっちのモンと混ざりすぎると人でいられんくなる」と意味深な忠告をした。主婦は以前から嫌な気配を光が行方不明になった山から感じていたという。「話したくなったらここに連絡して」と渡された連絡先には「暮林理恵」の名前が。謎の主婦の登場に「暮林さん早くこの村から逃げて!」「俺たちの暮林さん」といったコメントも寄せられ、視聴者も盛り上がりを見せた。
また、第2話で初めて流れたオープニングとエンディングの映像にも注目が集まった。オープニングはVaundyの「再会」。映像について視聴者からは「不気味さとかっこよさと青春が混じって最高」「色使いが好きすぎる」といった反響も。なお第1話ではオープニングではなく、エンディングのクレジットとともに使用されていた。
エンディングでは、電車に乗って笑い合うひかるとよしきの映像に実写を巧みに融合させた演出が評判を呼び、「予告の時点でOPもEDの曲好きだったんだけど、映像も良すぎた」「このノスタルジーを感じるED……よしきの記憶の中の生前の光って感じ」「EDに実写入ってくるのとても良い。夏って感じがする」といった感想が寄せられた。
原作ファンからは丁寧な映像化への賞賛の声が上がり、初見の視聴者からは「続きが気になりすぎる」「こんなに引き込まれるアニメ久しぶり」という声も相次いでいる『光が死んだ夏』第2話。ホラーと青春が絶妙に混ざり合う本作の今後の展開に、期待は高まるばかりだ。
夏アニメ『光が死んだ夏』は、毎週土曜日24時55分より日本テレビ系ほかにて順次放送開始。またNetflixでの世界独占配信、ABEMAでの無料独占配信も実施される。
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TVアニメ『光が死んだ夏』
放送局情報
7月5日(土)よりTVアニメ放送開始
日本テレビ系にて毎週土曜24:55より順次全国放送
Netflix世界独占・ABEMA無料独占配信開始
スタッフ:
原作:モクモクれん(KADOKAWA「ヤングエースUP」連載)
監督・シリーズ構成:竹下良平
キャラクターデザイン・総作画監督:高橋裕一
ドロドロアニメーター:平岡政展
プロップデザイン:應地隆之介
サブキャラクターデザイン:渡辺舞、西願宏子、長澤翔子
美術設定:多田周平、高橋武之、曽野由大
美術監督:本田こうへい
色彩設計:中野尚美
色彩設計補佐:越田侑子
3D監督:中野祥典
撮影監督:前田智大
2Dデザイン:永良雄亮、津江優里
編集:木村佳史子
音響演出:笠松広司
音響制作:dugout
音楽:梅林太郎
オープニング主題歌:「再会」Vaundy
エンディング主題歌:「あなたはかいぶつ」TOOBOE
アニメーション制作:CygamesPictures
キャスト:
辻中佳紀:小林千晃
ヒカル:梅田修一朗
田中:小林親弘
暮林理恵:小若和郁那
山岸朝子:花守ゆみり
巻ゆうた:中島ヨシキ
田所結希:若山詩音
(C)モクモクれん/KADOKAWA・「光が死んだ夏」製作委員会