アニメ『モノノ怪』の大奥を舞台にした完全新作の劇場版『劇場版モノノ怪 唐傘』が、2024年7月26日に公開される。このたびその本編から、『モノノ怪』ならではの独特な世界観を垣間見ることができる先行場面カットが到着した。

『モノノ怪』は、2006年にフジテレビの「ノイタミナ」枠にて異例の高視聴率を記録した『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生したアニメだ。2007年にTVアニメシリーズとして放送されて以来、根強く愛され続けている。
『劇場版モノノ怪 唐傘』では、その『モノノ怪』が大奥を舞台に劇場版として“新生”する。シリーズの生みの親である中村健治監督の元に集結した、豪華キャスト・スタッフによる完全新作の劇場映画として、圧倒的な映像美で魅せる救済の物語を描く。

このたび公開された先行場面カットは、モノノ怪と対峙した薬売りの緊張感を感じる表情をはじめとするもの。大胆な色遣いと緻密な美術で描かれた大奥の空の様子や、井戸に降りしきる雨の描写、色鮮やかな大広間のワンシーン、目が怪異に侵された人形なども確認できる。繊細な画や鮮やかな色彩から生まれる美しさの中に、どこか不穏さが漂うカットばかりだ。

また、女の園・大奥に足を踏み入れる男性キャラクターたちが登場することも先ごろ明かされていたが、梶裕貴演じる三郎丸と、福山潤演じる平基のカットが初公開された。このふたりは幕府より派遣され、大奥に何かを探りに来ているらしい。本編内でどのように活躍するのか注目となりそうだ。

さらに、TVシリーズから装いを変えつつも、引き続き登場する薬売りの退魔道具「天秤」の可愛らしいカットもお目見えした。雨や天秤のカットに映っている水滴や雨粒をよく見ると、エフェクトとして和傘の柄が入っており、細かな設定にも制作陣のこだわりが感じられる。画面に映るすべてに意味がある本作。細部までじっくりと、美麗な画を堪能しよう。
